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日本共産党の志位和夫委員長が8日に衆院予算委でおこなった質問

2010-02-10 07:47:50 | 国内政治
労働者 中小企業 「使い捨て」から転換を
大企業の内部留保を還元せよ
衆院予算委 志位委員長が質問
首相 「派遣『専門26業務』見直し検討」

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 「労働者と中小企業を『使い捨て』、国民の犠牲のうえに一握りの大企業が巨額の内部留保をため込む。この道を続けては、国民生活も日本経済も未来はない」――。日本共産党の志位和夫委員長は8日、衆院予算委員会で質問に立ち、政府に、旧来の経済政策からの転換を強く迫りました。他党議員からも、何度も「その通りだ」の声、拍手がおこりました。(詳報)

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 志位氏はまず、大企業がもうけても国民の暮らしに回らず、過剰な内部留保となって蓄積されるシステムが、日本経済の成長力を損なっていることを強調。このシステムを変える必要性を力説し、二つの改革を具体的に提起しました。

 第一は、“非正規社員から正社員への雇用転換”をすすめるルールをつくることです。

 志位氏は、労働者派遣法をめぐり、政府が目指している改正の二つの“抜け穴”を指摘し、政府の姿勢をただしました。

 一つは、「製造業派遣の原則禁止」といいながら、「常用雇用」(常用型派遣)が「禁止の例外」とされている問題です。

 志位氏は、キヤノンなど大企業での派遣労働者の実態を示しながら、厚労省の調査では、派遣先が派遣会社との派遣契約を解除すれば、「常用型派遣」でも76・7%もの労働者が解雇されていると強調。「常用型派遣」を例外とすれば、労働者はいまの低賃金・不安定雇用から抜け出すことができないと述べ、製造業派遣の全面禁止を迫りました。

 もう一つの“抜け穴”は、「登録型派遣の原則禁止」としながら、現行の「専門26業務」を例外としていることです。

 志位氏が「専門26業務」で働く100万人の半数近くがパソコンなどを扱う「事務用機器操作」であり、「専門」業務を抜本的に絞り込む必要があると求めると、首相も「パソコンは誰でも使える。果たしてそのままにしておいていいのか検討する必要がある」と「26業務」の見直し検討を表明しました。

 志位氏が提起した第二の改革は、大企業と中小企業との公正な取引のルールをつくることです。

 志位氏は、大企業と中小企業の労働者の賃金格差が拡大しているが、その原因の一つに、下請け単価の切り下げがあると指摘。零細業者の悲痛な訴えを紹介し、大企業の無法を告発したのに対し、首相は「厳格な下請代金法の執行や下請振興法の振興基準の周知が大事だ」と答弁しました。

 そこで志位氏は、下請法の執行状況を質問。公正取引委員会は、この5年半で「買いたたき」として勧告処分を受けたのは1件しかないことなどを明らかにしました。

 志位氏は、大企業に立ち入って、公正な取引が行われているのか、受け身ではなく主導的に検査する態勢に抜本的に改めるべきだと強く迫りました。また、下請振興法にもとづく実態調査と本腰を入れた振興策を求めました。

 最後に志位氏は、「町工場は『日本の宝』。この灯を消してはならない」とのべ、貸工場の家賃やリース代などの固定費に対する直接補助の実現を求めました。首相は「補助は難しい」と答弁しましたが、「町工場は日本の宝であり、その灯を消してはならない」とものべました。

大企業に責任果たさせよ
志位委員長の質問 衆院予算委

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 日本共産党の志位和夫委員長が8日に衆院予算委でおこなった質問。日本経済の危機の根本的原因を明らかにし、雇用、中小企業という経済の要の問題で改革の方向を明快に指し示しました。首相はじめ多くの閣僚もうなずきながら聞き入った55分間の質問は――。

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なぜ暮らしも経済も豊かにならないか
首相 「市場万能経済に身ゆだねすぎた」

 「大企業が空前の利益をあげながら、暮らしも経済も豊かにならないのはなぜか」――。

 日本共産党の志位和夫委員長は8日の衆院予算委員会で、大企業が利益を上げても、少しも国民の暮らしに回らず、過剰な「内部留保」(注)という「ため込み金」となって蓄積されるシステムを告発し、鳩山由紀夫首相の認識を正面からただしました。

所得落ち込み脆弱な経済に

 志位氏は、2008年秋にアメリカの証券会社リーマン・ブラザーズが破たんする前の10年間(1997〜2007年)における、G7(先進7カ国)のGDP(国内総生産)の伸び率と雇用者報酬の伸び率の推移を示すグラフを示しました。

 日本のGDPの伸び率は、わずか0・4%で、雇用者報酬(働く人の所得)の伸び率も日本だけがマイナス5・2%。国民の所得は落ち込み、経済全体も「成長」どころか、日本は「G7」で最も成長力がない脆弱(ぜいじゃく)な経済となっていました。

 志位氏は、この10年間、自公政権が推し進めてきた「構造改革」「成長戦略」―「強い企業をもっと強くすれば、国民の暮らしが良くなり、経済も成長する」―という考え方への認識をただしました。

 志位 旧来の経済政策からの転換が求められているがどうか。

 鳩山首相 弱肉強食型の市場主義万能経済に身をゆだねすぎた政治に原因があった。一人ひとりの雇用された給料は下がってしまった。人間のための経済に大転換させていくことが必要だ。

 鳩山首相も転換の必要性を認めました。

経済のゆがみ英国紙も指摘

 志位氏はさらに、大企業が空前の利益を上げながら、なぜ国民の暮らしも経済も豊かにならないかについて質問を続けます。

 この10年間の大企業の経常利益と内部留保、雇用者報酬の推移を示すグラフ(1面参照)を使い、大企業の経常利益が15兆円から32兆円に増えた一方、労働者の雇用者報酬が279兆円から262兆円(09年は253兆円)へ大きく落ち込んだことを指摘。問題は、大企業が増やした利益がどこへいったかです。志位氏が、大企業の内部留保がこの10年余で142兆円から229兆円へと急膨張した事実を示すと、他党議員席からも「その通りだ」と声が上がりました。日本経済のカラクリがここにあったのです。

 そこで志位氏は、イギリスの新聞フィナンシャル・タイムズ(1月13日付)の「日本の困難な数十年から何を学べるか」と題する論評を紹介しました。

 論評は、「なぜ日本経済が世界規模のショックにこれほどまでに脆弱だったのか」と問いかけ、「企業が過剰な内部留保」を蓄積したことを、日本経済の「基本的な構造問題」の一つと指摘。「内需主導の成長のために最も重要な案件は企業貯蓄の大規模な削減であり、新政権は、企業の行動を変化させる政策を実行すべきだ」と書いています。

 志位 国民がつくった富を、大企業のみが独り占めにする。日本経済をまともにしようと思ったら、このシステムを改める必要があると思うがどうか。

 首相 グラフを拝見すると内部留保が大変に増えている実態はあると思う。それをどうするか、一つの判断はありうるのではないか。

 しかし、首相は、「政府としてどのように政策によって取り崩させればよいかという判断は難しい」とも付け加えました。

 志位氏は、「富を一握りの大企業のみに集中している事実は明々白々であり、大転換が必要だ」と重ねて主張しました。

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 内部留保 企業の利益から税金、株主配当など社外流出分を引いた残りの「もうけ」をため込んだもの。

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非正規から正社員へ―雇用政策の中心に
首相 「26業務はあまりにも幅広い。検討が必要」

 “非正規雇用から正社員への雇用転換”をすすめる上で焦点となるのが、労働者派遣法の抜本改正です。鳩山首相は施政方針演説で「派遣労働を抜本的に見直し、登録型派遣や製造業への派遣を原則禁止します」とのべています。

 志位委員長が「製造業の工場でいっさい派遣労働者を使うことができなくなるのか」とただしたのに対し、長妻昭厚労相は「1年を超える雇用の見込みのない派遣は禁止する」とのべ、「常用型派遣」は「禁止の例外」となると説明しました。

 それでは「常用型派遣」の実態はどうか。志位氏は、パナソニックが兵庫県姫路市につくる液晶パネル工場の実態を取り上げました。募集している従業員はすべて派遣労働者で正社員はゼロ。「契約期間は3カ月。更新あり。最長3年」となっており、志位氏は、短期契約でも「常用型派遣」となり、「禁止の例外」となると強調しました。

 パナソニックの滋賀県草津工場で長期間働く常用型派遣労働者の実態も劣悪です。

 時給は1050円で上がらず、社会保険は本人が希望しなければ入れません。出勤日は生産計画にあわせて決められるため、月20日働いても16万8000円、月12日なら10万800円。寮費や水光熱費を引かれると手元には2万から9万円しか残りません。

 「いったいどこが雇用の安定性が高いのか」と志位氏がただしたのに対し、長妻氏は「一歩一歩理想に近づいていく」としか答えられませんでした。

 さらに志位氏は、大分県にあるキヤノンの子会社で「期間の定めなし」の雇用契約を結んでいた派遣労働者約100人が、「生産調整」を理由に解雇されているとのべ、「安定性などまったくない。これが実態だと分かっているのか」と力をこめました。

「常用型」でも解雇率76・7%

 「常用型派遣」に「雇用の安定性」がないことは、志位氏がパネルで示した厚労省の調査でも明らかです。同省は昨年5月、派遣先が派遣元との契約を中途解除した場合、常用型でも76・7%もの派遣労働者が解雇されているとの調査結果を発表しました。仕事のあるときだけ雇用契約を結ぶ不安定な「登録型派遣」の解雇率75・8%と違いがありません。

 志位 製造業で「常用型派遣」を残したら、大企業は今まで通り派遣労働者を使い捨てにできる。労働者は、「ワーキングプア」からも、いつクビにされるか分からない不安定な状態からも抜け出せない。これでは「原則禁止」ではなく、「原則容認」ではないか。

 首相 労使がギリギリの交渉のなかで決めてきたことだ。常時雇用は例外としながら簡単に解雇されない状況を見守っていくことが大事だ。法案をあげて一歩二歩前進の状況をつくりあげていくのが大事ではないか。

 志位氏は、「労使の合意といっても財界のごり押しに屈したものだ」と批判。製造業派遣のうち常用型は63%であり、「これを例外としたら原則容認になる。製造業は例外なしの全面禁止に踏み切るべきだ」と強く求めました。

 派遣法改正をめぐるもう一つの問題は、「登録型派遣は原則禁止」としながら、「事務用機器操作」など26の「専門業務」が例外とされていることです。

 「専門26業務」は派遣労働者399万人のうち100万人を占め、多くは事務系の派遣労働者です。専門業務は3年を超えたら直接雇用にしなければならない派遣期間の制限がなく、いつまでも使い続けることができます。

 志位氏は、「パソコンなどだれでも普通に使っている。これが『専門業務』となれば事務系の仕事はほとんど『専門業務』となってしまう」と指摘。現に、NTT東日本―北海道で直接雇用していた契約社員を「専門業務」だといって派遣労働者に置き換えている無法な実態を突き付けました。

 志位 専門業務という名の下に契約社員を不安定な派遣労働者にする逆の流れが起こっている。「専門26業務」を抜本的に見直し、規制を強化すべきだ。

 首相 26業務はあまりにも幅広く、だれでもパソコンは使える状況になっている。そのままにしておいていいのかしっかり検討する必要があると思う。

 志位氏は、「製造業派遣の全面禁止、専門26業務の抜本的見直しなど労働者保護法として真に実効あるものとし、その実施は3年〜5年の先送りでなく速やかに行うべきだ」と強調しました。

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中小企業との公正な取引ルールをつくれ
首相 「(下請け検査の)執行体制強化が必要」

 中小企業の状況について志位委員長は、まず大企業との賃金格差をあげ、製造業で見ると、小規模な企業(従業員5〜29人)の賃金はこの10年で大企業の半分にまで下がっていること、その大きな原因の一つが下請け単価が際限なく切り下げられていることを指摘しました。

 そこで志位氏は、東京・大田区、愛知・豊田市、東大阪市、広島市で調査した現実を示しました。

 愛知県内のある自動車関連下請け零細企業は、4次ないし5次の下請けで自動車のエンジンやシートをすえつける金属部品を溶接加工しています。部品単価は、10年前は1センチ1円が相場でしたが今では70銭に。しかも原材料費は1センチ当たり35銭から40銭に上がった結果、加工賃は65銭から30銭へと半分以下。社長は「従業員と話し合って雇用保険も、年金も払っていない。法律違反だとわかっているが、払ったら従業員が食べていけなくなる」と悲鳴を上げています。

 志位 日本を代表する自動車産業の土台を支えている下請け中小企業の社長さんと従業員をここまで追い込むほど単価の引き下げが進んでいる。こうした下請単価の水準が、公正、適正と思うか。

 首相 下請単価の一方的な切り下げなどは防止する必要がある。そのために下請代金法の厳格な執行や、下請中小企業振興法の振興基準の周知が大事だ。

「買いたたき」処分1件だけ

 その上で中小企業の危機的な現実が放置されている原因に切り込んだ志位氏。公正取引委員会は、下請代金法で禁じられている「買いたたき」で勧告処分を行った件数が04年4月の法改正以来わずか1件、発注した仕事を打ち切るなど「下請け切り」での勧告処分にいたっては0件という実態を答弁しました。

