銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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6月6日

2013-06-06 | 経済動向
東京市場は全面安スタートが予想される。信用取引に関する追い証や、裁定解消売りなども下げ幅を広げる要因となりそうだ。為替市場は株にらみ、株式市場はドル円にらみで強く連動する公算が高く、海外株安を背景にネガティブな動きが続く展開が予想される。前日発表された安倍首相による成長戦略への失望との指摘はあるが、日経平均はすでに高値から2000円以上も下げた需給悪の状況にあり、既報の内容が反転のきっかけにはなりえない。むしろ、米景況感の悪化がバリエーション調整を加速させる要因として注意が必要であろう。

日経平均の予想レンジは12220円-12890円。

75日線(13087円)を下回り、抱き線(陰線が陽線を包む)を形成した。抱き線の翌日の上寄りは買いサインとなる一方、下寄りはなお見送りである。短期的な下値メドは12650円処(月足均衡表で遅行スパンが抵抗帯上限と一致する水準)~12200円処。変化日は6/7-10、6/17前後である。

5日のNY株式市場は大幅下落。ダウ平均は前日比216.95ドル安の14960.59ドルで終了した。5月ADP全国雇用者数の結果が市場予想より弱かったほか、5月ISM非製造業景況指数の内訳で雇用項目が前月から低下したうえ、今年1月からの低下トレンドが継続したことが重荷となった。週末の5月雇用統計の発表を前にポジション整理の動きが進み、指数は一時231.97ドル安まで下落する場面があった。
 
NASDAQは43.78ポイント安、S&P500は22.48ポイント安で終了。CME225先物は昨日の大証日中終値と比べ30円安の12910円、ドル建ては15円安の12925円で終えた。