参議院議員佐藤正久氏(元イラク先遣隊長)の発言に端を発した、自衛隊の「駆けつけ警護」問題について、9月19日正午から参議院会館第1会議室において、抗議集会を開きます。
この問題の理論的な部分についての専門家からの講演と共に野党各党からの発言もなされます。
この問題の重要性について市民が注視していることを伝え、国会での論戦に持ちこませるべく、大勢の方のご参加をお待ちしています。
~~~~~~~~~~~~~~記~~~~~~~~~~~~~~~
「文民統制無視発言」抗議集会
私たちは、平和を希求し、あらゆる戦争を廃絶することを願っている市民の有志です。
先日、ヒゲ隊長こと佐藤正久参議院議員が、集団的自衛権に関する政府の有識者懇談会に関するニュースにおいて、イラクに派遣された陸上自衛隊の指揮官だった立場から、当時現場では、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだったと説明し事実上の「駆けつけ警護」を行う考えだったことを明かしたことが伝えられました。
佐藤議員の言う「巻き込まれる」行為は、外形的には、正当防衛・緊急避難の好況下での攻撃を導くものですが、それは意図的に緊急状態を作出したうえでの攻撃であり、実質的には、正当防衛・緊急避難の要件を満たさず、自衛隊法に違反するばかりか、憲法9条をないがしろにするうえ、自衛隊派遣の国会決定の意図を超えた行動を行うものです。
駆け付け警護を将来可能とするべきかどうかという点では争いがあるでしょうが、少なくとも現時点で、自衛隊員が駆け付け警護を行うことは憲法に反するものであり、シビリアンコントロールを無視する許し難い行為というほかありません。
そこで、私たちは、2007年8月16日、佐藤氏、佐藤議員を当時イラクに派遣した責任者である前首相小泉純一郎氏、佐藤議員を自党候補として推薦した自民党総裁である安倍晋三氏に対し、公開質問状を送りましたが、回答期限の8月末日を越えても、回答は届いておりません。
このような現・前総理大臣の姿勢からは、両首相が自衛隊のシビリアンコントロール無視を追認しようとしているようにしか思えません。
満州事変のきっかけとなった柳条湖事件は、旧日本軍の関東軍が自ら南満州鉄道の線路を爆破しながら、中国側の犯行だとして、中国東北地方の占領を開始する口実としたものですが、佐藤氏の予定していた「巻き込まれる」作戦は、まさに柳条湖事件を彷彿させます。
そこで、戦争への道に歯止めをかけるべく、9月19日正午~午後1時までの間、参議院議員会館第1会議室で、標記タイトルの集会を開催いたしたいと思います。ぜひ、ご参集ください。
呼びかけ人代表 弁護士 中山武敏
「文民統制無視発言」抗議集会
★ 日 時 2007年9月19日(水)正午~午後1時
★ 場 所 参議院議員会館 第1会議室(地下鉄「永田町駅」)
<問い合わせ> 東京共同法律事務所(TEL.03-3341-3133、FAX.03-3355-0445)
この問題の理論的な部分についての専門家からの講演と共に野党各党からの発言もなされます。
この問題の重要性について市民が注視していることを伝え、国会での論戦に持ちこませるべく、大勢の方のご参加をお待ちしています。
~~~~~~~~~~~~~~記~~~~~~~~~~~~~~~
「文民統制無視発言」抗議集会
私たちは、平和を希求し、あらゆる戦争を廃絶することを願っている市民の有志です。
先日、ヒゲ隊長こと佐藤正久参議院議員が、集団的自衛権に関する政府の有識者懇談会に関するニュースにおいて、イラクに派遣された陸上自衛隊の指揮官だった立場から、当時現場では、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだったと説明し事実上の「駆けつけ警護」を行う考えだったことを明かしたことが伝えられました。
佐藤議員の言う「巻き込まれる」行為は、外形的には、正当防衛・緊急避難の好況下での攻撃を導くものですが、それは意図的に緊急状態を作出したうえでの攻撃であり、実質的には、正当防衛・緊急避難の要件を満たさず、自衛隊法に違反するばかりか、憲法9条をないがしろにするうえ、自衛隊派遣の国会決定の意図を超えた行動を行うものです。
駆け付け警護を将来可能とするべきかどうかという点では争いがあるでしょうが、少なくとも現時点で、自衛隊員が駆け付け警護を行うことは憲法に反するものであり、シビリアンコントロールを無視する許し難い行為というほかありません。
そこで、私たちは、2007年8月16日、佐藤氏、佐藤議員を当時イラクに派遣した責任者である前首相小泉純一郎氏、佐藤議員を自党候補として推薦した自民党総裁である安倍晋三氏に対し、公開質問状を送りましたが、回答期限の8月末日を越えても、回答は届いておりません。
このような現・前総理大臣の姿勢からは、両首相が自衛隊のシビリアンコントロール無視を追認しようとしているようにしか思えません。
満州事変のきっかけとなった柳条湖事件は、旧日本軍の関東軍が自ら南満州鉄道の線路を爆破しながら、中国側の犯行だとして、中国東北地方の占領を開始する口実としたものですが、佐藤氏の予定していた「巻き込まれる」作戦は、まさに柳条湖事件を彷彿させます。
そこで、戦争への道に歯止めをかけるべく、9月19日正午~午後1時までの間、参議院議員会館第1会議室で、標記タイトルの集会を開催いたしたいと思います。ぜひ、ご参集ください。
