Toshizoh's Bar

大阪を愛する編集者トシゾーのほろ酔いメッセージ。

五月雨は梅雨のこと

2008-06-30 12:45:21 | Weblog
てことは五月晴れは梅雨の晴れまのことで、ゴールデンウイークの気持ちいい晴天のことぢゃないのね。ぢゃなんて言うのかな。ちなみに新古きんには「梅雨」という言葉は見当たらない。

潜水服は蝶の夢を見る

2008-06-29 23:49:07 | Weblog
は、あんまり期待していなかったけど、見たらなかなか良くてちょっと泣いたりして。しかしタイトルがいかんな。原題は「潜水服と蝶」。監督ジュリアン・シュナーベル、原作ジャン=ドミニク・ボービー、脚本ロナルド・ハーウッド、出演マチュー・アマルリック 、 マリー=ジョゼ・クローズ 、 マックス・フォン・シドー。原作者は映画の主人公。フランスELLEの編集長でいけいけだったのが、病気の後遺症で左目しか動かなくなってしまった男の物語。こう書くととにかく悲惨でお涙頂戴的なイメージを抱いてしまうが、人間の生命力、尊厳、家族愛もきちんと描けている。マックス・フォン・シドーが父親役なんだが、このかけあいが抜群にいい。家族の大切さはわかるころには手遅れになることが多いようなので、今すぐにでも、親孝行は始めましょうね。といつになく真面目なのでした。

野性の証明

2008-06-27 23:55:06 | Weblog
78年の角川映画。主演は高倉健さん、薬師丸ひろ子のデビュー作、マドンナは中野良子。たまにむしょーにマクドが食いたくなるように、ジャンク映画が見たくなる。この映画は見たこともなかったしね。このとき健さんは47歳! わお。前の年に「黄色いハンカチ」で日本アカデミーをとって第2の黄金期を迎えた所。
ストーリーはたいがいめちゃくちゃ。落ちがまたひどい。
ただ、部隊が東北で健さんは縄文で中野良子は弥生で、なんか古代の深層心理が実は根っこにあったりしてなんて見方をちっとしてしまいました。
このときの健さんの出てたシンプルライフの宣伝はかっこよかったねえ。それに比べると矢沢はちょっと軽すぎるなあ。健さんがベトナム戦争かなんかの同僚でしんじまった奴のために絶壁の断崖から海に向かって花束を投げて「この想い届け、時の彼方に」なんて、言うんだけど、わけもなくしびれましたわ。

脱出

2008-06-23 12:41:02 | Weblog
はボギー主演でバコールと出会った記念すべき映画。なんだがバコールはデビュー作やでほんま。
映画としてはわりとまし。バコールが危ない女を好演しているが、ラストの歩き方がむちゃくちゃかわいい。カクテルならホワイトレディってとこか。

地上最大のショウ

2008-06-22 13:13:41 | Weblog
1952年第25回アカデミー賞受賞、セシル.B.デミル監督、グレゴリーペック主演。昔はちょくちょく日曜洋画劇場でやってたもんでしたが、さっぱりみれんようになりましたな。
久しぶりに見ると、これがまたいい映画で、泣けてきましたわ。これが映画でしょう。ああ幸せ。

一富士、二鷹、三なすび

2008-06-19 12:56:43 | Weblog
ってなんやねん? と新年早々不愉快とはいかんまでも、なんかもやもやした気分になる御仁も多いことだらう。私もその一人なんだが、ついにその答えらしき言説にであった。それは、古代日本の首都の記録なんだそうな。うーん、信じてしまいそう。富士はもちろん富士山、鷹は高天原、やまたいこくで俺は九州とする。なすびは奈良。これの理由は確かめます。
年が改まるごとに、国家の起源を無意識に叩き込むとは、なんてすごいたくらみなんだ。
で、富士山にいた神々はもちろん縄文にちがいないのだ。

カクテル日記 13 ホワイトレディ

2008-06-16 23:01:45 | Weblog
主なベース: ジン、ホワイトキュラソー、レモンジュース

1919年に、当時ヨーロッパで一番ファッショナブルなナイトスポットと呼ばれていたロンドンの”シローズ・クラブ”で、名バーテンダー、ハリー・マッケンホルン氏が考案したカクテル。もともとはドライジンではなく、ペパーミントリキュールがベースであった。ハリーがパリに移ったあと、ベースをドライジンにかえ、このカクテルが広く愛飲されるようになったんだと。

とにかくうまい酒のひとつ。さわやかさのある切れ、上品な甘さ、にもかかわらず、どこか危険な予感のする酒なのだ。昔はこんな女に会ってみたいもんだと思ってもんだが、いまはちょっと離れて見てるだけでえーわ。

ドライジンをブランデーにかえると「サイドカー」、ウオッカにかえると「バラライカ」、ラムにかえると「X.Y.Z」になる。