せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

センダンの果実、カワニナ、ボケとウメの開花

2010-12-31 | 日記
今日は大晦日、今年の最後の日となった。最近は仕事でのトラブル、雑用の忙しさ、当直の疲れ、人間関係の難しさ、人間不信などで落ち込むことが多かった。何かしら転機が必要なのかもしれない。ずっと高い目標を持って進んできたはずだたけど、今ではその志も少し色あせてしまっている?ようだ。そろそろ守りから攻めに転じる時期、静かな湖面に石を投じて波の様子を見る時期かもしれない。自分の出来ること、やりたいことをもう一度じっくり考えて将来のことを決定しよう。来年はどんな年になるだろう。思いを巡らせば期待と不安が入り交じる。自信を持って進もう。それは自分を信じることだから。



運動公園裏の公園に出かけた。枯れ木に花が咲いているかのように、遠くから淡黄色に輝く果実をいっぱいつけた木はセンダンに違いない。


5月に咲いたあの薄紫色の花が今はこんなに実を結んでいる。


カワニナ

池の中をのぞくと、ナスカの地上絵かと思うほどの不思議な砂模様がある。

 
正体は淡水性巻貝カワニナでその歩き回った跡が芸術的な絵模様をつくったのだろう。カワニナはホタルの幼虫の餌なのでホタルの生息には不可欠。しかしカワニナはここの池のように汚染されていないところにしか生息できない。


バラ科ボケ
 
テニスコート脇では赤と白のボケの花がもう咲き始めていた。今日は暖かくていい天気だ。


バラ科ウメ

早咲きの紅梅が弓道場横で咲き始めている。


カンツバキの輝き
 
カンツバキの雄しべの基部には何やら光るものがいつも見える。蜜が出て宝石のように輝いて見えるのかも?

カワセミとヒマラヤスギ

2010-12-31 | 日記
 
昨日(12/29)が仕事納めだったので今日は少しのんびり気分。でも朝から風邪気味で咽頭痛と頭痛で少し辛かった。お墓参りにいった後、車で20分ほどの温室植物園に出かけたら年末のため閉園だった。仕方なくバラ園と池の周りを散歩。巨大なカメラを持った人たちがたくさんいて獲物を待ちかまえている。何事かと思ったらカワセミがすぐ近くに飛んできた。腹が橙色で背中は光沢のある青緑色。足は赤い。 嘴は黒色で長いので雄のようだ。


バラ園はこの季節でもたくさんのバラが咲いていた。


晴れていればよかったのになあ。

 
変わった品種もある。

 
林の中ではマンリョウの赤い果実がよく目立つ。正月にふさわしい感じ。右は先日見かけたヤブコウジ。


ヒマラヤスギ

霊園の駐車場にはマツ科ヒマラヤスギがたくさん植栽されている。その中でところどころに大きな松ぼっくり(球果)が見えた。球果は10cm以上ありそう。


球果の付いた木は5本に1本くらいしかない。

 
雌雄同株、雌雄異花。咲き終わった雄花はたくさん地面に落ちている。

ヒヨドリとハリギリの果実、そしてウメ

2010-12-26 | 日記
 
落ち葉の上で黒いネコが昼寝をしている。はじめ死んでるのかとビビったけれど、欠伸なんかしているので安心して近づくと馴れ馴れしくこちらに歩いてくる。白黒の柄がかわいい。


ヒヨドリが啼いているので見上げるとハリギリの枝にとまって忙しそうに果実を食べている。真っ黒でとても美味しそうには見えない果実だけれどよく食べている。

 
近くのウメはもうすぐ花を咲かせる準備をしていて花芽が大きく膨らみはじめている。周りを探して見るとやはり一輪だけ咲いていた。お前はフライングだよ。

オケラ(朮)

2010-12-26 | 日記
今辛い苦しいと感じても後になってそれもいい試練だったと思うことがある。克服できる程度の苦しさは人を成長させる可能性がある。筋肉も酸欠に近くなるくらい酷使して初めて増強してくるものだ。今の試練を少し辛抱して乗り切ってみよう。そしてあの丘の上までの昇って目下に広がる景色を確かめればこれからの進む道も明らかになるだろう。


白朮(びゃくじゅつ)と蒼朮(そうじゅつ)は漢方で水滞の証によく用いられる生薬でキク科オケラの根茎を乾燥させたもの。長いことオケラを見たいと思っていたら今日ふとしたことからオケラを発見。


雑木林の脇で乾燥した草を見つけて眺めていたが、一向に名前が浮かばない。花は冠毛をつけた種子が見られるから多分キク科だろうと思ったが、魚の骨の形をした総苞が花を取り巻いているのが不思議な形に見える。草木花掲示板で質問したら15分もかからずにこれがオケラだと教えてくれた。

