せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ホウセンカ

2010-10-31 | 日記

雨の中、道路脇の草むらにピンクの花がたくさん咲いていた。よく見ると昔懐かしいツリフネソウ科ホウセンカ。

 
10/5に観察したツリフネソウと同じ仲間だけあってよく似ている。下のがく片の後ろに距があるのが特徴。


果実は果で触れるとはじける。

コンギク?

2010-10-31 | 日記

雑木林を抜けると畑が広がっていてその端に、濃い青紫色の野菊に似た花がたくさん咲いていた。これは植栽されたものだとすぐに分かった。ノコンギクの園芸品種のコンギクかなあ?

 
葉の形や総苞の形はノコンギクかと思うほど似ている。耐寒性多年草。葉は披針形で花径2~3cm程の小花を多数つけ、花弁はノコンギクよりも濃い青紫色をしている。

タイアザミ

2010-10-31 | 日記
「数になりたかった皇帝」という本を斜め読みしていて次の文にぶつかった。「ぼくたちはどうしてある日付をいつまでも忘れないでいるのだろう?年が巡って再びその日が来ても、あの日が二度と帰ってこないことなど、わかりきっているのに。」
日付や記念日というものに全く無頓着な自分に対して、母は本当によく昔の出来事の日付を覚えていた。さらには昨年、一昨年の今日は何があったなどよく覚えていたものだ。大切な思い出を忘れないために日付という栞をつけて頭のなかにしまい込んでいたのだろうか。


タイアザミ

台風は去ったがまだ小雨が時折落ちてくる中、近くの雑木林に入り込んだ。地面も滑りやすいしズボンも濡れるが気にしない。あちらこちらにキク科タイアザミが倒れている。このアザミは倒れやすいので、もしかしたらこの時期は倒れるか斜めになってしまうのが本来の姿かもしれないと思ってしまう。


別名をトネアザミといい関東地方に多く分布するらしい。花期には根生葉が枯れ野原や林縁などに生える。ナンブアザミの変種で1~2mの高さ。葉の長さは20~40cmの羽状で深裂。

 
頭花は径3cmほどで紅紫色、総苞片は反り返るか又は開出する。総苞片は触ると痛いかと思ったが実際はそれほど痛くはない。そのかわりに葉の棘は痛い。頭花は横向きに咲くのが特徴。



ノハラアザミ
 
今の時期に野原で見かけるノハラアザミは、枝先に紅紫色の花を上向きにつけ、総苞は鐘形で総苞片はやや反り返り斜上し 粘らない。ノハラアザミの総苞片は触っても痛くない。根生葉は花期にも残るらしい。

草紅葉(タチフウロ、イヌタデ)、ホオノキの果実、シュウメイギク

2010-10-31 | 日記
フウロソウ科タチフウロ

ここ数日秋雨前線と台風の影響で悪天気が続いている。10/27は珍しく天気がよくて、職場近くの野原に分け入るとノコンギクがあちこちで咲き乱れその間に草紅葉が鮮やかな色相を見せていた。葉の特徴ある形からこれはフウロソウ科タチフウロだろう。

花後の姿も残っている。


タデ科イヌタデ

タデ科イヌタデも紅葉がきれい。托葉鞘は筒状で長い縁毛ある。

横に見えるのはノコンギク。


ホオノキの果実?

野原から林にさしかかるところで地面に変なものを見つけた、始めは少し気持ち悪いものかと思ったけれども、これはホオノキの果実だろうか。いろんなものが落ちてるなあ。


キンポウゲ科シュウメイギク

住宅地を通るときに垣根から真っ白のキンポウゲ科シュウメイギクが顔を出していた。花の中央には多数の雌しべが集まり球状になっている。

ヤクシソウ

2010-10-28 | 日記

湿地帯に降りる斜面の日当たりのいいところに黄色の小さなキク科ヤクシソウがたくさんの花を咲かせていた。良く分枝した花茎をもち横に広がっている。頭花は舌状花だけからなっていてオニタビラコと似ているのでその仲間であることが納得できる。


手で持ち上げてみるとこんなに小さい花で背が低いのでつい見過ごしてしまいそう。でもよくみるといい形をしている。

 
葉は互生し基部では茎を抱いている。茎を折るとトウダイグサと同じように白い液がでてきた。そのためにチチクサの別名がある。

セイタカアワダチソウ

2010-10-28 | 日記

オギの群生の周りにはキク科セイタカアワダチソウもまた群生している。セイタカアワダチソウは空き地などで群生しているので嫌われ者だが、その黄色の大きな円錐花序が青空に向かってそびえる様はやはり美しい。


この写真の左はアカバナ科メマツヨイグサの葉、右がセイタカアワダチソウの葉。葉には短毛がありざらつく。葉の中心部にある3葉脈が特徴的でこれで他の似たものと区別ができそう。

オギ

2010-10-28 | 日記

昨夜は当直で睡眠不足。とても空気が澄んでいて秋晴れだったので、昼休みに職場すぐ近くの湿地帯に入ってみると3m以上もあるイネ科オギが群生していた。銀色に輝く穂が風になびいてとても美しい。