呼びかけ人代表 弁護士 中山武敏
「文民統制無視発言」抗議集会
★ 日 時 2007年9月19日(水)正午~午後1時
★ 場 所 参議院議員会館 第1会議室(地下鉄「永田町駅」)
<問い合わせ> 東京共同法律事務所(TEL.03-3341-3133、FAX.03-3355-0445)


◆このブログの一般読者の方々へのお願い
安倍首相の求心力低下などという状況どころか、次々と離反が始まったここにきて、水に落ちた犬は徹底的に叩いておく必要があると考えます。特に元隊長の「駆けつけ警護」発言。
全国どこに住んでいても、誰もが参加できる方法が一つあります。若干のお金はかかりますが、電話で国会議員に集会参加の要請をしてくださいませんか。やり方は簡単です。それぞれの議員室に直通電話番号もありますが、衆参両院どちらも代表電話にかけて議員の名前を告げれば、すぐに議員室につないでもらえます。
衆議院の代表電話番号: 03-3581-5111
参議院の代表電話番号: 03-3581-3111
確か議員室側では直通電話か代表電話経由かの区別はできないはずですから、いちいち議員室の個別の電話番号を調べる必要はないんです(番号を調べる必要がある場合は『国会便覧』という本で、電話番号はもとよりファックス番号も知ることができます)。
電話すると、ほとんどの場合は常駐している秘書さんが出ます。いろいろな要請の仕方はあると思いますが、大事なポイントは元隊長の発言の問題点を真摯に、そして礼を失しない態度で真面目に訴えることが重要です。なお、国会の秘書さんには、いろんな人がいらっしゃり、仕えている議員に対して批判的な方々も少なくない、ということを付け加えておきます。
伝えるべき内容は、この「駆けつけ警護」発言を注視してこられた方々ならどなたもご存知だと思いますが、現場の自衛隊隊長が違憲・違法と認定される可能性を自覚しながら敢えてそれを実行するつもりだと公言したこと、それは現職の国会議員の発言として許されない発言であること、などをわかりやすく丁寧に説明することです。すぐに飲み込めない秘書さんだったなら、毎日新聞や東京新聞、北海道新聞のコピーをあらかじめ用意し、ファックスの電話番号を聞いてファックスで送り、再電話して話をするという方法もあります。
電話をかける対象議員は、いろいろ考えられますが、まずは民主党の議員。テロ特措法に目が奪われているようですが、事実を知れば配慮する方もいらっしゃるのではないか、集会参加に意味があると考える議員は少なくないと思います。次に公明党議員。公明党は憲法の解釈見直しに反対していますから、理非を説明すれば情報収集のために参加してくれる可能性は大きいと思います。次に社民党と共産党。共産党は代表派遣になるかもしれませんが、社民党は議員本人が参加できなくとも、秘書の代理参加を入れて全員が集まってほしい。ほかに、いわゆる保守本流と呼ばれている自民党議員に声をかける、という手もあります。安倍政権はすでに自民党議員からも見放されていることから、賛同するかどうかは別として情報収集のために参加してくれる可能性があります。さらに無所属議員への働きかけも大きな意味を持つはず、国会の中では少数でも、国民から絶大な支援を得たという事実がありますから。
国会議員の中でどなたに要請するかは、それぞれのご判断にお任せしますが、私見では選挙区にお住まいの方々が地元衆議院議員に要請するというのが絶大な威力を発揮する可能性があります。いますぐ解散・総選挙になる可能性がある状況ですから、ほとんどの衆議院議員は地元選挙民からの意見について過敏といえるほど気にしています。
いろいろな秘書さんがおられます。多くの方々は、一般常識のある普通の人が多いと思いますけれども、まったく話が通じない秘書さんも散見します。でもこれは少数だと思います。
というわけで、集会への参加要請を電話で訴えていただけないでしょうか。いま、一本の電話が大きい意味を持つ、と考えています。
◆主催者へのお願い
国会議員全員への周知徹底をお願いします。お忙しいことはわかっていますが、ともかくこの集会に人を集めなければ。議員室を回ってチラシを渡しながら話をするのは基本ですが、それに加えて、全国会議員の議員室にファックスを送りつける、という方法もありかな、と考えています。それは無意味じゃないかとお考えになるかもしれません。でもね、私は目撃しています。秘書さんが隠すはずのファックスを、たまたま議員がその場で読んでしまったケースを。
会議室に入りきれないほどのご盛会を心よりお祈りします。民主党議員全員が集まったら、それだけで第一会議室は溢れてしまうでしょうけれども(笑)
組閣を終えるまでの間、国会は開店休業状態が続きます。ある意味でこれは「人の和」をつくる千載一遇のチャンスかもしれません。首班指名までのあいだ自民党以外は、ただ待っているしかないのですから。国会議員は自民以外はみんなヒマを持て余している。周知徹底作戦は楽勝の見通しが立ちました。
マスコミは総裁選の中盤戦(報道によれば投開票は23日)で中だるみ状態となっている時期ですし、抗議集会の9月19日は、結果的に絶妙のタイミングとなっています。体が空いている議員に極力集まっていただくよう呼びかけましょう。
天時不如地利、地利不如人和。[天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず](孟子)