 同時に、公正取引委員会は、親事業者と下請け事業者の双方に違法取引の有無を調べる書面調査の回収率はわずか8・2%だと答弁しました。下請け企業が違法の申し立てをおこなえば、「特定され、仕事がなくなってしまう」ため、よほどの覚悟がなければできないからです。

 志位氏は、書面調査だけに頼ったり、下請け事業者からの申告を待って公正取引委員会が調査・検査に入るというやり方では、「下請代金法を生かすことはできない」と強調しました。

 志位 (公正取引委員会を)受け身ではなく主導的に検査する、必要な抜き打ち検査もおこなうなどの態勢に抜本的に改め、そのために下請検査官を抜本的に増員するなど体制もしっかりとるべきだ。

 首相 法律がきちんと執行されていない部分もある。執行体制の強化が必要だ。

 志位 これまでのあり方を転換して、(下請けいじめを)断固としてなくすという立場に立つべきだ。

 さらに志位氏は、「下請振興法」を取り上げました。同法は「取引対価」(取引単価)について立派な基準を示しています。(パネル)

 中小企業庁の実態調査をもとに「改善の方向だ」と述べる直嶋正行経済産業相に対し、志位氏は「認識違いだ。労働条件の改善、労働者の賃金の改善などはつかんでいない。実態調査を徹底してやるべきだ」と求めました。

 志位氏は最後に、町工場を倒産・廃業の危機から守るため、工場の家賃や機械リース代など固定費の直接補助に踏み出すべきだと力説。「労働者が働く町工場や機械がなくなってしまっては、景気が回復しても働く場がなくなってしまう。『日本の宝』――町工場の灯を消してはならない」と迫りました。

 鳩山首相は、直接補助には「難しい」と背を向ける態度を示しつつ、「日本の宝、町工場の灯は消してはならない」とのべました。

(出所:日本共産党HP 2010年2月9日(火)「しんぶん赤旗」)
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日本共産党の市田忠義書記局長が、3日の参院本会議でおこなった代表質問

2010-02-06 01:21:25 | 国内政治
市田書記局長の代表質問 参院本会議

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 日本共産党の市田忠義書記局長が、3日の参院本会議でおこなった代表質問は次の通りです。

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 私は日本共産党を代表して鳩山総理に質問します。

小沢氏の疑惑――刑事訴追の有無にかかわらず政治が解明すべき問題

 まず、小沢民主党幹事長の政治資金疑惑についてであります。総理は施政方針演説ではこの問題に一切触れませんでしたが、この問題が政治に突きつけているものは一体なんだとお考えですか。

 問われているのは、国民の税金でおこなわれている公共事業を食い物にした疑惑にどう立ち向かうかであり、刑事訴追されるかどうかにかかわらず、政治がけっして見逃してはならない問題です。あなたは刑事訴追を受けないなら何をやっても良いという立場なのでしょうか。そうでないなら、検察の捜査を見守るという傍観者的姿勢ではなく、政治的道義的責任の有無を政治の場で解明するために、あなた自身が指導性を発揮すべきではありませんか。

「いのちを守りたい」――脅かされる現実に応えているか
 経済危機から、いかに国民の暮らしをまもるか。それが今政治に課せられた最も緊急の課題です。

後期医療をめぐる約束ほごは許されない

 総理は「いのちをまもりたい」と何度も繰り返されました。

 そこで伺います。総理自身がかつては「姥(うば)捨て山」と言われていた後期高齢者医療制度について、施政方針演説では一言も触れなかったのはなぜですか。

 あなたの言葉とは裏腹に、実際にはいのちは一層脅かされています。

 いま年金で暮らすお年寄りは、年金から、税金はいうに及ばず介護保険料、国民健康保険料、75歳以上の方は後期高齢者医療保険料を差し引かれ、しかもその額は年々重くなります。

 総理は「お年寄りが…安らぎの時間を過ごせる環境を整備する」といわれましたが、これが「安らぎの時間を過ごせる環境」ですか。後期高齢者医療制度の廃止の約束ばかりか、保険料の負担をふやさないという約束まで反故(ほご)にするのは絶対に許されません。答弁を求めます。

世界でも異常に大きい医療費の窓口負担

 医療はどうか。あいつぐ医療費の窓口負担の拡大で、日本は、いまでは、「現役世代3割、高齢者1〜3割」という世界でも、最も窓口負担の大きい異常な医療制度になってしまいました。その結果、医者にかかれないという「いのちの不安」が広がっています。

 日本医師会は「窓口負担の軽減」と「子どもの医療費の無料化」を提唱しましたが、いまや、高すぎる窓口負担の軽減は圧倒的な国民の声であります。総理はその声にこたえるべきではありませんか。

製造業派遣を認めれば使い捨ては続く

 労働者のいのちを危機にさらしたのが一昨年暮れから荒れくるった派遣切りでした。派遣切りのなにが国民から厳しく批判されたのか。それは、日本を代表するトヨタやキヤノン、パナソニックといった大企業が、生きた人間を必要なときだけ、安い給料でこきつかって莫大(ばくだい)な利益をあげ、後はモノのように使い捨て、職場からも寮からも追い出して恥じないという、横暴勝手な振る舞いでした。政府は、製造業への派遣を原則禁止するといいながら、常用型についてはその限りではないといいます。

 しかし総理、常用型なら大企業の派遣切りは起きないのでしょうか。直接雇用している期間社員でさえクビ切りが横行したのです。製造業への派遣を認める限り、それが何型であっても、必要なときに使い、いらなくなったら投げ捨てる大企業の横暴勝手をとめることはできません。製造業派遣の全面禁止へ決断を求めます。

農林漁業の再生――輸入自由化路線からの決別を

 農林漁業と農山漁村の再生は、日本国民の存亡がかかった待ったなしの課題です。

 自公政権のもと、この10年間で農林水産予算は約1兆円削減され、国の予算に占める割合も毎年のように引き下げられ昨年は4・9%になりました。ところが鳩山内閣ではさらに4・6%に引き下げられました。これでは、戸別所得補償による農林水産業の再生など絵に描いたモチではありませんか。農業を国の基幹産業に位置づけ、農林水産予算もそれにふさわしく抜本的に増額して、当面、米価下落の現状を改善するため、政府が、生産費を基準とする買い入れをおこなうことを求めます。畜産物価格や野菜・果実などについても、再生産が可能となるよう、必要な価格安定対策を講ずるべきではありませんか。

 民主党は、先の総選挙で、日米FTA(自由貿易協定)交渉の促進を公約に掲げ、農業関係者から強い怒りをよびました。交渉の相手、アメリカも、オーストラリアも、農業を除外したFTAなどありえないと再三言明しています。日豪EPA(経済連携協定)交渉をきっぱりと中止し、日米FTA交渉は断念すべきです。総理の答弁を求めます。

 日本農業をここまで落ち込ませた最大の原因の一つ、歯止めのない輸入自由化路線を根本から改め、関税の維持・強化をはかること、貿易拡大一辺倒のWTO(世界貿易機関)農業協定を根本から見直し、各国の食料主権を尊重する貿易ルールの確立を求めるものであります。

普天間問題――無法な土地強奪が原点、無条件撤去こそ

 つぎに普天間問題と日米関係についてです。

 普天間問題の原点はなにか。普天間基地がつくられた場所には、民家も役所も郵便局も墓地もありました。普天間だけではなく沖縄の米軍基地はその多くが、戦時国際法にも反して、銃剣とブルドーザーで米軍に無法に強奪された土地であります。それを、別のものをよこさなかったら返さないというこんな無理無体なことはないではありませんか。下地島だ、いや伊江島だ、徳之島だなどといって、別の土地を差し出して返してもらおうという態度はあまりにも無責任、卑屈な態度とは思いませんか。

 政府は答弁につまると「抑止力のためには仕方がない」といいます。しかしアメリカ自身、沖縄にいる海兵隊について、「迅速に、どこへでも、どのような任務にも対応する能力を備えた遠征介入部隊」とのべ、日本防衛のためとは一言もいってはいません。あなたは「侵略力ではない」と昨日の衆院本会議でいわれましたが、年がら年中イラクやアフガニスタンに派遣されている「侵略力」そのものではありませんか。移設条件付きでなく普天間基地の無条件撤去をアメリカに強く迫る決断をするべきであります。総理の答弁を求めます。

日米関係――異常な実態をただちに是正すべきだ

 今年は安保条約が改定されて50年目の年であります。総理は「日米同盟の深化」などといいますが、日米関係は一体どうなっているのでしょうか。

 まず在日米軍の実態です。アメリカ本国では許されないことが日本では起きています。なんといっても人口密集地、宜野湾市のど真ん中に沖縄の普天間基地はいすわっている。基地の周囲には学校や保育所、病院など公共施設がいっぱい。全国各地で低空飛行訓練も傍若無人にやられている。こんなことは米本国でも、野鳥に悪い影響を与えるとしてやられてはいません。日本国民はアメリカの野鳥以下なのか。こんなことが日本で許される道理はないと思いますがいかがですか。

 日米地位協定はどうか。同じ敗戦国のドイツでは、日本と違って必要な時には米軍基地への立ち入りもできます。警察権の行使もできます。演習や訓練では事前の政府の承認も必要になります。なぜ日本ではそれができないのか。こんなことを今後も許すのですか。

 そして日本国憲法への介入です。9条改定についての要求が、米政府高官からしばしば公然と出されています。憲法は日本の最高法規であって、それを変える権限を持っているのは日本国民だけではありませんか。今後こういうことは決して許さないという決意を明確に示していただきたい。

 安保条約のあるなしにかかわらず、少なくとも今述べた異常な関係はただちに是正されるべきだと考えますがいかがですか。

 日本共産党は、こうした異常な日米関係をつくりだしてきた安保条約を廃棄し、対等・平等の日米関係を築くために日米平和友好条約の締結を求めて質問を終わります。

主張
衆参代表質問
これでは「いのち」が守れない

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 各党の代表質問が一巡しました。日本共産党からは衆院で志位和夫委員長、参院で市田忠義書記局長が質問に立ちました。

 鳩山由紀夫首相は施政方針演説で、「いのちを守る」政治への転換を強調しました。

 雇用と賃金がかつてなく落ち込み、多くの中小零細企業の倒産・廃業が続いています。深刻な経済危機から国民の暮らしを守るために、抽象的な言葉ではなく現実の政治でどう応えるのか―。首相の答弁が注目されました。

前首相とそっくり同じ

 日本の景気悪化が欧米と比べても深刻なのは、長期にわたって大企業が国民の所得を吸い上げてきた結果、国内需要が弱り切っているためです。鳩山内閣は「新成長戦略」をアピールしていますが、問われているのは「成長」しても暮らしが少しも良くならないという経済のあり方そのものです。

 大企業が過去最高益を更新していた時期にも、1人当たり賃金は低下し続けました。この10年で雇用者報酬が27兆円も減る一方、企業の内部留保は200兆円から400兆円に倍増しました。増加の半分は大企業のため込み金です。

 政府も「新成長戦略」の中で、「構造改革」によって「選ばれた企業のみに富が集中」し、国民には「実感のない成長と需要の低迷が続いた」と分析しています。

 大企業の巨額の内部留保は、労働法制の規制緩和による正社員の非正規雇用への置き換え、下請け単価たたきなど中小企業へのしわよせで積み上げられたものです。

 政治に求められているのは「選ばれた企業のみ」に富を集中させている原因にメスを入れ、その富を社会に還元させることです。

 2日の衆院本会議で志位委員長は、大企業の内部留保と利益を雇用と中小企業に還元させる政策への転換が必要だとただしました。これに対して鳩山首相は次のように答えています。

 「内部留保の活用は本来、企業がそれぞれの状況に応じて経営判断を下すべきものだ」

 「その上で、労働者の雇用と生活をしっかり守るように最大限努力することは重要だ」

 「その上で」という接続詞も含めて、前政権の麻生太郎首相の1年前の本会議答弁とそっくり同じです。

 麻生内閣でも、例えば河村建夫官房長官は、雇用の維持に内部留保を活用するよう「積極的に経営者団体などを通じて要請を強くしていきたい」と答弁しています。鳩山首相が、せめてその程度の姿勢も示せないのでは、「働く人々のいのちを守る」という首相の言葉には、実体がまったく伴っていないと言わざるを得ません。

明確な転換こそ

 志位委員長が町工場の固定費への補助を求めたのに対しても、首相は「限られた予算の効率的な活用という観点からも望ましくない」と冷たく背を向けました。

 市田書記局長が日本農業を破壊する対豪、対米の自由貿易協定を断念するよう迫ったのに対して、首相は「国際交渉は前向きに推進する」と拒否しました。

 経済危機から国民の暮らしを守る焦点の問題で、自公政権からの転換が見られないのでは、何のための政権交代かと言われます。

 「政治を変えたい」という国民の願いに応え、旧来政治から明確に転換することが求められます。

(出所:日本共産党HP  2010年2月4日(木)「しんぶん赤旗」)
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民主党政権の力でNTTの転籍強要をやめさせろ/派遣法改正は労働者保護を徹底し大企業に厳しい規制を

