せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

コオニヤンマ

2014-07-28 | 日記
昨日はあまりの暑さで家から外に出る気はしなかった。熱中症で何人も死亡者がでたとニュースは報じている。こんな時は家でクーラーつけて寝転がってビデオでも見ているに限る。アメリカのテレビドラマ『ブレイキング・バッド』(Breaking Bad)シーズン1の7話とシーズン2の13話を2日間で一気に見た。息つく間もないほどのストーリー展開、過激、ユーモアで20時間があっという間に過ぎた。肺癌告知、メトアンフェタミン(商品名ヒロポン)の密造、覚せい剤中毒、家族の問題などが絡み合って面白い。シーズン5まで出ているらしいから楽しみだなあ。


ムクゲ アオイ科



梅雨が明けてあっという間に連日のこの暑さ。急に猛暑となった。35度以上の暑さが続いている。耐えられたものではない。夜はクーラーが欠かせない。先週夕方に少しだけと思い谷津田に出かけてみた。農家の庭先や畑の周りに植えられたムクゲが暑さの中で平気な顔をして咲いていた。お盆に咲く花の印象がある。




こちらは八重。


淡紫色の八重。

アケビの果実があちこちで大きくなり始めていた。


あっちにもあるこっちにもあると顔を上げて歩いていると、大きなトンボが飛んできた。お、オニヤンマかな?と目で追っていくと枝先にとまった。


コオニヤンマ  サナエトンボ科





オニヤンマはぶら下がる様にとまるから、これはオニヤンマではない。ウチワヤンマかな?と思って近づいてみると尻尾の団扇がないので違う。でもサナエトンボの仲間のように見える。写真に撮って後で調べよう。歩いていくと同じ種類のトンボがたくさん飛んでいる。行き進みながら何と言う種類だろうと心浮き立っていた。子供の頃、新しく見つけた昆虫を友達と家に持ち帰って図鑑で調べるのがとても楽しかったことを思い出す。ネットで調べるとサナエトンボ科コオニヤンマのようだ。




コオニヤンマはオニヤンマには及ばないがかなり大きい。だからコオニヤンマと名前が付いている。ただオニヤンマとは胸部の柄が全く違うし、左右の目の間は間隔があってオニヤンマのようにくっ付いてはいない。顔がオニヤンマよりも小さい。今度見つけたらコオニヤンマだとすぐにわかる気がする。


ヤブランにとまったシオカラトンボ

林縁にユリ科ヤブランが咲いていた。よく見ると頂きにシオカラトンボがとまっている。




彼らにってはこの暑さなど何とも感じないのだろうなあ。

ユリの王様 ~ ヤマユリ

2014-07-22 | 日記
近所の植林されたヒノキの森に入るとユリの香りが立ち込め、期待とともに進んでいくと何十本ものヤマユリが点々と見事に咲いていた。今年はヤマユリは見れないのかなあと思っていたから嬉しい。






太古の昔からヤマユリは山中に咲いていて縄文時代からその鱗茎は食用にされていたという。大昔の人達もこの花の美しさを観賞したのだろうか?白い花弁の内側中央に黄色い筋を持ち、たくさんの紅の斑点をつけた花。大きさといい、優雅さといい王様の貫録を備えている。


たくさんの花をつける株は茎も太くて年数がたっている証拠。




この株は一輪しか花をつけていないから若い。


雄しべの花粉は服についたらとれない。




黄色の筋と紅色の斑点が美しい。

キジとノウサギ

2014-07-19 | 日記
夕暮れになって職場から車で15分ほどの野原を散歩してみた。ここは湿地帯の近くなので奥のほうには入っていけない。遠くから草むらを眺めていると何やら動いているものがあり目を凝らすと雌のキジだった。


春先には雄の雄たけびがあちこちで聞こえるのでその存在が知れるが、鳴き声が聞こえない時はキジたちは一体どこにいるのかわからない。この湿地帯にはたくさんキジは居るはずだから、どこかで生活しているんだなあ。



野原横の舗装道路の中央に何やら動いている動物が見えた。初めは野良猫かなと思ったがよく見ると長い耳をもったノウサギ(野兎)だった。


でも餌があまりないのか痩せている。



野兎を見たのは何年ぶりだろう。ウサギがいるんだと嬉しくなった。


農家のおじいさんがテッポウムシ(カミキリムシ)にやられたイチジクの枝を切っていた。少し話をして、ついでにこの付近にいる野生動物のことを聞いてみると、イノシシ、アライグマ、ハクビシン、キョン(小さなシカの仲間)などがいて、畑を荒らすという。奥の沼にはミドリガメやカミツキガメ、ブラックバスなどの外来種を誰かが放したために在来のフナなどがすっかりいなくなっているらしい。以前はたくさんいたヘイケボタルも最近は見なくなったという。でも県内では絶滅危惧種の赤いイトトンボがまだこの付近にはいてトンボ保存会の人達が探しにくるらしい。