 
来年は花を見てみたいなあ。基部に近い葉は羽状複葉に近い。

冬に咲く花 ~ バラ、ローズマリー、スイセン

2010-12-23 | 日記
バラ科バラ
 
赤いバラは本当に目立つ。不思議な色のバラもある。

青空背景はどんな花にもよく似合うなあ。

シソ科ローズマリー

ハーブの香り漂う中に紫の花がもう(まだ?)咲いていた。鼻が詰まった時にはこの香りが効きそう。


ヒガンバナ科スイセン

越前海岸、淡路島、そして房総半島とくに千葉県安房郡鋸南町江月水仙ロードはスイセンの日本3大群生地として知られている。


下田の爪木崎もその群生では有名。どれもまだ行って見たことはない。群生も見てみたいけど、この小さな公園のスイセンもかわいいな。

春を待つ花芽

2010-12-23 | 日記
今年も残すところあと一週間となった。昨日は冬至ということもあり、夕方4時過ぎるともう暗くてキャッチボールもできない。今日は朝から快晴で暖かな一日。今年はどうもついてなかったような、運気が下降線をたどっている感じの一年だった。疫病神がついている?のかなあ。そう思って神社にお参りに行きたくなった。ヒノキ、スギ、タラヨウ、サカキ、ヒサカキ、ホルトノキなどの常緑樹に囲まれた境内を抜けると、本殿の前で手を合わせて自分の周りの人たちの幸せを祈った。境内の角では一足早くお焚きあげの準備をしていて大みそかから正月の混雑が目に浮かぶ。

クスノキ科クロモジ

中心に葉芽、それを囲むように花芽がつく。花は4月ころに咲く。


ミズキ科サンシュユ

花芽は丸くて総苞片に包まれている。基部には小さな芽鱗がある。ネットで調べると、芽鱗とは休眠芽を包む小型化し特殊化した葉で比較的大きくて数が少ない場合は苞(苞葉)と呼ばれるらしい。


ロウバイ科ロウバイ(ソシンロウバイ?)

正月には咲く準備がもう出来ている感じ。


ヤナギ科ネコヤナギ

上部ではまだ葉柄が冬芽をおおっている。花芽は赤くて目立つ。


花芽は大きくて芽鱗に包まれているが、もうすでに帽子状の芽鱗がとれて銀色の綿毛におおわれた花序が出現しているものも見られる。

ジャノメエリカ

2010-12-23 | 日記

世の中の動きなどには何の動揺もみせず美しいジャノメエリカがつんとすまして咲いている。この寒くて寂しい冬にこの色の花を咲かせられるのがすごい。


ツツジ科の植物の1種。学名はErica canaliculata。南アフリカ原産の常緑低木。花期は11月〜翌年4月。


桃〜薄紫色の花を小枝の先端に3個ずつ咲かせる。花の中心の黒い部分(葯)が蛇の目模様に見えるからジャノメエリカとついたらしい。

ビワ

2010-12-19 | 日記

昨年、ビワの種をプランターの土に埋めておいたらすぐに芽が出てきて育ってきたのに今年の暑さで全滅してしまった。家の庭にビワを植えたら病人がでるという迷信があるから、駄目でもよかったかな、などと都合よく考えた。ビワは確かに裏庭の暗い所に勝手に生えているイメージがある。


大学の中庭にもビワの木が何本かあって学生時代5-6月頃採って食べたことを思い出す。

 
バラ科で花期は11~2月、白い地味な花をつける。花弁は5枚。葯には毛が密に生えている。自家受粉が可能で、初夏に卵形をした黄橙色の実をつける。果実は花たくが肥厚した偽果。

ノボタン・リトルエンジェル

2010-12-19 | 日記

立木の花はサザンカ、カンツバキばかりが目立つ季節だが、今朝は民家の庭先に白~ピンク~紫のさまざまな色の花が咲き乱れる美しい立木を見つけた。すぐにノボタンであると分かったが見慣れた濃い紫のノボタンとはまた違って明るく楽しい気分にさせる色相だった。


ノボタン・リトルエンジェルは熱帯地方などに自生する常緑低木で、ノボタンの園芸品種。リトルエンジェルは直径6cm程の花を咲かせ、咲き始めの時期は中心部が白く外側が紫色の花だが、やがて全体がピンクになりさらに赤紫色へと変化する。


同時に色の異なる花をつけるので三色野牡丹(サンショクノボタン)の別名がある。

ユリオプスデージー

2010-12-19 | 日記

先日12/16外勤途中、大学下を流れる川縁に誰か近所の人が植えたと思われるキクが目にとまった。花の少ないこの季節にマーガレットの様な花で車を止めてみるとユリオプスデージーだった。


葉は深い切れ込みがあって細長く、軟毛が生え銀白色をしている。

 
開花期間は長く12月頃から5月まで花を咲かせるから冬には貴重なキクだ。宿根草というよりも常緑低木のキク科植物。

カンツバキ「勘次郎」?