2010-02-01 01:27:40 | 国内政治
NTTの転籍強要 是正は政府の責任
大門議員追及 首相ら「違法は正す」
労働者救う派遣法に

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 「政府のおひざ元・NTTでの無法を正せるかどうかが、鳩山政権が非正規雇用の改善に本気かどうかの試金石になる」―。日本共産党の大門みきし議員は27日の参院予算委員会で、NTT東日本―北海道で行われている契約社員から登録型派遣社員への転籍強要問題を怒りを込めて告発し、「現場の労働者を救える派遣法改正を」と求めました。

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 政府は派遣法改正で登録型派遣を「原則禁止」にする方針ですが、その政府が最大株主で、事業計画も認可するNTTで、逆行する事態が進行しています。

 NTT東日本―北海道が1日付で、契約社員700人のうち680人を同じグループの派遣会社に転籍(10人は退職、10人は転籍拒否)させた無法の実態を突きつけた大門氏。「転籍に同意しないと雇い止めにする」など、詐欺や脅迫まがいの手口を使っていることも明らかにし、「こういう違法行為を放置するのか」と迫りました。

 原口一博総務相は、「違法行為があれば、適切に是正をされるべきだ」と答弁しました。

 さらに大門氏が鳩山由紀夫首相に対して「NTT東日本には2兆円もの内部留保がある。契約社員の犠牲で利益を積み上げ、今度は使い捨ての登録型派遣にする、こんなことが許されるのか」とただすと、首相は「違法行為があれば、当然適切に対処しなければならない」と述べました。

 大門氏の重ねての追及に原口総務相は、「政府はNTTの3分の1の株を持っている。法律と正義に基づいて適切に措置したい」と答弁しました。

 大門氏は、同社のやり方が、登録型派遣の「原則禁止」の先送りや「グループ内派遣」の容認など「政府の派遣法改正案の抜け道を見越したものだ」と指摘。「広く現場の意見を聞き、抜け道のない改正案にすべきだ」と力説しました。

 鳩山首相は、まずは現方針で法改正を行った後、「さらによりよいものにするための努力がなされればいい」と答弁。大門氏は「また何年も大変な思いをする労働者が増える。わが党は抜け道のない改正を求めて全力をつくす」と表明しました。

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 登録型派遣 仕事のあるときだけ、派遣会社と雇用契約を結ぶもの。

NTT ウソと脅しで転籍強要
派遣法 抜け道ない改正を
参院予算委 大門議員の質問

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 27日の参院予算委員会で質問にたった日本共産党の大門みきし議員。目の前で進行する大企業の無法を告発し、政府の派遣法改正の問題点を浮き彫りにしました。

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拒否した労働者を雇い止め
労働局の指導も無視

 大門氏は自公政権下で進められた派遣法の規制緩和によって、派遣労働者、登録型派遣労働者、専門業務労働者の数がいずれも急増してきたことをパネルで紹介。政府が派遣法改正で行おうとしている、登録型派遣の原則禁止の趣旨をただしました。

 長妻昭厚生労働相は「一部の経済界の要望を丸のみした(派遣法の)緩和が今日の格差社会を生んだ」と述べ、その是正を目的としたものだとの認識を示しました。

 そこで大門氏が取り上げたのが、NTT東日本―北海道の転籍強要問題です。

 大門 契約社員という不安定な立場から、さらに不安定な登録型派遣に移しかえる。許していいのか。

 原口一博総務相 NTT東日本から説明を受け、問題がある場合にはNTT東日本において適切な対応がなされることを期待する。

 大門氏は、契約社員がこれまで、正社員の半分以下の給料で正社員と同じ仕事に就いてきたうえ、1年ごとの更新を5〜8年も繰り返してきたと指摘。本来正社員にすべきケースであり、判例や厚労省の指導上も簡単に雇い止めできないことになっているのではないかとただしました。

 長妻厚労相は、「一定期間の契約にもかかわらず延長を繰り返し、ある日突然、今回は延長しないということには、一定の要件がなければいけない。あまりに雇用の安定を阻害する場合は問題がある」と認めました。

 大門氏は「まさにこの例がそれだ」と強調。「登録型派遣にすればNTTの雇用責任がなくなる。さらに専門業務にすれば派遣期間の制限なく、永遠に派遣として使える。NTTが自分たちの雇用責任を逃れるために移したというのが目的だ」と批判しました。

 しかも、転籍に「同意」させるため、派遣会社に移れば「正社員になる展望がある(実際に正社員になれるのは0・5%)」などと、うそやおどしまで使っていることを告発しました。

 大門 民法や過去の最高裁判例に照らしても、このような「同意」は無効、違法であり、転籍そのものを撤回させるべきだ。

 原口総務相 労働者が健全な環境のなかで労働契約を結べることを保障するのが私たちの務めだ。

 一般論に終始する原口総務相に対し、大門氏は「こういう労働者も救えないでなにが政権交代か」と批判。原口総務相は「違法行為があれば適切に是正されるべきだ」と述べざるを得ませんでした。

 さらに大門氏が問題にしたのは、NTT東日本―北海道が、転籍を拒否している労働者10人に対して、厚労省や北海道労働局が「慎重に対応すべき事例」と指導しているにもかかわらず3月末で雇い止めする姿勢を改めていないことです。

 「NTTは厚労省の指導に従おうとしていない。政府として指導しないのか」と迫る大門氏に対し、原口総務相は「政府はNTTの3分の1の株を持っている。法律と正義に基づいて適切に措置してまいりたい」と述べました。

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先送りせず 現場を救え
 同社の実態から見えてくる派遣法改正の問題点はどうか。

 大門氏は、NTTの行為は「政府の派遣法改正の抜け道を見越したものだ」と強調。いま政府が検討している改正の方向には、▽登録型派遣の「原則禁止」が最大5年先送りになる▽「専ら派遣」「グループ内派遣」の規制もゆるい―という問題があると指摘しました。

 長妻厚労相は、NTTが行っている「グループ内派遣」について「今度の改正案で一定の部分については禁止していきたい」と答弁。しかし、政府側がめざす改正は「派遣会社は8割超の人員を同じグループ内の企業に派遣してはならない」という派遣会社に対する規制であり、受け入れ先の企業にとっては何も変わりません。

 大門氏はいま、まがりなりにも禁止されている「専ら派遣」「グループ内派遣」を事実上容認する結果にならないかとただしました。

 長妻厚労相は「いままではそういうものに基本的に何も規制がなかった」との認識を示し、「今度の法案では数々の規制を入れた。派遣先には、いま派遣期間の制限があるが、この原則は変えない」などと答弁しました。

 大門氏は、「自公政権の規制緩和一辺倒よりましだといいたいのはわかるが、だからこそ現場を救う法改正にしなければならない」と力説。首相にこうただしました。

 大門 このままいくと今度の法改正は抜け道がいっぱいだと評価される。現場の意見をもっと聞いて、もっといい改正にすべきだ。

 首相 さまざまな意見があることは理解している。さらに改善部分も出てくる可能性もある。ただ公労使でまとめた答申があるので、まずはそれをスタート台として改正を認めていただき、その後またよりよいものにする努力がなされればいい。

 大門氏は、「このままだと、また何年も大変な思いをする労働者が増える」と「抜け道のない改正を」と重ねて求めました。

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 NTTの転籍強要問題 NTT東日本―北海道は昨年10月、契約社員700人に対し、年明けからグループ内の人材派遣会社に登録型派遣として転籍するよう通告。680人から「同意」を取り付け、転籍を拒否した契約社員に対しては、年度末で契約を打ち切るとしています。

 「専ら派遣」 派遣会社が労働者を特定の1社または複数社に限定して派遣すること。特定の企業に「専ら派遣」が利用されると、たんなる人件費の削減に使われ、正社員の雇用を阻害する恐れがあります。グループ内で行われる専ら派遣が「グループ内派遣」。

(出所:日本共産党HP 2010年1月28日(木)「しんぶん赤旗」)
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日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が19日、本会議で行った代表質問

2010-01-28 04:19:12 | 国内政治
財政演説に対する
佐々木議員の代表質問
衆院本会議

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 日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が19日、本会議で行った代表質問は次の通りです。

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 昨年の総選挙で、主権者・国民が、自民・公明政権に「ノー」の審判をくだしたことは、前向きの歴史的一歩でありました。国民の願いは、暮らしの苦難から抜け出したい、これまでの政治を根本から変えたい、という切実なものであります。

 鳩山内閣が、その期待に応えているのか。このところ、国民の中に「不安」の声が大きく広がっております。

「政治とカネ」問題

 まず、ただしておきたいのは、総理自身と政権与党・民主党幹事長にかかわる「政治とカネ」の問題です。

母親からの献金使途を明かせ

 総理の資金管理団体の虚偽記載についてお聞きします。

 母親と鳩山総理個人の分、合わせて約15億8000万円、そのうち虚偽記載分に充てたのが4億円、残りの11億8000万円は、何に使われたのでしょうか。個人の政治活動などに使ったと言われましたがその内容を、なぜ明らかにしないのでしょうか。

 政治資金規正法は、個人の政治活動を含めすべての政治資金を公開し、国民の監視と批判のもとに置くことを求めています。総理の明確な説明を求めます。

小沢氏の疑惑はゼネコンがらみ

 小沢幹事長の疑惑も重大です。

 資金管理団体「陸山会」の土地購入疑惑に関連し、東京地検特捜部は、「陸山会」事務所や大手ゼネコン「鹿島」などへの強制捜査をいっせいにおこない、「陸山会」の金庫番だった小沢氏の元秘書ら3人を逮捕しました。

 問題の核心は、政治資金収支報告書の虚偽記載の疑惑とともに、4億円の土地購入資金がどこから出たのかという問題であります。土地購入の原資の一部が、ゼネコンからのヤミ献金だったのではないか。公共事業の受注を通じて、国民の税金が還流しているのではないか。これらの問題が問われているのであります。

 小沢氏をめぐっては、この問題のほかにも、西松建設の偽装献金疑惑と「天の声」として公共事業受注に関与していたのではないかという疑惑、「新生党」と「自由党」を解党したさいの党の残余資金22億円、その多くは政党助成金であります。その処理をめぐる疑惑など、幾重にも深刻な疑惑が問われています。

 総理は、党大会で「小沢幹事長は法令に触れるようなことは一切していないと訴えている。民主党代表として信じている」と言いました。総理は、幹事長から、どのような説明を受け、「信じる」という確信を得たのですか。明確な答弁を求めます。

 民主党が自浄作用を発揮しないことに多くの国民はこれまでの自民党と同じではないかと不信を募らせています。国会は、疑惑の全容を解明し、政治的・道義的責任を明らかにしなければなりません。総理並びに菅副総理の見解を求めます。

企業・団体献金禁止を今国会で

 この問題のもとをたどれば、自民党政治にその根っこがあります。これまで、田中金脈、金丸金脈が繰り返されながら、自民党が金権政治の根を断たず、その元凶である企業・団体献金を温存していたことこそ、問われなければなりません。民主党は、3年後という問題はありつつも、マニフェストで「企業・団体献金禁止」をうたいました。この国会で、そのための法案を提出し、この公約を果たすべきではありませんか。

 民主党代表でもある鳩山総理から、明確な見解をお聞かせいただきたい。

経済情勢の認識について

 次に、経済情勢の認識についてです。一昨年のリーマン・ショックに端を発したアメリカ発の世界金融恐慌は、戦後最大の過剰生産恐慌と結びつき、そのなかで、日本経済は大きな衝撃を受けました。

脆弱な経済構造なぜつくられた

 内需の低迷という日本の脆弱(ぜいじゃく)な経済構造は、なぜつくられたのか。

 労働法制の規制緩和をてこに低賃金・不安定雇用を広げてコスト削減をはかり、それを土台に輸出を急増させ、手にした膨大な資金を投機にまわすというやり方で、財界・大企業中心に利益拡大をはかってきたことであります。

 OECD(経済協力開発機構)の統計でも、10年以上にわたって賃金が下がり続けている国は、世界の主要国では、日本だけであります。

 他方、企業の内部留保は、この10年間で約200兆円から約400兆円へと2倍にも膨らみました。その半分近くは、資本金10億円以上の大企業がため込んだものであります。

 これが、広範な国民のなかに耐え難いほどの格差と貧困を広げた大きな原因となったのであります。

 菅財務大臣は、日本経済の現状をどのようにとらえているのでしょうか。

 働く者から搾り取ってため込んだ大企業の過度な内部留保は、労働者、中小企業、社会に適切に還元させ、家計消費を活性化させる方向に踏み出すべきではありませんか。答弁を求めます。

内需に冷水「構造改革」路線

 家計消費・内需を冷え込ませたもう一つの要因は、小泉内閣以降、住民税・所得税の大増税や社会保障負担増により13兆円にものぼる新たな負担を国民に押しつけたことであります。

