せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

今日の花~イヌザクラからシラー・カンパニュラタまで

2011-04-29 | 日記
今テレビでウィリアム王子とキャサリン(ケイト)・ミドルトンさんのロイヤルウェディングを放映している。今朝は近所の畑から公園にかけて散歩。太陽が出たり曇ったりの天気。2-3時間は歩いたかなあ。



イヌザクラ

まだ咲いてはいないがもう少しで咲きそう。よく似たウワミズザクラはもう咲いているからイヌザクラは少し遅い。


シキミ

すぐ横にはお墓があるのでシキミの木があるのも納得。


ダイコン

畑のアブラナ科ダイコンが放置されてそのまま花が咲いていた。花弁の周りがピンク。


ヤグルマギク

キク科ヤグルマギクが畑の隅に咲いている。この色がさわやかで美しい。


シラー・ペルビアナ

畑の隅に植えられていた。


ナガミヒナゲシ

昨年も見たナガミヒナゲシの群生を見たかった。今年はまだ少し早い感じ。


セイヨウキランソウ

シソ科セイヨウキランソウは匍匐する枝を持つ。ジュウニヒトエとに似ている。


オオデマリ

民家の庭からスーパーの駐車場に張り出したスイカズラ科オオデマリ。オオデマリは日本に自生するヤブテマリの園芸品種。コデマリはバラ科で種が異なる。


シラユキゲシ

ケシ科シラユキゲシがひっそりと保護林の中に咲いていた。地味で清楚な感じ。


シロヤマブキ

葉はヤマブキと似ているバラ科シロヤマブキがシラユキゲシの隣に咲いていた。黒い果実が付いている。ヤマブキは 5 弁花、シロヤマブキは 4 弁花。


キンラン

ラン科キンランが保護林のあちらこちらに咲いている。


ボタン

公園隅のボタン園。


ノダフジ

公園の藤棚にはフジが左肩上がり(S巻き)に巻ついている。まだ花は3分咲き。


トキワハゼとキュウリグサ

左はゴマノハグサ科トキワハゼ。ムラサキサギゴケとそっくりで花が小さい。右はワスレナグサとそっくりの花でとっても小さい、ムラサキ科キュウリグサ。どちらも道端に咲いていた。


アグロステンマ (ムギセンノウ)

道路脇の民家の前に植えてあった。茎が細長くてピンクの5cm位の大きな花がたくさん咲いていてとても美しい。見たことのない花だったので家で調べて耐寒性一年草ナデシコ科アグロステンマであることが判明した。


シラー・カンパニュラタ

林の中で見つけたユリ科植物。シラーの仲間のようだ。

クサフジ(ナヨクサフジ?ビロードクサフジ?)

2011-04-29 | 日記

近所の休耕畑一面にマメ科植物が青紫色の花をつけているのを見て驚いた。これだけびっしり生えているということは人の手で育てているのだろう。マメ科であるので根にバクテリアが共生し空気中の窒素を固定し緑肥となる。緑肥とは栽培している植物を収穫せず土と一緒にして耕し、後から栽培する作物の肥料にすることをいう。


葉はカラスノエンドウなどに似た羽状複葉で先端は巻きひげになっている。青紫の蝶形花の総状花序ですぐにマメ科クサフジ(あるいはナヨクサフジかビロードクサフジ?)であると分かった。


じっくり見てみると夏から秋にかけて咲くツルフジバカマととても似ている。ツルフジバカマは小葉が10-16枚で葉の幅が広いのに対してクサフジの小葉は18-24枚で幅が細い。


花は蝶形花。よく見るととても美しい。花の筒の部分が長いのでクサフジよりナヨクサフジかビロードクサフジかもしれないなあ。


羽状複葉で先端は巻きひげになっている。托葉がある。


左はクサフジ(ナヨクサフジ?ビロードクサフジ?)、右はカラスノエンドウ。大きさも色も異なる。

カロライナジャスミン、マルメロ、カリン

2011-04-29 | 日記
県立公園は広いからあっという間に1時間くらいたってしまう(4/27)。何も考えずに散策出来ることが幸せだと感じる。

カロライナジャスミン

温室の外のフェンスにつる性植物が黄色い花をつけていた。遠くからみてウンナンオウバイかモッコウバラかな?と近づいてみるといい香りがするしカロライナジャスミンだった。


