情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

弁護士は誰のため?~東京新聞が正面から質問!

2007-09-11 06:55:02 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 弁護士は誰のため? 当然依頼者のためである…というのは前ふりで、東京新聞の見出しは、本来「弁護人は誰のため?」であるべきかと思うので(※1)、それに対する答えは、「被告人のため」ということになる。
 
 東京新聞も引用している弁護士職務基本規定、この第4章が刑事弁護の規定である。ちょっと読んでほしい。

■■引用開始■■

第四章 刑事弁護における規律

第四十六条(刑事弁護の心構え)
弁護士は、被疑者及び被告人の防御権が保障されていることにかんがみ、その権利及び利益を擁護するため、最善の弁護活動に努める。

第四十七条(接見の確保と身体拘束からの解放)
弁護士は、身体の拘束を受けている被疑者及び被告人について、必要な接見の機会の確保及び身体拘束からの解放に努める。

第四十八条(防御権の説明等)
弁護士は、被疑者及び被告人に対し、黙秘権その他の防御権について適切な説明及び助言を行い、防御権及び弁護権に対する違法又は不当な制限に対し、必要な対抗措置をとるように努める。

第四十九条(国選弁護における対価受領等)
1 弁護士は、国選弁護人に選任された事件について、名目のいかんを問わず、被告人その他の関係者から報酬その他の対価を受領してはならない。
2 弁護士は、前項の事件について、被告人その他の関係者に対し、その事件の私選弁護人に選任するように働きかけてはならない。ただし、本会又は所属弁護士会の定める会則に別段の定めがある場合は、この限りでない。

■■引用終了■■

光市弁護団は、最高裁段階でも差戻審段階でも、上記職務基本規定に反したことはしていない。懲戒の理由はないわけです。

 
※1:弁護士が刑事弁護で被告人を弁護するときは、「弁護人」という役割を果たすことになる。とはいっても、そもそも、メディアは、刑事手続きと民事手続きをきちんと書き分けていない。本来「被告人」というべきを「被告」と呼ぶことになっているのはその典型例だ。









★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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安倍は関東軍だ!~勝手にテロ特措法を国際公約にするな!

2007-09-11 02:25:28 | 有事法制関連
 安倍首相がテロ特措法を延長できなければ退陣するという。めでたいことだと思ったが、早合点だった。退陣する決意で臨むから、たとえ、野党が多数を占める参議院でテロ特措法延長が否決されても、衆院で再度可決(3分の2以上の多数)して、延長を成立させることを、許してちょうだい、国民の皆様…とこういうことらしい。そうまでして延長しなければならない理由が国際公約だからだという。

 ここで多くの方が驚いたと思う。国際公約?!いつ、テロ特措法が国際公約になったんだ。よ~く各紙を読むと、日米豪首脳会談、日米首脳会談で約束したからだという。

 はぁ、約束したのは、あんたでしょう!あんたがここにきて、国会の判断もなく、閣議にかけることもなく、どたばたと勝手に約束しておきながら、「約束した以上、国際公約だから、延長しなければならない」…これって、戦前の関東軍と同じじゃないか。国会・政府の方針を破って中国を攻めながら、結果的に、戦争を始めた以上、とことんやるしかないってことにする…。あんたは、一人関東軍か?盗っ人猛々しいというのは、まさにこういうときに使う言葉だと思う。

 しかも、国際公約って言ったって、米豪だけじゃないか。日本にとって世界とは米豪だけかい。狭い世界じゃのう…。あんた、世界地図を見たことある?

 安倍の暴走を絶対に許してはならない。頑張れ、野党!
 われわれ市民も二度と暴走を許してはならない!多くの方とともにイラク特措法NO!のメッセージを発信しましょう!

“おばあちゃん”100人がイラク撤退訴え(http://www.news24.jp/92713.html)

おばぁちゃんに負けてはいられない!

【関連記事】

民主・江田議員が指摘した米軍第5艦隊HPの一部にイラク戦争への給油の事実 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/28f91c62e5e2b66d202cfeb660cb5cce

佐藤正久「駆け付け警護」問題で新潟日報が、公開質問に『愚直』に答えるようコラムでこら! http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/1d61ff2dca6c97747ec4ec257f7277b0





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佐藤正久「駆け付け警護」問題で新潟日報が、公開質問に『愚直』に答えるようコラムでこら!