 これらは「構造改革」の名のもとで実行されました。その結果、弱肉強食の殺伐とした社会をつくりだし、家計を中心とする内需に冷水を浴びせたのであります。

 菅財務大臣は、これまでの「構造改革」路線をどのように見ているか。そこからの抜本的な転換の必要性を、どの程度感じているか、お聞かせいただきたい。

雇用・中小企業対策を緊急に

 いま緊急に求められているのは、雇用・中小企業対策であります。

 雇用対策については、第2次補正予算案で、雇用保険の適用範囲の拡大や失業給付に必要な予算を計上するなど一定の改善がみられます。しかし、日本社会の貧困と格差を深刻にした最大の元凶である労働法制の規制緩和路線と明確に決別することが重要であります。

派遣法改正案に重大な後退が

 厚労大臣の諮問機関である労政審が示した労働者派遣法の改正案は、製造業への派遣禁止に穴をあけ、事実上それを温存し、法律の実施を「3年後」から「5年後」に先送りする方向であります。これでは、財界・大企業の要求に屈した重大な後退と言わなければなりません。

 日本共産党は、非正規から正規への雇用の転換をはじめ、大企業に社会的責任を果たさせるための抜本的な政策転換を、すみやかにおこなうことを強く求めるものであります。

中小企業を日本経済の主役に

 中小企業対策も、まったなしです。昨年の企業倒産件数は、2001年以降で最悪となりました。補正予算案では、中小企業の資金繰り対策では、緊急保障制度を全業種に広げるなどの改善がなされており、保証枠の追加、セーフティーネット貸し付けの拡充なども盛り込まれています。

 しかし、切実な問題は、「融資を受けても返すあてがない」「仕事がさっぱりない」という中小企業の声にどう答えるのか、ということであります。緊急の休業補償・直接支援をおこなうこと、福祉・環境を中心に新たな仕事を起こすことが必要であります。

 より根本的には、大企業優先の産業政策から、中小企業を文字どおり「日本経済の主役」として位置づける政策への転換をはからなければなりません。「主役」にふさわしく、製品開発や、人材・後継者育成などの振興策を打ち立て、大企業の横暴から中小零細企業を守る規制策をすすめなければなりません。

 いま求められているのは、これまでの「構造改革」路線ときっぱり決別し、国民のための「ルールある経済社会」に転換することではありませんか。最後に、鳩山総理の答弁を求めて、質問を終わります。

(出所:日本共産党HP  2010年1月20日(水)「しんぶん赤旗」)
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BSフジ報道番組で日本共産党の志位和夫委員長が語るー「政治とカネ」から日米関係までー

2010-01-28 04:13:05 | 国内政治
新しい情勢にどうのぞむか
――「政治とカネ」から日米関係まで
BSフジ 志位委員長、大いに語る

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 日本共産党の志位和夫委員長が生出演した19日夜放送のBSフジ報道番組「PRIME NEWS(プライムニュース)」。「政治とカネ」の問題から日米関係、経済問題、日本共産党第25回大会まで話題は多岐にわたり、志位氏は司会のフジテレビ報道局政治部の反町理氏と同元テレビアナウンサーの八木亜希子氏、解説役の若松誠・フジテレビ解説委員長と語り合いました。

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小沢氏疑惑
国会が国政調査権の発動を
企業・団体献金禁止と政党助成金の廃止にふみ出せ

 冒頭、小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体をめぐる土地購入疑惑をどうみるかがテーマになりました。

 志位氏は「一番の核心は、土地購入費の中に『ゼネコン・マネー』が原資として含まれていたのではないかという疑惑だ」とのべ、「しんぶん赤旗」の調査で、公共事業を受注した中堅ゼネコン・水谷建設の幹部が、小沢氏の元秘書で民主党衆院議員の石川知裕容疑者らに計1億円を手渡したという水谷建設関係者の証言が得られたと指摘。「公共事業は国民の税金でやっている仕事ですから、国民の税金の一部が小沢さんの側に流れたという疑惑です。非常に深刻な問題です」として、国会が国政調査権を発動し、疑惑究明を行うことを求めました。(詳報)

 さらに志位氏は「こうした問題が何度も繰り返される一番根っこには、企業・団体献金を温存してきたという問題がある。このさい、即時禁止に踏み切ることが大事だ」と強調。また、新生党や自由党の解党のさいの残余資金22億円―その原資に政党助成金が含まれている疑惑も問われているとのべ、「政党助成金のあり方も見直し、撤廃すべきです」と主張しました。

 これに対し「たしか政党助成金は数年以内に企業・団体献金を禁止するという約束で(1995年に)導入したと思うんですが…」と反町氏。志位氏は「そうです。政党助成金を出す代わりに、5年以内に企業献金は『見直す』ということで、始まったものなのです。ところが企業献金はもらい続ける。政党助成金ももらう。“二重取り”をやっているというのはおかしな話です」と批判しました。

情勢の変化
保守の方々とも広がる対話
自民党政治にかわる「政治の中身」が問われる新しい時代に

 「お金のことに関しては共産党はつねにクリーンだと訴えてらっしゃいますが、なかなか支持があつまらないことについてはどう……」。八木氏の問いかけで日本共産党が国民にどう受けとめられているのかがテーマになりました。

 志位 この間の動きからすれば、それまで私たちと接点のなかった方々とずいぶんおつきあいが広がってきました。私も初めてJA全中の大会に招待されまして。

 若松 大喝さいだったんですって。

 志位 ええ。温かく迎えていただきました。そして、私たちの党大会にもJA全中の専務理事の方が来賓としておみえになって、こちらも大喝さいになりました。これまで保守の基盤といわれていた団体にもずいぶん大きな変化がありますね。

 それから全国森林組合の大会にも初めて呼ばれてあいさつする機会がありました。あらためて調べてみて、ほんとうに林業は重要だなと思いました。ドイツでは自動車産業で働く人より林業やその関連産業で働く人のほうが多いんですね。国土と環境を守り、雇用を支えているんです。森林組合の方々ともずいぶん対話が進んでいます。

 若松氏が、「(この間の)国政選挙で議席が伸びていない。比例も400万票台。これはいかがですか」と質問したことに対し、志位氏はこう応じました。

 志位 この10年間は、私たちにとっては、ある意味で難しい時期だったと思います。どう難しかったかというと、「自民か、民主か」というキャンペーンがはられて、そのどちらかしか選択肢はないという形で、共産党を蚊帳の外に置いてしまおうという流れが非常に強まった時期でした。そういうなかで私たち共産党は、日本をこう変えるというビジョンを示して、踏みとどまったというところが大事だと思うんです。

 しかし「自民か、民主か」でやってきた結果は、自民党は壊滅的な批判を受けて先がないような実態になってきている。総選挙で国民がくだした審判は、日本の政治を前に動かす歴史的な審判だったと思います。そうなるともう、「自民か、民主か」に単純になってきていないですよね。自民党政治に代わって、どういう日本をつくるかという「政治の中身」が問われる新しい時代に入ってきた。これまでの自民党政治の特徴だった、外交はアメリカまかせ、内政は財界中心という枠組みから抜け出して、「国民が主人公」の新しい日本をつくろうという私たちのビジョンが、(国民の中に)広がる状況が、いま新しく始まったところだと思います。

どうする日米関係
アメリカを事実に即し複眼でとらえる
党大会報告は真の友好を願う立場からのもの

 続いて、共産党大会で解明した「日米関係」論が話題になりました。若松氏は、党ホームページからダウンロードして印刷した37ページの中央委員会報告を手に、「志位委員長は大会報告のなかで『私たちはアメリカとの真の友好関係を望んでいる』とのべた。従来の対米批判一辺倒とは多少違って、現実柔軟路線を具体化されたものなのかなと受けとめました」と語り、「アメリカとの関係は具体的にどうしていくつもりですか」と質問。志位氏はこう応じました。

 「私たちの立場は、アメリカという国であっても、やることがみんな悪い、帝国主義だから全部間違っていると頭ごなしにみない。事実に即し、前向きの動きがおこったら促進するし、協力もする。しかし間違ったことには大いに批判するし対決もする。いわば複眼でアメリカをとらえていこうと確認してきたんです」

 オバマ米大統領が、昨年4月、チェコ・プラハでのべた「核兵器のない世界」を追求するとの宣言に対しては、それを現実のものにするために党として働きかけてきたことを紹介。一方、日米関係をみると、支配・従属の関係が変わっていないことを指摘し、「対等なパートナー」というなら、米国内では決して許されない在日米軍の危険な実態の横行、日米地位協定による特権などを正すべきではないかということを、党大会報告で、米国政府へのメッセージとしてのべたことを紹介し、これは「反米」の立場でなく、本当の友好を願う立場からのものだとのべました。

 そして、軍事同盟は、21世紀の世界で「前世紀の遺物」になっていること、全方位で周辺諸国、世界の国々と友好関係をつくっていくのが日本共産党の平和外交だとのべました。

安保、自衛隊をどうする
国民多数の合意ですすむ
“紛争を戦争にしない”が世界の流れ

 「周辺諸国の有事にはどう対応していくべきか」(八木氏)の質問に対して、志位氏は次のように答えました。

 志位 いま周辺諸国との関係で、不安定な要素が残っていることになると、やはり北朝鮮問題です。どう解決するかといったら、「6カ国協議」という枠組みが最善、唯一の道だと思っています。

 反町 でもいま機能しているとは思えませんよ。

 志位 ええ。でも、この間、米国、中国などが働きかけて再開の方向も出てきつつある。この枠組みで解決するということは非常に重要です。「6カ国協議」が再開されて問題解決が進展し、核、拉致、過去の清算などが解決されて日朝関係もまともになりますと、北東アジア地域に軍事的な不安定要因というのは残りませんよ。そういう平和の環境をつくっていく努力と同時並行で、安保条約をなくす国民の合意をつくっていく。安保条約をなくすのは、国民の大多数が「安保がなくてもいい」とならないとなくせるものではありませんから、そういう多数の合意が必要になってきます。その合意をつくるうえでも、いまいったように北東アジアの平和的な環境を成熟させるための外交的努力が必要だと思います。

 反町 非武装・非同盟ということもあるわけですよね。

 志位 非武装というのは、私たちはこの問題を整理していまして、かりに安保条約をなくすとしても、そのときに自衛隊は一緒になくすことにはならないと(の立場です)。

 八木 その場合はどういうふうに…。

 志位 私たちは、自衛隊というのは憲法9条にてらせば憲法違反の軍隊ですから、いずれは解消していく必要があると。しかし、これも国民の合意が必要です。国民のみんなが、「自衛隊がなくても、憲法9条どおりにしても、もう日本は大丈夫だ、安心だ」という合意がなければ自衛隊の解消というわけにはいきません。ですから、私たちが政権に入って安保条約を廃棄した場合に、自衛隊は、まずは軍縮への切り替えをやりながら、国民の合意で段階的に憲法9条の完全実施に向かうということを、私たちは考えています。

 反町 武力がなくても国が守れるという理解ですか。

 志位 世界の全体の大勢をよくみますと、人類社会から紛争はなくせなくても、紛争を戦争にしないことはできるという確信が、世界中に広がりつつあると思うんですよ。たとえば、東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心に東南アジア友好協力条約(TAC)がつくられ、紛争の平和解決という憲法9条と共通する理念を掲げて大きく広がっている。ユーラシア大陸のほとんど、最近はEU(欧州連合)、アメリカも加入するところまで広がっています。こうして、世界全体が、もめごとがおこっても、戦争ではなくて、平和的・外交的に解決する方向に向かっている。21世紀はそういう時代だと考えています。

「国際競争力」論どうみる
欧州の企業は日本より重い負担
人間を大事にしない企業は競争力を失う

 志位氏は、通常国会では、2010年度政府予算案の抜本的な組み替えを提案する考えを表明。軍事費、大企業・大資産家への優遇税制にメスを入れ、暮らしに手厚い予算にしたいとのべました。また、政府が検討している労働者派遣法改正案は、製造業派遣について常用型派遣を「禁止の例外」とし、実施時期を3〜5年先にする“大穴”が開いていると批判し、抜け穴をふさぐとともにすみやかな実施をもとめる修正を提起したいとのべました。

 これに関連し若松氏は「企業が国際競争力を失ったら日本としても活力を失っていくように思える」と質問。志位氏は次のように答えました。

 志位 たとえば日本の大企業とヨーロッパの大企業が払っている税金・社会保険料のどちらが重いかという比較を政府のデータでやってみますと、ヨーロッパの方がずっと重いんですよ。税だけで比べますとそんなに違いがなくても、社会保険料の負担が日本の場合は、少ないですからね。だいたい、フランスは日本の1・3倍、ドイツは1・2倍、日本より重いんです。それでちゃんと世界の舞台で競争をやっているわけですね。財界の方々は口を開くと「国際競争力だ」といって、「海外に逃げちゃうぞ」という話をするんだけれども、私は、ヨーロッパだってちゃんと負担しながらやっているじゃないですかということをいいたい。

 それから派遣労働のように、人間をモノのように「使い捨て」にするというやり方をつづけますと、企業にとっても本当の意味での活力がなくなっていきますよ。一生懸命働いて、技術もしっかり磨いていこう、伝承もしていこう、工夫もしていこう、こういうふうになりませんよ。そういう企業というのは、短期的利益はあがるかもしれないけれども、中長期的には先がない。結局、人間を大事にしない企業というのは、競争力を失うと思いますね。

