せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ツリフネソウとクコの実

2013-09-25 | 日記
ツリフネソウImpatiens textori ツリフネソウ科



いつもの朝の散歩道で思いもかけずツリフネソウの群落を見つけた。昨年も一昨年も気付かなかった。花が咲くまでこの湿地にどんなものが生えているのか知らなかった。今年の夏は暑かったのにこの湿地帯が乾かなくてよかったなあ。




花の後ろに伸びる距の先端が渦巻き状に巻くこと本種の特徴。


後ろ。




見れば見るほど不思議な形。


ホシホウジャク



ホシホウジャクがやってきて吸蜜し始めた。ホバリングしての吸蜜は見事。ツリフネソウの距の蝸牛状に巻いている部分は蜜を分泌するところだから、そこまで長い口吻を伸ばすことができる昆虫は限られてくる。ホシホウジャクにとってはこのツリフネソウはうってつけの形と大きさだろう。自然はうまくできているもんだなあ。



インパチェンス ツリフネソウ科

アフリカホウセンカ。花を観賞する園芸植物。これもツリフネソウと同じ仲間。葉は何となく似ている感じもする。花は全く異なるが長い距がある点では同じ。ただしインパチェンスの距は巻いていない。



クコ ナス科

ツリフネソウの湿地帯のすぐ横の小道を行くと今度はクコがたくさんの果実をつけていた。秋の果実になってはじめてその存在に気付いた。




クコは落葉の低木。茎がやや蔓状に伸び基部から群がって分岐する。枝は縦にすじがあり、小枝の変化した短い刺がところどころにある。




果実と根皮は秋に採取し乾燥させたものを生薬をとして用い、それぞれ枸杞子(くこし)と地骨皮(じこつび)と呼ぶ。試しに果実をとって噛んでみたが、何の味もないから吐き出した。まずいミニトマトといった感じ。


クコ葉は虫に食われて完全なものが少ない。



クコの花はその色が美しい。

夏咲いていた睡蓮

2013-09-24 | 日記
NHK日曜美術館「命めぐる睡蓮の庭 平松礼二 モネとの対話」を見て夏にみたスイレンを思い出した。

「ハナミズキ」の歌詞に「夏は暑過ぎて 僕から気持ちは重すぎて」とあるが、今年の夏は暑かった。暑かった夏を思い出す時、その光景は光に溢れ時間はとまってまたゆっくりと動き出す。暑い日差しを浴びてスイレンが大きな池一面を覆い尽くさんばかりに葉数を増やしていた。水面でギンヤンマやシオカラなどが縄張り争いをしている。


水面に赤と白のスイレンの花が点々と見える。






未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることからヒツジグサともいう。スイレンの花は午前中が見頃。





白いスイレン





秋の公園で見かけた植物 ~ コウシュンカズラ、コリウス、ハゲイトウ、ツノナス

2013-09-24 | 日記
今週も来週も講演会で発表があるので昨日は一日スライド準備。前日にミステリーチャンネルのアガサ・クリスティー ミス・マープル「蒼ざめた馬」「チムニーズ館の秘密」「青いゼラニウム」「鏡は横にひび割れて」などを録画しておいたのでそれを見ながら仕事した。それぞれ1時間半ものだから、じっとして見ているだけで体も疲れた。イギリスの田舎の古い立派な屋敷を舞台に起こる殺人事件。庭に出したテーブルでお茶をする光景や庭に咲く花々の映像も美しい。



コウシュンカズラ キントラノオ科





枝先に総状花序を出し鮮やかな黄色い花をつける。大きくなるとツル性で木に巻き付くらしい。



コリウス シソ科

手前に見えているのはアンゲロニアかな?




