せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ツマグロヒョウモンとニラ

2014-10-02 | 日記
始まりがあると同時に終わりがある。このブログもついに終わりが来たようだ。5年に渡って1000回以上も続いたのは驚きだけれど、寸暇を惜しんで散歩した場所や空や香りや音は今でも鮮やかに覚えている。保育園の卒園ソング『思い出のアルバム』が耳の奥で聞こえる気がする。

いつのことだか 思いだしてごらん
あんなことこんなこと あったでしょう
うれしかったこと おもしろかったこと
いつになっても わすれない

春のことです 思いだしてごらん
あんなことこんなこと あったでしょう
ぽかぽかおにわで なかよく遊んだ
きれいな花も 咲いていた

夏のことです 思いだしてごらん
あんなことこんなこと あったでしょう
むぎわらぼうしで みんなはだかんぼ
おふねも見たよ 砂山も

秋のことです 思いだしてごらん
あんなことこんなこと あったでしょう
どんぐり山の ハイキング ラララ
赤い葉っぱも とんでいた


ツマグロヒョウモン 雌

駐車場の脇には二ラが群生している。明るい秋の日差しの中で二ラの花の周りを飛び交うツマグロヒョウモンがいた。目指す花にとまって蜜を吸う。雌は前翅の先端部表面が黒紫色地で白い帯が横断し、ほぼ全面に黒色の斑点が散る。幼虫は各種スミレ類を食草とするらしい。






雌の裏面。前翅の根元側の地色はピンク。何と美しい色だろう。初めてみた時の感動を思い出す。


ツマグロヒョウモン 雄

雄の翅の表側はヒョウモンチョウ類に典型的な豹柄で、後翅の外縁が黒く縁取られるので他種と区別できる。やはり雌の方が美しい。


雄の裏面。雌に比べて少し地味。チョウは次から次へと花を求めて飛んでいく。何の束縛もなく自由で、そして優しく美しいツマグロヒョウモンよ、この初秋の青空とまぶしい日差しを浴びていつまでもそこにいておくれ。


また、きっと続きを書きたくなるだろうなあ。

タヌキマメ

2014-09-17 | 日記
タヌキマメ  マメ科 タヌキマメ属

公園の花壇の一角におそらく雑草だと思われる一つの群生があった。遠目には青い小さな花が点々と見えるからツユクサかな?と思たったが、近づいてこれは写真で見たことのあるタヌキマメだと気付いた。なんでも初めて目にするものは心湧きたつもの。




枝先に総状花序をつけ、青紫色の花は蝶型で径1cm程度で褐色の長い毛に覆われた萼を持つ。マメ科で青い色の花をもつものは他にない。


花後に萼が生長し果実を包みこんでいるのが見てとれる。萼には粗めの茶色の毛が密生している。




果実を包む萼がタヌキの体毛のようで、また花の正面はタヌキの顔にも似ているからタヌキマメのなまえが付いている。

ウコンとオケラ、そしてトリカブト

2014-09-06 | 日記
AXNミステリーチャンネルで『高慢と偏見』のスピンオフ作品『高慢と偏見、そして殺人』を第1話から第3話まで続けて見た。先日みた『高慢と偏見』の続きという設定で殺人事件にからむサスペンスミステリー作品でなかなか面白かった。17世紀から18世紀のイギリスの裁判ではすでに陪審員制度が確立していたことも分かったし、判決直後に絞首刑が執行されるのも驚き。

 
ウコン ショウガ科

都内の講演会のあとに訪れた薬草園にはウコンが植栽されていた。ウィキペディアによればウコン(鬱金、宇金、郁金、玉金)は、香辛料、着色料、生薬として用いられるショウガ科ウコン属の多年草。秋ウコン、キゾメグサ(黄染草)とも。学名 Curcuma longa、英語名ターメリック (turmeric)。


白い大きな花弁状のものは包葉で、その包葉に包まれていくつもの黄色い花が咲いている。しかし実は目立つ黄色の部分は花弁ではなく、おしべの一部が変化したもので、よく見えないがその外側に内花被片3枚と外花被片3枚があるらしい。


オケラ キク科

どこかで見たことがあるなあと思っていたら、2010-12-26のブログで山野の乾燥地に自生していたのを確認していた。花序の総苞は2列に並んだ針状に羽裂する苞葉に包まれる。葉は縁に細かな刺状の鋸歯がある。まだ花を見たことがないのでいつか見てみたい。


