せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ジョウビタキとシロハラ

2012-02-26 | 日記
ジョウビタキ ツグミ科

運動公園のウメを見ていると橙色が鮮やかでよく目立つ小さな鳥が飛びまわっているのに気付いた。時折地面に降りて何かを探して食べたりしている。ジョウビタキの雄。色の少ない枯れ枝のなかで橙色が映える。


顔から喉は黒い。背と翼は黒く次列風切基部に大きな白斑があるのが特徴。右はサッカーグランドの柵にとまったところ。



シロハラ ツグミ科

藪の中でカサカサと音がする。ハトかなあと思い遠くから双眼鏡で見ていたら枯葉を掘りながらその下の食べ物を探している鳥がいた。ハトとは違う。ネットで調べたらツグミ科シロハラ。薮の中など暗いところを好むツグミ類らしい。


一生懸命に落ち葉をめくったりしているのがとてもかわいい。

クリスマスローズ

2012-02-26 | 日記
いつも5時過ぎには起床しているので日曜日の今日も習慣で5時に目が覚めた。トイレに行ってまた床について1時間半眠った。目覚めた時は最後の夢を覚えているものだ。久しぶりで亡き母と歩いていた。街中、田舎の道を歩き、氾濫する川を手を握って一緒に渡った。広い公園に入った時花が咲いていたのでカメラを持ってくればよかったと思った。目指すのは以前畑として確保していた小さな空き地だった。なかなか到達しない。荒唐無稽なことに美智子妃殿下とも出会い一緒に食事した。目的の空き地は丘の上にあってよじ登ろうとしてもなかなか上がれない。そして目が覚めた。何かを母に言いたかったのに言うことが出来なかった。そして不思議なことに母は一言も声を出さなかった。夢の中でしか会うことがない母に久しぶりで会えて握った手の感触が残っている気がしてそれが嬉しい。



運動公園のウメ

運動公園には白梅と紅梅が植えられている。この紅梅は八重。


この白梅は一重。まだ2分咲き程度だがあと2-3週もすれば毎年まるでハナモモのようにびっしりと花をつける。



クリスマスローズ キンポウゲ科

今年は寒い日が多かったのでウメもマンサクも遅い。どこの花壇を見渡してもほとんど花はない。医療センターの花壇を見ていたらクリスマスローズが一輪だけ咲いていて少しホッとした。


他の株は霜にやられている感じで花はない。ヒマラヤユキノシタもこの辺ではまだ咲いていない。



周りに植えられている樹木を確認する。

ヤブニッケイ クスノキ科

葉はクスノキとシロダモの中間のような感じで3脈が目立つ。葉をちぎると少し香りがある。冬芽はタブノキのものと少し似ているが小さい。どれもクスノキ科だから似ている。


ネコヤナギ ヤナギ科

ネコヤナギは雌雄異株で赤い芽鱗の帽子の下に白い柔らかい綿毛に包まれた花序(蕾)が現れる。これから蕊(しべ)伸びてくるからまだ雌雄は判らない?



ハンノキ カバノキ科

この医療センターの敷地も以前は谷津田の中にあり真ん中を水路が通っていたはず。周りはまだ田んぼが残っている。その名残でハンノキが点在しているのかもしれない。


枝の先端に尾状の雄花序が2-5個下垂し、雌花序は直下の各葉腋に1個づつ1-5個上向きに付いている。雌花序はは赤くて小さい。左は雄花序右は雌花序の拡大。

大阪城公園の梅園

2012-02-23 | 日記
この前の週末は会議のため大阪へ。


新幹線から富士山を間近に見れた。いつも遠くに小さく見える富士もこんなに裾野が広いんだと改めて感心。


日曜日はいい天気で朝、大阪城まで散歩。川岸の建物やらまだまだつぼみの桜を見ながら歩いていくと一面ガラスのビルに映った面白い建物が目に入った。ガラス窓に反射した建物が歪んでいるのでまるで抽象画のようにもみえて楽しい。


川面にはのんびりとカモメが浮かんでいる。




この時期に大阪城公園の梅園に来たのははじめて。いやそれ以外の季節でも行った記憶がない。梅の季節とはいえ今年は寒いのでまだ3分咲だという。


それでも園に入ると梅の香りがしてきた。早咲きの梅がもう満開。



天気もいいのでカメラを抱えた人たちも結構いる。紅白の梅100種類以上の品種が植えられているらしい。今咲いているのはそのうちのごく一部。名札で覚えられたのは「緑萼」と「寒紅」くらいだった。記憶力が良くないので一度に覚えられるのは3個が限度で今回は2つしか思い出せない。この写真はたしか「寒紅」だったと思う。



これは名前が思い出せない。雌しべが2本見える。丸い花弁で内側は色が薄い。




これは一重の白梅で「緑萼」だった。爽やかな美しさ。


雄しべが長く萼は緑。

シナマンサク

2012-02-22 | 日記
2/18、天皇陛下の冠動脈バイパス手術も順調に終わった。皇族の方々も一般日本人と同ような病気で悩んでる。現代日本では高齢化とともに狭心症、糖尿病、高血圧などの成人病、前立腺癌、膵癌などの悪性腫瘍、バセドウ病などの内分泌疾患、うつ病などの精神疾患、認知症などがますます増加している。貧富貴賤すべての人がこれらの疾患と向かい合いながら年を重ねていくことになるなあとつくづく感じる。



