せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ユーフォルビアとブルビネ

2011-10-28 | 日記
昨日(10/26)久しぶりで朝、県立公園を歩いた。街路樹のモミジバフウは少し紅葉して果実が目だってきた。朝のひんやりとした空気と夜明け前の薄明りが日が短くなったことを告げている。毎年の繰り返しなのにわずかの自然の変化を見つけて季節を感じる時、何故か気持ちが穏やかになる。心の奥底にある何かが自然とのつながりを感じ、遠い遠い昔を懐かしく思い出すのかもしれない。



ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト? トウダイグサ科

公園の花壇の一角に小さな白い花がたくさん散りばめられたように咲いていた。白いプロペラ状の花弁?はちょっと見た感じではセンニンソウの花のようにも見える。しかし近づいてよく見てみると花弁に見えていたものは花ではなくて苞葉のようだ。となるとこれはトウダイグサ科かな?と思いネットでトウダイグサ科を調べてみるとこれはユーフォルビア・ダイアモンドフロスト?のようだ。似たものにユーフォルビア・レウコケファラ(白雪姫)がありこれかもしれない。


トウダイグサ科だから茎を折るとおそらく白い汁が出るだろう。



ブルビネ・フルテッセンス(ハナアロエ) ユリ科

ユーフォルビアのすぐ横に咲いていたのがブルビネ・フルテッセンス(ハナアロエ)。


この独特の橙色と雄しべの毛が特徴。モウズイカを連想させる。

畑周辺の花たち

2011-10-24 | 日記
あたりの畑では収穫したあとのものにならない大根や葉を穴を掘って埋めていた。そのために異臭が立ち込めていたのだがそんな環境をものともせずに小さな花を咲かせる雑草がある。


ハキダメギク (キク科)

舌状花はたいてい5枚あり先端が3裂している。この白い花弁の可愛いこと。


花は小さくて目立たない。



トキワハゼ (ゴマノハグサ科)

唇形花で下唇上には黄色と赤褐色の斑点がある。上唇は浅く2裂し下唇は3裂する。これは正面から見たもの。


少し斜めから見たもの。


上から見ると全く目立たない雑草。でも花はとてもきれい。



ゼニバアオイ (アオイ科)

季節はずれとはいえゼニバアオイの花はいつ見ても美しい。畑横の道端に咲いていた。



ワタ (アオイ科)

ワタの畑があって驚いた。花はオクラと似ていて中心部は暗赤色で花弁は薄い黄色。


ワタの葉。



ニンジン (セリ科)

ニンジンの畑ではもう成長しきったニンジンが花をつけていた。花をみるとセリ科であることを納得する。


蟻がせっせと蜜を集めている。

コンギクとカントウヨメナ

2011-10-24 | 日記
昨日は曇りで散歩日和ではないものの南風が暖かくて気持ちのいい朝だった。畑の周辺の道端にはノギクがちらほらと咲いている。最近いいことがなくて運気停滞気味。こういうときはじっくりと動かず待ってエネルギーを蓄えておくのがいい。


コンギク(ノコンギク)

濃青紫色のノコンギクに似た花が畑の脇に植えられている。後ろからみると冠毛が見えた。ノコンギクの栽培品種のコンギクかなあ(?)。


ヨメナに似ているがヨメナは枝分かれが少ないのに対してノコンギクは枝分かれが多い。またノコンギクの葉は毛がありざらつくのに対してヨメナは無毛の違いがある。



カントウヨメナ

こちらは草むらや道端に点々生えているカントウヨメナ(?)。葉はなめらかでざらつかない。


花を割っても冠毛が見えない。

シャクチリソバとクサソテツ

2011-10-23 | 日記

先日(10/20)午後から市民教室の講演を頼まれて近くの保健センターへ出かけた。早めに着いたので近くを少し散歩。道路脇の送電線の鉄塔の下にたくさんの小さな白い花が咲いていた。


草むらに分け入ってみると何とソバの群生だった。どうしてこんなところにソバがあるのだろう?まるでつる性植物のように横に広がっている。栽培されている一年草のソバではなくて多年草のシャクチリソバだろうか?