政府予算案
軍事費と大企業・大資産家優遇の「二つの聖域」にメスをいれれば、財源はつくれる

 番組では最後に、視聴者からのメールが紹介されました。このなかで「民主党より自民党より未来がみえる予算が組めるでしょうか」(愛知県の30代の会社員)の質問に、志位氏は次のように答えました。

 志位 政府予算案で、何で44・3兆円もの借金(国債)になるのか、1年限りの「埋蔵金」に8兆円も頼る予算になるのかというと、4兆8000億円の軍事費に手をつけようとしない。それから大企業や大資産家への優遇税制に手をつけようとしない。やはりこの「二つの聖域」をつくっているからだと思うんですね。

 日本では、株の取引に10%しか税金がかからないと外国特派員協会で話しましたら、みんなびっくりして聞きますね。フランスは30%、アメリカは25%から30%に、イギリスも30%台から40%台にするという動きですから。大金持ちの株取引にきちんと課税するだけでも、元の20%に戻しただけで7000億円から8000億円(の財源は)出てきますよ。30%にしたら1兆円以上の財源がつくれる。イギリスなどで株取引の課税を強化しているのは、株取引の投機でもうけることは経済全体を投機化して不健全にさせるから、それを抑えるという意味もあると思います。そういうことをぴしっとやれば財源をつくれるわけですね。

 若松氏は「野党の人がしっかりしてもらわないと政治が引き締まっていかない。志位さんにも出ていただいて、またお話をうかがうことを期待しています」とのべました。

(出所:日本共産党HP  2010年1月21日(木)「しんぶん赤旗」)
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沖縄県名護市長選は「抑止力論」を看板にした戦争勢力に対する人権と民主主義運動の歴史的な勝利

2010-01-26 13:48:04 | 国内政治
平和の沖縄へ希望の流れ
名護市長選 市田書記局長が談話

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 日本共産党の市田忠義書記局長は24日、沖縄県名護市長選挙の結果をうけ、次の談話を発表しました。


 24日に投開票された名護市長選挙で、「辺野古、大浦湾の美しい海に新たな基地は造らせない」と訴えた稲嶺進氏が当選したことは、新基地建設を押し付けてきたこれまでの日米政府にたいする名護市民の断固とした審判を示すものである。

 鳩山首相は、新基地について結論を5月まで先送りしながらも、「沖縄県民の意思を尊重する」と繰り返し言ってきた。いまこそ、自公政権時代の「日米合意」にしばられず、名護市・辺野古への新基地建設はきっぱり断念すべきである。そもそも「世界一危険」といわれる米軍普天間基地は、「移設先」をさがしても問題は解決しない。この基地は「即時閉鎖・無条件返還」以外に道はない。

 今回の市長選挙で、保守の方、無党派の方とも、これまでの立場の違いを超えて「新基地はいらない」「基地に頼らない振興を」という点での共同が大きく広がった。これは、基地のない平和で豊かな沖縄をめざす上での希望ある新しい流れと言える。わが党は、今後とも、基地のない沖縄と日本をめざして、沖縄と本土が連帯し、幅広い方々と団結を広げてたたかうものである。

(出所:日本共産党HP 2010年1月25日(月)「しんぶん赤旗」)

「民意無視」の暴言
市田書記局長が批判
官房長官「名護市長選結果しんしゃくしない」

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 日本共産党の市田忠義書記局長は25日、国会内で記者会見し、平野博文官房長官が同日、沖縄県名護市長選の結果が、米軍普天間基地「移設」先の検討に与える影響について、「(結果を)しんしゃくしてやらなければならない理由はない」と述べたことを、「民意を何だと思っているのか。辺野古新基地問題が直接の争点として行われた市長選挙で反対の審判がくだされたのであり、名護市民の意思を事実上無視する暴言で許されない」と厳しく批判しました。

主張
名護市長選結果
基地なくす新しい流れ大きく

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 米海兵隊普天間基地の撤去に絡む新基地建設を焦点にした沖縄県名護市長選で、新基地建設反対、基地に依存しない地域振興をかかげた稲嶺進氏が当選しました。

 選挙結果は、名護市辺野古への新基地建設を押し付けてきた日米両政府に対する断固とした審判であり、戦後60年以上も沖縄県民に犠牲を強いてきた政治の責任を問うものとなっています。民意に従って新基地建設計画を断念するとともに、「基地のない沖縄」「基地のない日本」へ大きくふみだすことが求められています。

幅広い団結広げて

 稲嶺氏の勝利は、「新基地はいらない」「基地に頼らない振興を」の要求で、広範な保守・無党派の方と、日本共産党や革新勢力が共同を広げた成果です。総選挙で自公政権を退場させた「政治を変えたい」との国民の思いが、政治を動かしていることがあらためて証明されました。

 普天間基地をはじめ沖縄の多くの基地は、米軍が沖縄を占領し住民を収容所に入れている間に土地を奪って建設し、「銃剣とブルドーザー」で拡大してきたものです。県民が基地の返還を切望してきたのに、60年以上も異常な軍事基地集中の痛みを県民に押し付けてきた日米両政府の態度が、市長選で批判されたのは当然です。

 朝日新聞が行った投票所での出口調査では、市民の73%が新基地に反対です。稲嶺候補に投票した人も投票しなかった人も、圧倒的多数の市民が新基地にノーをつきつけていることは明らかです。

 普天間基地は米国防長官ですら「世界一危険」と認める危険な基地です。どこかに移設すれば解決するというものでないことは明白です。名護市民の気持ちは、すべての沖縄県民と共通です。基地をたらい回しにする「移設条件付き撤去」の路線は破たんしており、普天間基地問題は無条件返還を求めることでしか解決できません。

 基地か振興かの問題ではありません。現職候補は新基地建設とひきかえに国からの支援で地域を振興するとの立場をとってきました。しかし基地を認めては本当の振興はありません。名護市では新基地受け入れの見返りにこの11年間に386億円もの巨額の振興予算を受け取っているのに、振興が進むどころか市民の生活も地域経済も衰退しているのが実態です。

 基地関連の振興予算を使った公共事業では特定の企業と本土のゼネコンだけがもうかり、地元の建設会社も倒産し、商店街もシャッター通りといわれるありさまです。失業率は2けたに達し、市の借金は08年度には220億円にふくらんでいます。事態は「基地依存」を続ける限り、地域経済の振興も発展もないことを示しています。基地をなくしてこそ地域経済を活性化できるのは明らかです。

基地なくせの声広げて

 新基地建設にノーを突きつけた名護市長選の結果について、鳩山由紀夫首相は、「ゼロベースで移設先を検討する」というだけで、「移設条件付き」の態度に固執しています。北沢俊美防衛相は辺野古も「選択肢として排除しない」とのべました。基地なくせの県民の願いに背を向ける態度です。

 名護市長選の結果は、「基地のない沖縄・日本」をめざす希望ある流れです。沖縄と本土が連帯を強めた一大運動がいよいよ重要です。

(出所:日本共産党HP  2010年1月26日(火)「しんぶん赤旗」)

基地がなくなれば困る人もいるのでは?

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 〈問い〉 私の住む横須賀にはベース(基地)で仕事をしている日本人がたくさんいます。ベースで働く人を対象とする飲食店もたくさんあります。もし、基地が撤去されたらこの方たちの生活の保障はどうなりますか?(神奈川・一読者)

 〈答え〉 全国135カ所の米軍基地は、日本の主権侵害であるばかりでなく、米軍人による事件・事故や環境破壊などの直接の被害やまちづくりの大きな障害となっています。日本共産党は一日も早い基地の全面撤去を求めています。その際、基地労働者や基地関係の仕事を収入源とする人たちに、基地返還後の経済的補償を国の責任でおこなうよう要求しています。

 米政府はこれまで、多くの日本人駐留軍基地労働者を雇用していましたが、最近は、米政府の財政事情のもとで大幅に削減し、十分な補償のないまま、解雇をすすめてきました。また、日本政府に対し、日本国民の税金で、給料の一部や手当の負担を押しつけてきました。基地周辺では、基地で働く人たちや米兵を対象にした飲食店や商店がありましたが、基地労働者の激減や「思いやり予算」によって売店や食堂などが基地内に建設されたことから、多くの商店が廃業に追い込まれています。

 米軍基地をかかえる都道県知事で構成する渉外知事会は、「駐留軍等労働者対策及び離職者対策の拡充、強化を図られたい」との要望を提出し、離職者を「基本的に雇用主として国に責任があることを明確に」することを要求し、「(離職者の)諸制度の見直し」を要望しています。政府は、こうした現状を調査し、対策をとるべきです。

 日本政府は、米軍基地の維持を「国策」だとしながら、日本人労働者の対策には冷たい政策しかとっていません。このような貧弱な対策を改善させることは、基地撤去後の米軍基地労働者や関係者の仕事の補償や生活の補償を確保する上での大事な課題です。

 基地を抱えている多くの自治体では、基地あるがゆえに産業が育たず、基地収入と米軍相手の商売への依存が構造化しています。しかし、沖縄の米軍住宅跡地の那覇新都心やハンビー飛行場跡地のハンビー地区など、基地撤去後に商業地として発展し、多くの雇用を生み出している実例が示しているように、基地を撤去してこそ自立的な発展の基礎ができます。

 いま米軍再編は、基地機能の強化にとどまらず、日米の軍事一体化によって、日本を、地球的規模での“殴りこみ”戦争の一大拠点に変えようとするものです。日本共産党は、米軍再編による米軍基地機能強化に反対するとともに、基地労働者の労働条件の改善をはじめ、さまざまな要求実現のため力を尽くしたいと考えています。

(出所:日本共産党HP 2006年4月15日(土)「しんぶん赤旗」)
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衆院予算委で日本共産党の赤嶺政賢議員が質問ー普天間基地問題/軍の論理より人間の尊厳を優先せよー

2010-01-23 13:22:41 | 国内政治
論戦ハイライト
普天間基地問題
軍の論理より民の尊厳を
衆院予算委 赤嶺議員の質問

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 22日の衆院予算委員会で質問にたった日本共産党の赤嶺政賢議員。米軍普天間基地問題をめぐり、「悲劇のない、平和な沖縄を返してほしい」という県民の魂の叫びを背に行った質問は、議場を圧倒しました。

沖縄の叫び 議場圧倒

 先の戦争で唯一、住民を巻き込んだ地上戦を経験した沖縄。赤嶺氏は、上陸した米軍が住民を収容所に強制的に入れ、その間に軍用地・民有地問わず接収し基地を建設し、住民が収容所から帰ると、鉄条網が張られ、自分たちの土地が基地に変わった事実をつきつけました。

 「普天間基地がつくられた場所には、民家も役所も郵便局も墓地もあり、各集落には黒糖製造所もあった」と赤嶺氏。さらに、「サンフランシスコ条約が締結された1951年以降も、米軍は銃剣とブルドーザーで住民を強制的に排除し、基地をさらに拡張した」―。これが沖縄の歴史です。

 赤嶺議員は、自らが生まれた那覇市小禄(おろく)地区についても、「水道タンクをつくるといって実際に設置されたのはガソリンタンクだった。米軍は、大勢の武装米兵、装甲車、トラックで押し寄せ、座り込む住民を銃剣で殴り、軍靴でけり、頭から毛布をかぶせ追放していった」と述べ、「沖縄の米軍基地が不法・不当な土地取り上げによってつくられたという認識はあるのか」と迫りました。

 鳩山首相は、「普天間基地は戦争が終わらないうちに米軍が接収し、その上につくったもの。県民は早く返してもらいたいと思っておられると思う」と答弁しました。

 赤嶺氏は、県民の耐え難い苦しみについて、自身が小学校に入学した時に起きた、6歳の少女が嘉手納基地で米兵に暴行され殺されゴミ捨て場に捨てられた“由美子ちゃん事件”、同6年生の時に起きた石川市(当時)宮森小学校に戦闘機が墜落し児童を含む17人が死亡した宮森小事件など、米軍による数々の事件・事故の事実を、自らの生い立ちに重ねて紹介しました。

 赤嶺 米軍による直接統治下で県民は虫けらのように扱われてきた。県民は忘れられない悲劇を胸に秘め基地問題を考えている。

 首相 あまりにも多くの悲劇が米軍基地により起きている現実の話をうかがった。このようなことが決して繰り返されないような状況をつくっていかなければならない。米軍の存在を必要とするなか、どのような解決があるのか知恵を絞らなければいけない。

 ここで赤嶺氏は、「琉球住民赤嶺政賢は、日本へ旅行するものであることを証明する 琉球列島高等弁務官」と印字された、復帰前に使っていた自身のパスポート(パネルも)を掲げ、本土復帰に込めた沖縄県民の思いを語りました。

 「沖縄は外国だった。すべては軍事が優先され、県民は無権利状態だった。だから平和憲法がある日本に復帰したら、当然米軍基地はなくなる、少なくとも縮小されると思った」

 しかし本土復帰から38年、基地をめぐる沖縄の現実は何も変わっていません。

 赤嶺 県民は95年の米兵少女暴行事件で由美子ちゃん事件を、沖縄国際大への米軍ヘリ墜落で宮森小事件を思い出した。復帰されても不条理な状況が繰り返されている。政権が代わったいまこそ、約束どおり、米軍基地の縮小・撤去に努力すべきではないのか。