オケラ(朮、Atractylodes japonica)はキク科オケラ属の多年草。近縁種とともに生薬として用いられる。


ホソバトリカブト  キンポウゲ科

先月、高地で見かけたホソバトリカブトの美しい青い花。トリカブトの仲間は日本には約30種自生しているらしい。全草に毒があり、ドクウツギ、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つとされている。


青い花弁に見える物は実は萼片で、えぼし形の上萼片、左右の側萼片と下萼片2枚から成っている。小さな花弁は2枚あり上萼片に包まれているのが見える。塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、漢方では烏頭(うず)または附子(ぶし)と呼ばれる。

薬草園探検 ~ エビスグサ

2014-09-02 | 日記
エビスグサ マメ科 カワラケツメイ属

薬草園の一角にたくさんの面白い果実をつけたマメ科植物発見。キササゲの果実のように長くて弓状に曲がっている。しかも葉の形が面白い。葉は偶数羽状複葉で小葉は先端が幅の広い倒卵形。こんな葉は見たことがない。名札にはエビスグサとある。






花はほとんど終わりかけで残念なことにその構造をしっかりと見ることはできなかった。来年また来てみよう。乾燥させた種子は決明子と呼ばれる生薬になり、ハブ茶にも利用されているらしい。本当に葉の形が可愛い。

薬草園探検 ~ キセワタ、メハジキ、カワミドリ

2014-09-02 | 日記
荒れて手入れの追いつかないハーブ園の中に入ると、ヤブカの大群に出会い露出した皮膚はあっという間に刺されてしまった。熱帯の湿潤地域などに行けば蚊の大群などこんなどころではないのだろうなあ。最近デング熱が代々木公園周辺で発生している話を耳にすると、デング熱やマラリアなども熱帯亜熱帯の風土病だと人ごとのようにのんきに考えてはいられない。虫よけスプレーは絶対必要。


キセワタ  シソ科 メハジキ属



荒れた花壇に淡紅紫色の美しい花を茎に段々につけている草丈1mほどの植物があった。唇形の花の形からシソ科であることは一目遼前。見た感じはメハジキと似ている。ただしメハジキのように葉に切れ込みはなく楕円形で鋸歯がある。ネットで検索するとキセワタのようだ。


キセワタは山地の草原に生える多年草。
 



花冠は筒状で先は唇形、下唇は3裂。 上唇の上部には白い毛が生える。花の形はオドリコソウにも似ている。綿を着せているようにみえるのでキセワタという。


メハジキ シソ科 メハジキ属

また薬草園に戻るとちょっと元気がないけれどメハジキを見つけた。




メハジキの全草を乾燥したものは益母草(やくもそう)といい、母の益になる薬草という意味があり、中国では古くから婦人薬として利用されてきた。


カワミドリ シソ科 カワミドリ属

名札にはカワミドリとある。枝先に花穂を立て小さい紫色をした唇形の青い花を密につける。花の最盛期を少し過ぎているのだろう、多くの花は落ちて残った紫色のがく片が猫の尾のように伸びている。




薬草園探検 ~ サイコ、マオウ、ジオウ

2014-09-02 | 日記
中学生の時に、国語の授業が何らかの理由で休みになりその代わりに作文の課題が与えられた。次の中から一つ選んでそれに対する自分の意見を書けというものだった。その選択肢は「高慢と偏見」「罪と罰」「赤と黒」「戦争と平和」などだったと記憶している。これらが長編小説のタイトルであることは知っていても当然読んだこともないわけで、小説の内容に則した感想や考えなどを書けるはずもない。どのタイトルを選んだかは忘れたが、タイトルから少しでも意見が書けそうな「罪と罰」か「戦争と平和」ではなかったかと思う。8月23日にAXNミステリーチャネルで海外ドラマ『高慢と偏見』が放映されたのでビデオに撮っておいた。これはジェイン・オースティンの同名小説を英BBCが映像化したもので全3話で5-6時間くらいと結構長い。昨日気合をいれて一気に見た。18世紀末のイギリスの片田舎を舞台に身分制度の強く残る貴族社会、そこで開かれる舞踏会、恋愛、遺産を巡る求婚の様子が興味深い。ストーリーは聡明な美女エリザベスと高慢な青年紳士ダーシーの恋のすれ違いが描かれたラブロマンスだった。これを見ておけばいくらでも感想は書けたのになあ。 