久しぶりで朝から県立公園を散歩。まだ空気は冷たい。シジュウカラやツグミが枝にとまりそして飛び交うのが見える。これは桜の枝に止まって辺りを見回しているツグミ。




そろそろ梅も咲いて欲しいと期待していたがまだほとんどがつぼみのままだった。まだ寒々とした冬の木立の中で遠くから見ても黄金色に輝いて見える小木があった。


たくさんの花は細長い黄色の花弁を広げている。マンサクかなあと思ったが多くの枯葉をつけているから同じマンサク科のシナマンサクかその流れを引いた園芸品種だろう。


一句作ろうと思ってしぼり出した。「万作の花輝けり冬木立」



北海道を除く日本各地に自生するマンサク(Hamamelis japonica)に対してシナマンサク(H. mollis)は中国原産で花はマンサクより早咲きでやや大きいらしい。シナマンサクは、花の時期が早くて花の時期にまだ枯れ葉が残っている。



これは花弁の展開する直前の様子。日が昇り暖かくなってくると巻いた花弁が伸びてくる。


これもまだ早い時間の花弁。冬芽には毛が多い。

ギシギシのロゼットとモズ

2012-02-15 | 日記

湿地の真ん中を流れる小川のせせらぎがまるで雪解け水のように流れて光に反射して眩しいくらいに輝いた。あと2-3週間もしたら春の気配がぐっと近づいてくるだろうなと感じさせる。


周りにはクレソンの群生が広がっていてそのど真ん中に鎮座しているのはタデ科ギシギシのロゼット。もしかしたら同じギシギシ属のスイバかもしれない。スイバなら葉の基部が矢じり状に尖っているので区別できるけれど湿地で近づくことができない。

春になり花が咲く頃にはその地味な花を見つけては、これはスイバだとかギシギシだとか、エゾノギシギシ、アレチギシギシだとかを確認して歩き回る。またいつもの季節が巡ってくる。昨年もその前の年もそうであったように毎年繰り返す同じことの中に平和を感じ生物の命のつながりを感じる。いつまでもいつまでもこの同じことが繰り返されていってほしい。多くの生命がいつまでも命のタスキを受け渡し多種多様の生物が生き残っていってほしい。そのための環境はそれを壊している人間が作っていく他はない。


モズ

はるか遠くの何もない空間で小鳥のさえずりが聞こえた。目を凝らすと遠くの電線に小さな鳥がいる。写真を撮って拡大してみるとモズだった。モズは縄張りを持つから仲間はいないだろう。何か叫ぶと飛びったって茂みに入ってしまった。


茂みに入ったモズは忙しく動き回っていた。餌をさがしているのだろうか。シロダモの枝に止まっている。

カゲツ

2012-02-12 | 日記
向かいのおばさんが引っ越して残していったベンケイソウ科カゲツ(カネノナルキ)をもらって育てていた。多肉植物で挿し木でどんどん増えていく。しかしベランダに置いていたカゲツは先週の寒波と霜のせいで完全にしなびてほとんどの葉が落ちてしまった。室内に入れておけばよかったと後悔している。また葉が出てきてくれればいけれど。カネノナルキが枯れてしまっては縁起が悪いので何とか復活させたいなあ。

カゲツ(カネノナルキ) ベンケイソウ科

室内でたくさんの花を咲かせたカゲツがあった。


こんなにきれいな花を咲かせるとは思わなかった。


冬に咲く花。

ヤブコウジとマンリョウ

2012-02-12 | 日記
花粉症の季節になってスギ林に入るのも怖ろしいと言う人もいるだろうが、幸いにもまだスギ花粉症は発症していない。学生時代まではアレルギー性鼻炎の為毎朝ティッシュボックスを抱えていなければならなかった。アレルゲンはハウスダスト(その中でもヤケヒョウヒダニ)だったが減感作療法一年間でかなりおさまった。これはとてもラッキーだったと思っている。今日のような快晴で風のある日はスギ花粉もよく飛ぶので花粉症日和といえる。いっぱいの花粉を撒き散らすスギの木の幹を眺めて樹液が垂れているのを見つけた。触ると固まってきているハチミツのようにべとべとしている。これが琥珀のもとかな?と思った。


ネットで調べると、琥珀とは5、6千万年前、中生代白亜紀後期から新生代第三紀ころの松柏科植物(マツ、スギ、ヒノキなど)の樹脂(マツヤニ)が長い間地中にあって化石化したもの。このスギの樹液もいつか宝石に代わる日が来るのだろうか。それまで地球上の植物は無事に繁栄しているだろうか?