葉が美しいコリウスは今が真っ盛り。中には小さな花をつけているものもある。



ハゲイトウ ヒユ科



花壇の中に鮮やかな葉をつけているものがあった。コリウスではなさそう。ハゲイトウかな?学名Amaranthus tricolor



ツノナス(カナリアナス) ナス科



大きな鉢に植えてあった。これと同じものを近くの小学校の裏の畑で子供たちが育てているのを見たことがあった。その時はまだ果実が無かったので何という植物か分からなかったが花の形からナス科であることだけは分かった。






ツノナスはブラジル原産のナス科で、果実がキツネの顔に似ていることからフォックスフェイスやキツネナス(狐茄子)とも呼ばれる。 カナリアがとまっているように見えることからカナリアナス(金糸雀茄子)とも呼ばれる。

一面のサルビア

2013-09-23 | 日記
先週台風が過ぎたかと思ったらまた20号が近づいて来ている。早朝の公園には一面サルビアが咲いていた。どれもこれも美しい。

サルビア シソ科

サルビア・スプレンデンス

ブラジル原産。









サルビア・コッキネア

南アメリカ原産。







サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア)

北アメリカ原産。





サルビア・ガラニチカ (メドーセージ)

メキシコ原産。濃紫色で萼は黒。


ゴマノハグサ健在

2013-09-19 | 日記
公開市民講座で話をするように頼まれて保険センターへ出かけた。台風一過の晴れ渡った空には雲ひとつ見当たらない。まだ夏の余韻を残しているやや涼しい風がクヌギの大木の間からこちらのススキの原へ駆け抜けていく。まだ20分ほど時間があるから少し草むらに入ってみようと車を降りた。ベンチでは年配の二人組がのんびりとスケッチをしている。年をとったらあんな風にのんびりと絵でも描いて過ごすのもいいなあと思うけれど、実際毎日が日曜日の生活は自分はすぐに飽きるに決まっている。天気の悪い憂鬱な日だけ仕事をして、いい天気の日はあちらこちら飛び回るのがいいけどなあ。



ススキ イネ科



ススキの小穂は毛が短く、ノギがある。ススキの根元に今頃ナンバンギセルが顔を出しているのではないかと期待したが、草が多くて中に入り込むことが困難で今回はギブアップ。その代わりに草むらに咲く野の花を観察。



チカラシバ イネ科



ブラシのような穂が特徴的。



ワレモコウ バラ科



穂は短く楕円形につまり、暗紅色。



タチフウロ フウロソウ科  学名:Geranium krameri

ススキの草むらに入ってい行くとタチフウロが群生して花を咲かせていた。








花はとても美しい。ゲンノショウコを大きくしたような花。




後ろ姿。



キンミズヒキ バラ科

チカラシバと並んで黄色い花が咲いていた。キンミズヒキの花だった。


果実にはトゲがあって服やズボンにくっ付く。


右はタチフウロで左がキンミズヒキの花。花弁5、雄しべ8-14本、短い2花柱。似たものにヒメキンミズヒキがあるが雄しべは5-6本というから区別は容易。



ツルボ ユリ科

ツルボもまた群生していた。





ノハラアザミ キク科

ノハラアザミ?が美しく咲いている。


ノハラアザミの花は初秋から秋に咲き、花の基部のトゲ状の総苞片が斜め上に開出しているのが特徴らしい。



ゴマノハグサ ゴマノハグサ科

ゴマノハグサは全く地味な雑草だから名前は有名でも決して人気は出ないだろう。人間の背丈よりも高く伸びた茎の先に花をつけ大半がもう果実になっている。


この野原は大昔から変わらずに存在していて、そのおかげで環境省レッドリストの絶滅危惧植物のゴマノハグサがまだ残っている貴重な場所。しかし年々セイタカアワダチソウが増えてきてゴマノハグサは押され気味。いつの日にか消えてしまわないことを祈るばかり。