ミシマサイコ  セリ科 ミシマサイコ属



名札にはミシマサイコと書いてある。ちょうどフェンネルに似ている。その根は生薬で柴胡という。柴胡といえば解熱、鎮痛作用があり、大柴胡湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯などの多くの漢方方剤に配合されている超重要生薬。






茎頂に小さな黄色の花弁が内側に曲がった5弁花の、多数の複散形花序をつけている。葉は幅の挾い披針形ないし幅の広い線形。


アカヤジオウ ゴマノハグサ科

まるで野菜のように地面から直接、葉が生えている植物で赤い花をつけている。何とアカヤジオウの名札があった。これがジオウかと妙に感心して観察した。葉の表面には、ちりめん状のしわがあり全草に腺毛が密生している。


根元から花茎を伸ばしその先に数個の淡紅紫色の花をつけている。


アカヤジオウの根は地黄という生薬である。地黄には補血・強壮・止血の作用があり、地黄を使った漢方として有名なものは、六味地黄丸、八味地黄丸、四物湯、炙甘草湯などがある。


マオウ マオウ科



高さは50cmくらい。名札にはマオウとあった。漢方ではよく目にする生薬で、麻黄湯などはインフルエンザにもよく効く。名前からはもっとすごい植物を連想していたけれど、結構地味でトクサと似ている。巨大なスギナのようにも見える。

ウィキペディアによればマオウは常緑低木でユーラシア、北アフリカ、南北アメリカ大陸の乾燥地に50種ほどが分布する。マオウの地上茎を乾燥したものを生薬に用い、これには鼻詰まりに効果のある成分プソイドエフェドリンや、気管支喘息に効果のある成分エフェドリンが含まれる。

サイコ、ジオウ、マオウのどれも名前からくるイメージと実物とはかなり差があるなあ。

アザミゲシとコガネバナ

2014-09-02 | 日記
ヒストリーチャンネルで放映された『プラネットダイナソー』全6話を一気に見た。興味ある内容でリアルなCGも想像力をかき立てる。史上最大の肉食恐竜スピノサウルスは全長17mあり魚が主食のワニに近い生活を送っていた。2008年発見されたエビデクシプテリクスは全身が短い羽毛に覆われ長い尾羽があった。トンボは外骨格があるのでそれほどは大きくはなれなかったが当時の空気中の酸素濃度が35%あったとすると1mくらいまでの大きさは可能だった。史上最大の陸上動物アルゼンチノサウルスや、全長15mの巨大な海の捕食者プレデターX、ティラノサウルスをしのぐ大きさのスピノサウルスとカルカロドントサウルスなどが登場。同じ地球に遥か遠い昔に生息していた居住者たちとは決して出会うことはないのに、こうして彼らの姿や生態を想像することができる。人類誕生からまだわずかに数10万年しか経たないのに、我々自身の手による破壊によって地上の生態系や恒常性はすでに崩れ始めている。1億年以上に渡ってこの地球上で繁栄できた恐竜たちは我々人類以上に地球に適応していた。隕石落下がなければ地球上生物の大量絶滅は起きず現在も彼らの地球支配は続いていたかもしれない。


薬草園、ハーブ園ほど面白い所はない。

アザミゲシ ケシ科

薬草園の隅の花壇で黄色い花が咲いていた。ケシのような雰囲気を持っているけれど葉はトゲだらけでアザミに似ている。ネットで検索するとアザミゲシというものらしい。


アザミゲシはメキシコ原産の一年草で、日本には江戸時代に渡来。葉には白い斑点がはいり鋭いトゲあがある。


果は2~3cmほどの楕円形でトゲがある。


花は艶のある鮮黄色の6弁の花を茎の先に一つつける。



コガネバナ シソ科

アザミゲシの隣で以前にも観察したコガネバナが咲いていた。コガネバナ(黄金花 Scutellaria baicalensis)は、シソ科タツナミソウ属の多年草で、ロシアの極東地方からモンゴル、中国北部、朝鮮半島にかけて分布する。




