せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

サクラマンテマとホワイトキャンピオン

2013-04-30 | 日記
サクラマンテマ  

先日、畑の横の空き地が濃いピンクに染まるほど群生している草花があった。近寄って見ると何とマンテマ(シレネ)の仲間。背丈は15-20cmくらいで花の5弁がまるで桜のようだ。ネットでマンテマ属で調べるとナデシコ科マンテマ属サクラマンテマであると判明。別名:フクロナデシコ、オオマンテマ。学名:Silene pendula。


皆同じ方向を向いている。太陽の方を向いているのだろうか。始皇帝の陵墓にある兵馬俑を連想する。




萼筒に縦の線が目立つ。




マンテマとは変わった名前だなあと以前から思っていたが実はその由来は不明らしい。日本語か外来語かもわからない。「アグロステンマ」のステンマの訛りだとすればギリシャ語stemma(花冠)が語源ということになる。マンテマはもしかして万手魔ではないかとネット検索すると万手魔音拳(まんじゅまおんけん)が出てきた。これは漫画『北斗の拳』に登場する北斗宗家の拳の技の一つでヒョウがケンシロウに対して最後にはなった技らしい。多分マンテマとは無関係だろうなあ。




ホワイトキャンピオン

先日公園の朝の散歩で見つけた白いマンテマ属のホワイトキャンピオン。これは結構しっかいりとしていて背丈は50cm以上ある。別名:ヒロハノマンテマ、マツヨイセンノウ(待宵仙翁)。学名:Silene latifolia。


雌雄異株だという。この花は黄色い葯が見えているようだから雄花?




シレネ・アルバ(Silene alba)ともいうらしい。サクラマンテマに比べるとかなりがっしりしている。

ヒメエニシダとハボタン

2013-04-28 | 日記
ヒメエニシダ マメ科

公園の入り口近くに黄色い花を見つけた。上からみると枝先に総状花序を出ししているのがわかる。葉は3出複葉。マメ科エニシダかな?と思ったが花の付き方が少し違うような気もする。


調べてみるとヒメエニシダというものがありエニシダの矮性品種らしい。エニシダは枝の葉の付け根に花芽を付けるのに対して、ヒメエニシダは枝の先端と各葉柄の付け根から花芽が出て総状花序を作る。


花はマメ科特有の蝶形花。



ハボタン アブラナ科

ヒメエニシダの近くでまるでレンギョウのように長く枝を弓なりに垂らしてたくさんの黄色の花をつけているものがある。葉をよく見るとハボタンだった。




ハボタンは冬の間鑑賞用として花壇に植えられているが、そのまま花をつけるとこんなに美しい姿に変わる。


それにしても背が高い。枝ではなくて長い総状花序だ。

ツツジの季節 ~ ヒラドツツジ、モチツツジ、キリシマツツジ、クルメツツジ

2013-04-28 | 日記
もうツツジがあちこちで咲いている。公園や街路の植え込みには赤紫、桃色、白などの大型のヒラドツツジと思われる花が満開。


ヒラドツツジ 「オオムラサキ」


ヒラドツツジは長崎県の平戸に古くから植栽されておりここから各地に広まった。そのうち最も有名なオオムラサキはヒラドツツジの品種群のひとつと言われている。


雄しべは10本。



モチツツジ 「花車」?

農家の花壇に植えられたモチツツジ。びっしり花がついている。5枚の花弁が完璧に裂けたモチツツジの園芸品種で「花車」だろうか?