茎頂に総状花序をつけている。


5枚の花弁、雌しべの柱頭は3裂している。とても美しい。


果実は三角垂に近い形。タデ科で托葉があり鞘状に茎を抱く(托葉鞘)。



ミゾソバ

湿地帯に見られるミゾソバにもタデ科なので托葉鞘がある。


イヌタデ

道端でよく見かけるイヌタデもタデ科で托葉鞘がある。




クサソテツ

シャクチリソバの群生に交じってクサソテツ(イワデンダ科)の明るい緑の葉があちこちに見られた。このクサソテツの新芽はコゴミと言われ山菜として食用にされる。


シダ植物の葉の美しさ。これからは少しシダ植物にも関心を持っていきたい。


近くには茶色の胞子葉が見られた。


これは雁の足にも似ているので「ガンソク(雁足)」とも呼ばれる。柔らかい栄養葉に比べて胞子葉はとても硬い。

秋の果実達

2011-10-18 | 日記
ゴンズイ

山の中を歩くと真っ赤なゴンズイの果実とその中から顔をだしている黒い種子が目に入った。赤と黒のコントラストが最高。


ムラサキシキブ

公園によく植栽されているコムラサキに比べると果実の数は少ないが山の中で見かけるとまるで宝物をみつけたような気分にもなる。


ガマズミ

樹木自身は地味な印象だけど果実は鮮やかな赤。藪の中でとても目立つ。


ヤマウルシ

ハゼノキが高木なのに対してヤマウルシはそれほど背が高くない。紅葉はまだしてないけれど果実が房状に垂れ下がっている。果実は荒い毛におおわれ中の種子は白色で黒い縦じまがある。


サルトリイバラ

まだ赤くなっていないが放射状についているサルトリイバラの果実。


サンショウ

黒と赤のコントラストはゴンズイの果実と似ている。ただサンショウの果実は小さい。


サンシュユ

真っ赤な可愛い果実をつけたサンシュユ。葉脈にある毛が特徴。


クマノミズキ

林を遠くから見ていると赤い樹冠が点在している。近づいていくと果実の柄が赤く染まっていることに気付く。葉が対生しているのでミズキではなくてクマノミズキのようだ。

鹿の角を連想してしまう。

ヘクソカズラ

2011-10-18 | 日記

道路沿いを散歩していると雑草と茂みの中でつる性植物がからんで果実をつけているのに気がついた。


葉柄の基部には特徴ある三角形の托葉があるからヘクソカズラだとわかる。それにしてもこの色と艶は美しい。

ナツアカネ

2011-10-18 | 日記
ナツアカネ

ここ数日夏のように暑い。しかし季節の歯車は確実に回り秋の七草であるハギ、フジバカマ、オミナエシが咲いている。クズ、ナデシコの花はもう終わりのようだけれどもキキョウは今年は見てないなあ。ススキは今まさに見ごろ。公園のハゼノキや街路樹のナンキンハゼの葉も少しずつ色付き始めてくると赤とんぼの季節。このナツアカネも秋になるとどんどん赤くなってくるから不思議。


セイタカアワダチソウとススキ

セイタカアワダチソウは他の雑草を駆逐して一面に黄色い素晴らしい花を咲かせていた。その後ススキが現れて徐々に勢力を伸ばしている。荒れ地や野原でのセイタカアワダチソウとススキの攻防はどちらが勝利するのだろう。たぶん最終的にこの地を支配するのはススキのようだ。ススキが終わりに近づくころに倒れているオギが穂を伸ばし始めてこの野原も銀色の美しいオギの穂で埋め尽くされることだろう。


ナワシログミ

甘酸っぱいいい香りが漂う。今時に花を咲かせるグミはナワシログミだろう。


ミヤギノハギ

隣の家の垣根にしだれて咲いている萩。おそらくミヤギノハギ?


