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癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

ショウジョウバカマと人間国宝の優雅な紫根染・茜染

2015年04月21日 | ガーデニング

 

 

 

早春の庭に咲く

かわいらしいピンクの花

ショウジョウバカマが

庭に華やぎをもたらしています


今日は遠くから

鹿角紫根染・茜染を見にいらしてくださった

お客様と楽しい一日を過ごしました



 

お客様のご夫婦は

とても文化に造詣が深く

鹿角の伝統文化の素晴らしさを

褒め称えてくださいました。

是非常設展示にして欲しいですって・・・

無理なことですが~

昨日からまた展示の入れ替えが行われました



人間国宝栗山文次郎さんの12回染め工程見本をみていると

長い年月を経ても

なお美しく

崇高優美で鮮やかな色合いを呈しているわけが

わかるような気がします。


 

大正時代に染められたという名古屋帯は

長い年月を経て

 紫色がよりいっそう色濃く深みを帯びていました。

120回の下染と

12回も染め回数の凄さを実感しました

文次郎さんの紫根染名古屋帯の前で

お客様はしばし魅せられていました


 

 

右端の栗山文次郎さんの茜染の風呂敷は

富士絹という布地に染めた

鹿角の夕茜のよい色だと

息子文一郎さんの奥様ケフさんが話しておられました。

 

ふじ‐ぎぬ【富士絹】

経緯(たてよこ)ともに絹紡糸を用いた平織・卵色の織物。

1906年(明治39)頃、

富士瓦斯(ガス)紡績株式会社の製品名。

羽二重(はぶたえ)に準ずるものとして広く輸出された。

シャツ地・婦人服地・裏地などに用いる。

夕方の光の中で燃えるような美しさを放つという茜染

朝の光の中で一段と冴えわたる紫根染を

お客様とゆっくり堪能してきました

 

 

 https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/65/efbab8f32ac88b705898153be330b25d.jpg

 

 

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年を経てなおいっそう鮮やかになる古代鹿角紫根染!

2015年04月21日 | ガーデニング

 

 

 

 

 

今日はあいにくの雨

小屋の前の垂れ梅が満開です。

雨でしっとり濡れた花も風情があります。

 

 


コモッセの記念展示「紫根染・茜染」の説明員をお願いされている

我が家のガーデナー

今日はめでたくお休みの日

ところが

テレビ局の取材があって呼び出されました


 

 


万葉朝の頃から当地に伝承されてきたという

古代かづの紫根染・茜染


明治期に途絶えていたのを復興させた方が

栗山文次郎さん、文一郎さん親子です。

上の右端の作品2つ

紫根染の包み袱紗と花輪絞りの茜染の風呂敷が

人間国宝となられた

栗山文次郎さんの作品です

 

 

 

 

それ以外は

県の文化財になっている栗山文一郎さんの作品です

 50年ほどの年月を経ていても

色鮮やかで

さらにそれより古い文次郎さんの作品も

鮮やかな上に色濃く感じます


どうして時を経るとこんなにも鮮やかで

色濃くなるのでしょうか

栗山家の古代染めの特徴は

サワフタギの灰汁で

120回もの下地染め(媒染)を行っていることです

布に優しい自然染料で下地染が丁寧に行われているから

年々色鮮やかになったのです


 


今回の作品展で

下地染めの大切さを実感できました

下地染めを手抜きしたらどうなるのでしょうね

ましてや

明礬や酢酸アルミなどの

化学染料の媒染剤を使ったら・・・

以前に

明礬で焙煎した作品が20年を経たら

布がぼろぼろになっているのを見たことがあります

 

栗山家の方々の汗と苦労がにじみ出るような

お道具を前に

在りし日の文一郎さんを思い出しました。

古代技法で使われる臼と杵は

以前NHKニュースこまちで放映されていた

お餅を搗くような杵を使いませんよ。



どうぞ本物を確かめにいらしていただけたら嬉しいです。

長年にわたって

古代技法に心血を注いで頑張ってこられた

栗山家の方々の熱い思いが

お道具のひとつひとつから今でも伝わってきます。


耐えることのない苦労と努力で

郷土の伝統と誇りを守り伝えるために

一生を捧げた栗山家の方々は

わたしたち郷土の誇りです


留守をあずかる庭師は

豪雪に痛めつけながらも

頑張って花開かせる水芭蕉を愛でています 


 

 

 

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