若者からは「昭和の人」と呼ばれ、職場のメンバーからは「昭和の仕事スタイル」と言われ、肩身の狭い思い(笑)をしている今日この頃・・・。
スマホやタブレットは実戦で使い物にならないため仕事では一切使わず、仕事でやむを得ず使うガラケーのみを使用。
礼状はメールではなく手書きの葉書を使う・・・。
対面を重視し、最低でも電話での会話を大切にする・・・。
オヤジの呟きですが、
「仕事もビジネスも、世の中も、すべて生身の人間が動かしている」ということ。
いかにデジタルやICTが進化しても、人間はそう変わるものではないと思っています。
感情があり、好き嫌いがあり、喜怒哀楽があり・・・そんな「ひと」を取り巻く環境がいかに変わっても、人間自体は結構普遍的なものだと考えています。
スマホ依存症、パソコン画面でしかコミュニケーションできない、ゲーム中毒、ググるだけで何でも分かる症候群などなどの人たちはいますが・・・。
そんな中で日経ビジネス誌2014.2.17号で取り上げた「昭和な会社が強い スマホ・パソコンを捨てる」。
頷きながら、読みました。
やっぱり、そうだよな~。
スマホやめたら5000円という岩田製作所、
パソコン83台を処分した未来工業、
朝はパソコンの電源が入らないキヤノン電子、
CCメールは許さないドリームアーツなど「昭和な」会社のケースが紹介されています。
スマホを問題視する岩田製作所の社長が言われている
「コミュニケーション力の低下もさることながら、社員の思考力も弱くなる」
確かにそのとおりだと思います。
代弁していただいたようで、何だかスッキリです。
同誌では、さらに「平成流 最新経営の罠」と題し、現状の会社組織の問題を指摘します。
スマホやパソコンを使いこなした風の、仕事をやったフリをする怠け者には、つらい指摘です。
1.昭和と平成、効率はほぼ横ばい
昭和の生産性 638万円 平成の生産性 666万円
・・・それでも平成流経営ツールが見直されないのは、その方が実は社員も楽だから
2.パソコン、メール、IT化には弊害もある
・・・対話がなくて楽
3.携帯端末、在宅勤務、ネットワーク化には弊害がある
・・・実は自由で楽
4.成果主義、フレックスタイム、欧米流労務管理には弊害がある
・・・仕事を限定できて楽
5.階層簡素化、中間管理職排除などの組織のフラット化には弊害がある
・・・責任追わず楽
6.どぶ板営業、勘と経験排除
・・・ドブ板しないで楽
本当にそのとおりだと思います。
平成流経営ツールについての疑問をもった企業では、改善に向けての動きを起こしています。
システム導入によって営業力が低下した大塚商会の再生
フレックスタイムを廃止し定時復活したキヤノン
日本銀行は課長職を復活
昭和のアナログの良い所、平成のデジタルの良い所を再検討しながら、今
一度仕事スタイルを見直す時期に来ていると思います。