まだ花が咲き始めたばかりのものもある。


葉は対生し縁には鋸歯がある。葉を揉むと胡麻の匂いがして、ちょうどゴマギの葉を揉んで匂いを嗅いだ時と同じだ。




黄緑色の花冠はツボ形で長さ約6mm。目立たない花。

ダンドク、フウリンブッソウゲ、インドザクラ、メハジキ、ピンクノウゼンカズラ

2013-09-18 | 日記
江戸中期の漢方医、吉益東洞は「万病は唯一毒、衆薬は皆毒物なり。毒を似て毒を攻む。毒去って体佳なり」と万病一毒説を唱えた。毒(薬)が身体の中の毒(病)に当たって瞑眩(めんげん)し、(病毒が)身体の外に出て病が治ると考えた。瞑眩とは生体の好転反応のこと。これは当時誰も思いつかなかった発想らしい。視点を変えれば見えなかったものが見えてくるのは昔も今も変わらない。物事の理解は視点が大事。広い知識と深い見識があることは前提であるけれども、良い位置取りで観察し先入観にとらわれずに考えることがいい発想につながる。



ダンドク  カンナ科

何故か分からないがこの薬草園にはこの植物があちこちに植えてある。繁殖力が強いのかもしれない。名札がどこにもないので何という名か家に帰ってネットで検索した。


葉の雰囲気からカンナの仲間だろうと思って検索してみるとダンドクという変な名前。ダンドク(Canna indica L.)は、熱帯から温帯に生育するカンナ科の多年草でカリブ諸島、熱帯アメリカ原産。園芸種のカンナの原種である、と説明されていた。


花の構造は、複雑なのかどうなのかも分からないくらい変な花。赤色から黄色の花弁化した雄しべが3個あり、そのうち1個に葯がつき、さらに1個は反り返って唇弁になっているらしい。


果実。

中国では美人蕉と呼ばれ、花を止血薬とし、根茎を急性黄疸型伝染性肝炎、喀血、白帯、月経不順などに使用するらしい。やっぱり薬草だった。



フウリンブッソウゲ (風鈴仏桑華 フウリンハイビスカス) アオイ科

見上げると一輪のハイビスカスが風鈴のように下向きに咲いている。花柄は下に長く伸びて大型の五弁花には細く深い切り込みがある。


ハイビスカスが通常一日花なのに対して、フウリンブッソウゲは何日も咲く。



インドザクラ (ナンヨウザクラ) トウダイグサ科

以前温室で見たことがあったがその時はナンヨウザクラと名札に書いてあった。鮮やかな赤が印象的。


学名はJatropha integerrimaで、トウダイグサ科ヤトロファ属の常緑小低木。



メハジキ シソ科

どこにでもありそうな雑草にみえるが、薬草花壇に植えてあるから薬草だろう。名札にはメハジキ。
調べると日本、台湾、朝鮮、中国などアジアに広く分布する草本で、道端や野原などいたるところに自生するという。






メハジキは、2年草の草本で茎は四角で真っ直ぐのびて、高さは2mになる。メハジキの全草を乾燥した、益母草(やくもそう)を、産後の止血、月経不順、めまいに用いる。  



ピンクノウゼンカズラ  ノウゼンカズラ科

ノウゼンカズラは橙色か赤に決まっていると思っていたから、この薄桃色のノウゼンカズラを見て驚いた。何とも優しい感じ。


花冠は5裂。葉は奇数羽状複葉で対生、小葉は長楕円形で先が尖る。


学名はピンクノウゼンカズラ Podranea ricasolianaとノウゼンカズラ Campsis grandifloraで属名が異なっている。ノウゼンカズラは中国原産、ピンクノウゼンカズラは南アフリカ原産のつる性落葉低木。

コガネバナ

2013-09-16 | 日記
コガネバナ シソ科



爽やかな青の花がたくさん咲いていた。花壇一面に植えられていたのではじめはクサフジかな?とおもって近づいた。花を見るとタツナミソウに似ている。一体今どきこんな花が咲いているとは何だろうと名札をみるとコガネバナとあった。


