Toshizoh's Bar

大阪を愛する編集者トシゾーのほろ酔いメッセージ。

川の答え

2010-06-14 23:24:49 | Weblog
名前で「田」と書いて「だ」と読むのはペルシャなまりか、みたいなことを書いたが、ふと、インスピレーションがわいた。「川」という名前。これもよくあるんだが、川の近くに住んでたから、では説明にならんだろ、とずっと思ってたのだ。答えは「かわ」は「くわ」がなまったもので、それは「桑」、つまり「養蚕」にかかわる秦氏系の民族の名前ではないのだろうか、ってこと。ってのも、ひとの名前が川につくのはあってもその逆は聞いたことないぞ。

映画2本

2010-06-14 23:06:56 | Weblog
昨日はずっと家にいて、テレビもおもろないやろうと用意していたDVDを観たのだ。
1本目は「友よ、静かに眠れ」。北方謙三原作、藤竜也主演の角川映画のハードボイルド映画。
これがまた、ある意味期待を裏切らないレベルの低さ。まずストーリーがあかんわ。こんなん担当になった編集者はたいへんやで。こんなんおだてなあかんかったら、会社辞めるで。
主人公の生きざまに学ぶとこなし。藤竜也はかっこええんだが。ま、しょうもないおかげでアイロンは進んだのだ。
2本目は「緯度0大作戦」。まだ堂島浜通りに住んでいたころ、阿倍野のじいさんが連れていってくれた映画だった。主演は宝田明で共演は岡田真澄、ファンファン大佐やね。ひょんなことから地底人(海底人)と縁ができた宝田博士らの冒険譚。博士らが科学の進んだ海底都市に行って出てきた救急車がタウンエースだったてのは大人が見たら笑えるだけで、まあええじゃん、ってとこ。ただ、敵のおっさんが、すごい天才なんはわかるが、自分を慕っていた女船長の脳をライオンに移植して鷲の羽をつけて、そのうえ3倍の大きさになるように手術して、結局仕返しされるんだが、そりゃ脳味噌が裏切られた女のままやったら、そりゃ怒ってるわな。そんなこともわからんのかいな。

で、ラスト、博士とファンファンさんは海底都市に残って幸せそうにしてる所で終わるのだが、それで幸せってことは地上ではさぞかし不幸せだったんだろうねえ、とおもうおっさんなのであった。だって、そうでしょ。親の面倒はどうすんの。いい暮らししていながら結婚はしてなかったの? そりゃまたなんで。

まあ、あの頃の原作を作っていた人たちがそれなりに不幸を背負っていたのはわかるが、こんな刹那的な夢を植え付けたらあかんやろう、とおもうのでった。

泣ける受賞

2010-06-14 23:01:44 | Weblog
英エンパイア誌の「史上最高の外国語映画100本」の第1位に黒澤明監督の「七人の侍」(54)が選ばれたんだと。
エンパイア誌は、「アクションと人物造形、東洋と西洋、ブロックバスターとアートハウスといった要素が完璧に融合した、あらゆる言語を超越する傑作」と評価。
トップ30は以下の通り(カッコ内は言語・製作国等/年度/監督)。

1.「七人の侍」(日本/54/黒澤明)
2.「アメリ」(フランス/01/ジャン=ピエール・ジュネ)
3.「戦艦ポチョムキン」(ロシア/25/セルゲイ・エイゼンシュタイン)
4.「自転車泥棒」(イタリア/48/ビットリオ・デ・シーカ)
5.「パンズ・ラビリンス」(スペイン・メキシコ/06/ギレルモ・デル・トロ)
6.「アルジェの戦い」(フランス・イタリア/66/ジッロ・ポンテコルボ)
7.「シティ・オブ・ゴッド」(ブラジル/02/フェルナンド・メイレレス)
8.「第七の封印」(スウェーデン/56/イングマール・ベルイマン)
9.「恐怖の報酬」(フランス/53/アンリ=ジョルジュ・クルーゾー)
10.「千と千尋の神隠し」(日本/01/宮崎駿)
11.「甘い生活」(イタリア/60/フェデリコ・フェリーニ)
12.「メトロポリス」(ドイツ/27/フリッツ・ラング)
13.「ゲームの規則」(フランス/39/ジャン・ルノワール)
14.「トリコロール」3部作(ポーランド/93~94/クシシュトフ・キエシロフスキー)
15.「僕のエリ 200歳の少女」(スウェーデン/08/トーマス・アルフレッドソン)
16.「東京物語」(日本/53/小津安二郎)
17.「大地のうた」「大河のうた」「大樹のうた」3部作(インド/55~59/サタジット・レイ)
18.「オールド・ボーイ」(韓国/03/パク・チャヌク)
19.「アギーレ・神の怒り」(ドイツ/72/ベルナー・ヘルツォーク)
20.「天国の口、終りの楽園。」(メキシコ/01/アルフォンソ・キュアロン)
21.「吸血鬼ノスフェラトゥ」(ドイツ/22/F・W・ムルナウ)
22.「羅生門」(日本/50/黒澤明)
23.「ミツバチのささやき」(スペイン/73/ビクトル・エリセ)
24.「炎628」(ロシア/85/エレム・クリモフ)
25.「U・ボート」(ドイツ/81/ウォルフガング・ペーターゼン)
26.「美女と野獣」(フランス/46/ジャン・コクトー)
27.「ニュー・シネマ・パラダイス」(イタリア/89/ジュゼッペ・トルナトーレ)
28.「紅夢」(中国/91/チャン・イーモウ)
29.「大人は判ってくれない」(フランス/59/フランソワ・トリュフォー)
30.「インファナル・アフェア」(香港/02/アンドリュー・ラウ&アラン・マック)