オギとススキは似ているけれど、穂の美しさではオギが上だろう。オギは湿地帯に多くてススキは野原に多い。湿地なので写真では左にヨシが見える。



オギの小穂は基部に長い毛が密生していて、先端には芒(のぎ)はない。



こちらはススキ。ススキの小穂の基部の毛は短くて先端に長い芒がある。


 
オギの葉鞘の外側には毛が密生している。右の写真は2010/10/23に別の場所で撮影したもの。



この写真は左がヨシで右がススキ。ススキは葉舌の縁に毛が密生しているのに対して、ヨシにはあまり毛は目立たない。



 
オギの林の中でカマキリに出会った。睨んでる~。

ホトトギス

2010-10-25 | 日記

10/23は久しぶりでいい天気だった。青空は澄んですがすがしい。道路脇に近くの人が植えたと思われる紫色の斑点を持つ花、ホトトギスを見つけた。ホトトギスはユリ科の多年草。ホトトギスの伝説では、弟を殺した兄はそれを悔やんでホトトギスという鳥になり泣き叫ぶとき喉から血が飛び散って胸の毛に紫の斑点がついたという。そしてその斑点の付いた毛が落ちてホトトギスの花になった。この話を聞いてオトギリソウの伝説を思い出した。そうオトギリソウの花や葉に見られる黒点も兄が弟を切った時に飛び散った血しぶきだった。

 
花弁が6枚あるように見える。ユリ科なので実際には3枚が花弁(内花被)で3枚ががく片の変形した外花被。花の基部に3つの距がある。


これは2009/10/12近所の畑の横で撮影したもの。腰の高さくらいまでなる。

スダジイとドングリ

2010-10-25 | 日記
奄美大島では記録的豪雨により死者3人を出したと報じている。突然襲いかかる天変地異や災難の前に無力な者はただ為すすべもなすく悲しみを募らせるのみ。ある熟練看護師が嘔吐患者の吐物を処理しながら「便臭は慣れたけどこの吐物の匂いだけは何年たってもだめ」とつぶやくのを聞いてふと子どものある出来事を思い出した。小学校4年の夏、九州から北海道に転校したその直後のことだった。午後の授業の最中に真後ろに座っていた子が突然嘔吐しその吐物をすべて頭から浴びせられて吐物まみれになてしまった。顔は洗って髪は拭いても臭いは残るし吐物は下着までしみ込んでいる。授業が終わり下校。汚れた服のまま帰る途中ただ悲しくて悲しくて涙が流れた。自分の力ではどうしようもないと知ったときに悲しみがくる。


10/23は朝から気持ちがいい天気なので大学近くの児童公園を歩いた。まぶしい朝日に照らされてブナ科スダジイが果実をつけている。堅果は円錐状卵形で殻斗は堅果全体を包み成熟すると3裂する。

 
葉は全縁または上半部に波状の鋸歯があるり、裏が銀色の光沢があるのが特徴。

ドングリとはブナ科の木の実を総称したものなのでスダジイの果実もドングリの一つ。いろんなドングリを拾ってみたい。
 
殻斗に横縞があるものの代表はシラカシ。殻斗がうろこ状のものの代表はコナラ。大仏の頭のようだ。

ナンキンハゼ

2010-10-22 | 日記
パウロ・フレイレという学者が次のことを言った。「教育とは相手を既存の方法や法則に服従させるための手段であるか、相手の自主性や判断力を高め既存の世界から解き放つための過程かのいづれかである。前者をコンプライアンス、後者をエンパワーメントと呼ぶ。」いい子で素直な子を造る教育と批判精神を持った子を育てる教育の違いと言ってもいいだろう。この考えは色々なところで応用できる。例えば糖尿病の患者教育において、医者の出す薬をただ服用するだけの受け身的な態度から、正しい知識のもとに自分で考えて自己管理ができる積極的な姿勢へ向うように指導することは重要なことだ。学生の勉強でも受け身的な試験勉強だけではなく、自分の興味と発見の喜びがあればどんなに楽しく積極的に勉強できることか。では受動から能動への転機はいつどのように起きるのかなあ。


トウダイグサ科ナンキンハゼ
 
日曜日の朝はパンを買って散歩に出かけることが多い。パン屋の前の街路樹はトウダイグサ科ナンキンハゼで最近葉が色づき始めた。昨年は紅葉を見る前に市の剪定業者が枝落としをしてしまって全く興ざめだったけれども、今年は今のところ無事。ナンキンハゼはその葉の形といい紅葉するときのグラデュエーションとか色あいの美しさは格別だ。一番の見頃は来週あたりかな。


