始めて大学に入ってドイツ語を学んだときにそのテキストのひとつがヘルマン・ヘッセのイーリス(Iris)「アヤメ」だった。当時のドイツ語の先生は確か教養学部長の山下肇教授でとても厳しかった。新潮文庫からメルヒェンという題名で訳本があって、友人の一人はこの訳を丸暗記してドイツ語の試験に臨んだために余計な箇所まで訳を書いてしまい追試となったことが懐かしく思い出される。しかし残念なことにイーリスのストーリーはまったく覚えていない。
公園で見たジャーマンアイリス。アヤメ科の大きな花びらは3枚のがく片。その内側の花びらは3枚あり、花の中央にウサギの耳のように立っている。がく片と花びらが同じ色なので、がく片を外花被片、花びらを内花被片と呼ぶ。雌しべは1本で、先が3本に分かれて、3本の雄しべの上にかぶさる。ジャーマンアリスの内花被片は大きく発達し、外花被片にひげ状の突起があるのが特徴。 乾いた土に生える。根茎。内花被片は大きく発達し、外花被片にひげ状の突起があるのが特徴。この写真は内花被片を外に少し広げて上から撮ったもの。
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左はジャーマンアイリス。右は2008/5/8撮影のアヤメ。 乾いた土に生える。花色は青紫か白。 花びら中央部に網目模様があるのが特徴。
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2008/4/21、2010/4/24撮影のダッチアイリス。ふつうにアイリスといえばこの品種群をさす。乾いた土に生える。球根。
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2008/5/5、2009/5/10撮影のカキツバタ。水の中から生える 青紫色の花を咲かせる。内花被片が細く直立すること、外花被片の中央部に白色の斑紋があることが特徴。
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2009/5/4撮影のキショウブ。湿地に生える。
ヘッセのイーリスはどんなアヤメだったのかもう一度読んでみようかな、日本語で。