かなり前に読み終えた本。
田中啓文の「水霊」。
これは山本清史監督が2006年に制作したホラー作品の原作である。
映画がそれなりに面白かったので、原作はどうなの? …って感じで読んだんですが…。
【水を飲んだ人間に異変が起こる】というコンセプト以外は、まったくの別物でした。
映画では新聞社の記者である戸隠響子が主人公でしたが、原作での主人公は映画では早々と自殺してしまう杜川己一郎が主人公です。
民俗学を研究する杜川己一郎は、かつて存在していた新興宗教のイズナ教の取材のために宮崎に来ていた。
そこで己一郎は超常的な能力を有する少女・由美に出会う。
神懸かりなトランス状態に入った由美は不思議な言葉を発する。
『ヨミノクニノイリグチヒラクゾヨ。イザナミノオオミカミフタタビウマレデルゾヨ。アワキハラノウジムシ、ナガムシ、クソムシ、タタルゾヨ』
そして大きな地震があり、古い神社が発見される。
知り合ったオカルト雑誌の編集者・戸隠と現場に向かう己一郎。
その神社は神代文字が彫られた巨石が祀られていた。
それと共に湧き水が吹き出し、それを見た村長は、この水を名水と銘打って村興しを計画する。
その湧き水を見て怯える由美を見て只ならぬモノを感じる己一郎。
やがて、かつてこの地方に伝わる伝説や水に関する文献を調べていく内に、伊邪那美が世界を滅ぼすために放った黄泉醜女の存在に行き着く。
その湧き水を飲んだ人間は異常な食欲を示しながらも餓鬼のように急速にやせ衰えていった。
そして誰かに操られているかのように、湧き水を名水として出荷できるように画策していく。
その水には黄泉醜女が含まれており、その水を飲んだ人間は伊邪那美に操られた後に死んでしまう。
寄生した人間を死にいたしめる存在。
それが黄泉醜女だった。
己一郎は水が日本中に広まらないように行動を起こすが…。
この原作で描かれている恐怖は、ゾンビとクリーチャー的モンスターの存在。
映画と小説って表現方法が違うから根本的に別物とは思ってはいるけれど、ここまであからさまに違う物語だと何だか…ねぇ。
■映画「水霊」はこちら
田中啓文の「水霊」。
水霊(みずち) ミズチ角川書店このアイテムの詳細を見る |
これは山本清史監督が2006年に制作したホラー作品の原作である。
映画がそれなりに面白かったので、原作はどうなの? …って感じで読んだんですが…。
【水を飲んだ人間に異変が起こる】というコンセプト以外は、まったくの別物でした。
映画では新聞社の記者である戸隠響子が主人公でしたが、原作での主人公は映画では早々と自殺してしまう杜川己一郎が主人公です。
民俗学を研究する杜川己一郎は、かつて存在していた新興宗教のイズナ教の取材のために宮崎に来ていた。
そこで己一郎は超常的な能力を有する少女・由美に出会う。
神懸かりなトランス状態に入った由美は不思議な言葉を発する。
『ヨミノクニノイリグチヒラクゾヨ。イザナミノオオミカミフタタビウマレデルゾヨ。アワキハラノウジムシ、ナガムシ、クソムシ、タタルゾヨ』
そして大きな地震があり、古い神社が発見される。
知り合ったオカルト雑誌の編集者・戸隠と現場に向かう己一郎。
その神社は神代文字が彫られた巨石が祀られていた。
それと共に湧き水が吹き出し、それを見た村長は、この水を名水と銘打って村興しを計画する。
その湧き水を見て怯える由美を見て只ならぬモノを感じる己一郎。
やがて、かつてこの地方に伝わる伝説や水に関する文献を調べていく内に、伊邪那美が世界を滅ぼすために放った黄泉醜女の存在に行き着く。
その湧き水を飲んだ人間は異常な食欲を示しながらも餓鬼のように急速にやせ衰えていった。
そして誰かに操られているかのように、湧き水を名水として出荷できるように画策していく。
その水には黄泉醜女が含まれており、その水を飲んだ人間は伊邪那美に操られた後に死んでしまう。
寄生した人間を死にいたしめる存在。
それが黄泉醜女だった。
己一郎は水が日本中に広まらないように行動を起こすが…。
この原作で描かれている恐怖は、ゾンビとクリーチャー的モンスターの存在。
映画と小説って表現方法が違うから根本的に別物とは思ってはいるけれど、ここまであからさまに違う物語だと何だか…ねぇ。
■映画「水霊」はこちら
水霊 ミズチポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る |
水霊 オリジナルサウンドトラックサントラベルウッドレコードこのアイテムの詳細を見る |
映画ではグタグタでしたが...。
>小説で読むと面白そうですね。
主人公がロリコンとか、なかなか感情移入できないんですけど、映画とは違う楽しみ方が出来るのは確実ですよん。