せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

雨あがりのウメ

2010-02-28 | 日記
ひまひまに眺めている、花ごよみ(浅山英一)という本のあとがきに次の一節がある。「街の花店、あるいは旅先で山野、丘の林に可憐な花や実を見つけた時、なじみと親しみをおぼえることができればその人は幸せである。その名も知らぬ草花や木というのでは人生の楽しみは半減、いやそれ以下であるかもしれない。」 植物に限らずあらゆる自然に関してこのことは当てはまるかもしれないなあ。
雨上がりなのでお隣の某中央病院裏に植えてあるウメを観察してみる。光が差し込みほのかないい香りが漂いメジロが飛びまわっている。花びらについた雨のしずくにはウメの花自身の後ろ姿が映っていた。

雄しべが花びらに変化している品種もあった。

スノーフレーク

2010-02-28 | 日記
今日は朝から雨、昼になっても雪まじりの雨。午後になってようやく晴れ間が出た。向かいのうちのすぐ横の斜面に毎年出てくるスズランに似た小さな花はヒガンバナ科スノーフレーク。毎年出るから多年草、多分球根で増えるのだろう。ユリ科、アヤメ科、ヒガンバナ科など花弁とがくの質や形が似ていて区別がつかないときに、それぞれを花被片というらしい。スノーフレークの花被片の特徴はその中にある緑の斑点だ。職場の廊下にも誰が撮ったのかスノーフレークのややピンボケ気味の大きな写真が飾られている。この緑があるからこそ絵になる。今日この花が見れたのも雨のおかげ。そういえばパラソルにしてもいい絵柄かもしれない。

花の内側をのぞいてみると花被片中央の緑から雄しべの根元にかけてうっすらとガイドラインが見られる。本当に美しい。

タブノキ

2010-02-26 | 日記
職場近くの藪の中には常緑の樹木がたくさん見られる。とりわけ大きくてやさしい冬芽を見つけた。クスノキ科タブノキの幼木。冬芽は多数の瓦を重ねたような鱗片に包まれ一つだけついている。

葉だけ見るとマテバシイと似ているけれども冬芽を見れば間違えることはない。

これは2010/1/2撮影。タブノキ高木を見上げたもの。

シロダモ

2010-02-26 | 日記
先週ウォシュレットが故障して近所のコジマ電気でTOTOの製品を買ってきた。2/21(日)の夕方自分で取り換えたときに狭いすきまで無理な姿勢をとり続けたせいで今週は全身筋肉痛が続いている。回復遅いなあ。ここ数日は暖かい。春はもうそこの角まで来ている。職場近くの藪に入ってみたら金色に輝く冬芽が目立つクスノキ科シロダモの幼木に出会った。

葉は3脈が目立ち表面はつやがあり光に反射してまぶしいくらいだ。

葉裏はその名のとおり真っ白。

タラノキ

2010-02-25 | 日記
大きなとげを持つタラノキは林の中では要注意だ。何気なく握ったりしてしまうと痛い目にあう。
ふと浮かんだ痛い記憶がある。中学のころクラスメートと些細なことから喧嘩した。当時リウマチの具合が悪かった母には弁当を作ってもらえず昼食はずっと菓子パンを買っていた。喧嘩相手はこの昼のパンを握りつぶして食えなくしてしまったのだ。これに対してこちらは仕返しに机の上にあった彼の弁当箱を広げると鉛筆でかき混ぜて投げ捨てた。クラス中が大騒ぎになったのはいうまでもない。彼のうちは母子家庭。彼は弁当箱を拾い上げるとお母さんと言って涙を落とした。それを見た自分も涙があふれ出てきた。忘れてしまいたいのに何故かよみがえってくる思い出があるものだ。

夏には2回羽状複葉のみごとなとげだらけの葉を広げる。これは2009/8/18に撮影。

葉痕は幹をぐるりと取り囲むV字型。

アオジ

2010-02-24 | 日記
梅園に黄緑色の小鳥が飛びまわっていた。鳥はあまりに動きが俊敏でなかなか撮ることができない。一瞬の油断を見て撮ったらアオジのようだ。


これは目の周りが白いのでメジロだろう。アケビのつるに乗っているのかな。

遠くの枝で休んでいる鳥がみえた。腹が橙色のアカハラのようだ。

公園のいたるところにムクドリが群れをなして地面の虫?を探している。

水たまりにはキジバトが水浴びにきてついでに日向ぼっこ。

みんな自分のことで精いっぱいに生きている。

イヌザクラ

2010-02-23 | 日記
林の中で赤い冬芽の木を見つけた。こんな赤くて小さな冬芽はイヌザクラしか思い浮かばない。樹皮は薄くはがれているのやはりでサクラの仲間の感じがする。

別の木の短枝の頂芽。

初めてこの冬芽を見たときにどんな花が咲くのかと思ったが、4月末に咲いた花は素晴しいものだった。これは2008/4/28撮影。サクラにもいろいろあるなあ。

クリスマスローズ

2010-02-22 | 日記
今、公園で下向きに咲く花がこのキンポウゲ科クリスマスローズ。花弁に見える部分はがく片で5枚、花弁は退化して雄しべをとりまく蜜管となっている。葉に見えるのはどうも苞葉で純粋の葉は根茎から直接出ているらしい。構造はかなり複雑。そおっと下向きの花を持ち上げてみると、がく片についた斑点が赤インクを飛ばしたようにとっても鮮やか。多数の雄しべに囲まれた3本の雌しべも確認された。見てはいけないものを見たのかな?つい周りを見回してそっと花を下ろした。