この選び方は凄いよ。なんか希望の灯が灯るよね。自分を信じて生きていけるというか。
念を押すが、これはあくまで英語以外の映画、ですから。
「ブレードランナー」がない、とかいうてあわてんように。
いやあ、とにかく凄いリストだ。すばらしい。
19.「アギーレ・神の怒り」(ドイツ/72/ベルナー・ヘルツォーク)の主演は、ナスターシャキンスキーのおやじさんだったりして、昔の毎日新聞社のしょぼい映画館というか映写室で見たなあ。

沖縄・9条・龍馬

2010-06-14 22:52:50 | Weblog
菅になっても沖縄は問題なのは変わりなし。で、ちょっとひっかかったのが「アメリカと政府」の問題だ、というスタンス。そうではないのだ。これは純然たる日本国自身の問題なのである。

沖縄だけが犠牲になっている、という。確かにそうだ。で、それを日本全体で受けましょう、となると、そこらかしこに基地ができ、やくざよりたちの悪い外人兵(ばかりじゃないだろうが)にうろうろされるのは、やっぱりごめん、ってことで沖縄ごめん、ってことになってるんだろう。そこでネックになっているのが憲法9条なんだが、非核は貫かなあかんが、自衛のためには軍隊は仕方ないのでは。だから、これは与党とアメリカの話じゃなくて、日本人自身が問われてるのよ。

で、今みたいな閉塞状況を突破した大立者の一人、龍馬がテレビをきっかけにブームになっとるが、龍馬と勝海舟の出会いが海軍創設であったことはきちんと覚えておかなあかんこと。藩という枠組みを超えて強い軍隊が必要、という考えだ。

で、龍馬。人間性は認めるが、幕末、誰よりも武器を売った、武器商人のエースだった、ってことは広告を流さんテレビ局はようつたえんやろ。腰ぬけめ。

堀ちえみ離婚

2010-06-14 13:05:08 | Weblog
理想のタレント妻かと思いましたが、まあ、ダンナも編集者、しかもアウトドア系のフリーってんだから、ほぼヤクザ。子どもは前夫の分も含めて5人を背負ってんだから、なんかの因縁でもあるんだろ。
しかし、子どもを女に押しつける男ってのは情けないね。

継体大王 その3

2010-06-14 01:06:42 | Weblog
継体大王は、中央アジアのタクラマカン砂漠南のオアシス都市コータン西方のタバナという小国出身で、遊牧民族のエフタル系の人であり、新羅の智証と同一人物だ、とぶつのは『二つの顔の大君』を書いた小林恵子だ。
かなり眉唾な人で要注意人物なんだが、今日はひまなんで読んでみた次第。
で、この人によると、聖徳太子も継体と同系の人とされている。

それはそれで魅力的、なんだが、物部氏までもがシルクロード経由の騎馬民族ととらえているのは、違うやろう。だが、推古朝期に聖徳太子に従って大量のペルシャ人が渡来したという説は面白い。

それによると、「さあさあ、」という促す言葉はペルシア語の「一をあらわすサア」から来ていたり、ペルシア語で領域、世界を表す言葉「ダァー」が苗字の「田」に残っているという。山田とか吉田とか「た」と読まず「だ」と濁るのがその証拠なんだと。これは韓国他の東アジアにはないらしい。

あと「あぐら」もね。まあ漢字で書いた時点で「胡坐」でペルシャイラン地方由来を表す「胡」がはいっとるからねえ。

んじゃ、高島で生まれたり福井で育ったってなんやねん? それで町おこししている連中はばば怒りするであろうが、たぶん、高島なんかで生まれてへんで。わるいけど。

でも、遊牧民とか騎馬民族がどうのこうのという話も信じすぎるのも危険。今のモンゴルに残っている遊牧民的な生活があまりに残ってないからね。話それるが、以前テレビでウランバートルの子供が東京に来て「思ってたより都会だ」といってたのを聞いて笑えるが何となく不快だったのを思い出した。

聖徳太子と切っても切り離せないのが秦氏。ってことは継体とも関係があったの? 物部はにぎはやひと一緒に日本に来てたよな。

で、言葉はどないしてたん? ノバもベルリッツもないねんで?