こちらはいつもの公園でみつけたモチツツジ。モチツツジは主に西日本の低山地や丘陵地に自生している。








モチツツジの名前の通りがくや柄などに腺毛がたくさんあり触ると粘つく。そのためにたいていがくに小さな虫がついている。雄しべは5本。



キリシマツツジ

公園に水平にきちんと刈り込んだ面を覆った深紅色の花が遠くからでもよく目立つ。小さめの赤いツツジだからキリシマツツジだろう。キリシマツツジは九州に自生するヤマツツジとミヤマキリシマの種間交雑種といわれている。


雄しべは5本。



クルメツツジ 「太陽」

温室の横で真っ赤な塊りが燃えているように見えた。遠くから見て一体あれは何だろうと近づいて初めてツツジであると知った。名札にはクルメツツジ「太陽」と書いてある。




あまりにも花全体が赤過ぎて花の構造が確認しにくい。雄しべは10本あるようだ。


クルメツツジはキリシマツツジから品種改良され九州久留米地方で栽培された品種グループの総称。江戸時代中期に江戸に運ばれ江戸染井を中心に全国的に栽培が大流行したという。

セイヨウクモマグサ(ヨウシュクモマグサ)

2013-04-28 | 日記

公園の片隅に可愛い花を見つけた。とても小さい。花の大きさはせいぜい1.5cmくらい。苔のような形の葉が地面に密生して花茎を10cmくらい伸ばして赤っぽい花を付けている。


調べてみるとユキノシタ科ユキノシタ属の常緑多年草のセイヨウクモマグサ(西洋雲間草)だった。


真っ赤なものから薄い赤のものまでいろいろあるから面白い。


隣には果実が出来ているようだ。


後ろ姿。奥に見える青い花はネモフィラ・メンジージー。




花色は咲き始めは深紅であざやか。やがて白っぽくなっていくのだろう。

チューリップとネモフィラとビオラ

2013-04-28 | 日記
春、少し大きめの公園ならしばしば植えられているのがチューリップとネモフィラとビオラだろう。2週間ほど前(4月中旬)までチューリップが一斉に咲いたかと思ったらサクラが散るようにチューリップも花が落ちてしまった。同じ場所に植えられたネモフィラだけがまだその薄い青空のような色の花弁を空にむけて一面に咲いている。国営ひたち海浜公園のネモフィラの丘がテレビで紹介されていた。その壮大なスケールはさぞ素晴しいことだろう。


ネモフィラ ハゼリソウ科

これは4/13に撮影。このときはチューリップが咲いていた。







これは2-3日前の状態。チューリップは花が散ってしまっている。


この一般的な青い花はネモフィラ・メンジージー 'インシグニスブルー'(Nemophila menziesii 'Insignis blue')。







ビオラ スミレ科
小さな庭でも広い公園にも今の時期定番のビオラ。パンジーも花がそっくり。花径5cm以上をパンジー、4cm以下をビオラと呼ぶらしい。
























ふうー、公園を一めぐりして撮ってきた。様々な色あい、模様のものがありどれが好きかと聞かれても迷ってしまう。全部いい。

樹上の白い花 ~ ハンカチノキ、ゴマギ、トチノキ、ミズキ、ヒトツバダコ

2013-04-27 | 日記
5月の新緑に包まれた山道を歩くことは想像しただけでも心浮き立つ。花の香がどこからともなく風に乗って漂い虫たちは樹上の花に群れて羽音を立てる。林の陰のウグイスや草むらに潜んでいたキジが縄張りを主張し競い合うように大きな声をだしそれがあたりに響き渡る。高い梢の先で誰にも気付かれずにいっせいに花をつけ始めた樹木の花があることを忘れてはいけない。もう世間はゴールデウィークに入っていてあと数日で5月になる。こんないい季節に暗い室内で仕事をしている場合ではない。いつ散歩するか?今でしょう!と今朝も公園の散歩。