 首相 大変なつらさ、思いをしんしゃくしていくなかで、基地のあり方、将来的に米軍の再編、安保のあり方を考えるべきかというなかで、結論を見いだしていきたい。

 この後、赤嶺氏は具体的に、沖縄の基地問題を追及していきます。

「代替施設なき返還」
首相は野党時代の主張貫け

 普天間「移設先」として嘉手納、伊江島、下地島などを挙げ、「県内たらい回し」を模索してきた鳩山政権。赤嶺氏は、「鳩山内閣は沖縄の基地問題の深刻さを理解していない」と厳しく批判しました。

 極東最大の空軍基地と言われる米軍嘉手納基地では、昼夜分かたぬ爆音や戦闘機の墜落・事故が相次いでいます。岡田克也外相も「昨年沖縄を訪問した際、嘉手納基地を抱える2町1市の長から、嘉手納への(普天間基地)移転は反対だと言われた」と認めざるを得ませんでした。

 下地島を抱える宮古島市、伊江村の両議会も相次いで普天間「移設」に反対する決議を可決しています。

 赤嶺氏は、「県内のどこにも新たな基地をつくる場所はない」と述べ、「移設先探しは必ず行き詰まる。だから普天間は13年間、動かなかった」と指摘。普天間基地問題の解決は無条件撤去しかないと力を込めました。

 ところが岡田外相は、「沖縄を訪れた際、確かに基地が多いと感じたが、米軍の抑止力で日本の安全が保たれていると感じた。普天間基地移設について、沖縄県外・県内ゼロベースで検討している。日本からすべてなくしてしまうと抑止力が失われてしまう」と答弁。“抑止力”を口実に、今後も沖縄に基地をしばりつける可能性を排除しませんでした。

 赤嶺氏の声が議場を震わせました。「沖縄の広大な米軍基地を見て、これが日本を守る抑止力と感じるのか。基地のもとで、虫けらのように扱われてきた県民に思いをはせるべきではないか。抑止力、抑止力というが、これが65年間、沖縄に基地をおしつけてきた論理だ。軍の論理より民の尊厳を大切にすべきだ」

 赤嶺氏はさらに、鳩山首相が野党時代の衆院本会議(2005年7月26日)で「普天間基地の代替施設なき返還をアメリカに求めるべきだ」と求めていたことを指摘。「政権についた今こそ、この主張を実行に移すべきではないか」と迫りました。

 首相 かつてはそのような思いを持っていた。しかし、現実の中での米軍の存在があり、抑止力のため、日本のどこかに存在しないといけない。

 赤嶺 首相は沖縄県民の気持ちも大事、アメリカも大事というが、これが両立できないのなら、主権国家の首相として県民の思いを優先するべきだ。

 赤嶺氏は、1997年の名護市民投票以来の「普天間基地の即時撤去、新基地建設と県内移設反対」という総意を正面から受け止め、対米交渉を始めるよう求めました。

(出所:日本共産党HP 2010年1月23日(土)「しんぶん赤旗」)

基地がなくなれば困る人もいるのでは?

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 〈問い〉 私の住む横須賀にはベース(基地)で仕事をしている日本人がたくさんいます。ベースで働く人を対象とする飲食店もたくさんあります。もし、基地が撤去されたらこの方たちの生活の保障はどうなりますか?(神奈川・一読者)

 〈答え〉 全国135カ所の米軍基地は、日本の主権侵害であるばかりでなく、米軍人による事件・事故や環境破壊などの直接の被害やまちづくりの大きな障害となっています。日本共産党は一日も早い基地の全面撤去を求めています。その際、基地労働者や基地関係の仕事を収入源とする人たちに、基地返還後の経済的補償を国の責任でおこなうよう要求しています。

 米政府はこれまで、多くの日本人駐留軍基地労働者を雇用していましたが、最近は、米政府の財政事情のもとで大幅に削減し、十分な補償のないまま、解雇をすすめてきました。また、日本政府に対し、日本国民の税金で、給料の一部や手当の負担を押しつけてきました。基地周辺では、基地で働く人たちや米兵を対象にした飲食店や商店がありましたが、基地労働者の激減や「思いやり予算」によって売店や食堂などが基地内に建設されたことから、多くの商店が廃業に追い込まれています。

 米軍基地をかかえる都道県知事で構成する渉外知事会は、「駐留軍等労働者対策及び離職者対策の拡充、強化を図られたい」との要望を提出し、離職者を「基本的に雇用主として国に責任があることを明確に」することを要求し、「(離職者の)諸制度の見直し」を要望しています。政府は、こうした現状を調査し、対策をとるべきです。

 日本政府は、米軍基地の維持を「国策」だとしながら、日本人労働者の対策には冷たい政策しかとっていません。このような貧弱な対策を改善させることは、基地撤去後の米軍基地労働者や関係者の仕事の補償や生活の補償を確保する上での大事な課題です。

 基地を抱えている多くの自治体では、基地あるがゆえに産業が育たず、基地収入と米軍相手の商売への依存が構造化しています。しかし、沖縄の米軍住宅跡地の那覇新都心やハンビー飛行場跡地のハンビー地区など、基地撤去後に商業地として発展し、多くの雇用を生み出している実例が示しているように、基地を撤去してこそ自立的な発展の基礎ができます。

 いま米軍再編は、基地機能の強化にとどまらず、日米の軍事一体化によって、日本を、地球的規模での“殴りこみ”戦争の一大拠点に変えようとするものです。日本共産党は、米軍再編による米軍基地機能強化に反対するとともに、基地労働者の労働条件の改善をはじめ、さまざまな要求実現のため力を尽くしたいと考えています。(小)

(出所:日本共産党HP 2006年4月15日(土)「しんぶん赤旗」)

米海兵隊の沖縄駐留をどう考える?

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 〈問い〉米海兵隊の沖縄への駐留経緯と、これにたいする日本共産党の考えを教えてください。

 (山口・一読者)

 〈答え〉米海兵隊は、「殴り込み」を任務とする部隊です。沖縄には、この海兵隊の第3海兵遠征軍が米本土以外では唯一、常駐しています。米海兵隊は、平和のための「抑止力」ではありません。米国の戦争のための「侵略力」だということは、イラク戦争などをみても明らかです。

 米海兵隊はもともと沖縄にずっと駐留していたわけではありません。朝鮮戦争(1950年6月)直後に、朝鮮半島でたたかう米軍の支援部隊として、静岡、山梨、岐阜などに配備されました。

 しかし当時、米軍立川基地拡張に反対する「砂川闘争」をはじめ、「米軍でていけ」との国民運動が大きく広がり、米軍の横暴勝手が通用しなくなっていました。このため海兵隊は、50年代半ばに米軍が軍事占領していた沖縄に移らざるをえなくなったのです。

 本土から移転する海兵隊のために用意されたのが、いま焦点になっている普天間基地(宜野湾市)です。45年3月に沖縄に上陸した米軍は、宜野湾村(当時)の住民を収容所に押し込めている間に、村の中心部を基地に変えました。54年には「銃剣とブルドーザー」で村民を排除し、基地を拡張しました。

 こうして「世界一危険」(2003年ラムズフェルド米国防長官=当時)な普天間基地は、戦時国際法にも違反してつくられたのです。無法に強奪したものは、「移設」を条件にせず、無条件撤去が当たり前です。

 日本共産党は、日米安保条約のもとでも、こうした他に類例のない異常な実態は緊急にただすべきだと考えます。平和を願う国民の要求を実現する立場から、国民とともに大いにたたかいをおこす決意です。

 同時に安保条約そのものもなくすべきだと考えます。多くの国ぐにが軍事同盟から抜けだして、外部に敵を持たない、開かれた平和共同体が世界各地に広がっています。こうした方向こそ世界の流れです。(山)

(出所:日本共産党HP 2010年1月20日(水)「しんぶん赤旗」)
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第174通常国会が18日に開会ー日本共産党国会議員団総会での志位委員長のあいさつー

2010-01-19 12:37:53 | 国内政治
日本共産党国会議員団総会での
志位委員長のあいさつ

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 日本共産党の志位和夫委員長が18日、国会議員団総会でおこなったあいさつは以下の通りです。

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 通常国会の開会にあたりまして、ごあいさつ申し上げます。

「政治を変えたい」という国民の願いにこたえる国会に

 私はまず、この国会をたたかう私たち議員団の基本姿勢について、二つの点を心掛けてのぞみたいということをのべるものです。

 一つは、「政治を変えたい」という国民の願いにこたえる建設的論戦をおこないたいということです。この願いから出発して、国民要求の実現のために奮闘するとともに、どんな願いをとってみても、それを本格的に実現しようとすれば、私たちが「二つの異常」といっている「対米追随の異常」、「財界・大企業中心の異常」にぶつかってくる、ここを正す改革が必要だということが明らかになってくる論戦にとりくみたいと思います。

 いま一つは、新しい情勢のもとでのわが党の進路を全面的に示しているのが第25回党大会の決定です。この大会決議と中央委員会報告は、直面する熱い問題での解決の方策とともに、中期的展望に立ったわが党の政治的・組織的方針を全面的に明らかにしたものであります。この大会の成果を、議員団が深く身につけ、縦横に生かした国会論戦をおこないたいと思います。

深刻な経済危機から国民の暮らしをいかにして守るか

 そのうえで、この国会で問われる重要な課題について、4点ほどのべたいと思います。

 第一は、深刻な経済危機から国民の暮らしをいかにして守るかということです。

 経済危機と国民生活の実態は、きわめて深刻です。雇用・失業情勢も中小企業の倒産も史上最悪の状況が続いております。こういうときに政治がどういう責任を果たすべきか。私は、三つほど「要」があると思っています。

大企業に、暮らしと経済にたいする社会的責任を果たさせる

 一つは、大企業に国民生活と日本経済に対する社会的責任を果たさせるということであります。

 1997年から2009年までの10年あまりで、雇用者報酬は280兆円から253兆円へと、27兆円、約1割も落ち込みました。一方、10年間で企業の内部留保は約200兆円から400兆円へと2倍に急増しました。正社員の非正規社員への置き換え、リストラと賃下げ、中小企業いじめ――国民からの絞り上げによって、大企業は巨額の金をためこんだのであります。所得を奪い、家計・内需をやせ細らせたことが、日本経済全体を深刻な危機に突き落としました。

 私たちは、「埋蔵金」というなら、ここにこそ社会に還元すべき最大の「埋蔵金」があるではないかと主張してきました。大企業の過度の内部留保を社会に還元させるには、ルールをつくる必要があります。労働者派遣法の抜本改正をすみやかにおこない実施する、中小企業への手当てをやりながら最低賃金を抜本的に引き上げる、中小企業の下請け単価を適正なものにする、「ルールある経済社会」をつくることが、経済危機打開にとっても急務であるということを強調したいと思います。

 この点で私が興味深いと思ったのは、大企業に富が集中しているということは、政府自身も一定程度認めざるを得なくなっているということです。政府が昨年12月30日に「新成長戦略」なる文書を出しました。これを見ますと、「構造改革」の名による「成長戦略」によって、「選ばれた企業のみに富が集中」したが、格差社会は深刻になった、と書いています。これ自体は正しい分析が書かれている。しかし、それでは「富が集中」したというが、それをどうするのか。処方せんは何一つ書いていないのです。「診断が正しくても処方せんはなし」。これが政府の「新成長戦略」なるものです。

 そういう政府の対応にたいして、私たちは、「そういう診断をするなら、それにふさわしい処方せん」と、「ルールある経済社会」という改革の提案を堂々と示していく必要があります。

社会保障――削減政策の数々の「傷跡」をすみやかに是正する

 二つ目は、自公政権の社会保障費削減政策がつくった数々の「傷跡」を、すみやかに是正することです。

 後期高齢者医療制度を即時撤廃する、障害者自立支援法による「応益負担」をすみやかに廃止する、生活保護は母子加算の復活とともに老齢加算も復活させる、高すぎる医療費の窓口負担も軽減に向けて踏み出す――これらはすべて自公政治による「傷跡」です。これをすみやかに是正する。社会保障の抜本的拡充に転換する。

 この点で新政権の立場は、どれも先送りだったり、中途半端だったり、きちんと是正するというものになっていません。先送りや中途半端ではなく、しっかり是正することを、ただちに政府の責任でやってこそ、「政治が国民の暮らしを支える」という強いメッセージが発信され、経済危機の打開にも役立つと思います。

財源政策の転換――消費税増税反対の論戦とたたかいを

 三つ目は財源問題で、従来の政策を転換し、国民の立場に立った責任ある方策を示すことであります。この点で新政権は深刻な弱点を抱えています。

 来年度政府予算案は、44・3兆円の借金と8兆円の一回限りの「埋蔵金」だのみのものになりました。先のない予算になりました。これは結局は、私たちが「二つの聖域」といってきた軍事費を削減どころか増額する。それから大企業と大資産家に対する優遇税制は温存する。たとえば大企業への研究開発減税は温存、証券優遇税制も温存です。(所得税などの)最高税率にも手をつけようとしません。イギリスでもアメリカでも株取引への課税を強化し、所得税の最高税率を引き上げるという動きになっているのに、日本は手をつけようとしない。