コガネバナはシソ科タツナミソウ属の多年草。根の断面が鮮やかな黄色をしているためコガネバナと名付けられている。根を乾燥したものを黄芩(おうごん)という。黄芩は漢方では有名な薬味であるからコガネバナに出会えてうれしい。黄芩は「心下痞を主治す。胸脇苦満、心煩、煩熱下利を兼治す。」と吉益東洞は「薬徴」に記している。


薬草にしておくにはもったいないくらい美しい花。

ベラドンナ

2013-09-16 | 日記
ベラドンナ ナス科

ある大学の近くを通りかかってその中に薬草園があることを知った。早速入ってみる。ベラドンナと名札がつけられた植物があった。えっこれがベラドンナ?と驚いた。想像したよりあまりに地味。


ベラドンナの名を初めて知ったのは薬理学の授業だった。薬理の教授はベラドンナがイタリア語で「美しい女性」を意味する bella donnaに由来すること、瞳の大きな女性は美しくみえること、ベラドンナが散瞳薬であるアトロピンの原料(根を用いるらしい)であることなどを講義した。当時はベラドンナがどんな植物かなど何の興味もなかったが、ただこういった雑学だけは記憶に残っている。




ベラドンナ(学名:Atropa bella-donna)は、ナス科オオカミナスビ属の草本。和名は、オオカミナスビ、オオハシリドコロ、セイヨウハシリドコロ。

ハツユキカズラ

2013-09-14 | 日記
夜遅くなってオペ室から医局に戻ってきたS先生は憔悴しきった表情で「土壷にハマってしまった」と言うとうつむいて顔をしかめた。その様子から術中に何らかのトラブルがあったことが予想される。S先生は血管外科のスペシャリスト。近隣の大きな病院からもその腕を見込まれて手術を依頼されるほどの先生であるのにそれでもうまくいかないことがある。何の慰めも言葉も見当たらず、心の中で「しょうがない」と言うしかなかった。



ハツユキカズラ キョウチクトウ科



交差点で信号待ちをしていると横の花壇にグランドカバーとしてハツユキカズラが植えられていた。ハツユキカズラはテイカカズラの斑入り品種でピンクから白に変わる斑入り葉が美しい。ハツユキカズラはいつもの公園でも植えられていた。



テイカカズラ 



ハツユキカズラの花はないかと探したが見当たらない。近くの垣根をみると代わりにちょうどテイカカズラの花が咲いていた。ハツユキカズラの花もきっとテイカカズラと同じだろう。常緑つる性低木。キョウチクトウ科独特の花の形。

 
花の後ろと葉の裏。

エボルブルス(アメリカンブルー)

2013-09-12 | 日記
車の中でスマホを充電しながらイヤホンで音楽を聞いていたらコードが絡んで解くのに四苦八苦、結局路肩に停車して線を解くことになった。このとき知恵の輪という言葉が浮かんだ。初めはすっきりと離れていたものが、いつしか複雑に絡み合い解けなくなってしまうことがある。人間は利害、感情、プライドなどに強く縛られているから、人間関係の中で絡んだ糸は余計にややこしい。手足を縛られて底なし沼に投げ出されたように永久にこの泥沼から抜け出せないのではと絶望感に襲われる。しかし根気よく知恵をもって解いていくほかに手はない。時間をかけて試行錯誤すれば糸も解けてくるかもしれない。知恵の輪は強引に引いても外れない、知恵を使って時間を使ってはずすしかない。



県立公園の花壇には青いアサガオに似た花が植えられていた。エボルブルス(アメリカンブルー)だろう。以前に見たコンボルブルス(今年6/20のブログ)に似ているが、コンボルブルスは半つる性なのに対して、これは匍匐性で地面から20-30cm位と背が低いし花も小さい。