樹上に目を向けるとあちこちに白い花が満開。

ハンカチノキ ハンカチノキ科

誰もが首を上に向けて見入ってしまうハンカチノキの花。








白い大きな2枚の苞葉は花びらのように垂れ下がりよく目立つ。


花の拡大。


葉痕。




ゴマギ スイカズラ科

公園に植えてあるゴマギ。葉をちぎると確かにゴマの香りがする。


スイカズラ科ガマズミ属で小さな花をガマズミのようにいっぱいにつけている。


散房花序で雄しべは5本。




トチノキ トチノキ科



爽やかな葉。この葉の形を掌状複葉という。




枝の頂きにそびえる搭のように円錐花序がある。


花は難しい構造をしているように見える。




ミズキ ミズキ科

上を見ないと絶対に気付かないだろうと思うのがこのミズキの花。


枝を横に広げて、花はその枝の上向きに葉は枝の下に垂れてつく。だから遠くから眺めると棚のように花が段々について見える。






花は小さい。花弁は4枚で雄しべ4本。




ヒトツバダコ モクセイ科

まるでサクラの並木を思わせるような見事なヒトツバダコの並木。この花はナンジャモンジャ?と尋ねる人がいてそうだ、そうだと答えている人がいる。


雪を被ったように白い花が覆っている。




花の感じは色が違うがセンダンの花と似ている。


こちらのヒトツバダコは葉の展開と花の開花が同時。




緑と白のコントラストも美しい。







ハクウンボク エゴノキ科

強烈な香りが漂ったのでどの花だろうとあたりを見回して頭上の花に気付いた。


ハクウンボクであることがすぐにわかった。


花のひとつひとつはエゴノキの花とそっくりだがこれは総状花序。


葉は丸くてかわいい。


花はエゴノキの花と本当に似ている。

リナリアとキジ

2013-04-26 | 日記

野原の隅に小さな花壇があって色とりどりのリナリアが咲いていた。陽は西に傾いてきていてそろそろ風も強くなりかけてきている。天気予報では今夜は荒れ模様になると言っていた。時折あちこちでキジの雄叫びが聞こえる。声はするもののなかなか用心深いので姿を現さない。




ゴマノハグサ科リナリアは同じゴマノハグサ科のキンギョソウに比べると葉が細くて繊細な感じ。



キジが飛んで沼の向こう側に降り立った。


遠すぎてときどき草むらから頭が見え隠れするだけ。


背中から尾にかけての模様が素晴しい。


突然立ち上がって体を上方に伸ばしたかと思ったらケッケーンと大きく声を上げるとその次の瞬間に羽ばたいて見せた。その間1秒くらい。とっさにデジカメのシャッターをきった。手がぶれたのかキジが全身を震わせたのかあまり鮮明とはいえないがこれぞ初めてみる雄叫びの瞬間だった。


リナリアの陰に隠れて野原をみていたら雄と雌のキジが一緒にいるのが見えた。雌は雄に比べてとても地味。

シラン

2013-04-26 | 日記
あっという間に春が来てもう明日からは大型連休に入る。野山、公園の草花も山林の樹木の花も一斉に咲き始めてきてあわただしくなってきた。何となく気分もそわそわ。



早朝の公園ではシランが出迎えてくれていた。前の晩に降った雨のせいで濡れている。朝日が横から当ると水玉が宝石のように輝き細身のお美人さんのシランが一層美しい。


シランが群生している。シランはラン科の宿根草。日本、台湾、中国原産。


日が昇り切ると水滴は乾いてきた。




後ろ姿も美しい。


花はラン科の特徴を備えている。下の唇には縦に波打つ線がある。

花の中を覗いてみたくなる衝動にかられて見ると唇弁と蕊柱で囲まれたトンネルがある。一番奥には何があるのだろう?