カロライナジャスミンはマチン科ゲルセミウム属の常緑つる性低木。ジャスミンという名前がついているが一般のジャスミンとは全く違う種。ハゴロモジャスミンを代表とするジャスミンはモクセイ科ソケイ属(Jasminum)の植物の総称。



マルメロ

そろそろ出勤の時間だから引き返そうとした時に樹上に白い花をつけた木を見つけた。


何とも優しい感じの花でしばらく見とれてしまった。薄いピンクが少し混じる。

 
名札にはマルメロと書いてあった。バラ科マルメロ。



カリン

すぐ近くにカリンが植えてあり赤い花が咲いていた。

 
カリンとマルメロは樹皮の感じは似ている。果実も似ているらしい。同じバラ科だがカリンはボケ属でマルメロはマルメロ属。

サトザクラ~フゲンゾウ、オオムラザクラ、バイゴジジュズカケザクラ、コウカ

2011-04-27 | 日記
「キャンディーズ」のスーちゃん(田中好子)が2011年4月21日乳がんのため55歳で亡くなった。死期を悟った本人が3月29日に病室で録音していた声がテレビで流された。「もっともっと女優を続けたかった」この言葉がまるでもう天国にいるかのような声でいつまでも耳の奥から離れない。



朝からいい天気なのでいつものように県立公園へ。目当ては先週まだ3分咲きだったサトザクラのフゲンゾウ、オオムラザクラ、バイゴジジュズカケザクラ。


フゲンゾウ(普賢象)

この公園内でこの4月末の時期に最もよく咲いているのはフゲンゾウだろう。


京都市で作られ室町時代から知られている由緒あるサクラ。

 
二本ある葉化した雌しべが、まるで普賢菩薩が象(象の牙)に乗っているように見えることから名がついたという。萼筒は広い漏斗形、萼片は三角形で鋸歯がある。




オオムラザクラ(大村桜)

長崎県大村市に起源がある。


萼筒は広漏斗形もしくは皿形、副萼片が見られる。花は中心部からどんどん花弁が出てきている感じ。




バイゴジジュズカケザクラ(梅護寺数珠掛桜)

新潟県、梅護寺に原木がある。


花は菊咲きで小花柄が長く垂れ下がるように咲く。

 
萼片は副萼片がある。花は小さくて可愛い。




コウカ(紅華)

カンザンと似て花の色が濃いけれどもカンザンと比較するとカンザンほど濃くはない。

 
萼筒は広い漏斗形で萼片は三角形で鋸歯がある。萼片ははどれも反り返っていた。

オタマジャクシとサクラ

2011-04-25 | 日記
昨日ミレニアムシリーズを最後まで見た。これでミレニアム1 「ドラゴン・タトゥーの女」、ミレニアム2 「火と戯れる女」、ミレニアム3 「眠れる女と狂卓の騎士」を通して見たことになる。スウェーデン映画など今まで見たことなかった。やっぱりスウェーデンは寒そうだ。そして主人公リスペットのキャラクターには驚かされるものがありいつまでも余韻が残る。日本人にはあまりいないタイプで人間の強さを感じた。



公園のサトザクラの木の下のせせらぎの流れは落ちた花びらでせき止められているようだった。花びらが水面を覆い尽くして水玉模様をつくっている。


花びらは水に沈んでしまうとピンクに変わるのだろうか?


ピンク色のじゅうたんの上を多数のオタマジャクシが泳ぎ回っている。


見事なサトザクラ。カンザンかなあ?


水面に反射しているのはサトザクラ。手前にはオタマジャクシ。

モチツツジ ハナグルマ(花車)?

