南武線・谷保駅でおり、谷保天満宮を参拝する。東国最古の天満宮である。関東三天神の一つ。残り二つは、亀戸天神社、湯島天満宮である。
谷保天満宮は、甲州街道沿いに鎮座する。うっそうとした森を形成し、古社らしい趣がある。



下り参道が珍しいが、もともとは甲州街道は天満宮の下を通っていた。多摩川の氾濫に悩まされ、街道を上のルートに変えたのだ。その結果、天満宮が甲州街道の下に位置することになった。


拝殿。祭神は、菅原道真と三男の菅原道武である。

903年に菅原道武が父・菅原道真の尊容を刻んだのが始まりとされる。現在地に遷ったのが1181年である。養和元年だから、養和の大飢饉の年である。何か、関係があるのかもしれない。
当初は太宰府天満宮に倣い、梅香山安楽寺という寺院だった。社務所の2階に宝物館があり、見学すると、当時の仏像が安置されている。神社で仏像を見るのは奇妙な気持ちになるが、江戸時代以前は神仏習合だった。
谷保天満宮には梅園がある。季節外れだが、帰りに立ち寄った。