ヤマブキとヤマブキソウ

2013-04-22 | 日記
子供のころから記憶することが苦手で特に短期記憶は自信がない。妹が試験勉強で一夜漬けで結構いい点をとるのが不思議だった。一度覚えてしまえば割と覚えていられるような気がするのだが覚えるまでが大変。つまり記銘力に問題ある。子供の頃、母が鉢植えの花を買ってきて居間に置き「これはシクラメンよ」と教えてくれたが、それから一週間「この花何だっけ?」と毎日尋ね続けたものだから母はしまいに怒ってしまった。たかがシクラメンを覚えられなかった。今でも覚えが悪いので古本屋で見つけた『一発逆転! ワタナベ式記憶術』(渡辺剛彰著 東京カルチャーセンター編 フローラル出版)を読んでみた。速く覚える。整然と覚える。連想で覚える。これがポイントのようだが、うーん、やっぱりできそうにない。ただ1つできそうなことが書いてあった。それは失念術つまり忘れ方だ。忘れることの基本は混同することであるということ。確かに混同することによってすぐに忘れてしまう。逆に混同しないようしっかり区別して覚えていけば記憶が残るのかもしれないなあ。



ヤマブキ バラ科

山や公園で良く見る鮮黄色の5弁花を咲かせるバラ科ヤマブキ属の落葉低木。


下の花の花弁は6枚ある。例外はつきものだから気にしない。




後ろ姿。


近くには八重のもあった。八重のヤマブキは結実しないが、一重のヤマブキは数年おきに結実し細長い実をつける。




ヤマブキソウ ケシ科

ヤマブキの近くの地面に同じヤマブキ色をしたこちらは4弁花の花を見つけた。ヤマブキととても似ているが木ではなくて草。


葉は3出複葉で葉脈の走り方もヤマブキとは異なる。花弁は光で反射する。


光沢のある花弁からキンポウゲ科かな?と思ったが4弁あるのが特徴。ケシ科のヤマブキソウだった。本州から九州、中国に分布する草丈30cmほどの多年草。クサノオウのように茎を折ると黄色の汁が出るらしい。


萼片は2枚あるが開花するとすぐに落下するから後ろから見ると萼片がない。

チャンチン

2013-04-21 | 日記
たまたま古本屋で見つけた「植物と病気」(大木 理著 東京化学同人、1994)をさっき読んだ。人間の病気には感染症、アレルギーや膠原病などの自己免疫病、糖尿病などの内分泌異常、腫瘍などあるが、植物の病気はたいていが病原体による感染症によるもののようだ。「病気は個体群の中のすぐれたものを残すために、劣っているものを間引いていく活動」であり「その危機的状況に対処するために生物は変異を起こし続け、ひいては生物の進化にも役割を果たしている」という。20年も前に書かれた本なのに知らないことがいっぱい書かれている。松枯れ病の原因はマツノザイセンチュウでありこれを媒介するのがマツノマダラカミキリであること、霜が降りて植物が枯れるのは氷核活性細菌のせいであること、植物ホルモンにはオーキシン、ジベレリン、サイトカイニンなどがありモモ縮葉病とかサクラてんぐ巣病を引き起こすこと、植物は病原菌に対抗してフィトアレキシンという物質を作ることなどなど、知らない事だらけであることを知った。




国道沿いの高速道路の出口近くには遠くからみてもピンク色に葉を染めた高木を数本見ることが出来る。あれは多分センダン科チャンチンに違いないと以前から確信している。毎日それを見て春のチャンチンの紅葉具合を知ることができる。このチャンチンの木には一般の人は近づくことはできないから公園のチャンチンを見に行った。チャンチンは春の新葉が桃色から肌色で徐々に黄色味を帯びてそして緑色に変わっていく。これを見ずしてチャンチンの良さはわからないだろうといつも思う。今年は4/8と4/18の2回見る機会があった。