2011-04-25 | 日記

4/24投票の帰り近所のファミリーレストラン裏の駐車場を通過した時、空き家となって久しい大きな家の庭からツツジが外に張り出してやさしい色の花がたくさん咲いていて引き込まれるように近づいた。淡い紫紅色のやさしい色合いがとても美しい。花弁は細く全裂するので一見つ普通のツツジにとは違う印象。がく片はべとつく。小さな虫が花のまわりで何匹か動けなくなっているので不思議に思ったが、これはがく片や花柄がべとついて虫がとらえられているからなのだろう。早速家に帰ってネット検索。粘るツツジはモチツツジで、細い花弁の品種にハナグルマ(花車)というのがある。これかなあ?ハナグルマは江戸時代から有名な園芸種らしい。


モチツツジは花の萼や柄、葉(両面)、若枝、子房、果実に腺毛が多く見られ、そこから分泌される液滴によって粘着性を持つ。雄しべが5本。


離れて見るとツツジではないようにも見える。



オオムラサキツツジ

歩道の横に植えられているのはいつも見慣れたオオムラサキツツジ。大きな紫紅色の花。がくは少し粘る。雄しべは10本。ケラマツツジとキシツツジの交雑によってできたものと推定されている。

ツタバウンランとマツバウンラン

2011-04-24 | 日記
今日は昨日とうって変っていい天気になった。県会議員選挙の投票に出かけてその帰りにぶらぶらと近所の散歩。その後今週の食料品の買い出し。食事は簡単に済ませることにしている。通常は朝はコンビニおにぎり、昼はパンとカップラーメン、夕食は会合がない日は家で冷凍ピラフが多い。最近はスーパーのレトルトご飯が品切れで冷凍ご飯を重宝している。今日はスーパーで黒毛和牛の薄切りロース半額を買ってきたのでたった今焼いて食べた。割に美味しかった。今の職場は気楽でいいのだが制約時間が長い。その上休日も待機番などがあって休みの予定を直前まで立てられないのがちょっと問題。そのうちに慣れるだろうけど。


ツタバウンラン

小学校近くの路地の脇にゴマノハグサ科ツタバウンランの群生を見つけた。


つる性植物で葉柄の脇から花茎を伸ばし先端に紅紫色の花をつけている。花は唇形。上唇は2裂し先端は丸く、下唇は浅く3裂し、中央には黄色で2個の隆起がある。葉の形が掌状で可愛い。



マツバウンラン

某中央病院裏の芝にゴマノハグサ科マツバウンランが散在している。


花はツタバウンランより一回り小さくて細い感じ。一本ずつ30㎝位にすっと立ち上がって先端に花をつける。長い距があった。距の長いタイプと短いタイプがあるらい。

カタクリとイカリソウ

2011-04-23 | 日記
久しぶりの雨。このところ天気がよかったから散歩にはよかったけど草木にとっては少し乾燥しすぎだったかもしれない。仕事も段々忙しくなってきている。あせらずじっくりと進めよう。


ユリ科カタクリ

先週の初め出かけた自然公園ではカタクリが満開だった。


春先に開花し夏まで葉をつけると、あとは広葉樹林の林床の地中で過ごす一連の野の花を総称してスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ぶらしい。


ユリ科カタクリ、メギ科イカリソウ、キンポウゲ科イチリンソウ、キンポウゲ科ニリンソウなどがこのスプリング・エフェメラルに含まれる。なかでもカタクリは春の妖精の名にふさわしい美しい形と色をしている。人が触れると折れてしまうような細い首に薄紫の花弁を広げ斜め下方にうつ向いて咲いている。



メギ科イカリソウ

カタクリの群生のすぐ近くの雑木林で奇妙な形の花を見つけた。メギ科イカリソウ。


それにしても不思議な形。4枚の花弁が距を突出し錨のような特異な形をしている。葉は2回3出複葉。淫羊霍(いんようかく)という生薬で精力剤として利用されるらしい。主成分のイカリインにバイアグラ様の作用があるとは驚き。

