鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

KATO #5011-1ほか/スハ44の椅子を塗ったお話し

2006年11月06日 | 表現!……魅せる模型談義
昨日はサロ481を色差ししましたが、そのときに以前こんな面倒なことをしたことを思い出しました。
まずは、ご覧いただきましょう。

椅子の表地を黄緑色で、背板をクリーム色で塗り分けてあります。
このスハ44形は1951(昭和26)年の製造ですが、
このころは椅子の裏側まで、全体をくるむようには、モケットで被わなかったのですね。
さすがにこんな手間を掛けて椅子を塗った車両は、これだけです。
じっさいに工作したのは、もう5~6年くらい前のことです。

色差しをするときには、この本が大いに参考になりました。

「背ずりは背面以外には木部をあらわさず、グリーンの純毛モケットで包み、……」
という記述がありましたので、このように塗ってみたわけです。
また、枕カバーについては、このように記述されています。
「最近流行の塩化ビニールフィルムで作ったおおいを、最初からかぶせておくことを試みた。」
「色は半透明のウグイス色で3ヵ所にJNRの文字を白色で入れてある」

いくらなんでもこれではちょっと、塗ってもあまり目立たないのではないかと思いまして、
色差しは省略しました。
このほかにも、スロ60形やマシ35形の室内の配色に関する記述もありまして、
講和条約発効前の日本に、戦後復興の象徴のごとく現れた特急専用客車に思いを馳せながら、
色差しを進めた思い出があります。

さて。手間を掛けた効果のほどは?
向こうから走ってくるときには、こんな感じでモケットの色が鮮やかです。

逆に、走り去るときにはこんな感じで。

室内灯もつけましたので、ちょっと色の変化が愉しい編成です。
デルタ線で編成丸ごと方向転換していた客車特急ですから、すべての椅子の向きが揃っているので、
こういうマネができました。
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5 コメント

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モケット (ぼうず)
2006-11-07 20:56:37
色の使い方はだいぶ参考にさせていただいてます。Mrカラー#332なんちゃらグレー(^^;も買って来たり。
モケットは黄緑ですか。手元にある#27機体内部色ってヤツが丁度良さそうな色なので使ってみようかと思ってマス。対象はスハ44じゃないけどね(^^;
モケットの色 (とりのさんぽ)
2006-11-08 00:00:04
ぼうずさん、こんばんは。

国鉄のモケットの色ですが、黄緑色から青色に変わったのはいつごろのことなのか、まだわたしはよくわかっていません。
1955年登場のナハ10形の試作車の写真では、モケットは黄緑色です。1957年のモハ90系試作車は、初めから青色だったようで、このころに移り変わったのではないかと思うのですが、確証はまだです。

スハ44で使った塗料は、たぶん#64ルマングリーンです。#27も、こんど試してみましょう
同じ資料? (ぼうず)
2006-11-08 00:23:51
ワタシの資料も緑色のモケットが写ってます。ちなみに'82.12の鉄道ジャーナル(特集:10系軽量客車の足跡)見てます。オレンジなんてのもあった気もしますが、違ったかも知れません。

青のモケットは何色使われてますか?ワタシ、面倒だから青15号使っちゃいそう(^^;
資料はこれです (とりのさんぽ)
2006-11-09 23:55:21
座席モケットが黄緑色の写真を見たのは、鉄道ピクトリアル670号(99年6月)「〈特集〉国鉄形(10系)計量客車・座席車編」です。もっとも、この時代のカラー写真は数が限られるでしょうから、同じ写真ではないかと思います。

青色は、青20号を使ったり、原色の青を使ったりしています。15号ではすこし暗いのではないかと。
ナルホド (ぼうず)
2006-11-10 00:17:51
写真自体は同じかも知れませんね。ワタシの資料にも「試作車」と書いてあったのでひょっとしたら、と思った次第です。

シートの色ですが、実際の色よりも多少派手な方がいいのかも知れませんね。#27は何となくソレっぽく思えるのですが、今ひとつ目立たない気がします。ふむ、アクセントはベルビアのような発色がいいのかな(^^;

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