まず4/8のチャンチン。

木の陰から遠くのチャンチンが新葉を展開し始めたのが覗える。


少し近づいてみる。


奇数羽状複葉で紅葉しているから少しハゼノキやウルシの仲間かと勘違いしそうだ。でもハゼノキの新葉はこんなピンク色はしていない。






葉脈が透けて見える。


4/18のチャンチン

木の間から黄葉したチャンチンが見えた。


4/8に見た時よりも黄色がかってきている。










木の根元付近にはひこ生えが出てきている。やはり薄い肌色の葉。

フジ

2013-04-21 | 日記
2-3日前まではとても暖かだったのに今日は冬に戻ったかのように寒い。しかも朝から雨が降っていた。確か4/18は快晴で気持ちがいい朝だった。国道を飛ばしていると防音壁に絡む青紫の花が見えて、そうかもう藤が咲いているんだなあと思うと以前大学の裏山にフジが一面に咲いていたのを思い出した(2010/5/6のブログ)。県立公園の藤棚も霊園の裏山のフジも素晴しかった。これまで見てきた数々のフジの花が頭をよぎる。藪をかき分けジャングルのような林の中を進んで見上げた樹上高くに薄紫のフジが花のカーテンを降ろして光に輝いているのに出くわした時、あっと声をあげるほど美しい光景に出合ったのだった。強い香りを放つ花のい周りをマルハナバチがぶんぶんと羽音を鳴らしているのが聞こえる。近寄ってもまさか刺されることはないだろうからかまわずに進んでいった。あれはいつのことだっただろう。


公園のフジ棚を見上げて朝日に浴びたフジのなんと美しいことかと感動。


少し離れたところでは例のおじいさんも大きなカメラを抱えてうろうろしている。




青空とフジはよく合う。


今度は別の藤棚を見てみる。

こちらは低い所に長い花序を伸ばしている園芸種のような感じ。随分前に宇治の平等院に行った時ちょうど藤が満開で素晴しかったのを覚えている。この田舎のフジはそれにはとても及ばないものの明るい日差しの中でそれなりに輝いていて素晴しい。







隣には色の薄くて白っぽいフジの花。




世の中の嫌なこともわずらわしいことも苦しいこともつらいことも、ちょっとの間吹き飛ばしてしまってこの絢爛豪華なフジの花に包まれて酔いに浸る時間があってもいいだろう。

ボタンとシャガとクリンソウ

2013-04-18 | 日記
ケーブルテレビのボックスを交換するためにこれまで録画していた番組がすべて消失してしまうことになった。見れるものは見てしまおうと夜遅くまで頑張ったせいか今日はとくに眠い。それでも今朝は晴天。もったいないので少し歩くことにした。大きなカメラを持ったおじいさんと並んで話をしながらボタンの花を撮った。このおじいさんとはいつも出会う。「俺のはデジじゃなくてフィルムだから時間かけて撮るんだ。パソコンなんか無いから。」と笑って言う。年取っても趣味があることは幸せなこと。


ボタン ボタン科

ボタンにはたくさんの品種があるというのに残念ながらひとつも名前を知らない。それにしてもゴージャスな大きな花。









木の下で咲いていたシャガと水辺に咲いていたクリンソウを見つけた。 

シャガ アヤメ科

シャガを初めて見た時は不思議な美しさに見とれてしまった。今でも不思議な魅力は変わらない。


Yahoo!百科事典によると、すべて三倍体で種子ができないが中国には二倍体もあるので、ヒガンバナ同様、かつて中国から三倍体が持ち込まれ野生化したものと考えられている。でも学名はIris japonica。


花被片は6枚で白色から淡紫色、外花被片の内面中央部に橙色の斑紋があり、毛状の突起が並んでとさか状になる。人里近くの日陰に野生し、本州から九州に分布する。




クリンソウ サクラソウ科

サクラソウを立派にしたような花。サクラソウ科の多年草。


北海道、本州、四国の山間の湿地に群生するという。


学名はPrimula japonicaでプリムラの仲間だけあって上からみるときれいな円形。

クマガイソウとエビネ

2013-04-16 | 日記
クマガイソウ ラン科

裏庭にクマガイソウが群生しているお宅があってそこに写真を撮らせてもらいに行ってきたとある人が言っていた。昔からある広い屋敷なのだろうなあ。クマガイソウの写真は見たことがあったけれども実物は見たことがなかった。