エボルブルス(別名アメリカンブルー) ヒルガオ科







エボルブルス・ピロサス Evolvulus pilosusという種が日本で一番多く栽培されている種で、葉や茎に白い滑らかな白毛があるのが特徴らしい。北アメリカ原産。

フウセントウワタとトウワタ

2013-09-10 | 日記
論文はなかなかはかどらない。ギアを入れてスピードアップが必要なのに。焦りが出てくる。今朝は夜明けとともに空には青空が広がり始め、もう秋が近いことを感じさせる涼しい風が時折木立の間を抜けていく。公園の入り口のモミジバフウの街路樹にはすでに不思議な形の果実が無数にできていて、秋の紅葉のあとにはその果実だけが残って最後に路上に落ちる例年の光景を想像してしまう。広い花壇には赤とピンクのサルビアがキバナコスモスとともに咲いている。あとで時間があれば写真を撮ろうと思いながら、とにかく目的のフウセントウワタへ直行した。


フウセントウワタ Gomphocarpus fruticosus ガガイモ科







よく畑の隅などに植えられている。でもこうして公園の大鉢で植えられると立派に見える。






初めてこの果実を畑で見た時にはびっくりした。大きな毛のはえた袋状の果実はまるで人間の陰のうを連想させるからだ。朝鮮朝顔の果実もトゲがあるけれどフウセントウワタの果実は柔らかくて、そうフウセンカズラの果実にも近い。しかしフウセンカズラには毛はない。この風船状の果実の中がどうなっているのか興味があったが公園の中の植物だからやたらに割ってみるわけにもいかない。ガガイモ科だから綿毛のついた無数の種子があるのだろう。そのうちにまた来てみよう。






花も変わっている。淡緑色の小さな蕚、大きく反り返った白い花弁。そして特徴的なのはその内側にある漏斗型をした副花冠でこの凹みの中に蜜が貯まりアリが来る。中央にあるのが雄しべと雌しべの集った蕊柱(ずいちゅう)らしい。この花は先日別の場所で見かけたトウワタ(アスクレピアス)ととても似ていた。


 
トウワタ Asclepias curassavica ガガイモ科
別名:アスクレピアス



副花冠の中からツノ状の付属体が出ている点がフウセントウワタと構造上異なる。

マルバアサガオ、ボタンヅルとクレマチス

2013-09-09 | 日記
公園を朝歩くとフェンスに絡みついたマルバアサガオの青く輝く花が咲いているのが見えた。この青はいつ見ても美しい。周りには白い小さな花をたくさんつけたツル性植物が同じように絡んでいた。小さな花はよく見ると2種類でボタンヅルとセンニンソウだった。いつもこの二つは似ていて遠くから見ると区別できない。近づくとその葉の形で一目瞭然。青と白の花、そして青空と白い雲が朝日にまぶしい。


丸葉朝顔(マルバアサガオ) ヒルガオ科

丸葉朝顔(マルバアサガオ)はヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草。原産地は北アメリカ、中央アメリカ。







ボタンヅル キンポウゲ科

センニンソウは葉が全葉で5枚の小葉を持つ羽状複葉であるのに対して、ボタンヅルは葉は3出複葉で小葉は卵形ときに3裂し(ボタンの葉に似ている)で鋸歯がある。4枚の花弁に見えるのは萼片で、本当の花弁はない。


右半分にはセンニンソウが左半分にはボタンヅルの花がある。


これはすべてボタンヅル。


これもすべてボタンヅル。


こちらは別の場所で見つけたボタンヅル。


ボタンヅルの雄しべは花弁(萼片)と同じくらいの長さがある。


後ろから見ると確かに萼片だ。



センニンソウ キンポウゲ科

こちらはセンニンソウ。


センニンソウの花はボタンヅルより少し大きめで花弁(萼片)が雄しべよりも長い。



クレマチス キンポウゲ科

民家の庭先で見かけたクレマチス(別名 鉄線)。






ウィキペディアによれば、クレマチス(Clematis)はキンポウゲ科センニンソウ属のことで、 園芸用語としては、このセンニンソウ属の蔓性多年草のうち花が大きく観賞価値の高い品種の総称。