 
白だけではなくて薄紫の花も近くにあった。

ナシの花の香り

2011-04-21 | 日記

4/17(日)に見たハナモモの奥に真っ白い花をたくさんつけた木があった。サクラかな?と近寄ると花が違う。バラ科ナシ。


雄しべの葯は大きくて赤紫色。葉や葉柄には細かい毛がある。さわやかなナシの花を観察していたらどこからか嫌な臭いがしてきて近くに生ごみでも捨ててあるのかと周りを見渡した。実はナシの花の臭いだった。香りとはとても言えないこの臭いはちょっと苦手だ。でもきっと昆虫は引き付けるのだろうな。

 
雄しべは約20本、花柱は5本。サクラの花と違って苞は見当たらない。

 
ナシの木の近くでベニシジミがナノハナの蜜を吸っている。ハナモモの横ではムラサキハナナが何気なく咲いている。

イチヨウ並木、ショウゲツ、カンザン

2011-04-20 | 日記

今日は朝から快晴。昨日は朝から天気が悪かったか今日は元気だして県立公園を散歩することにした。各種サトザクラが咲いていると期待していくとまさに満開。しかも花はいい香りがする。これはイチョウじゃなくてイチヨウの並木。

ウィキペディアによれば、サトザクラ(里桜)はオオシマザクラを基にして開発されたと考えられる園芸品種の桜の総称。オオシマザクラにヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わせたものとされる。八重咲きの多くはソメイヨシノより1週間ほど遅くから咲き出し、開花期が長い。

イチヨウ(一葉)

遊歩道に沿って植えられているのはイチヨウ。

花つきがよくて見応えがある。
 
葉化した雌しべが一本だけつきでて見えるので一葉と呼ばれるらしい。萼筒は漏斗形、萼片には鋸歯はない。

ショウゲツ(松月)

林のように多くの種類のサトザクラが植栽されているけれども名札がついているので助かる。このショウゲツはイチヨウと違ってあまり大きいものはない。たぶん高木にはならないのだろう。

花のいろに特徴があり淡紅白色から、満開時には白色に変化している。

鮮やかな若芽と淡紅色の花のコントラストが素晴らしい。
 
しわが多く広い漏斗形の萼筒。

カンザン(関山)

公園の入り口にもまたいたるところに植栽されている。濃紅紫色の花はとても目立つ。また公園などでも見かける。
 
萼筒は漏斗形で萼片は鋸歯がなくて内側に巻き込む。

春の野花と山の花

2011-04-19 | 日記
森山直太朗の「さくら」がどこからか流れてきた。

今なら言えるだろうか 偽りのない言葉
輝ける君の未来を 願うほんとの言葉
移りゆく街はまるで 僕らをせかすように
さくら さくら ただ舞い落ちる いつか生まれ変わる時を信じ
泣くな友よ 惜別のとき 飾らないあの笑顔で さあ

舞い落ちる桜を見て否が応でも時の流れを感じ、はるか昔に出会い別れていった人たちの顔が浮かぶ。涙を流しても後悔してもあの頃は戻ってこない。それが時間というものなんだ。



シバザクラ

家の近くの霊園に入るとすぐにハナシノブ科シバザクラが鮮やかに地面を染めていた。


赤や白、ピンク、青などいろいろあって面白い。

 
後ろ姿もきれい。



オオシマザクラ

霊園の裏山はもう慣れ親しんだコースだけれど、行くたびに新しい発見がある。オオシマザクラのいい香りが漂いちょうど見ごろに咲いている。ただしこの山道ではあまり見る者はいない。そういえばソメイヨシノは匂いがない。


