ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

死に花

2006年10月30日 | 映画(さ行)
【2004年・日本】TVで鑑賞(★★★☆☆)

太田蘭三の同名小説を映画化した、老人たちの青春物語。

東京郊外にある老人ホーム『らくらく長寿園』で勤めることになった井上和子(星野真里)。そこには個性的な老人たちが入園していた。元映画プロデューサーの菊島真(山崎努)。元大手銀行支店長で、図書館司書に片思い中の伊能幸太郎(宇津井健)。無類の女好きで、千人斬りまであと45人という穴池好男(青島幸男)。自称・元アルジェリア外人部隊という、ホラ吹きのムードメーカー庄司勝平(谷啓)。いろいろと頭の中で計画を立てるのが大好きな源田金蔵(藤岡琢也)。渋い魅力の菊島に、和子は興味津々。ある日、老人ホームでの生活を謳歌していた源田が死亡する。菊島は源田から【死に花】と題されたノートを形見分けとして受け取る。そのノートには、大手のサクランボ銀行の金庫から金を強奪する計画が子細に書き込まれていた。菊島、伊能、穴池、庄司の4人は、元水道工事職人のホームレス先山六兵衛(長門勇)を仲間に引き込み、銀行強奪計画を実行する。期間は、ターゲットの支店が閉鎖されるまでの一ヶ月間。無事に銀行の金庫室から金を強奪することができるのか? 



こういう元気な爺ちゃんたちの映画って大好き。
クリント・イーストウッドの「スペース カウボーイ」とか島田荘司の小説「開け! 勝鬨橋」とか。
他にもあるかもしれないけど、パッと思いつかないです。





退屈を恐れる老人たち。
まるで子供が秘密基地を作るように、喜々として銀行を襲う計画を実行する。
そんな様をコミカルに描きながらも、老いるということはボケてしまって自分が誰だか判らなくなる。
自分が自分でないモノへ変貌していってしまう哀しさも描いている。
仲間が寿命で死んでいく哀しさ。
少しの運動で身体が悲鳴を上げる哀しさ。
自分のモノが使い物にならなくなる哀しさ。
自分が何をしようとしていたか忘れてしまう哀しさ。

老人たちは、そんな哀しさに負けないよう人生を謳歌しようとしている。
ともやもそろそろそんな老いを考えるお年ごろ。
まぁ、まだまだ先だけどね。



そして星野真里。
彼女は好きな女優さんなんだけど、出演作品ってほとんど観たことないかも。
バラエティなんかでの素はあんなキャラなのに、あんなハッチャけた演技ができる子だったなんて。
筋金入りの女優さんですね。

監督は犬堂一心。


死に花

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映画「死に花」それぞれの「生き様」

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「死に花」サウンド・トラック
HUSSY-R, Dr.kyOn, 周防義和, 北村英治, サントラ, 元ちとせ
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
特に、宇津井さんが上手いなぁと思いました (すず)
2006-10-30 08:50:26
 私はこのキャストィングの上手さが嬉しくなっちゃいました(笑)ある程度日本映画を観ている方なら、主演の俳優さんのキラ星のごとき出演作品を思い浮かべるじゃないですか?そんな思い出と重ねて映画を観ると、実に味わい深い。そこらへんを狙ってるんだと判っていても、上手いなぁと思っちゃいました。
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宇津井さんといえば… (ともや)
2006-10-30 20:57:36
こんばんは、すずさん♪

宇津井さんといえば、赤いシリーズですよね。



>私はこのキャストィングの上手さが嬉しくなっちゃいました(笑)

ホント、いいキャスティングです。

まさに名プレイヤーたちの共演です。

こういう作品って恋愛映画流行のおかげで、少なくなっちゃってますからね。
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