コガネバナの根を乾燥したものを生薬で黄岑(おうごん)という。

アカボシゴマダラ

2014-08-30 | 日記
講演会の後、公園の樹木(エゴノキ科アメリカアサガラ)にゴマダラチョウらしき蝶を発見。


黒白のごまだら模様で、後翅に赤班列がある大きなタテハチョウ。ネット検索するとアカボシゴマダラのようだ。アカボシゴマダラはもともとは奄美諸島のみで生息していたが、中国から持ち込まれたと思われる別亜種が関東(神奈川、東京、埼玉)で繁殖し、分布を広げているらしい。


シロテンハナムグリ(シラホシハナムグリかも)と一緒に樹液を吸うのに夢中。




サルスベリとシマサルスベリ

2014-08-30 | 日記
今週になって急に秋が来たかのように涼しい。天気も雨模様で街路樹のエンジュの花が歩道にたくさん落ちてしまい何だか少しさびしい気がする。先週までは真夏の猛暑が続いていて近くの公園のサルスベリの花が咲いているだろうと想像して行ってみると、思った通り満開だった。

サルスベリ ミソハギ科

別名、百日紅というくらいで花期が長いから夏はいつでも満開。




白からピンク、赤までいろいろある。でも色は濃い方が目立つ。




花弁は6枚で縮れている。


ここのサルスベリも20年以上は経過しているが、せいぜいこの程度の大きさ。樹皮の美しさは最高。


シマサルスベリ ミソハギ科

都内の大きな公園に、樹皮に特徴のあるシマサルスベリの大木が植栽されていた。高さは15m以上ありそう。シマサルスベリはサルスベリの仲間でサルスベリとの違いは、高木になり、花期がサルスベリより早く、花の色が白色のみで小さく、樹皮のはげた跡が白くなり、小枝などに毛があるという。






花の時期はもう終わってしまったようだが高い所に一つだけ円錐花序を見つけた。

ポンテデリア

2014-08-25 | 日記
数年前から近所の貯水池周辺の小さな小川にはポンテデリアが群生している。この夏はどんな具合だろうと想像していたらどうしても見に行きたくなった。まだまだ暑いけど頑張って出かけた。

ポンテデリア・コルダータ (Pontederia cordata) ミズアオイ科

ガマの群生の横に青い花をたくさんつけていた。




コルダータというのは心臓と言う意味だから何が心臓と関係あるのかと思って葉をみるとハート型をしている。これから来たのかもしれない。


穂状にたくさんの青い花をつける。黄色の斑紋が美しい。




花にイチモンジセセリが止まっている。ポンテデリアの美しい青がこの暑さを多少は爽やかな気分にさせてくれる。

デュランタ

2014-08-25 | 日記
都内の講演会に出かけた。ホテル前の公園に植栽された低木は、しだれる枝先に青い花をいっぱい咲かせていた。

デュランタ クマツヅラ科





クマツヅラ科デュランタの園芸品種で、花色が濃い青紫で、花びらに白い縁取りが入る デュランタ’タカラヅカ’だった。


デュランタは熱帯アメリカ原産の常緑低木。オオスカシバが周りを飛んで花の蜜を吸っている。




濃い青が鮮やか。


葉は対生。

ハマゴウ、セイヨウニンジンボク そしてニンジンボク

2014-08-25 | 日記
ハマゴウ クマツヅラ科



職場近くの県立公園には房総の海岸を模した砂浜に多くのハマゴウが育っている。暑い日差しの下でしかも砂浜だからよっぽど乾燥に強いのだろう。ハマゴウは常緑小低木で枝の先端に円錐花序の薄い紫の花をたくさんつけているから、一応今が見頃。但し花はあまりに薄い紫で決して目立つ色ではない。






花は筒状花で萼筒から出て唇形に5裂している。下側中央裂片が大きい。雄蕊4、雌蕊1。


果実が見える。果実は蔓荊子(マンケイシ)と呼ばれる生薬。果実は球形の核果で、水に浮き海流に流されるらしい。 


葉は卵形で対生、表面は淡緑色で葉裏は白い軟毛が密生するので白っぽく見える。以前、京都府立植物園でミツバハマゴウというとても似た樹木を見たことがある。ハマゴウと花は似ているけれど、葉は3出複葉だった。