下から見上げてみるとこんな感じ。

シクラメン

2010-02-22 | 日記
公園の植え込みの中シクラメンが今花盛り。何気なく見ていると一枚の葉が、この御紋が目に入らぬかと言わんばかりにこちらを向いているのに気づいた。ハート型の葉の中の紋様は株ごとに異なり芸術的といえるほどすばらしいものもある。実生苗はすべて柄が違うのだろう。写真の葉の模様はまだシンプルなほう。もっと複雑で手の込んだ柄もある。自分だけのオリジナルの模様を描いてみたくなった。シクラメンの葉によらずいろんな種類があったほうがいい。一人ひとりみんな違い、好き嫌いがあってこそ人の出会いも楽しくなる。それだけ別れはつらいものにもなるけれど。

サンシュユ

2010-02-21 | 日記
ノルディックスキー・ジャンプの個人ラージヒルでシモン・アマンが13日のノーマルヒルに続いて優勝した。なんと爽快。猛練習で小柄な体格を克服したに違いない。まぐれでも運でもない歴然とした実力の差をもった段違いの強さを持った人間が確かに存在する。もしもうまくいけば、運が良ければメダルに届くかもしれないなどという言葉がむなしく聞こえる。金メダルの輝きをもった黄色の花が公園で開花し始めていた。対生の枝ぶり、はがれた樹皮、葉より先に花が咲くなどの特徴からミズキ科サンシュユのようだ。

あと10日もすると満開の姿が見れそう。これは2009/3/11撮影。

雪の朝

2010-02-18 | 日記
昨夜は会合があって足壊疽のマゴット(ウジ)治療の話などを聞いた。ちょっと気味悪い感じ、でも効果があればそれでいい。今日は朝から雪だった。いつも早朝散歩する職場近くの公園は雪がわずかに積り、白黒の世界に変わっている。写真はアカメガシワ、コブシ、イヌシデの林でこの上には中学校がある。

これはハコネウツギの冬芽。雪の帽子かぶって手で押さえてる様に見えるね。

ナギイカダ

2010-02-18 | 日記
運動公園の芝生の周りを取り囲むように植えられている目立たない低木がある。初めてこの隙間を通り抜けようとしたとき、「痛っ」足にちくりと尖ったものが刺さった。よく見ると厚手の硬くて尖った葉でできた植物。ユリ科ナギイカダだった。以前近所の公園でキャッチボールしてボールを追って周りの植え込みに入ったとき、やはり鋭くて硬い葉先で怪我をしそうになった。あの時はアツバキミガヨラン(ユリ科)の大きな葉だった。ナギイカダは不思議な葉で葉脈が見えない。ナギイカダの葉に見えるのは実は枝の変形したもので葉状枝というらしい。

似た葉にナギ(マキ科)がある(2009/5/22撮影)がこちらは高木で葉先は痛くない。

花は冬から春に葉状枝の表側に載せたように咲くらしくハナイカダ(2008/4/27撮影)を連想させる。そうかナギのような葉とハナイカダのような花のつき方でナギイカダと命名されたのか。すなわち、ナギイカダ=ナギ+ハナイカダ。今度は是非花をさがしてみよう。

ヤエムグラ

2010-02-16 | 日記
みぞれが降ってきて今夜も寒い。雪にならなければいいけど。2/14に道端で撮ったヤエムグラ。どこにでも生えている雑草だが、よく見ていると素晴しい形をしている。何段にも重なった輪生している6~8枚の葉がいいバランスで五重塔のように上にせり上がっている。茎は4稜あり葉の付いている個所から分岐して小さな輪生する葉をつけているのがまたかわいい。葉には毛が生えていて、以前観察したサツキと同じように雪や霜から身を守っているようだ。今夜の雪と寒さも平気だろう。

ギンヨウアカシア

2010-02-15 | 日記
昨夜、バンクーバーオリンピック、ジャンプ個人ノーマルヒルでシモン・アマンが予想通り金メダル。先週、NHKスペシャルのミラクルボディーという番組で、172cm、58kgと小柄なシモン・アマンの驚異のバランス感覚と風を味方につける飛行技術を紹介していた。異次元の強さと表現している。どうして力も体格もないのに遠くへ飛べるのかと考えながら運転していると、ギンヨウアカシアがやっと開花しはじめたのが見えた。小雨にもかかわらずこの黄色い花で周りは明るく照らされている。金メダルの輝きのように。

黄色く小さなポンポンのような花が房状にたくさんついている。これは花びらではなくてたくさんの雄しべ。

ノボロギク

2010-02-14 | 日記
今日は久しぶりのいい天気でしかも日曜日。昨日降ったみぞれのせいで運動場のコンディションは最悪。でもサッカーの試合は決行されて声援が聞こえる。周りの野原にはノボロギクが咲いていた。20-30㎝くらいの雑草でじっくり見たことはなかったが、花は総苞片の先端と、基部の小苞先端は黒く三角形に見える。この真っ黒な三角形が目立つのでよく見るとかわいらしい。管状花のみなので、もうこれが咲いている状態。茎や葉には綿毛があるが、葉にはつやもある。

こちらは果実で冠毛が出てきている。むしろこちらの方が花のように見える。ノボロギクという名前によらず結構きれいな花と果実だった。同じボロギクの仲間の赤いベニバナボロギクや白いダンドボロギクは夏ごろ開花するので観察してみたい。