ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

七瀬ふたたび

2010年09月16日 | 映画(な行)
【2010年・日本】試写で鑑賞(★★★☆☆)

1972年に発売された筒井康隆の同名SF小説が原作、5度目の映像化で初の映画化作品。
能力者であるがゆえに人目を忍んで生きてきたヒロインが、同じような特殊能力を持つ者たちと出会い、彼らを抹殺しようとする謎の組織に立ち向かっていく姿を描くSF映画。

ある男・西尾秀幸(池田成志)が密室状態の部屋で拳銃自殺をする事件が発生する。不可解なのは、その男の両腕が粉々に砕かれているにも関わらず、どうやって拳銃自殺を行ったのか? 初老の刑事・山本義男(平泉成)は、事件の前に男の部屋を訪れた監視カメラに映った女性を怪しむが、署長の相田(大杉漣)に捜査から手を引くように通達される。一方、マカオから東京に到着した旅客機から降り立った火田七瀬(芦名星)と旅先で知りあった真弓瑠璃(前田愛)。七瀬は他人の心を読み取る力を持ったテレパスであり、特殊な能力を持った"能力者"を敵視する者たちの殺意を察知する。からくも難を逃れた七瀬たち。そこへ予知能力者である岩淵了(田中圭)から『瑠璃と一緒にいるように』という忠告の電話が入る。やがて七瀬と間違われ、瑠璃が組織に殺されてしまう。七瀬はタイムトラベルの能力を持つ漁藤子(佐藤江梨子)の元を訪れ、瑠璃の死を無かったことにする。自分たちの身に危機が迫っていることを感じた七瀬は、同じテレパス能力を持つ少年・山沢ノリオ(今井悠貴)とテレキネシス=念動力を持つ青年ヘンリー・フリーマン(ダンテ・カーヴァー)が隠れている北海道へと向かう。しかし、能力者を抹殺しようとする狩谷(吉田栄作)の手下である景浦(河原雅彦)がすぐ側まで迫っていた…。



「七瀬ふたたび」は超能力者・火田七瀬を主人公にした三部作の第2作(1作目は「家族八景」、3作目は「エディプスの恋人」)。
素材的に映像化しやすいんでしょうね。
過去に4度のTVドラマ化がされています。
1979年「七瀬ふたたび」(全13話)多岐川裕美主演。
1995年「七瀬ふたたび」(全6話)水野真紀主演。
1998年「七瀬ふたたび」(全13話)渡辺由紀主演。
2008年「七瀬ふたたび」(全10話)蓮佛美沙子主演。
多岐川裕美版は観てたけどあまり覚えてない、水野真紀版もあまり記憶に無いなぁ(観てないかも?)。
渡辺由紀版と蓮佛美沙子版はガッツリ観てました♪



脚本がアニメ作品などで重厚なストーリーを生み出す伊藤和典なんで、かなり期待していたのですが…。
細部を端折りすぎていて、原作や今までのドラマを観てない人には全体像が掴めないんじゃないかなぁ…って気がしました。
ダイジェスト感満載と言うか。
そういう意味ではNHKで放送されていた蓮佛美沙子版「七瀬ふたたび」が一番良かったかも?

こういうネタをハリウッドで作っちゃうと、TVドラマ「ヒーローズ」や「PUSH 光と闇の能力者」、「X-MEN」シリーズみたいになっちゃうんだろうけど、こういう水面下で行われる地味な攻防も嫌いじゃないですね♪

監督は小中和哉。

2010年10月2日公開
公式HP:七瀬ふたたび


七瀬ふたたび オリジナル・サウンドトラック
サントラ
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■七瀬シリーズ原作はこちら

家族八景 (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社

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七瀬ふたたび (新潮文庫)
筒井 康隆
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エディプスの恋人 (新潮文庫)
筒井 康隆
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NHKドラマ8「七瀬ふたたび」オリジナル・サウンドトラック
川井憲次
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2010-10-08 23:38:00
蓮佛ちゃん大好きな私がNHKのドラマに気がつかないとは不覚!基本的に認識できる範囲の映画は全部観てるはずなのに~。
この作品は芦名星のメーテルは目の保養になりましたが、ちと脚本自体はね…。
何ていうかですね、もうちょっと何とかしようよ。お金ないならプロデューサー頑張ろうぜ!って所です。^^;
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NHK (ともや)
2010-10-09 07:21:04
こんにちは、KLYさん♪
NHKはたま~にとんでもなく面白いドラマ作ったりしますからね~。
あなどれませんよ。
眉村卓原作の「幻のペンフレンド」とか、夕方くらいにポロっと放映したりしますから♪

>この作品は芦名星のメーテルは目の保養になりましたが、ちと脚本自体はね…。
芦名さんもとても憂いを抱いた綺麗さなんですが、能力者の苦悩みたいなのがちょっと気薄…なんですよね。
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