先週末、ベルナール・ビュフェ美術館を訪れた際に立ち寄った美術館・・・ヴァンジ彫刻庭園美術館。
なかなか見ごたえのある野外美術館でした。
富士山麓オーム鳴く・・・。
富士山麓の静岡県長泉町のクレマチスの丘にあるヴァンジ彫刻庭園美術館。
ベルナール・ビュフェ美術館から徒歩10分ほどです。
クレマチスの丘と言う自然背景をうまく利用した美術館です。
「ヴァンジ」というのは、イタリアの彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジ氏の名前。
イタリアを代表する具象彫刻家。
世界唯一の彼の個人美術館として、2002年春に開館しました。
彼の略歴も、なかなか興味深い生き様。
ルネサンスの伝統が残るフィレンシェで青年期を過ごします。
フィレンツェ国立美術学校に学び、28歳の時、なぜか、新しい美術を求めて南米ブラジルに渡ります。
パドヴァ大聖堂やアレッツォ大聖堂の内陣彫刻などで、その腕を発揮します。
ヴァンジ氏の独特な作風が、富士山麓の自然にマッチしています。
紫の服の男・・・ローマ皇帝のような面持ち・・・
クレマチスガーデン・・・。
素晴らしい西洋庭園です。
お客さんは、小職以外に数名だけ・・・。
実に、ゴージャスなひと時です。
デッキチェアに座り、立原道造の詩集を読むことが出来ました。
最高の贅沢です・・・。
ゆっくり、まったり・・・。
自然の中で・・・。
私たちに生を切り開かせるこのエネルギーが
尽きることのない情熱をかきたて
新しい形の探求を通じて 世の移ろいを
見定めることに、私の人生は捧げられました。
ジュリアーノ・ヴァンジ
2002年4月
木々の緑と美しい空・・・自然とヴァンジ氏の彫刻が見事に融合した野外の彫刻美術館でした。