 財源問題は、この「二つの聖域」にメスを入れることでしか、解決の道はありません。ここにメスを入れなければ消費税増税ということにならざるを得ない。現にそういう議論は始まっているではないですか。「二つの聖域」にメスを入れよ、消費税増税反対の論戦とたたかいを大いにすすめようではありませんか。(拍手)

沖縄の米軍基地問題を解決していく道筋を明らかにする論戦を

 第二は、沖縄の基地問題を解決していく道筋を明らかにしていく論戦であります。

 この問題で政府は迷走しています。下地島といったり、伊江島といったり、無責任な案がつぎからつぎへと出てくる。根本的な問題は、「移設条件つき返還」に固執しているということです。普天間の苦しみは、県内はもとより日本のどこに移しても同じ苦しみです。このやり方では解決しないというのは歴史が証明しています。しかも沖縄の基地は、普天間基地をはじめ多くの基地が、戦時国際法にも反して米軍によって無法に強奪された土地であります。無法に強奪した基地について、別のものをよこさなかったら返さないというこんな無理無体なことはありません。

 「無条件返還」という立場で交渉してこそ解決するということを、明らかにしていく論戦が必要です。私たちがこれを主張しますと、必ず政府の側は「海兵隊は抑止力だ」「日米安保があるから」などの言い訳をしてきます。しかし、海兵隊は平和のための「抑止力」ではない、世界に「殴り込む」ための「侵略力」です。「日米安保があるから」は成り立たない。軍事同盟や軍事協定を結んでいる国でも、基地を返還させた例はいくらでもあるではないか。こういうことを明らかにしながら、同時に日米安保条約という元凶をなくし、対等・平等・友好の日米関係に切り替えていく、そういう大きな論陣を張っていきたいと思います。(拍手)

金権疑惑の解明――企業・団体献金の禁止、政党助成金撤廃を

 第三は、「政治とカネ」の問題です。

 鳩山首相の偽装献金問題につづいて、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地購入疑惑が重大な問題となっています。この疑惑の核心はなにか。政治資金収支報告書の虚偽記載という問題もありますが、土地購入の4億円の原資にゼネコンからのヤミ献金が入っていたのではないか。これこそ疑惑の核心です。

 この問題では「しんぶん赤旗」が、独自の取材を昨年来続けてきて、中堅ゼネコン・水谷建設の関係者から重要な証言をえて、「しんぶん赤旗」の日曜版(1月10日号)では、詳しい証言が掲載されています。2回にわたって紙袋に5千万円ずついれて、水谷建設の幹部が、最初は逮捕された石川知裕議員、2回目はこれも逮捕された大久保隆規秘書に渡した。岩手県の胆沢ダムの入札にからんでのものだったという証言です。公共事業という国民の税金でやっている仕事にからんでお金が流れたということになりますと、国民の税金の一部が小沢氏のところに還流していたということになるわけです。そういう疑惑がいま問われているわけですから、この問題をきちんと解明しませんと、「税金の無駄遣いをなくす」といってもむなしいだけです。

 これはしっかりした真相解明が必要であります。小沢一郎幹事長には説明責任を強く求めます。民主党の中からこういう事態におよんでも、うんともすんとも批判の声が公然とあがらないのは異常です。民主党にも政党としての自浄能力の発揮を強く求めたいと思います。(拍手)

 国会も責任を果たす必要があります。国会としても、この問題の真相究明の責任を果たす必要があります。必要な招致もおこなうべきです。

 もう一ついいたいのは、この問題について、根っこをたどれば、自民党政治が根っこだということです。自民党の田中金脈、金丸金脈がいまにひきつがれているという疑惑なのです。自民党がこれまで金権政治が繰り返されながら、それに対してまともな対応をしてこなかった、根を絶ってこなかった、その責任が問われているわけです。もっとも悪い温存されてきた金権政治の元凶はなにかというと、企業・団体献金です。企業・団体献金の禁止こそ、いま待ったなしの急務の課題になっていることを大いに訴えていきたい。あわせて、政党助成金をめぐる疑惑も問題になっていますから、これを撤廃するということもわが党として強く要求していきます。(拍手)

解釈改憲と比例定数削減――「強権的国家づくり」を許さない

 第四に、「政治主導」の名で官僚答弁を禁止する「国会法改定案」が、通されようとしているという問題であります。

 その真のねらいの一つが、内閣法制局長官の答弁を封じてしまうというところにあるということを、私たちはかねがねいってまいりましたけれども、事実そういう動きになってきております。そして内閣法制局長官の答弁を封じる狙いは、憲法9条の解釈を、「政治主導」の名で、好き勝手に改変することにある。解釈改憲への歯止めをとりはずし、「海外で戦争ができる国」にしてしまおうという動きにほかなりません。

 私たちは、こういう動きには、憲法9条を守り抜く立場から、断固として反対という立場でのぞみます。(拍手)

 この問題は、大会決議が批判した「強権的国家づくり」の最初のあらわれとしても、それを許さない論戦とたたかいをよびかけたいと思います。

 そして衆議院の比例代表定数削減について、民主党はマニフェストの中で4年間にやるといっているわけです。ですから、これは相手が具体的に動き出してきてから対応するというのではなくて、その具体化いかんにかかわらず、これは絶対許さないたたかいと論戦をやっていく必要があります。

 政治の反動的逆行を許さないという仕事は、日本共産党が先頭にたって担わねばならない仕事ですから、大いに頑張ろうではありませんか。(拍手)

参議院選挙躍進への道を開いたといえる国会に

 四つの点を申しましたけれども、どんな問題でも、「政治を変えたい」という国民の気持ちにそった論戦が必要であります。自公政権退場という結果をうけて、「政治を変えたい」という国民の期待はたいへん大きいものがあります。その期待に正面からこたえる論戦が必要であります。

 どんな問題でも、国民の願いを実現する建設的な提案を前面に押し出しながら、新政権の問題点をただすという「建設的野党」の立場を堅持してこそ、広い国民のみなさんの共感をえられるし、私たち日本共産党の真価も広く伝わっていくと思います。

 そうした立場で大いに奮闘し、この通常国会を参議院選挙躍進に道を開いたといえる国会にしていこうではありませんか。(拍手)

(出所:日本共産党HP 2010年1月19日(火)「しんぶん赤旗」)
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アフガン戦争の軍事支援として派兵されていた海上自衛隊部隊に撤収命令−ソマリア沖への派兵は続いているー

2010-01-16 12:09:48 | 国内政治
主張
海自インド洋撤退
違憲の戦争支援 検証と反省を

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 新テロ特措法が15日失効し、2001年のアメリカ同時テロ以降8年にわたりインド洋で米艦船などに給油支援してきた海上自衛隊が撤退することになりました。

 イラクで戦争を支援した陸自は06年7月に、08年12月には空自がイラクから撤退しました。海自が撤退することで戦争支援の自衛隊は撤退したことになりますが、「海賊対策」を理由にしたソマリア沖への派兵は続いています。イラクでの戦争支援は憲法に違反するとの名古屋高裁判決が確定しています。違憲の海外派兵を繰り返さない反省とけじめが必要です。

米軍の武力行使と一体

 「同盟国として米国を強く支持し、最大限の支援を行う」(01年9月23日、小泉純一郎首相)―。アメリカ同時テロ直後、小泉首相はこういって、「対テロ戦争」の戦場であるインド洋に自衛隊を送り込み、給油支援を始めました。

 現に戦争が行われている地域に自衛隊を出動させるのは初めてで、米軍の戦争を支援する道を切り開いた歴史的暴挙です。その後、アメリカのイラク侵略に伴い、イラクにも自衛隊を派遣しました。その政治責任は重大です。

 アフガニスタンでの戦争は同時テロに対する「報復」の戦争です。しかし、戦争でテロがなくせなかったことは、いまだに首謀者の逮捕もできず、アフガンの治安も確保できていない8年間の事態が証明しています。

 日本の給油支援は、憲法9条をふみにじった、明らかな戦争協力です。自公政府はアフガン領土での武力行使とは違うといって給油支援を正当化しましたが、現に戦争している軍隊の活動を支援したことは明らかです。NATO(北大西洋条約機構)は米軍への給油支援を、戦争に協力する集団的自衛権の行使として行っています。日本の給油支援だけが違うというのは通用しません。

 アメリカはアフガンとイラクでの戦争を一体でたたかっており、日本の給油がアフガンだけでなくイラクでの戦争をも支援するものになっていたのも明らかです。現にイラク攻撃に参加する米海軍部隊への脱法的な給油も明らかになりました。

 日本の給油支援が米艦船のアフガン空爆を支え、罪のないアフガン市民に大きな被害をもたらしたことは、きわめて重大です。06年9月に米強襲揚陸艦「イオウジマ」に行った給油では、給油直後から攻撃機ハリアーが出撃し、136回も空爆しました。戦争を否定した憲法を持ち、戦後一貫して他国の国民を殺したことがないといわれた日本が、アフガンでは民間人殺りくに手を貸した事実は、絶対に消し去ることはできません。

軍事同盟絶対をただせ

 憲法違反の自衛隊派兵を撤退に追い込んだのは、国民の世論と運動の力です。アメリカは引き続き日本の戦争支援を求めていますが、戦争でテロが根絶できないことが明らかな以上、テロと武力行使の悪循環を断ちきり政治的解決に切り替えることこそ急務です。

 日本政府が戦争協力を続けた根本には、日米軍事同盟があります。12日開かれた日米外相会談は、日米同盟を「21世紀にふさわしい形で深化」させると合意しましたが、日米軍事同盟絶対のこうした異常をただしていくことが21世紀の日本に不可欠です。

インド洋派兵 撤収当然だが検証必要
志位委員長が指摘

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 日本共産党の志位和夫委員長は15日、静岡県熱海市の党大会会場で記者団の質問に答え、インド洋に派兵されていた海上自衛隊部隊に撤収命令が出たことについて、「法律の期限切れになったのだから撤収は当然のことだ。私たちは憲法違反の活動としてただちに撤収することを求めてきた。実際、補給した油が何に使われてきたのかの究明はきちんとやる必要がある。イラク戦争に転用された疑いもあるので、新政権の責任で明らかにする必要がある」とのべました。

 同時に志位氏は、「ソマリア沖への派兵は続いている。この活動は武力行使につながる危険をはらんだものであり、やめるべきだ。海賊行為は警察行動で取り締まるための支援をやるのが筋だ。この撤収もあわせて求めたい」と表明しました。

 志位氏は、「(撤収命令は)国民の声の力だ。アフガン戦争に軍事的に後押しすることはアフガン問題の解決にも役に立たないという声をあげた成果だ」と指摘。民主党内で検討されているアフガニスタンへの民生支援について「民生支援は当然検討すべきだが、その際、アフガンに増派される米軍の活動とはっきり区分した形での活動にならないといけない。リンクした活動だと民生支援も軍事活動の一環になり、役にたたないし、逆に危険になってしまう」とのべました。

海自 インド洋撤収
8年間で経費700億円超

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 北沢俊美防衛相は15日、新テロ対策特措法(補給支援特措法)の期限切れに伴い、インド洋で給油活動にあたっていた海上自衛隊の艦船に撤収命令を出しました。

 16日午前0時の同法失効を受け、補給艦「ましゅう」と護衛艦「いかづち」が任務を終え、帰国の途に就きます。2001年9月の米国同時多発テロを受け、「テロとの戦い」を名目に約8年間(中断期間含む)続いた自衛隊のインド洋海外派兵は終結しました。

 これまでに、米国、英国、パキスタンなど12カ国を対象に、合計939回、約51万キロリットルの給油をおこないました。

 これに水とヘリコプター燃料、海自の活動費を加えた経費は700億円を超えます。給油は無償で提供されており、原資は国民の税金です。

 給油活動は終わりますが、鳩山政権は前政権同様、海賊「対処」を理由とした、東アフリカ・ソマリア沖での派兵を続行させます。

 北沢防衛相は同日の記者会見で、「引き続き、これ(給油)に類似した貢献をしてほしいという(海外からの)要請は思った以上に多い。広い意味で国際貢献をどうしていくか、様々な研究をしている」とのべました。

(出所:日本共産党HP 2010年1月16日(土)「しんぶん赤旗」)

子ども死亡最悪の1050人
武力攻撃・衝突
民間組織発表
09年アフガン

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 アフガニスタンで2009年に武力攻撃・衝突によって死亡した子どもは約1050人で、01年の開戦以来最悪となりました。国連人道問題調整事務所(OCHA)の報道部門、IRINが6日、同国の民間人権擁護組織「アフガニスタン・ライツ・モニター」(ARM)の発表として報じました。

 死亡した子どもは、自爆攻撃や街頭での爆発、空爆、反政府勢力タリバンと政府軍・外国軍との交戦などに巻き込まれました。ARMのサマディ責任者は「昨年は毎日、最低3人の子どもが戦争に関連する事件で殺された。そのほかにも多くの子どもがさまざまな被害を受けているが、明らかにされていない」と非難しています。

