年末から年始にかけて大阪に帰省していた。そこで改めて気づいたことがいくつかあったので、
今日はそれについて書いてみたい。
■“大阪の女”は“東京の女”より茶パツの明度が一段階高い
少なくとも私がざっと街を見渡したかぎり、明らかに大阪の女性の髪は東京の女性のそれより
茶色い印象を受けた。しかも若い子だけじゃなく、そこそこ年輩のご婦人までもがそう。
一般的に「大阪人のファションは派手」とよく言われるが、この傾向はヘアカラーにまで及んでいる……のか?
■なぜ大阪はエスカレーターで急いでいる人たちのために左側を空けるのか?
これもすでによく言われている「東vs西あるあるネタ」のひとつなんだが、
東京だとエスカレーターを駆け上る人のため右側を空けるのに対し、大阪では左側。
私なりにこの違いの理由を考えてみて、到った結論がこれ。
日本の歩行マナーは左側通行が基本。つまり、左側が“常態”なわけだ。
ってことは、東京ではエスカレーターを使う場合、止まって進むのが常態で、
大阪では歩いて進むことが常態、なのではなかろうか?
大阪人のせっかちな性格を如実に表す現象……だと、
以前もどこかに書いた覚えがあるのだが、残念ながらあまりこの説は多くの支持を
得ることができなかった。やっぱ、考えすぎ?
■大阪の人は食べ放題が大好き
これは前々から感じていたことで、いわゆる「バイキング」「ビュッフェ」と
呼ばれる食のスタイルに対し、(私も含む)大阪人は異様な闘志を燃やす傾向が強い、
と思われる。とにかく子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、皿に盛る料理の量が半端じゃないのだ。
数年前、あるホテルのバイキング(ビュッフェ)に家族で行ったとき、となりの70歳は確実に
越えているおばはんがローストビーフを軽く10切れはブン取って完食し、
さらにはおかわりを取りに行ってまた完食。さすがにその息子らしき男性が
「お母ちゃん、食べ過ぎやで」と注意を促していたが、「残したらもったいないやん」と、
微妙にズレた応えが返ってきた(大阪では食べ放題で一度皿に盛ったものを残すことは“負け”になるようだ)。
ちなみに山田家では、バイキングに行ったとき、チャーハンやカレーやお寿司といった
炭水化物ばかり皿に盛っていると「こんなん食ったら腹がふくれて肉が食えんやんけ」
と頭をはたかれる。
■大阪の人はテレビにツッコミを入れる
これは今回の帰省で始めてわかったことだが、大阪の人と一緒にテレビを観ていると、
なんかうるさいのである。なぜなら、たえずテレビに向かって“会話”しているから。
たとえば、もう何度も去年テレビで流され倒してきた羽生選手の流血シーンに
「これは、絶対にどっかの国の陰謀やで」だとか、バラエティのクイズコーナーで間違った回答
をしたタレントに「アホか、ちゃうちゃう!」だとか……、そんなやりとりばかりを独り、
まわりに知人がいるいないは関係なく、延々と繰り返すのだ。
■帰省して大阪弁を話せばホッとする自分がいた
私が上京してすでに30年近く。もはや大阪よりも東京のほうが在住期間は長いわけだ。
当然のこと大阪弁はすでにほぼ完全に矯正され、東京では標準語を普通に使う“バイリンガル”である。
ここ10年くらいは、東京で知り合った関西人としゃべるときも標準語という、
大阪人からすれば「裏切り者」「東に魂を売った男」扱いされかねないそんな私ですら、
大阪で大阪弁をしゃべっていたら、なんかストレスがすっと抜け落ちていく実感があるのだ。
成人してから得たものより、多感な幼少期・思春期に得たもののほうが身体に染みつき、
いまだ馴染んでいるということか?
だそうです。