Toshizoh's Bar

大阪を愛する編集者トシゾーのほろ酔いメッセージ。

土曜は奈良で心の洗濯

2008-04-14 23:58:23 | Weblog
お世話になっている得意先の担当さん(以下師匠:ちなみに2人)が奈良に行くというので、オジャマ虫で付いていったのだ。それが、なかなかスピリチュアルなコース設定で、いやあ、驚きの連続でした。
まず近鉄桜井で降り、バスに乗って聖林寺へ。つらつらっと桜がまだ散り残っている里山を登っていくと、そこが境内。本尊は、元禄時代に造られた子安延命地蔵菩薩。まあ、ユーモラスというか迫力があるというか、びっくりさせられる。でも、なによりここのウリは国宝の十一面観音菩薩なのだ。天平時代の作で、数ある十一面観音のなかでも、これが一番好きという人も多い仏様だそう。
たしかに、優美な指先、むちっとした肩・胸・おなかのライン。まあカメラマンとしては「もうちょっと笑って」と声をかけたくなる表情なのだが、それも意味があるのだろう。
聖林寺の真向かいには三輪山の南斜面が。師匠いわくそれも意味があるのだとか。むむむ。で、のんびり歩いて安倍文殊院へ。日本三文殊の第一霊場で、本尊は日本最大の文殊菩薩像なのだ。この文殊菩薩は獅子にのってるんだがこの獅子がまたかわいい顔をしててね。必見ですわ。境内には安倍晴明公が天文観測をしたという由来の晴明堂があり、その正面には二上山が。太陽信仰との関連を師匠に教えられ、またもやむむむ。
で、桜井のスーパーでつまみと酒を買って近くの公園で、散り際の桜の下でおやじ3人の酒盛りもなかなかおつなものなのであった。
で、奈良へ。
奈良では、こりゃあもう法華堂(三月堂)へ行くしかない、てことで、連れて行ってもらったのだ。ここのスターは不空けん索観音だ。観音様は優美なイメージがあるが、意外とがっしりした体格で頼りになりそうだ。で、ここで仏様と対面するには夕方がいいそうな。たしかに西日がふすまから入って、いい感じに、お堂の中に仏様が浮かび上がる
その後は二月堂に上がって、奈良を一望。桜は散りかけだが、ようやく風が柔らかくなって春らしさを感じながら、春の幸せを感じたのであった。
で、締めくくりはもちろん酒。
奈良まちの「蔵」へ。ここの肝焼きは確かにおいしかった。生肝はもっと絶品でした。
ああ、いい奈良の一日でした。