葉痕。


セイヨウニンジンボク クマツヅラ科

セイヨウニンジンボクはヨーロッパ南部原産の落葉低木。霊園近くの沼の脇に植えられていた。このセイヨウニンジンボクはハマゴウ属で薄紫の爽やかな色をしている。




枝の先端に円錐花序を伸ばし淡青紫色の花を多数つける。花の構造はハマゴウと同じ。




葉は掌状複葉で5-9深裂し対生し、小葉は長い披針形で縁は全縁。


ニンジンボク  クマツヅラ科

セイヨウニンジンボクととても似ている樹木を公園で見つけた。枝の先端に円錐花序を伸ばし淡青紫色の花をつけている。ただし葉には鋸歯がある。ネットで検索するとニンジンボクには鋸歯があり、セイヨウニンジンボクは全縁らしい。おそらくこれは中国原産のニンジンボク。




5小葉から成る掌状複葉。


花の形はハマゴウととても似ている。

ショウリョウバッタ、キアゲハ、ナガサキアゲハ

2014-08-23 | 日記
ショウリョウバッタ

近くの公園の野原を歩いていると比較的大きなバッタが飛び立った。






子供のように追いかけて捕まえてみた。ショウリョウバッタの雌のようだ。


バッタの顔はとても面白い。ウィキペディアによれば8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ることから、ショウリョウバッタの名がついているらしい。


キアゲハ

ヤナギハナガサにやってきたキアゲハ。






キバナコスモスにもキアゲハがやってきた。キアゲハはアゲハととても似ているけれども前翅の基部(付け根)の部分が大きく違うし、また幼虫の食草もキアゲハはセリ、ミツバ、ニンジン等でアゲハの幼虫がミカン類を食べるのとは大きく異なる。


ナガサキアゲハ

地面に降りて水を探している黒いアゲハ。全体に黒くて尾状突起がないからナガサキアゲハ?雌は後翅の中央部に白の細長い斑点が数個外向きに並ぶのでこれは雄。ナガサキアゲハは南方系のアゲハだけれどここ関東でもよく見かけるのは温暖化の影響らしい。

フヨウの花

2014-08-21 | 日記
先週末はAXNミステリーチャンネルで『リッパー・ストリート』 第1話~第8話を一気に見た。それ以外にもフロスト警部34、35話、 名探偵ポワロ「The ABC Murders(ABC殺人事件)」、メンタリスト シーズン5のいくつかも見たなあ。毎日見る物が多すぎて時間が足りない。ここ数日尋常ではない暑さが続いている。林に入れば暑さをさらに増すようなアブラゼミ、ミンミンゼミの声が一斉に鳴いている。この暑い日にセミの声をきいてこそ、夏の真っただ中にいて夏が過ぎていくのを実感することができる。今まさに一年の燃えるエネルギーの頂点にいると思えば、これから先はもう下り坂しか残っていない。公園ではもうツクツクボウシが鳴いていたし、夕暮れにはヒグラシも寂しい声を響かせていた。このセミの喧騒が過ぎればもう秋が来る。

竹内まりや『人生の扉』の歌詞を思い出した。

「信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ

満開の桜や色づく山の紅葉を
この先いったい何度 見ることになるだろう」

続きを考えた。

痛いほど照りつける真夏の太陽と、鼓膜に響く蝉時雨
沼の水面から青空遠くへ飛んで行ったギンヤンマのあとを目を凝らして追った

いつか立つことも出来なくなった時に
かつて歩きまわった野山、溢れる光、緑の風を思い出して楽しむことができるだろうか
この世に生れて一番素晴らしかったことは何だっただろう

「ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ
ひとりひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ」


フヨウ アオイ科

駐車場脇に生えているフヨウ。誰も剪定しないから毎年どんどん大きくなっていく感じ。一日花だから毎日たくさんの花が咲く。






イチモンジセセリ?が花の中に2頭いた。メス(左)に求愛するオスだろうか?

オオスカシバ

2014-08-19 | 日記
チェリーセージは冬を除けば年がら年じゅう咲いているような気がする。手入れもされず荒れ放題の土手のハーブ花壇を通るたびに少し葉をちぎって香りを嗅ぐ。花にチラッと目をやると落ち着きなく飛び回っている昆虫を発見した。

オオスカシバ スズメガ科



美しいオオスカシバがホバリングしながらチェリーセージの花の蜜を吸っていた。羽の動きが速すぎて写真に撮れない。オオスカシバはうぐいす色の太い胴体を持ち、透明の翅を素早くはばたかせて直線的に飛ぶスズメガの仲間。


近くに咲いているシソ科カクトラノオにもオオスカシバやってきた。長いくちばしを伸ばして蜜を吸う。