せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

イヌビワ

2013-01-28 | 日記
夏目漱石の「こころ」を読んでみた。明治時代の恋愛だから現代とは違うものの文体の読みやすさと優れた心理描写のために手紙の中で語られた先生の苦悩がとてもよく理解できる。当事者の心の動きを描写する漱石の表現力には感心する。「こころ」を読みながら時代も背景も全く異なるが以前読んだ村上春樹の「ノルウェイの森」を思い出した。村上春樹の作り出す独特の世界も面白い。ともに過去の恋愛にまつわる後悔と苦悩が結果的に死へとつながる。現実の社会から離れ自分に正直に真実と向きあい死を選ばざるを得なかった者たちの悲劇。



イヌビワ クワ科

林縁の開けたところに小さな果実状のかたまりをつけた低木がある。イヌビワだった。



今時果実があるとは不思議だと思い調べてみると、イヌビワの雄花序は雌花序が受粉し果嚢が成熟する8月頃に遅れてでき、この雄花序にイヌビワコバチが入り込み産卵する。雄花序はこのまま花芽・蕾の状態で冬を越すらしい。イヌビワは雌雄異株なのでこの木は雄株で果実状のものは雄花の蕾(花嚢)だった。



冬芽。

ロウバイとマンサク

2013-01-19 | 日記
毎年1月に入って最初に咲く花はロウバイだから、是非県立公園のロウバイを見に行かなければと思いつつも今年は新年そうそう体調不良のため朝から見に行く元気がなかった。今週半ばになりようやく元気が出てきた。冬の朝は天気がよいけれども寒い。霜柱を踏みしめながら歩く。

昇ったばかりの朝日にわずかに照らされてロウバイの花が咲いているのが見えた。辺りにはいい香りがどことなく漂い、そのほのかに黄色い花がもう春は隣に近づいていると感じさせる。


ロウバイ

ほとんどがまだつぼみ。内側の花被片が茶褐色なのがロウバイ。


下向きに咲く。


ソシンロウバイ

ソシンロウバイは内部も黄色。


どうしても下から覗きたくなる。



ロウバイの近くにシナマンサクと思われる低木がある。これも毎年チェックしている。まさかまだ花は咲いてはないだろうと思ったが一応見に行ってみた。枯れ葉がたくさんついているからマンサクというよりシナマンサクに近いのだろう。たくさんのつぼみをつけていた。

シナマンサク

花を開きかけているものも一つ二つ見られる。


花弁はつぼみの中で巻きテープのようにしまい込まれていて開花すると広がる。たぶん満開になるのは2月になりそう。

雪の一日

2013-01-14 | 日記
昨夜は幸いにも一度も下痢で起きずにすんだので少し気分がいい。この調子ならもうすぐ治りそう。良かった。朝から雨だった。かなりの雨音がしていて最近雨が無く乾燥気味だったのでちょうどいいなあと思っていたらいつの間にか雨音がしなくなっていた。ふと外に目をやると大雪。しかも吹雪になってきている。雪を見て少し気分が高揚したせいか食欲がでてきた。レトルトの白粥に梅ぼしを載せて恐る恐る食べてみる。ついでにインスタントのオニオンスープを飲んだ。これで調子良ければ2‐3日はお粥でいこう。



雪が降ると辺りは白黒の世界に入る。窓から見た大きなクスノキ。まるで水墨画の世界。


横のソメイヨシノ。


裏にあるシラカシ。

コゲラとイヌシデメフクレフシ

2013-01-13 | 日記
今年はまだいいことが何もない。正月そうそう胃腸炎で苦しんだ。やっと治りかけたと思ったのもつかの間1月10日(木)の夜から胃腸炎が再燃。その日の夜もらいものの寿司を食べたのがいけなかった。生ものだからちょっと嫌だなあと思いながら食べたその夜から下痢が再び始まると1月11日、12日は最悪のコンディション。ここ3日ほど何も食べていないし夜も30分おきのトイレで眠れない。脱水にならないようにお茶を飲んでいる。電解質不足と思いポカリスエットを飲んだら甘くて気持ち悪くなってしまった。身の置き所のない不快感で気分はウツ状態。癌の末期に苦しい中でも仕事をやり続ける人たちがいるが彼らの精神力の何と強靭なことだろう。今朝は布団の中で両脚の激痛から始まった。腓腹筋の痙攣、すなわちこむら返りが起きたのだった。芍薬甘草湯が効くのにと思いながら何とか筋肉を手で伸ばしておさまったが、かなり消耗した。電解質不足は間違いないからリンゴを一切れ擂って食べてみた。リンゴがこんなに美味しいものとは思わなかった。少し落ち着いてまた横になる。外は天気がよさそうだし暖かい日が差し込んできた。しばらく母のお墓参りもしてないなあと思うと、無理してでも行ったほうがいいような気がしてきた。霊園はいい天気のせいもあって割と人が多かった。母の命日は3月25日で桜満開のときだったが墓石には何故か梅の絵が彫ってある。せっかく来たから久しぶりで一回りすることにした。しかし10m歩くと息が切れる。ときどきしゃがみ込みながら冬芽を観察。体調が良ければ何時間でも歩き回れるのにとくやしい思いで帰って来た。