朝公園の片隅の林床にクマガイソウが咲いているのを発見して少し興奮。




クマガイソウは北海道南部から九州にかけて分布するラン科アツモリソウ属。


ランの花の構造は後ろ側に3枚のがく片(セパル)と前に2枚の花弁(ペタル)と前下方に唇弁(リップ)からできている。中央にはラン科に特徴的なずい柱(コラム)があり、これは雄しべと雌しべが合着してできた構造物で触ると硬い。


クマガイソウの花弁は細い楕円形で緑色を帯び、唇弁は大きく膨らんだ袋状で白地に紫褐色の模様がある。唇弁の口は左右から大きく膨らんで狭まっている。それにしても不思議な造形。



エビネ ラン科

少し離れた別の場所でエビネを発見。ラン科エビネ属。


色は地味な感じ。


典型的なエビネの花色は萼片と側花花が暗褐色、扇形に3深裂した唇弁は白色~淡紅白色でありこの部分が一番目立つという。

ケンロクエンキクザクラ?

2013-04-16 | 日記
市立公園を散歩中に見つけた八重咲きの小さなサクラ。先週からこれが頭痛の種となっている。たかが八重ザクラであるけれど何しろ看過できないほどに美しいからどうにもならない。先週から3回も見に来てしまった。先週樹木サイトで質問して名前を尋ねたところケンロクエンキクザクラの可能性大。県立公園にはケンロクエンキクザクラはないがそのかわりバイゴジジュズカケザクラがありこの前見たばかり。この両者がとても似ていて紛らわしいから頭痛の種になる。


ケンロクエンキクザクラ?

これが先週見た時の状態。






ただ可愛いサクラだと思ったらこれは蕾だった。




これが3日前の咲き始めた状態。




花はこんな感じ。




今はほぼ満開に近い状態。


遠くから見ても樹木全体が赤っぽく見えるほど多くの花をつけている。中心部が赤くて花弁はピンクに包まれとても可愛い。


緑の葉の展開もほぼ同時。


これだけ見るとバイゴジジュズカケザクラかケンロクエンキクザクラか分からない。




ケンロクエンキクザクラだとしたらどうしてこんなに赤いのだろう?これからもっと花が大きくなって白くなっていくのだろうか。




少し離れて似ているサクラを見つけた。


これも小さな花をつけている。花弁の色からすればこれがケンロクエンキクザクラかもしれない。


ただしこちらの花のほうがはじめのサクラより少し小さい。どちらもケンロクエンキクザクラなのだろうか?市立公園だから造園業者も名前の無いサクラは植えないだろうからきっと有名な由緒あるサクラに違いない。もうすぐサクラの季節も終わり後は散っていく姿を偲ぶだけ。この花達にまた次に会えるのは来年になるだろうからその時までにはきっと名前を同定しておこう。

八重のサクラ ~ カンザン、フゲンゾウ、ショウゲツ、バイゴジジュズカケザクラ、ハナガサ、アズマニシキ

2013-04-16 | 日記
嘘か本当か判らないが「太腿を太くすることが若さを回復することにつながる。人間恋をすれば太腿に張りがでてくる」と今朝のラジオ「おはよう一直線」で精神科医の名越康文先生が言っていた。「40歳から若くなる!名越式アンチエイジング」という本に書いているそうだ。スクワット始めようか。


毎年見ている県立公園の八重咲きのサクラもそろそろ終わりに近づいてきた。今年も見ることができてよかった。先週見た八重のサクラ達。どれも優劣つけ難い。イチヨウの並木道の花は残念ながら終わっていた。


カンザン

濃いピンクがとても印象的でもっともポピュラー。






フゲンゾウ

茶色い若葉が見えたらフゲンゾウの可能性あり。






2本の雌しべが特徴的。




ショウゲツ









真っ白な花弁にピンクが少し交じってとても美しい。


バイゴジジュズカケザクラ

小ぶりの花で下向きに咲く。中心部が赤い。




ハナガサ



花弁は鮮やかなピンク。




アズマニシキ



たくさんの花がくす玉状に付いている。