ヘメロカリスとママコノシリヌグイ

2014-07-17 | 日記
ヘメロカリス  ユリ科

手入れのされていない花壇に真っ赤なヘメロカリスが咲いていた。


一日花なので次から次に咲いていく。



ママコノシリヌグイ  タデ科

植栽されているヘメロカリスの隣で茎にトゲのあるツル性植物が目に入った。ソバの花とよく似たピンクの花をつけているが、まだつぼみ。これがママコノシリヌグイであることはすぐにわかった。さすがにママコノシリヌグイは植栽されているわけではなくて雑草だろう。


以前に家の近くで、これとよく似たトゲだらけのタデ科イシミカワ(2010-07-20、2012-10-06のブログ)を観察したことがあった。イシミカワとの違いはイシミカワにはこのようなピンクの花は付かない事、葉柄はハスの葉ように葉の中から出る事、托葉は丸くて茎を貫く事などが異なる。ママコノシリヌグイは写真のように葉柄は葉の端から出て托葉には切れ込みある。写真の後ろの木はシソ科ローズマリー。


花の雰囲気はミゾソバに似ている。


下向きに鋭いトゲがついていて触ると痛いし怪我をする。昔、紙は貴重だったから用便の後始末に木の葉を使っていたことは容易に想像できる。韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれるらしいから、日本にやってきた帰化人たちが使ったこの名前をもとに、後の人が「継子の尻拭い」と名付けたのではないだろうか?嫁にしろ継子にしろこの棘のある葉を尻拭きに使わせるとは大変ないじめだなあ。

コマツナギハイボフシとシロソウメンタケ

2014-07-17 | 日記
梅雨はまだ明けていないようだが外はすでに猛暑。あっという間に夏になったような暑さが来て体が気候の変化に順応していない事が先週までの尿管結石の原因かもしれない。しかしその痛みも嘘のように消え去った。排尿時何の痛みもないことがこんなに幸せなことだとは思ってもみなかった。いい天気だけれどまだ無理をしないほうがいいから外に出ることは控えて先月に撮った写真を眺めてみる。


コマツナギとコマツナギハイボフシ

林縁の小道にはマメ科コマツナギがたくさんのピンク色の円錐花序を葉の脇から伸ばしている。葉は奇数羽状複葉。


葉をよく見ていると何やらいぼ状のものがたくさんついている。ちょっと気味が悪い感じもするなあ。




葉表や葉裏が小さなイボ状やニキビ状に突出して反対側は凹んでいるだけの開放型虫えいをハイボフシと呼ぶらしい。葉についているいぼ状の虫こぶという意味だろう。フシダニの一種が原因と考えられている。


花は美しい蝶形花。でもこんないぼだらけでは嫌われそうだなあ。



シロソウメンタケ シロソウメンタケ科

サクラの木の下で何やら白いものがあちこちに伸びている。気味悪いけどよく見るとキノコのよう。


ネットで似たものを調べるとシロソウメンタケという名前が出てきた。


シロソウメンタケは広葉樹林内又は芝生上に群生するキノコ。全体が白色で、肉はもろい。無味無臭で食用となるらしい

ロシアンセージとフェンネル

2014-07-15 | 日記
記憶の扉を開くとその先にはたくさんの引きだしがあって、無限の過去が詰まっているに違いない。しかし度忘れが多くなり、年とともに記憶の想起が困難になってきて、ついにはその記憶の存在すら忘れてしまっていたりする。それでもある時ある歌の歌詞やメロディーを偶然に耳にした時、同じ名前を見てどこかで見たことがあると感じる時、あるいは眼前の光景がどこかで見たことがあるような気がした時などに、過去の葬り去ってしまっていた記憶が突然蘇ることがある。引き出しを開けさえすればそこには自分でも忘れていたさまざまな思い出が川のように流れ出てきて、当時抱いていた悲しみ苦しみ喜びもまた同時に心の中に蘇り当時と同じ感情の火を灯す。母は生前、両膝を人工関節にする手術をしてからは再び自力で歩くことができるようになった。ある日、車で家に帰る途中、母が買い物帰りで歩いているのを見つけた。自力を歩いているのが嬉しかった。車を寄せて家まで母を乗せて帰った。どういうこともない日常の出来事だった。その時母を車に乗せた同じ場所を通過した時、そこを歩く人影が母に見えたかと思うと記憶はタイムスリップし、母の笑顔が浮かび懐かしく悲しく感情がこみあげてきた。