サトザクラの冬芽

母のお墓のすぐ近くにはサトザクラがたくさん植栽されている。



イヌシデの冬芽

イヌシデとアカシデは紛らわしい。イヌシデには枝に毛が多い。


イヌシデメフクレフシを見つけたらそれはイヌシデ。まるで冬に咲く花のよう。



ゴンズイ

まだ赤い果実が残っている。


冬芽は大きくて丸い。



コゲラ

ゴンズイを写真に撮っていると高いところでコツコツと音がする。見上げるとコゲラが一生懸命に木の幹をつついて中の虫を探して食べている。


すばしっこくて可愛い。

モミジバスズカケノキ (プラタナス)

2013-01-07 | 日記
今日は午前中職場健診の人間ドック。朝は食べずに8時からいろいろな検査を受けた。採血、眼底、腹部エコーなどは体表からの検査で何ということはないけれど、胃カメラとか直腸診など消化管にものを入れられる検査ちょっと苦手。一通り検査を終えて昼までに仕事復帰。


モミジバスズカケノキ  スズカケノキ科

葉の落ちた枝にはボンボンのような果実がたくさん残っている。大きく広げた樹形が美しい。スズカケノキとアメリカスズカケノキとの交配したもので街路樹にもっとも好んで植栽されている。樹皮が美しく剥がれるのが特徴。


果実は一箇所に1個から2個が多い。


時には4個ついていてまるでお団子のよう。


葉が残っていれば葉と冬芽の関係を見ることができる。


葉がついた状態。


葉を引っ張ってみると帽子のように取れてその中に冬芽がある。

フサアカシアの若葉と花芽

2013-01-05 | 日記
体調は徐々に回復している。幸いなことに1月4日は仕事が休みで一日中ゴロゴロできた。1月4日は下痢は止まって食欲が出てきたけれどまたぶり返すのが心配でインスタントスープと冷凍のたこ焼きを少し試してみた。大丈夫のようだ。気分はかなり良くなって体の力も入る。今日1月5日は仕事。まだご飯は止めておこうと決め朝は豆腐入りのカップスープ、昼は軽めにオニオンスープで我慢。1月1日、2日、3日の全身倦怠感と筋肉痛、下痢、嘔気の苦しみに比べたら空腹感を我慢するなど何のことはない。抗がん剤の治療に伴う嘔吐、下痢の副作用がどんなにつらいか少し想像できた気がする。健康のありがたみを感じる。



毎年見ているフサアカシア(ミモザ)は今の時期どうなっているのだろう。花芽がたくさんついているのが確認できれば春はもうすぐ。


フサアカシア マメ科

フサアカシアの大木の下で上を見上げると青空と偶数2回羽状複葉の独特の葉の形が美しい模様のように広がっていた。


もうしっかりと花芽がついている。


2-3月になるとどの花よりも先にとたくさんの小さなボンボンのような黄色い花を咲かせることだろう。


これは一枚の葉の一部。葉の中心軸には羽片の付け根にひとつずつ腺体がついている。各羽片には小葉が30-40対ある。左から3番目の羽片の小葉を数えてみるとちょうど40対あった。

2013年お正月

2013-01-03 | 日記
今年の正月は急性胃腸炎で始まった。原因を解明するために食事と症状を時系列で記録する。

12月29日 この日は仕事納め。何人かのインフルエンザ、ノロウイルスの患者との接触あり。夕食は和風ハンバーグ。症状は全くなし。
12月30日 休みが始まる。一日ごろごろ過ごす。昼食は期限切れのしゃけおにぎり。夕はハムとリンゴ。この夜から熱発。おそらくインフルエンザだろうと手持ちのタミフルを服用。
12月31日 朝から熱があり頭痛。タミフルと解熱剤服用。便も少しゆるい。昼は缶詰のお粥。このころには下痢がひどくなってきた。夕食ではもらいもののカニ。とりあえず食べたものの食欲はない。夜になり症状はひどくなり1時間に一度トイレ。
1月1日 嘔気強く全く食事はとれない。下痢は続いている。自分ではノロウイルスではないかと思い脱水に注意しなければと水分補給だけ気をつけた。解熱剤で汗をかいたらその後症状がとれ近所の神社に初もうでにゆっくりと出かけた。夕方には少し空腹感がでたのでブドウパンとインスタントのワンタンスープを食べた。これがいけなかったのかこの夜は20回ほど下痢をしてほとんど眠れなかった。
1月2日 午前中から疲労感と筋肉痛がひどく最悪のコンディション。リンゴジュースと野菜ジュースを飲む。夕方から仕事が入っているのでとても心配。脱水気味でフラフラ。車で仕事に行く途中ポカリスエット買って飲んだ。仕事もできずソファーで横になってたら夜9時ころ2度嘔吐。昨日から飲んだ水分はすべて出た。夜中に歩くものやっとの状態で帰宅。夜は例によって1時間おきにトイレ。ペットボトルのお茶だけをちびちび飲むことにした。
1月3日 体力も限界に近付いてきたけれども下痢が止まるまで決して固形物は食べないことに決めた。お茶が功を奏したのか夕方ころには全身の筋肉痛とふらつきはとれてきた。まる2日間何も食べていない。下痢は2-3時間に一度に減少。明日になれば少しはよくなるかなあ。


初詣は家から5分の浅間神社と決めている。おみくじでは末吉。始めは良くないけれども後でよくなる、探し物は後で出る、待ち人は遅く来るなど末吉らしいことが書いてあった。

ダイオウショウ マツ科

空は快晴。神社の境内のダイオウショウには大きな松ぼっくりがいくつもついている。


葉も長い。ダイオウショウの葉は3枚ずつあるので3葉松。


キヅタの花 ウコギ科

神社の塀にはキヅタが可愛い花をつけていた。


放射状にたくさんの花が咲く。