2010-12-19 | 日記

最近昼の時間が短いと感じる。朝は7時過ぎまで暗いし、夕方は4時半になるともう真っ暗。12/22が冬至だった。この茶色と灰色の冬の季節に、カンツバキの真っ赤な花を見ると暗闇に火がついた時のようにほっとする。

 
職場近くの公園のサザンカは今や満開。4-5mはありそうで今頃咲くのだからカンツバキ「勘次郎」だろうか。「勘次郎」はサザンカとツバキの交雑種で、立寒椿ともいわれるらしい。交雑種といっても一枚一枚の花びらがバラバラと散る、子房、新芽、葉、茎に微毛がある、小型で艶が無く、葉には鋸歯があるなどサザンカの特徴を持っていてサザンカの仲間に入れられているようだ。

公園の冬

2010-12-15 | 日記
家の近くの県立公園の樹木はすべて落葉して冬の寂しさが伝わる。イヌシデとコナラとエゴノキが主。

数年前に偶然ブックオフで100円で買った、浅山英一 花ごよみ が今や愛読書。その「冬の花」の巻のまえがきにある言葉が好きだ。
「冬の寒さは植物に春とは冬を越すことだと教えている。」

またあとがきにはこのようにある。
「街の花店を通りかかるとき、あるいは旅に出て野や山、丘の林に可憐な花や実を見つけたとき、なじみと親しみを覚えることができれば、その人は幸せである。その名もしらぬ草花や木というのでは人生の楽しみは半減、いやそれ以下であるかもしれない。」

その他「夏の花」「秋の花」にある言葉も気に入っている。

「真昼に太陽が投射角七十度近く南中するころ、樹々や草花が暑さと乾きに絶えて、いよいよ緑濃く内なる力を充実するのを見ると、そのたくましさは至上の美であると感じる。」
「数ある植物をこのよき季節に終生の友として知りつくしたい。また、その生きる生理も研究して、生涯の伴侶としての植物を育てることを知りたいものである。」
「葉の美しさは、カエデもイチョウもさることながら、この世の色の美しさが、この葉に潜み、この世の形の美しさがこの葉に宿っていることを多くの植物に教えられる。」
「一枚一枚の葉によさがあり、花はなくもがなと思わせられる植物にふれてみると、人の世もまた必ずしも絢爛と咲き誇るばかりが美しさではないことを知らされる。」

このようなことを言える人はどんな人なのだろう。会ったこともない浅山英一という人物を師と仰ぎたくなっている。

ダイサギとアオサギ

2010-12-15 | 日記
ダイサギ

稲刈りが済んでなにもない田んぼに降り立ったダイサギは何やら餌をねらって歩きまわっている。チュウサギかどうか迷ったが、ネットでは「冬羽ではチュウサギと識別が難しくなるが、チュウサギの口角は目と同じ位置だが、ダイサギの口角は目の後方にあることで識別できる」とあった。多分ダイサギだろう。

アオサギ

湿地の中に降りてきたアオサギ。目の上から後方に黒い斑が伸びているので容易に判別できる。

 
左はダイサギ、右はアオサギ。

サンショウ

2010-12-13 | 日記
人の心の奥に潜む悪意、醜い考え、虚栄、嫉妬、優越感、蔑視をふと垣間見たとき、敵対心、嫌悪を感じその後から、得も言われぬ悲しみとウツの気分がやって来る。この感覚が払拭できずに悩んでいる。
人は成長の過程で様々の経験をする。競争からの脱落、泥沼の愛憎劇、金銭問題、家庭内不和、病気などは多くの人の悩みをもたらす。そして挙げ句に自暴自棄の行為や狂気など制御のきかないエネルギーの噴出に至る場合すらある。一方で成功や出世、恋愛、家庭の愛情と寛容に満ちた時間も存在している。つまり人はこれら憎しみと愛情が交錯した複雑な人間社会の中でしたたかに生きていかなければならないのが人間の定めなのだろう。
人は遺伝的に決められた脳細胞の配線のために、同じ状況では同じように対応し反射し行動を起こす。このようにプログラムされているのだから、人間の行為の持つ宿命を基本的には変えられないのかもしれない。人の奥に潜んでいるが時折見え隠れするエゴイズムを悲しく感じるのは、それを見る自分もまた同じプログラムの上で動いているからなのだろうか。



竹林のなかで浮かび上がるミカン科サンショウがあった。

 
枝には鋭い棘が2本対生している。透かして見ると葉の油点がある。

サルトリイバラとサネカズラの果実

2010-12-12 | 日記
田畑の横の藪の中は鳥たちにとって貴重な食べ物の宝庫。ちょっとのぞいてみると赤い実がたくさん見つかる。

ユリ科サルトリイバラ

真っ赤な果実が放射上についていた。枝に鈎状の棘が散生していることからサルトリイバラだと気付いた。サルトリイバラは落葉つる性低木で雌雄別株。


葉は全縁で光沢があり、5筋の葉脈がよく目立つ。葉身は広卵形または卵円形。茎は節ごとに屈曲するのが特徴で小さなトゲがある。
2010/4/28撮影した花。


マツブサ科サネカズラ

藪の中で3cmくらいの真っ赤な集合果を見つけた。どう見ても常緑つる性木本。 

 
葉は少し紫に色付いているようだ。側脈は目立たず、無毛で低い鋸歯がある。多分サネカズラだろう。まだ花は見たことが無い。