ロシアンセージ  シソ科

日は傾いてきたけれど、夕方6時はまだ明るい。公園のハーブ園で青紫のセージが咲いていた。茎の上部に穂状につけている花が爽やかな印象を与えている。株は根元で枝分かれし直立し高さは1mから1.5mくらいありそう。


紫のがくには毛がびっしり。全体にミントに似た香りがある。調べてみるとロシアンセージのようだ。低木状の多年草で東ヨーロッパ~西アジア原産。


羽状に切れ込んだ灰緑色の葉。



フェンネル  セリ科  和名はウイキョウ(茴香)





ロシアンセージの隣で、細く細かく枝分かれをした葉が特徴のフェンネルが黄色い花をたくさんつけていた。セリ科ウイキョウ属の多年草。セリ科なので前に見たシャクやノラニンジンなどと同様傘を広げたような複散形花序の花。


葉は3-4回に分裂する羽状複葉。漢方では茴香と呼ばれその果実を利用される。茴香は胃の働きをたかめ、腸内にたまったガスを排出する駆風作用があり、安中散にも配合されている。南ヨーロッパ~西アジア原産。

ネムノキの花、タイサンボクの花、タブノキの果実、キリの果実

2014-07-10 | 日記
すぐ近くの中央病院裏の丘には以前大きなタブノキとクスノキが寄り添うように植えられていた。おそらく樹齢50年以上でその高さは15m以上あった。ところが3年ほど前にタブノキを切り倒してクスノキだけが残された。丘の頂きにあるから残されたクスノキはかなりの強風をまともに受けることになりかわいそうに海側の枝はほとんど枯れてしまった。タブノキは耐陰性、耐潮性、耐風性が強くて海岸近くの防風・防潮樹としてよく植えられている。クスノキの方ははそれほど風には強くないのだろう。葉のをみてもタブノキは厚くてしっかりしているのに対してクスノキは薄くてぺろぺろである。かえすがえすもタブノキが伐採されたのが残念でならないが、こんなことで残念がっているのは自分だけだろうとも思う。タブノキの下の歩道には無数の果実が落ちて汚れるので病院管理の人にはとても迷惑だったに違いなく、タブノキが無くなった今ではその歩道はいつもきれいになった。


ネムノキ  マメ科

近所の公園でも川の土手でも梅雨の明けきらないこの時期にネムノキの花がピンクの羽のような花をいっぱいに咲かせている。


この木の下でピクニックをしている家族があった。


タイサンボク  モクレン科



タイサンボクの白い大きな花が高い枝先に見えた。


タブノキ  クスノキ科



公園のタブノキにはたくさんの果実が赤い枝先についている。ムクドリが来てその実を食べていた。


タブノキは常緑広葉樹でクスノキ科の高木。


キリ  ゴマノハグサ科



この間薄紫の花をつけていたと思ったらもうこんなに果実をつけている。


葉は大きい。

シンジュボシマンネングサとヒメイワダレソウ

2014-07-09 | 日記
人の気持ちを理解することは難しい。禁煙家にとって喫煙は嫌なものに感じるが、愛煙家はその気持ちが理解できない。子供のいない人や子供嫌いの人にとって子供のわがままを許す親を理解できない。動物嫌いの人にとっては動物を近くに連れてきて抱いたり触ったりすることが我慢ならない。そもそも異なる嗜好をもつ人の気持ちは理解されにくい。


シンジュボシマンネングサ(真珠星万年草) Sedum pallidum var. bithynicum ベンケイソウ科





歩道の脇やコンクリートブロック塀の隙間などによくみかけるマンネングサは小さな黄色の輝く花が美しい。荒れた公園の花壇に雑草のように蔓延っている。昨年までは確かにメキシコマンネングサの黄色い花がたくさん咲いていたはずなのに、先日行ってみると白い花が咲いていた。ネットで調べるとシンジュボシマンネングサ?のようだ。



シンジュボシマンネングサはヨーロッパ原産の帰化植物。心皮に腺毛がある。線形の葉の断面は円形~楕円形。同じく白い花のウスユキマンネングサ(Sedum hispanicum)は花弁数が6で区別する。



ヒメイワダレソウ(姫岩垂草) Lippia canescens クマツヅラ科



シンジュボシマンネングサのすぐ横に懐かしい可愛い花が咲いていた。ヒメイワダレソウ。


ランタナにそっくりで小さくした感じの花。

ハンゲショウとモクゲンジ

2014-07-05 | 日記
運動療法のテキストの中で、「運動する時間がない、という人がいるが、時間がないという表現は優先事項の低い状態の時にしばしば使われる」と説明していた。確かに、人はやりたいこと、すべきことの中で自分自身にとっての優先順位というものを無意識につけて限られた時間に割りつけているところがある。与えられた限られた時間をどのように使えばいいのだろう?