オミナエシ

まだオミナエシが咲いていた。漢方では敗醤(はいしょう)と呼ぶだけあって花の香りはいいものではない。


フジバカマ

花壇で見かけたから園芸用に植えてあるもので野生ではない。

カリガネソウ

2011-10-11 | 日記
先日、日野原重明100歳いのちのメッセージという番組が放映された。命とはその人に与えられた時間であると先生は言っていた。数多くの未知の経験、冒険をしてその中で生きる喜び、幸福を感じることができたら最高。成功も失敗も恥も得意顔も過ぎてしまえば走馬灯のような思い出となる。貴重でかけがえのない今の時間、すなわち命を無駄にしてはいけない。



朝公園で見かけたクマツヅラ科カリガネソウは青い花が爽やかでとても変わった面白い形をしている。しかしその強い変な臭いが欠点。


一度倒れてもまた立ちあがってくるたくましさ。

 
大きく湾曲した雄しべ雌しべが面白い。



ローズマリー

こちらはシソ科ローズマリーの花。少し形はカリガネソウと似ているけれども、こちらはいい香りを漂わせている。

秋の花壇の花々

2011-10-07 | 日記
米国Apple創業者スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が膵臓癌のために56歳で亡くなった、とニュースで伝えた。

花を見て心安らかになるなんて何と女々しいことだろうと思っていた自分がいつの間にかその優しさと美しさに魅せられてしまっている。人の心に潜む醜いもの不条理なもの矛盾に満ちたものを埋め合わせる必要があるのか自然の中の調和のとれた美しさに一層惹かれてしまう。


寄植え

コリウス、センニチコウ、ブルーサルビア、ダンギク、ペンタスなどが見える。


ボリジ ムラサキ科

全体が白い毛で覆われているハーブ。


ホトトギス ユリ科



ペンタス アカネ科

別名、クササンタンカ。サンタンカは木(常緑低木)で4弁花であるのに対して、ペンタスは草本で星型の5弁花。


カオリアザミ キク科

葉に芳香があり花姿がアザミに似ていることから名付けられている。


モウズイカ ゴマノハグサ科

道端でよく見かけるのはビロードモウズイカでこれとは少し異なる。


ハマナス バラ科



ソラナム・ラントネッティ ナス科

常緑低木。爽やかな青がいい。


セキチク ナデシコ科

ナデシコ属の観賞目的で花壇、鉢物及び切り花用に栽培される多年草。目の覚めるような赤。



温室で見られる花

フウリンブッソウゲ アオイ科

ハイビスカスの一種で風鈴に似た姿をしたアオイ科フヨウ属の低木。


ベンガルヤハズカズラ キツネノマゴ科



オンシジウム ラン科



エクメア パイナップル科


キンモクセイとヒガンバナ

2011-10-02 | 日記
どこからともなくキンモクセイの花の香りが漂ってきて秋の風が通り抜けていく。近所の空き地にはヒガンバナが燃えるように咲いている。あっという間に季節は秋。職場にも新しい仲間が入って来た。


公園のキンモクセイ


野原に群生しているヒガンバナ



シュウカイドウ科 シュウカイドウ

先週の晴れた日、近くの林縁でシュウカイドウを見つけた。不法投棄禁止の立て札の横に群生しているので半自生状態なのだろうか。シュウカイドウはベゴニアの仲間で葉が左右非対称なのが面白い。


キク科 シオン

野原で満開のシオンを見つけた。


また来年もそして再来年もいつまでも咲いてほしいと願う。


タデ科 オオケタデ

イヌタデのことを田舎の子供はアカマンマと言っていた。イヌタデもよく見かけるがこのオオケタデは畑の隅によく植えられている。大きくて鮮やかでとても美しい。


トケイソウ科 トケイソウ

近所の垣根に絡んでいるトケイソウが面白い花をたくさんつけている。何回見ても面白い花。


ツユクサ科 イボクサ

湿地帯には今頃ツリフネソウが満開だろうなあと思いつつも見に行く暇がない。近所の湿地帯では一面にミゾソバの可愛い花。そして足元には小さなピンクのツユクサ科イボクサが咲いていた。


とっても小さい花だけれどもよく見るとやはり可愛い。葉の基部は鞘状になって茎を抱いている。


キク科 フジバカマ

湿地帯の近くに植えてあるフジバカマはおそらくこの前の台風の影響でかなりやられていたが花はちゃんと咲いている。秋の七草のひとつ。葉が三裂するのが特徴。


ウラナミシジミ

薄紫に輝くシジミがとまっているのを見つけた。調べてみるとウラナミシジミ?