2007-09-11 00:52:47 | 有事法制関連
ヒゲ隊長佐藤正久「駆け付け警護」問題については、9月19日に参議院第一会議室で院内集会が予定されているが(※1)、それまでに、佐藤正久議員及び彼を送り出した小泉前首相は、公開質問状に回答するのだろうか?新潟日報は、一面コラム「日報抄」(※2)で、回答を迫った。

■■引用開始■■

「これからが新たな戦いの始まり。愚直に戦っていきます」。参院選で初当選した陸上自衛隊イラク派遣部隊の元指揮官、佐藤正久氏の言葉である。これが果たして愚直といえるだろうか

▼約一カ月前にテレビで報道された自身の発言をめぐって弁護士らから公開質問状を突き付けられながら、期限を過ぎても回答していない。「ひげの隊長」として知られる佐藤氏は、集団的自衛権に関するニュース番組で語った。「イラクでオランダ軍が攻撃を受ければ自衛隊は情報収集名目で駆け付け、戦闘に巻き込まれたと思う」

▼聞き捨てならない。味方の他国部隊が攻撃された場に駆け付けて警護をすることは、正当防衛の範囲を超え憲法違反とみなされている。一線の部隊が情報収集名目で踏み越えることなど許されない

▼佐藤氏は「あえて巻き込まれない限りは、正当防衛や緊急避難の状況はつくれない」「日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろう」というから確信犯的である。質問状は「憲法九条をないがしろにし、自衛隊派遣の国会決定の意図を超えている。文民統制を無視する行為」と批判する

▼弁護士らが情報公開請求で入手したイラク派遣隊員への教育資料を前に、当の弁護士が語る。「佐藤発言と一致した部分がある。駆け付け警護の肯定は陸自全体の方針だったのではないか。野党議員に働き掛け、背景を明らかにしたい」

▼それにしてもと思う。もしオランダ軍が攻撃を受け、自衛隊が駆け付けて戦闘に巻き込まれていたらどうなっていただろうか。佐藤氏は参院議員としての発言が問われている。公開質問に「愚直」に答えてほしい。

■■引用終了■■

【もしオランダ軍が攻撃を受け、自衛隊が駆け付けて戦闘に巻き込まれていたらどうなっていただろうか】…非戦闘地域に行ったはずの自衛隊員が犠牲になる。そして、反米勢力は日本をも敵とみなし、日本に対しても攻撃を仕掛けてくるかもしれない…。限りなき、対「テロ」戦争、泥沼化する事態…。そういう犠牲、危険を勝手に招き寄せてもらっては困る!

なお、冒頭の写真は、イラク派遣隊で通訳として活躍した金子貴一さんの著「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」(学研)。

「自衛隊イラク派遣は、近い将来実施されるであろう『防衛庁』の『省』への昇格に向けたステップという側面を持っていた。『復興支援』というのは表向きの理由に過ぎず、実際の目的は自衛隊による国際貢献の実績づくりだったといえるだろう。隊員たちはそのことを自覚していたし、はっきり『日本のために来た』と語る隊員も多かった」(123頁)

私たちは政府に何度だまされ、何度傷つくことになるのか…そして、私たちだけではなく、私たちと敵対する側に立つ市民も傷つくことになる…。

市民同士の連帯を!イラク市民、アフガニスタン市民との連帯を!そして、中国、韓国、北朝鮮市民との連帯を!アメリカ市民との連帯を!パレスチナ市民との連帯を!フランス市民との連帯を!コスタリカ市民との連帯を!


※1:9月19日参議院議員会館にて「文民統制無視発言」抗議集会http://blog.goo.ne.jp/okunagairi_2007/e/b6507730e337fb44d58b1f534458a9e8

※2:http://www.niigata-nippo.co.jp/nipposho/index.asp?nipposhoNo=429

【関連記事】
国民を騙すつもりだった~佐藤正久は議員として不適切、直ちに辞任せよ!
(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6068073902aacc36000843a94e8bac4c)
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文民統制を無視!~ヒゲ隊長巻き込まれ企図に栗栖更迭事件より危険なものと警告(東京) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/ca03838bdb3dc2513a8782f8c8b02f8a)
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小泉臆したか~ヒゲ隊長「巻き込まれ」攻撃発言公開質問状を受領拒否!(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/8cd358b80a9bde5b4a13a72fd802868e)
【転載熱望】佐藤正久巻き込まれ発言は、自衛隊としての方針だったことを裏付ける書面をNPJで公開! (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf)
TBS、東京新聞が佐藤正久「巻き込まれ」発言が自衛隊としての組織的方針であるとの文書、報道(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/25e6188efe1cbe2295a38f8c902b107d)
佐藤正久「巻き込まれ」発言で、北海道新聞が市民の抗議を記事に~陸自隊員を抱える地域の不安に応えるhttp://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/af9f5ca7ed880c045eae2c3daf4a7dd0
道新が社説で佐藤正久「巻き込まれ」企図を批判!~続くのはどこだ…http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9629a654d96a0f1d792ec4db58328b59
TBSサンデーモーニングが、佐藤正久駆け付け警護発言を取り上げ、断罪!http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/b86510bf6c91d952e715f54c40de1a8f
続いたのは、中日新聞、コラムで佐藤正久駆け付け警護企図を批判http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f718616aa5405531584b069d0ab01da0
佐藤正久「駆け付け警護」問題で前首相回答できず~そりゃ、15年前からの方針じゃぁねぇ… http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/2a571dcbdba5d3da5b07abccad84f6f7








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