ヤブコウジ ヤブコウジ科 

昨日スギ林の下で小さな赤い果実をつけたヤブコウジを見つけた。


マンリョウ ヤブコウジ科

その横にはマンリョウ同じく赤い果実をつけていた。



左はマンリョウ、右はヤブコウジ。ヤブコウジの別名は十両というらしい。果実の数も少ないし樹高も20㎝くらいと小さいから十両でもしかたないかなあ。

コウキクサ

2012-02-12 | 日記

澄んだ冬の青空を冷たい風が吹き抜けていく。しかし遠くに聞こえる小鳥や水鳥の鳴き声や暖かい日差しに春の気配も感じられる。ヤマダ電気近くのアシの湿地を取り囲む公園を通り抜けた時、一面のアシが全て刈り取られていることに気がついた。雨が少ないので今が刈り取るのに格好の時期かもしれない。確かに市立公園だからときどき生い茂った雑草やアシなどを刈って見通しをよくすることも納得しなければならないのだが、そこに生息していた多くの野鳥は一体どこにねぐらを移したのか?そちらのほうが心配になった。裸になった湿地帯のあちこちにヤナギが生えているのが確認される。乾いた湿地に足を踏み入れてみると残った水の表面は緑色に染まっていた。アシの切れ端ですくってみると小さな浮草だった。


ウキクサ科は水面に浮く水草で種子植物の中では最も小さい。葉のように見えるのは茎にあたり葉状体と呼ばれる。ウキクサ科にはウキクサ、アオウキクサ、コウキクサ、ヒメウキクサ、ミジンコウキクサなどがあり、この中で葉状体のまま越冬するものはコウキクサのみらしい。


指につけてよく見ると根は一本ある。根が一本なのはアオウキクサとコウキクサ。ウキクサは根は5本以上、ヒメウキクサは2-5本、ミジンコウキクサには根がないという。

オモトとヤブラン

2012-02-11 | 日記
ユリ科 オモト

雑木林の中を歩いていると足元に真っ赤な果実が見えた。一瞬ウラシマソウのあのトウモロコシ状の果実かな?と思ったが、よく見ると全然違った。幅4㎝位の葉があってその根元から別に総状の果実をつけた茎が出ている。各果実の先端にはぽっちがあり、これは雌しべの特に花柱の残骸らしい。


ネットで調べてこれはユリ科オモトであることが判明。



ユリ科 ヤブラン

オモトのすぐ横には葉幅が大体1㎝くらいの同じくユリ科と思われる植物と果実を見つけた。


しかしこちらの果実は真っ黒で先端にはぽっちがない。すなわちこれは果実ではなくて種子そのものであるらしい。ヤブラン属(ヤブラン、ヒメヤブラン)やジャノヒゲ属(ノシラン、オオバジャノヒゲ)では、果皮(子房)は成熟の過程で破れてしまい種子は露出したまま成熟するそうだ。




オモトの果実とヤブランの種子をつぶすと中に種子と杯乳?がでてくる。左はオモトの果実。右はヤブランの種子。

ヒヨドリ、エナガ、コサギなど

2012-02-05 | 日記
寒い日が続く。日本海側では大雪による被害が報道されている。もう立春だというのに散歩していてもあまり春の息吹を感じない。ただ小鳥たちのさえずりだけは相変わらず木々の茂みや遠くの林の梢から聞こえてきて唯一の救いに感じる。


ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

ハトと同じくらい大きいし声もうるさいのでよく目にする。



メジロ(ジロ科)とエナガ(エナガ科)

左:メジロはすばしっこくてなかなかじっとしていない。緑色があざやかで目の周りの白い縁取りで判りやすい。
右:イヌシデの林の高い枝で飛び回っている小鳥がいた。じっとして写真を撮らせてくれない。尾が長いのでエナガだと思う。



シジュウカラ(シジュウカラ科)

藪を覗き込んだらシジュウカラがササの茂みをぴょんぴょんとすり抜けて飛んで行った。白いほお、胸から腹にネクタイ模様が特徴。



ツグミ(ツグミ科)とムクドリ(ムクドリ科)

左:日本には全国に冬鳥として渡来するらしい。今年はあまりツグミを見ないような気がする。
右:スズメと並んでムクドリがいた。



コサギ(サギ科)

谷津田で見かけたコサギ。似たような真白のサギ(オオサギ、チュウサギ、コサギ)の中で足の指が黄色いのはコサギだけでその他は黒。くちばしはコサギは一年中黒い。

ハリギリの果実

2012-02-05 | 日記

毎年今頃になるとよく風邪をひく。ここ数日熱っぽくて喉が痛い。職場でもインフルエンザが流行っているし軽く感染しているのかもしれない。今年は気温が低くて梅も椿もまだ咲いていない。いつものように林を目指して歩いているとクヌギに似た樹皮の大木に出会った。


頭上には多数の果実が散形をなしているのがわかる。その枝はまるでタラノキのようにトゲだらけ。ウコギ科ハリギリだと判った。


樹皮はどうみてもクヌギと似ている。右は落ちた果実。同じウコギ科のヤツデやカクレミノの果実を小さくした感じ。