シコンノボタンと'コートダジュール'

2013-09-08 | 日記
朝、久しぶりで県立公園に出かけるとの温室前の花壇には色とりどりの花が咲いていた。傍らの大きな鉢にノボタン科シコンノボタンとノボタン科の別種が寄せ植えされているので2種同時に観察できる絶好の機会。おそらく一つはシコンノボタンで他方はコートダジュールという園芸種だと思う。



シコンノボタン(紫紺野牡丹) Tibouchina urvilleana





樹高は2-3m。シコンノボタンの葉は厚く全縁で対生、ビロード状の毛が密生しているのが特徴。花は紫色の一日花で5弁、花弁同士が重なるり、葯は紫色。



シコンノボタン ‘コート・ダジュール Tibouchina cv. Cote d'Asur





コート・ダジュールはシコンノボタンの園芸種らしい。樹高は1-3m程。葉はシコンノボタンに比べて細長くツヤがある。花弁は細く花弁同士が重ならず、雄しべが白い。多花性で秋遅くまで咲く。


下の方にあるのがコート・ダジュールで、上のほうにはシコンノボタンの葉が見える。センニチコウも一緒に植えてある

ハツユキソウ

2013-09-05 | 日記
BBC製作のテレビドラマ『SHERLOCK (シャーロック)』を見てるとホームズはパソコンやスマホのパスワードを推理してやすやすと当ててしまう。先日友人のブログがハッキングの被害を受けた。以前自分で設定したパスワードを忘れてしまい結局データを引き出せなくなって困ったことを思い出した。ちょっとひねったパスワードは自分でも思い出せなくなる。自分で思いだしやすいパスワードというのは人からも推理されやすい。自分だけがすぐ思いだせる秘密の言葉は以外に少ないのかもしれない。



ハツユキソウ トウダイグサ科



家庭菜園と思われる畑に、名前の通り雪が積もっているかのように葉を白く染めたハツユキソウが植えられていた。トウダイグサ科はその茎を折ると乳汁がでて皮膚がかぶれるくらいだから決して食用にはならないだろう。純粋に観賞用に植えられていると思う。ポインセチア、ショウジョウソウも同じ仲間で葉の色が美しい。


何株も植えられている。




光にかざしても美しい。




小さな花と果実。葉に比べると全く目立たない。

モクゲンジの果実

2013-09-04 | 日記
モクゲンジ ムクロジ科



2年前の夏に北京でモクゲンジの街路樹を見てから日本ではあまりモクゲンジを目にすることが無かった。久しぶりで公園に植栽されているモクゲンジを見つけた。果実がたくさんついている。




羽状複葉。鋸歯がめだつ。


早速果実を拾って分解してみる。果実は袋状で中に真っ黒の果実がいくつか入っている。






今の季節は樹木を見上げるとそこに果実を見れるかもしれない。図らずも背景に青空と白い雲が浮かんでいたらそれは幸運。いつでも目にする光景だとは思わないほうがいい。こんな機会はめったにないと感謝してこの瞬間を網膜に焼き付けておこう。到る所、生に溢れていた太古の昔から変わらない世界に包まれて、いつか床に臥し外の物を見ることも出来なくなったときに、そして最後の瞬間が間近に迫ったときでも目を閉じても自由に駆け巡れるように脳裏に刻んでおこう。



カクレミノ ウコギ科

花と果実が見える。

ウツギ ユキノシタ科

春あんなにたくさんの白い花をつけていたのにと思うと何故か悲しくなってしまった。果実は花柱が残っていて上向きに突き出ているのが特徴。

カンレンボク オオギリ科

果実はとても変わった形をしている。中国南部原産。この公園には数年前に植えられた。すぐそばにはハンカチノキも植栽されている。