今年はもう見おさめかな。そう思うとなごり惜しくて何枚も写真撮った。


萼片に鋸歯があり、萼筒は長く基部のふくらみがなく、無毛。苞のふちに長いまっすぐな鋸歯がある。とにかくサクラの鑑別はややこしい。



アケビとミツバアケビ
この山にはアケビとミツバアケビが共存しているから、花を比較するのには都合がいい。

アケビ

どちらも高いところに咲いている。これはアケビ。


アケビの花はミツバアケビより一回り大きくて色が薄い。上が雌花で下が雄花。

ミツバアケビ

こちらはミツバアケビで花は雄花も雌花も濃い紫で色黒。上が雌花で下が雄花。


ミツバアケビの葉。



カジイチゴとモミジイチゴ

カジイチゴ

キイチゴの仲間でもカジイチゴは大型でモミジイチゴは小型。どちらも黄色い果実がおいしい。アケビの花を探していたら思いかけずカジイチゴの花に出会った。

 
カジイチゴは2-3mの背丈があるから下から葉を見上げていたら花は上向きに咲いていてなかなか気付かなかった。花弁はアイロンのかけてないワイシャツのようにしわくちゃだが気持ちがいいくらいに真っ白。

モミジイチゴ

一方モミジイチゴは足元に咲いている上に下向きなので今度は膝をかがめて覗き込むことになる。なかなか見えないので引っ張り上げようと手にすると棘が痛い。こちらの花弁はしわもなくすっきりとして美しい。

モミジイチゴの葉。



ライラック

霊園の片隅でジャスミンの香りがした。薄紫のライラックがちょうど咲いている。モクセイ科ムラサキハシドイを別名ライラックという。北国のわが母校の周辺では同じ仲間のハシドイという樹木が街路樹になっていた。

 
モクセイ科だから葉は対生。



チョウセンレンギョウ

小高い丘の上にレンギョウの黄色が鮮やかで思わず近づいてみた。花弁はいつものシナレンギョウより少し大きめで葉はまだ展開していない。ヤマトレンギョウは花数が少ないというからこれはチョウセンレンギョウかなあ。モクセイ科。



シャガ

谷津田を歩くとアヤメ科シャガが群生していた。だいだい色と薄紫の模様が美しい。

ブルンネラ・マクロフィラとケマンソウ

2011-04-18 | 日記
職場の窓の外のソメイヨシノもすっかり花が散って建物の隅に風に吹かれて花びらが集まっている。隣にある大きなクスノキは赤い若葉をつけ茶色く変色した古い葉は落葉していく。桜の花びらとクスノキの葉はまじりあって駐車場に飛んでいき風に吹かれて渦をまいている。「若い時は二度なしだから」と母はよく言っていた。サクラが散る季節には二度とない一回だけの人生を後悔なくエンジョイしているかと自問する。


ブルンネラ・マクロフィラ

谷津田の外れで畑と雑木林の境界に青い小さな花が咲いていた。

 
花の形はワスレナグサとよく似ている。しかし葉が全く異なる。濃緑色の葉は心形で互生し葉や茎は細毛に被われ、いかにも外国産の園芸種といった感じが漂っている。ムラサキ科、心形の葉でネット検索するとすぐにブルンネラ・マクロフィラであることが判明した。葉に銀白色の斑が入る「ジャックフロスト(Jack Frost)」のようだ。


この銀白色の斑はハンゲショウやマタタビの葉と同様に一部が白くて光に反射するような光沢をもっている。これは葉の表側の表皮下の葉緑素が抜けているからだと思われる。葉裏は白くはない。



ケマンソウ

ジャックフロストのすぐ隣には、この時期によく見かけるケシ科多年性草花ケマンソウがたくさんのピンクの花をぶら下げていた。


それにしても自然はこんな不思議な形の花をよくも作ったものだなあ。

キクモモ

2011-04-17 | 日記

いい天気の日曜日。朝から近くの霊園の裏山から谷津田にかけて3時間歩いた。太陽が照りつけるともう夏を思わせる暑さで時折来る涼しい風が心地よい。開けた畑に出た時遠くで赤いハナモモが燃えるように咲いているのか見えた。引かれるようにハナモモの林に入ったときに、その満開の無数の花に囲まれて言いようもない幸福感が湧いてきてまさに桃源郷とはこんなところをいうのだろうと思った。どちらを見てもハナモモ。


