銀右衛門文庫の経済動向

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6月20日

2013-06-20 | 経済動向
東京市場はもみ合いが予想される。序盤はFOMCの結果判明後に大きく下げた米国株を嫌気するムードが先行しそうだ。一方、ドル円は1ドル96円台を回復した。取引時間中に発表される中国6月HSBC製造業PMIなどを上手く消化できれば、円安を理由に主力株に見直し買いが入る展開が予想される。6/19現在の東証一部の騰落レシオは79.0%と依然として低水準にある。
 
日経平均の予想レンジは13040円-13300円。

5日線(12883円)の強い上昇をサポートに底堅い展開が予想される。一目均衡表の転換線は13000円処を推移。RSI(9日)は前日に50%水準を上回ったことで、今後騰勢を強められるかが注目される。

バーナンキFRB議長は経済が予想通りに改善すれば、今年後半に量的緩和策の縮小を開始するのが適切との見解を表明した。これまでの市場は米量的緩和策の縮小が悪材料視されていたが、今回はドルが買われ、米10年債利回りが上昇した。短期的にドルが円に対してどんどん買われていく環境ではないが、金融緩和による株高は永久には続かない。景気回復に対する信用が増してきた可能性があり、来週の消費者信頼感指数や耐久財受注、さ来週の雇用統計に向けて経済データが重要なポイントになる。ダウ平均がそこで高値更新に向けポジティブな反応をみせるか。そうでなければ、昨晩のダウ平均の陰線は直近高値を起点とした二段下げ目を示唆するものであり、14500ドル付近まで調整が進むと予想される。
 日経平均でみると、14000円以上に戻っていけるか、それとも6/13安値12445円を割り込み12000円割れまで調整が進むかといったところだろう。

19日のダウ平均は前日比206.04ドル安の15112.19ドルで終了した。注目されたFOMCは従来の金融緩和政策を維持。声明では「経済および労働市場の見通しに対するリスクは昨秋以降低下したとみている」とした。一方、FRB議長が会見で、経済が予想通りに改善すれば、今年後半に量的緩和策の縮小を開始するのが適切、2014年半ばに終了させる可能性があるとの見解を表明した。寄り付きから小動きが続いたが、その結果を受けて引けにかけて下げ幅が広がった。
 
NASDAQは38.98ポイント安、S&P500は22.88ポイント安で終了。CME225先物は昨日の大証日中終値と比べ100円安の13160円、ドル建ては40円高の13300円で終えた。

トレーダーズウエブより