これは、経営の失敗、経済の失敗。
広島市が肝入りで造った初めての地下街「シャレオ」。
中心市街地の八丁堀、紙屋町、平和公園にかけた広電路面電車の下に形成されています。
行政や第3セクターで企画した商店街・・・いまや3分の1のテナントのシャッターが閉まっています。
当然に家賃収入も入らず、借金も払えないため、血税が投入されています。
誰も責任を取りません。
何だかなあ、という感じです。
中国新聞朝刊一面「天風録(朝日新聞の天声人語に相当)」には、広島県議会の議長や議員の十数人が欧州視察に行くため3500万円の税金を使うことを皮肉っていました。
金権政治の広島・・・かなり重症です。
オンブズマンや市民団体も声をあげず、課題解決は程遠いです。
地下街のシャッターを彩るのが、地元の美術館「ひろしま美術館」の名画。
広島の第1地銀・広島銀行が運営する美術館です。
CSR、メセナ、フィランソロピー・・・なかなか良い取り組みだと思います。
マネ、キスリング、ムンク、マティス、ローランサンなどが暗い地下街を飾っています。
お楽しみください!
モジリアーニの作品「男の肖像」
マリー・ローランサン「花束を持つ婦人」
マティスの名作です。
セザンヌの作品「座る農夫」。
マネの作品・・・数億円するかもしれません(笑)。
シャッターが開くのは、一体いつになるのでしょうか?
未来のある若き事業者に低い家賃で貸し出したり、地元広島の農業漁業者の直営ショップを出したり、近隣の県のアンテナショップを出したり、やり方はいろいろあると思います。
ちょっと恥ずかしいシャッター商店街。
商店や商店街の命は、にぎわい感・・・まったく賑わっていません。
地下商店街「シャレオ」・・・さびれた感、ワビサビを楽しめる珍しい空間です(笑)。