その中でひときわ変わった花弁をもった一株をみつけた。バラ科ハナモモの園芸品種キクモモのようだ。


濃紅色の八重咲きでキクの様な花弁が面白い。



白と赤のハナモモが何本も植えられている。


下から見上げてみる。



貯水池の横では昆虫マニアらしい若者が伸縮できる大きな虫とり網を構えて何かを捕まえていた。チョウかトンボだろう。すぐ近くの小道からなだらかに続く斜面にかけて菜の花(セイヨウアブラナ)が一面広がり、ボケ、ハナモモが点々と咲いている。

手前のベニバナトキワマンサクはまだ花が咲いていないようだ。


赤と白のまだらのハナモモも見える。

チャンチン

2011-04-16 | 日記

数年前から気付いていたが、通勤途中の高速道路からの合流付近に今頃の時期になるとピンクに染まった高木が異彩を放っている。近づくことも出来ないから新葉がピンク色になる木で調べてみるとおそらくチャンチンだろう。名前からも中国風でチャイナドレスを着たスリムな女を連想させる。ときどき庭木にも見かける。この新葉の時期が一番美しい。



公園の隅に何気なく植えられていたチャンチンを見つけた。まだ葉は展開しはじめたばかり。チャンチンはセンダン科の落葉高木。あと1週間もすればもっと大きく開いてきれいかもしれない。そのうち緑になって目立たなくなる。



奇数羽状複葉の葉は遠目にはハゼノキにも似ている。


 
この木の周りの草むらにはたくさんの幼木が見られた。葉痕はむしろウルシ科ヤマウルシやニガキ科シンジュに似ているが維管束痕数がやや少ない。樹皮が縦に割れているのもヤマウルシやシンジュとは異なる。

樹木の小さな花 ~ ニワトコ、コクサギ、イヌガヤ、クロモジ

2011-04-14 | 日記
昨夜はブックオフで100円で買った川端康成全集の中の伊豆の踊子を読んだ。伊豆半島を周る旅芸人一家の素朴な生活とほんのりとした恋心が余韻に残り気持ちいい短編だった。伊豆もいつか散策して回りたいなあ。


市の自然公園では小さな樹木の花が今咲き始めている。目立たないから見つけるとうれしい。

コクサギ

これがミカン科コクサギだとは気付かなかった。コクサギ型葉序という特殊な葉の付き方をするので有名だけれども、さすがに葉がこのようにまだ枝先にしかついていないとその葉序では判定できない。葉をもんでにおいを嗅ぐといい匂いではないけど確かにミカン科であることが納得。コクサギは雌雄異株。新葉の展開の直後に緑色の花を咲かせる。

 
雄しべが見えるから雄株のようだ。雄花は総状花序。それぞれの花の花柄には小さな苞葉がある。萼と花弁は4枚、雄しべも4本。



ニワトコ
 
スイカズラ科ニワトコがブロッコリー状のつぼみから円錐花序に淡黄白色の小さな花を咲かせていた。花冠の先端は5深裂してそりかえる。



イヌガヤ

もうスギ花粉の季節は終わりに近づいた。イヌガヤが何やら花を咲かせているようだ。触ると花粉が煙のように舞いあがりスギ花粉の飛散する映像を連想した。イヌガヤはイヌガヤ科イヌガヤ属の常緑小高木。  

 
雌雄異株だからこれは雄株。雄花は前年枝の葉腋に球形に集まる。



クロモジ

小さな花が咲いている。花弁はロウバイを連想させるように半透明。枝ぶりからクスノキ科クロモジだと思う。雌花のように見える。雌花には1個の雌しべと、仮雄しべ9個が付くらしい。雌雄異株なのでこれは多分雌株だろう。