情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

警察官に撃たれて死んだ中国人の素顔~なぜ彼は撃たれなければならなかったのか?

2007-09-09 18:17:50 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 末尾参考記事のとおり、これまで3回取り上げた警察官の発砲による中国人致死事件の被害者羅成さんの写真を入手したので紹介したい。こんなことをすると、刑事裁判の手続きにおける被害者の関与に対する姿勢と矛盾するのではないかという指摘を受けそうだが、今回の場合は、警察官が撃ったことについて警察と協力関係にある検察が警察官を不起訴とした事例であり、不起訴自体を問題にする、すなわち裁判官が関与していない場面を問題にする、という意味で刑事裁判の手続きの問題とは少し意味合いが違うので、ご容赦。この写真を紹介するのは、撃たれて死んだ羅成さんの雰囲気を知ってもらいたかったからです。極悪人のようには見えないですよね。なぜ、彼が撃たれて死ななければならなかったのか?

難しい問題ですが、そもそも、日本の外国人に対する門戸が開放されていないということが理由として挙げられます。もちろん、現時点で無限定に開放するべきだとまでは言いませんが、単純労働に従事している外国人が多数存在する現状からは、単純労働を目的としたビザを認め、一定人数の単純労働者が日本に入国することを許すべきだと思う。そうしないと、結局、ブローカーなどに頼って入国する人が増えてきて、ブローカーに支払う代金を取り返そうとしていろいろな問題を起こす人が出てくる。そして、取り締まる側は、それをフレームアップして外国人は危険だという雰囲気をつくったうえ、警察官は外国人をみたら職質してもOKってことになる。送り返しても結局、日本での需要はあるから、どんどん、送り込まれてくる。

 だから単純労働を認めるべきだなんていうと、オーバーステーになるという事態が問題なのに、その違法な状態をなくすために法を緩めるのはおかしいのではないか?という反論があろう。

 しかし、やっぱり、じゃぁ、なぜ、オーバーステーした人を雇う人がいるんでしょうか?ということに行き着く。そこに目をふさぐことはできない。いまの日本の状況は、単純労働者は受け入れないという建前のもと、現実には研修目的や観光目的などで来日し、そのままオーバーステーした人をきわめて劣悪な条件で単純労働に従事させることを許してしまうことになる。いわば、現代における奴隷制です。しかも、それを入国させる側も儲かるシステム、ここでもマッチポンプだ。

 改憲派の皆さん、皆さんは現状に憲法をあわすためにも憲法を変える必要があるという。もちろん、私はそれには賛成できないが、皆さんの立場からすれば、現状で単純労働に従事する外国人がいる以上、単純労働ビザの発給を認めるよう法改正するべきだということにならないでしょうか?

羅さんは日本に働きに来たのであり、犯罪をするためにきたのではない。それにもかかわらず、羅さんは命を失った。なぜ、羅さんは死ななければならなかったのか、「夫が死んだ理由を知りたい」という妻の訴えは、警察だけではなく、日本に住む者全体が受けとめなければならない問題だ。


【参考記事】
本日、警官の過剰発砲による致死を遺族が提訴+告訴~必要な限度とは http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/0b8e2d221acfabcd0777f12e9645bd68

中国人に対するこの警官発砲は限度を超えている~最高裁の基準は厳格 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6d6b7fa46b17cd20eb7310552faab8de

「夫の死 真実知りたい」~警官発砲中国人死亡事件提訴続報 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/30909d8f5c0a6c483bb1a3f9d53d641f










★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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-男たちよ、戦いの原点に帰れ!!-橋本勝の政治漫画再生計画第87回

2007-09-09 17:39:28 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
 今回の国会では、11月1日に期限切れとなるテロ特措法が大きな争点となるであろう。2001年9月11日の同時多発テロに逆上したブッシュ・アメリカの始めたテロとの戦い、もう7年になろうというのに事態は混迷を極めるばかり。米兵の死者は4千人に迫り、アフガン、イラクの国民の犠牲者は、10万人をはるかに超えていると思われる。
 だいたい現実の世界、社会の矛盾や問題を多数の人間が殺しあって解決しようなんて冷静に考えれば、こんな愚かなことはない。莫大な、お金と命を浪費し、環境を破壊する。人類は戦争文明と決別することができないならば、地球から出て行くべきである。
 そんな殺し合いで問題の解決を図りたいのなら、もっとシンプルな形で戦争したらどうか、戦う双方の親玉が代表で出てきて、1対1の男らしい決闘をする。武器はもっとも原初的なコン棒だけとする。これでどちらかが死ぬまで、思う存分なぐりっこしてもらう。全世界にテレビ中継してもいい。
 さて、いよいよ決闘の始まる直前、なんと戦う2人が逃げ出してしまった。どうやら臆病風にふかれたらしい…。人間同士が殺しあう戦争のバカらしさを見せてくれた2人。おかげで、もしかしたら人類は戦争文明を克服できるかもしれない。


【ヤメ蚊】
 それにしても、9・11の事件はなぜ起こされたのか?動機を考えると、つくづく、米国謀略説に荷担したくなる…。










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