 ARMによると、09年に子どもの人権が著しく侵害された事例は少なくとも2080件。自爆兵や歩兵としての利用や殺害、レイプ、強制労働などがありました。さらにアフガン警察や自警団による性的虐待も報告されており、ARMはアフガン政府がほとんど対策を講じていないと批判しています。

 民間組織「アフガニスタン独立人権委員会」関係者はIRINに対し、「アフガンでは男の子も女の子も同様に、戦争や犯罪の犠牲になっている。ところが政府は十分な手を打っていない」と指摘しています。

(出所:日本共産党HP 2010年1月13日(水)「しんぶん赤旗」)

主張
アルカイダへの対応
米国は軍事報復戦略を見直せ

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 米国が、国際テロ組織アルカイダの壊滅をめざす軍事作戦を拡大しています。アフガニスタン・パキスタンとイラクでの「対テロ戦争」を、イエメンやソマリアにも広げかねない勢いです。

 「対テロ戦争」は一般市民に犠牲を広げ、テロを抑えるどころか拡散させている―。アフガン戦争の泥沼化が長引くなか、軍事力でテロに報復する米国の方針に、世界的に懸念が強まっています。「対テロ戦争」が新たな様相をみせようとするいま、その方針は根本から見直されるべきです。

反感募るイエメン

 昨年のクリスマス、米国に向かっていた旅客機内で爆弾テロ事件が起きました。テロは失敗に終わったものの、2001年9月の米同時テロ以来、「テロとの戦い」を最優先にしてきた米政府に大きな衝撃を与えました。

 米国は、イエメンのアルカイダ勢力がテロ首謀者だとし、これを壊滅する軍事作戦を強化しています。アフガンとイラクの戦争も担当しているペトレアス米中央軍司令官がイエメンを訪問し、同国を「対テロ戦争」で優先させて軍事支援を拡大すると伝えました。これまでもイエメン政府軍によるアルカイダ攻撃作戦には、米軍の情報やミサイル攻撃が可能な無人航空機などの装備が使われているとみられています。

 米国にとって、イエメンはアルカイダとの戦いが始まった国です。同時テロに先立つ2000年、寄港中の米駆逐艦がテロにあい、米兵17人が死亡しました。以来、米国はイエメンへの軍事支援を強めてきました。今回の爆弾テロ事件は、米軍の後押しでイエメン政府軍がアルカイダへの掃討作戦を強めていたさなかに起きています。

 部族・宗派対立が複雑なイエメンで、政府軍の軍事作戦は対立する民兵組織にも向けられており、アルカイダ攻撃との区別はあいまいです。掃討作戦は女性や子どもにも被害を広げ、難民が流出しています。米国の新たな軍事干渉に対しては、イエメン国民が反感を募らせていると伝えられます。

 オバマ大統領は、世界のどこであれ、アルカイダを追い詰めるとしています。昨年12月のノーベル平和賞受賞演説でも、アルカイダを壊滅させるとの方針を改めて表明しました。「唯一軍事超大国」である米国が「世界の安全保障を引き受けてきた」と述べて、「対テロ戦争」を正当化しました。

 米国と英国は共同で資金や訓練などの軍事支援を強めています。今月28日にはアフガン問題での国際会議の機会をとらえ、イエメンへの軍事協力を拡大する国際会議を開く予定です。

戦火限りなく

 テロは決して容認できません。しかし、8年余におよぶアフガン戦争は、軍事力でテロ問題は解決できないことを鮮明にしており、米政府もそれを認めざるをえません。アルカイダの活動が広がっている背景には、米軍による無法なイラク侵略やアフガン攻撃があると指摘する声もあります。アルカイダはアフリカでも各地で活動しているとみられ、オバマ米政権の方針でいけば、戦火は限りなく広がりかねません。

 軍事攻撃の拡大は報復の連鎖を引き起こします。そこに目を向け、連鎖を断つことが第一です。

(出所:日本共産党HP 2010年1月8日(金)「しんぶん赤旗」)
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NHK「日曜討論」で日本共産党の志位和夫委員長が発言ー2010年 政治は何をすべきかー

2010-01-13 04:35:14 | 国内政治
2010年 政治は何をすべきか
NHK番組 志位委員長の発言

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 日本共産党の志位和夫委員長は10日、NHK「日曜討論」の「2010年 政治は何をすべきか」に出演し、インタビューに答えました。聞き手は影山日出夫解説委員。

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情勢の大きな変化
保守や無党派の方々とも対話と共同を

 影山 おはようございます。

 志位 よろしくお願いします。

 影山 共産党の立ち位置の話から聞きたいと思います。4年ぶりに党大会を開くそうですが、決議案をみて1カ所おやっと思ったのは、農協とか医師会とかの保守の基盤を支えてきた勢力とも連携していきたいということですが、保守勢力とも一緒にということは、「マルクス・レーニン主義」の政党という位置づけは、一時棚上げするということですか。

 志位 いや、そういうことではないんですね。「マルクス・レーニン主義」という言葉もいまは使っておりませんし。

 影山 科学的社会主義ですね。

 志位 ええ。科学的社会主義といっているんですが。

 いま起こっている変化というのは、非常に大きなものがありまして、たとえばJAの全国大会に私も初めて参加してあいさつする機会がありました。あるいは(全国)森林組合の大会にも参加してあいさつする機会がありました。

 いままで、自民党一党支持だった、そういう保守の団体のなかにも大きな変化が起こって、いまやああいう事態(自公政権退場の審判)が起こったからには、「全方位」で各政党の意見を聞いてみようじゃないかということになっています。そして、そこにいってみますと、農業の問題でも林業の問題でも、私たちの考えが、実は一番近いじゃないかということで、いろんな連携が広がっているという状況があります。

 医師会ともいろいろとそういう対話や共同がずうっと広がっている。いま自民党の支持が崩れるなかで、これまで保守といわれていた方々、無党派の方々のなかにも、すごく大きな変化が起こっているので、私たちは、ぜひそういう声を聞いて、いろいろな対話や共同で、連携をはかっていきたいと思います。

「二つの異常」と新政権
一定の変化あるが、肝心要の問題では変化なし

 影山 共産党は「二つの異常」――アメリカへの追随、大企業優先政治を正すといっていますが、これは民主党政権になっても、まったく変わっていないということですか。

 志位 これは変わらないんですね。たしかに民主党政権になりまして、国民から「政治を変えたい」という圧力がかかっていますから、そのもとでたとえば高校の授業料の無償化、これは私学の問題が残っていますが、一歩前進です。あるいは肝炎(対策)の基本法ができるとか、そういう前向きの変化が起こっています。

 しかし肝心要の問題では、たとえば後期高齢者医療制度の撤廃はすぐにやるのかと思ったら、4年先に先送りと。それから、労働者派遣法の問題でも、肝心の製造業の禁止について大きな抜け穴ができたうえに、実施は3年、5年(後)に先送りと。あるいは普天間基地の問題でも迷走を繰り返すと。

 肝心要の問題は変わっていないんですね。変わっていない根っこには、いまいわれた、私たちが「二つの異常」といっている、外交ではアメリカ追随、内政では財界中心という、ここから抜け出せていないという問題点がある。私たちはこれを転換すべきだということを訴えています。

予算案をどうみる
社会保障、財源――二つの問題点を問う 

 影山 鳩山政権の予算は命を大事にする予算だということで、公共事業を削って社会保障予算を増やすと。これまでの政権とはやや現実には違うところもあると思うんですが、よりベターな方と連携するという選択はないのか。

 志位 たしかに、先ほどいったような一定の改善点はあると思うんですよ。やはり国民の「(政治を)変えてくれ」っていう力が働いていますからね。

 しかし、予算についていいますと、私は二つの問題点を率直に言いたいと思います。

 一つは、自公政権のもとで、毎年2200億円ずつ社会保障費の削減がずうっと続いてきたわけですね。それがいろんな「傷跡」をたくさんつくっているわけですよ。これはすぐに治す必要があるのに、さっきいったように、後期高齢者医療については4年後に廃止を先送りすると。ところが、今年4月には(全国平均で)14%も保険料の値上げになって悲鳴が上がっているわけですね。あるいは障害者自立支援法については、民主党自身が300億円あれば応益負担が大部分は撤廃できるといっていたのに、3分の1しか予算をつけないで、応益負担を中途半端な形で残す。先送りと中途半端でなく、本格的な社会保障の充実に踏み出すべきだというのが、一つなんです。

 それから、もう一つは、財源問題なんです。予算案を見ますと、軍事費は4兆8000億円と増額なんですよ。とくに、米軍への「思いやり予算」と、「米軍再編」経費については、3270億円と、史上最大なんですね。それから、大企業や大資産家に対する特権的な優遇税制は温存です。ですから、結局44・3兆円の借金と、それから一時的な8兆円の「埋蔵金」だのみの予算になって、結局、これでは庶民増税に付けが回るんじゃないかという、この不安が出てきているわけですね。この二つを正す必要があります。

 影山 事業仕分けといいながら、本来削るべきところを削っていないと。

 志位 そうですね。たとえば事業仕分けの問題でも、本来削るべき一番のところ、スーパー中枢港湾とか、都市の大きな環状道路とか、こういうところは「聖域」とされて、軍事費も「聖域」とされて、そして本来削るべきじゃない社会保障とか教育とか科学とか、こういうところに乱暴なナタを振るおうとしたという問題点があると思いますね。

どうする景気対策
大企業の「埋蔵金」を社会に還元する政策を

 影山 共産党が必要だという景気対策の一番のポイントはどこですか。

 志位 いま景気対策ということを考える場合に、なぜ景気がここまで悪くなったかの原因を踏まえた対策がいると思うんですよ。それは、雇用者報酬、つまり働く人の報酬ですね、これが約10年間で、280兆円あったものが、いまでは253兆円まで減っている。27兆円、約1割も所得が減ったんです。これは、労働法制の規制緩和ということで、正社員を非正規(雇用労働者)に置き換える、あるいはリストラと賃下げをやる、これでどんどん減らしてきたわけですね。

 一方、企業の内部留保は、この10年間で、約200兆円から400兆円へと急増したわけです。その半分は大企業なんですよ。よく「埋蔵金」といいますけれど、私は、最大の「埋蔵金」は大企業がため込んだ約200兆円という内部留保にあると(思います)。これを社会に還元する政策をとるべきです。

 そのために、たとえば労働者派遣法については、抜本改正をすぐにやって、非正規から正規への置き換えをやる。そして最低賃金ですね。これは、中小企業については手当てをしながら底上げをする。そして中小企業に対する(下請け)単価は抜本的に改善する。こういう「ルールある経済社会」をつくるという方向に切り替えるのが、一番の経済対策になると思います。

「米国追随」と普天間問題
「移設条件付き」をやめ、「無条件返還」を求めよ

 影山 もう一つの異常のアメリカ追随ですが、アメリカの中にはむしろ鳩山政権は反米じゃないかという声もありますが、駐留なき安保や密約問題への対応では、従来の政権と変わっているんじゃないですか。

 志位 一定の変化が生まれていると思いますね。ただ、今度の普天間問題についていいますと、私は、(新政権の)最大の問題は、結局「移設条件付き返還」という、これまでの自公政権がとってきた同じ路線に固執していると。そういう立場から当てのない「移設先探し」をやっていると(いうところにある)。しかし、こういうやり方では解決しないということは、もうはっきりしているわけですね。

 普天間基地の苦しみというのは、沖縄県内はもとより、本土のどこに移しても、苦しみも同じ苦しみですよ。そして、SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)以来ですね、13年間、「移設条件付き」というやり方をやってきたけれども、基地は動かなかった。やはり、ここは切り替えてですね、無条件撤去、移設条件なしの撤去というところに踏み切らないと、問題は解決しないということを強く言いたいですね。

政治とカネ
民主は党として自浄作用を――企業・団体献金禁止を求める

 影山 「政治とカネ」の問題で、民主党トップの2人が追及を受ける立場になっていますが、これはどう見ていますか。

 志位 これは、鳩山さんの場合は、実母からの巨額の献金が、いったい何に使われていたのか。これを説明する必要があります。

 それから、小沢さんの場合は、いくつかの疑惑が、重層的にあるわけですね。一つは、西松マネーの偽装献金疑惑、それから、陸山会の土地購入疑惑。そして、新生党、自由党の解散時のお金の問題ですね。ここには政党助成金が絡んでいる。この三つぐらいのかたまりの疑惑があって、どれも説明していないわけですから、しっかりとした国民に対する説明責任が必要です。

 それから民主党にいいたいのは、これを個人の問題にしないで、民主党のトップの2人が問題になっているわけですから、党としての自浄作用を発揮して、国民に真相を明らかにする責任が民主党にあると(いうことです)。そして、企業・団体献金を禁止すると、ともかくマニフェストでいったわけですから、そのことをきちんとやるべきだし、そして私たちとしては政党助成金の撤廃というところに、この際踏み切るべきだと思います。

 影山 そのへんは国会でも強く追及されていく点ですか。

 志位 その一つの点です。

 影山 どうもありがとうございました。

(出所:日本共産党HP  2010年1月11日(月)「しんぶん赤旗」)
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