ハンゲショウ  ドクダミ科

池のほとりにハンゲショウが咲いている。


花のすぐ下に位置する葉の表面が白く変化するのが特徴。



モクゲンジ  ムクロジ科 モクゲンジ属

近くに植えてある樹木に黄色い小さな花がたくさん咲いているのに気付いた。近づいてみるとモクゲンジの花だった。前に北京の街路樹のモクゲンジが一斉に咲いているのを見たことがあるので、すぐにこれがモクゲンジであることが判った。原産地中国。




花は円錐花序。


葉と花を観察してみる。


1回(時に2回)奇数羽状複葉。小葉は卵形で、ふぞろいの粗い鋸歯がある。


花はとても美しい。雌雄同株の雌雄異花。雄花は花弁の基部にはハート形の付属体があり、始めは黄色で次第に鮮やかな朱色に変わる。その付属体の周りの花弁もまた朱色になっている。花弁の黄と赤がとてもいいコントラストをなしている。花弁は4、雄しべは8本。


花はどれも4枚の花弁のうち1枚か2枚が欠けているのが多い。


左側に見えるのは雌花のようだ。

ネジバナ

2014-07-03 | 日記
サッカーW杯ブラジル大会準々決勝を見ていたので今日は睡眠不足。ドイツとブラジルが予想通り準決勝に進んだ。ブラジル、ネイマールはコロンビアの選手に背後から飛び膝蹴りを浴びたような格好になり転倒、起き上がることができず、背骨を骨折したんじゃないかと思った。あとでネットでみたらやはり腰椎骨折したらしい。ブラジル、危機だなあ。


ネジバナ ラン科

梅雨なので連日天気が悪い。しかし南太平洋ではもう台風が発生したとニュースで報道していた。もうすぐ暑い夏が来る。雲の切れ間から日差しが戻ると、野原一面に咲いたネジバナのピンクが浮き上がって見えた。


茎の先に横向きに咲いた花がらせん状に並ぶ。右回りも左回りのらせんもあるし、中にはらせん状にならずにまっすぐなはしご状のものもある。




この株は色が薄くてとても優しい感じ。


ラン科だからランの花の共通の構造をしているはず。小さくてよくわからないが、3枚のがく弁と2枚の側花弁と1枚の唇弁からなっている。唇弁だけが白っぽい。

ギンバイカ

2014-07-03 | 日記
昨日昼頃突然左腹痛が始まって激痛に変わった。ちょうど昼休みにかかる頃だった。すぐにあれが始まった!と天を仰いだ。その痛みたるや居ても立ってももいられないほどで顔面蒼白、油汗状態で、腰を押さえて薬局へ駆け込んだ。座薬をもらい挿入すると20-30分でその痛みは嘘のように消失。これで3回目の尿管結石発作。最近の食生活と水分不足が原因だろうか?以前は尿酸結晶のピンクの砂が尿に出たこともあった。最近は血液データは完璧に近かったのに何故?やはり血液検査だけではだめだなあ。痛みはその後何回か波のように押し寄せてきたが何とか今朝には落ち着いた。苦しくて絶望的な気分になっている時に、昔、血液疾患で入院していた17歳の男子高校生が腹膜炎になり痛みに耐えていた顔が浮かんだ。彼は地元では名の知れた番長で、亡くなる前日まで弱音を吐くことは無く、これまでしてきた悪いことのせいでこんな病気になったんじゃないかと悔しがった。若い命が苦しんで死を迎える残酷さと比べたら尿管結石の一時的な痛みなど無に等しいと感じ、当時の彼の苦痛が今になってわずかに理解できる気がした。


ギンバイカ  フトモモ科

夕暮れ時ではあるけれども、今は一年で最も日が長いのでまだ外は明るい。公園の片隅に植えられた低木の横で写真を撮り続けている年配の人がいた。近寄ってみるとそこには白い美しい花がたくさん咲いていた。名札にはギンバイカとある。


ウィキペディアによればギンバイカ(銀梅花、銀盃花、学名:Myrtus communis)は、フトモモ科の単型の属ギンバイカ属の常緑低木。地中海沿岸原産。英語でマートル(myrtle) , ドイツ語ではミルテ(Myrte)。属名からミルトスとも呼ぶ。花が結婚式などの飾りによく使われるので「祝いの木」ともいう。


最近はいい天気に恵まれない。雨だったが、もう一度翌日行ってみた。




花弁は5枚で、花の真ん中にあるたくさんの雄しべは花弁よりも長い。