姥神大神宮を参拝後、法華寺に向う。場所からいうと、姥神大神宮の背後の丘の上にある。車道で行くと大回りになるが、途中、人が通れるだけの狭い坂道がある。姥神大神宮を正面とすると、その左側である。ここを上がる。

法華寺。


古寺で、創立したのは1521年。日蓮宗の寺院である。1665年に現在地に移転した。
本堂は、数少ない総欅造りである。1716年に建てられたものだから、300年以上が経過している。今では北海道の寺院は耐火建築物が多く、どっしりしているが、昔は、こういうようなものだったらしい。豪雪、強風に耐えられるようになっている。


本堂の中は美しく、ここの天井に池大雅の名作、「八方睨みの龍」が描かれている。睨むのだから、睨む方向は一方向に限られるはずだが、この龍は八方を睨む。本堂の中で一周したが、どこから見ても睨まれている気がした。
この本堂に鬼子母神も祀られていた。姿は、銀色の和服で、顔は見えなかった。函館の妙心寺で恐ろしい鬼子母神像を見たあとだから、こうするのも納得がいく。
法華寺の外に出る。江差は暑い。函館とは3度ぐらいの気温差がある。海に突き出ているように見えるのは”かもめ島”である。