果実がまだ青いけどたくさんついている。豊作豊作。

コスモスと秋の公園

2010-10-20 | 日記

先日、運転中に白とピンクと赤が目に入って来て車を止めると、コスモスが一面に広がり限りなく続いているかのようだった。今ちょうどコスモスが見頃。


キバナコスモスもまだ咲いていた。左はキバナコスモスで右はコスモス。



ユリ科ブルビネ


遊歩道に誰かが植えたのだろうか、橙色の見慣れない花を見つけた。どうみてもユリ科に見えるので橙色のユリ科を検索したらブルビネ・フルテスケンスという名前がでてきた。

 
アロエに近縁の多肉植物でハナアロエとも呼ばれるらしい。この黄色いふさふさの毛の生えた雄しべが面白い。



ミカン科ヘンルーダ


不思議な花と葉の形。ミカン科とは思えないなあ。

 
変わった形の花でしかも葉もかたちが面白い。そして香りがある。常緑の多年草といっても茎は木質化している。



シソ科メキシカンセージ


最近あちこちで咲き始めたようでよく見かける。


花に毛が密生していて暖かそう。色あいもよくて素晴しい。



シソ科チェリーセージ


赤白のコントラストがきれいなものもあるし、目の覚めるようなチェリーレッドの花もある。

 
いい香りが漂っている。



カタバミ科オキザリス・トリアングラリス

 
オキザリス・レグネリーともいう。紫褐色の三角形の葉が特徴。ピンクの花が葉の紫褐色とコントラストをなしていていい感じ。



タデ科イシミカワ


湿地のそばではイシミカワの青い果実が見られる。



グミ科ナワシログミ


ヤマダ電機の駐車場で強烈な香りが漂ってきた。見るとグミの花がたくさん咲いている。今頃咲くのはナワシログミ。自然に生えた感じもするなあ。ナワシログミはツル的な常緑低木。勢いのあるシュートを形成している。


葉や茎には星状毛が生えている。花には褐色の斑点が見えるのが特徴。


棘も見られる。




アカタテハがセイタカアワダチソウの葉にとまっていた。

うどんげ(優曇華)の花

2010-10-17 | 日記

モミジアオイ(アオイ科)は2010/8/31に観察したように夏の花だと思っていたら畑の脇にまだ咲いていた。少し見ていたら、その葉の裏にたくさんの小さな粒々が糸で葉裏にしっかりとついているのに気付いた。


ああこれこそ昆虫クサカゲロウの卵塊、別名うどんげ(優曇華)の花だ。クサカゲロウも弱々しいけど卵も弱々しいなあ。初めて「うどんげ」という言葉をきいたのは高校時代に源氏物語を読んだ時のことだった。すっかり忘れていたけど2年前位に枯れ木についた奇妙なものを調べてみると、これをうどんげの花と呼ぶと知ってその懐かしい響きが気にいっている。

ヤマハッカ

2010-10-17 | 日記

紫の小さな花をたくさん付けた草を見つけた、一瞬アキノタムラソウかな?と思ったけどもよく見ると花も葉も違う。

 
花は小さいけど上唇には紫の斑点が縦に4列ほど並んでいる。雄しべと雌しべは下唇に包まれる感じで前に突き出ている。右は2009/10/3撮影したシソ科ヤマハッカの花。


見る場所とか時間とかで随分感じが違う。これは2009/10/3に撮影したヤマハッカ。


これは2009/10/3にアキノタムラソウとヤマハッカを比較したもの。左のアキノタムラソウの花は右のヤマハッカとは逆に下唇に模様があり雄しべと雌しべは上唇に包まれる感じで前に突き出る。花柄が長いのがヤマハッカでアキノタムラソウは花柄は短い。アキノタムラソウは学名Salvia japonicaというからサルビアの仲間でしかもキバナアキギリSalvia nipponicaととても似た名前がついている。どちらもニホンサルビア?

 
ヤマハッカの葉には翼があるのが特徴。右のアキノタムラソウの葉は羽状複葉。

キバナアキギリ

2010-10-17 | 日記

昨日(10/16)は午後に近くの公民館で講演。そのあと地区住民の人たちの出し物を少し見せてもらった。フラダンスの会の人たちによる踊りは素人っぽくて面白可笑しかった。その後夕方になってきたけれど職場のすぐ近くの林とその林縁にある野原を少し歩いたら黄色や紫の花があちこちに咲いていた。

 
黄色の花はシソ科キバナアキギリ。学名はSalvia nipponicaとついているから、サルビアの仲間で日本産なのだろう。葉は対生し長い柄があり矛形なのが面白い特徴。

 
正面から見ると赤い葯が見える。葉の両面特に脈上には毛が多い。

ノコンギク

2010-10-17 | 日記

縄文貝塚の野原でも職場近くの林の横の野原でも今野菊がたくさん咲いている。10/16の朝は曇っていたけど6時半から1時間ほど散歩した。ノギクの区別は難しいから自信ないなあ。


葉も両面に短毛が生え触るとざらつく。葉は3脈が目立ち縁にはまばらに鋸歯がある。総苞片は緑色で先端は紫色を帯び3列に並ぶ。などなどの特徴があったから多分ノコンギク?

 
よく似たシロヨメナの総苞は筒状で全体に緑色をしていて、総苞片の先端はとがっており反り返ることはないらしい。

 
さらに確認するために一つの花をほぐしてみて冠毛の長さを調べてみると比較的長い冠毛があった。ノコンギクは筒状花にも舌状花にも長い冠毛があるので大丈夫だろう、ホッ。