せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

夕日

2010-08-31 | 日記


確かに夕日など久しく見ていなかった様な気がする。幼い日、叱られて田んぼの畦道にひそんで見上げた夕日。虫とりに行った帰りに空一面にルリボシヤンマが飛んでいた夕空。青春の初めに公衆電話ボックスの中で涙を流しながら見た夕日、眩しくて、悲しかった。二十歳の誕生日、門真市にある松下電器での実習のあと見た夕日。シカゴに留学した時ミシガン湖畔に研究室のみんなで遊びに行って見た夕日、笑い声が聞こえる。その折々が切ない記憶とともに思い出される。


帰宅途中の浜からは富士山とスカイツリーが見えた:
# 紅に染まる夕焼け背景に高さを競うスカイツリーと富士の山
# 猛暑日の夕暮れの海水のまだ暖かく裸足になって歩く人たち

キツネノカミソリ

2010-08-31 | 日記

山縁の木の下に橙色の目立つ花が咲いている。ヒガンバナ科キツネノカミソリ。
 
ヒガンバナと同じように細長い葉は冬~春にひろがり、花が咲くころには葉は見られず花茎だけが地面から突き出ている。

ヒヨドリバナ

2010-08-31 | 日記

今年の暑さは記録もの。病院には熱中症の患者がひっきりなしで運ばれてくる。プランターの植物たちも水やりを怠ればすぐに枯れてしまう。一歩建物から外に出れば数分で汗が背中を流れ落ち熱帯の暑さを体験できるだろう。先日もこの暑さで野原の植物を観察に行くなど無謀だった。キク科ヒヨドリバナが野原にたくさん咲いている。筒状花は5裂し、花柱が2分岐。


# 炎天の灼熱地獄の野原の中でヒヨドリバナが涼しげに咲く

イヌキクイモ

2010-08-31 | 日記

職場近くの霊園で、野原の隅のクズの群生している中に黄色の花が咲いていた。キクイモかイヌキクイモか?いつも悩む。

 
茎直下付近に大きな塊茎がつくのがキクイモで、イヌキクイモにはない。これが一番の区別点。でもわざわざ掘り出すわけにもいかない。花季が早いのがイヌキクイモらしい。だから一応イヌキクイモとしておこう。

モミジアオイとブルーサルビア

2010-08-31 | 日記

県立公園を久しぶりで散歩した。背が高いのでとても目立つハイビスカスとにた花を見つけた。
 
花の構造からアオイ科だと分る。ムクゲやフヨウも同じ。

葉は大きく5つに裂け(正確には3裂-7裂)、線の細いモミジ(カエデ)のような姿をしており、そこからモミジアオイの名前がついた。




遠目にはラベンダーかなと思ったら、葉が違った。
 
葉は幅広くてシソ科ブルーサルビアのようだ。

朝の野原(縄文貝塚)

2010-08-27 | 日記
朝露にぬれた野原を分け進む。朝6時といってももうかなり陽は昇っているし少し歩いただけで汗をかく。昨日の夜も遅くまである会合の司会をしていたので疲労感があるけど、朝のすがすがしさと打ち消しあって心地よく感じる。


ツルボ


雑木林の下で朝日を浴びてランプのように明るく輝いているユリ科ツルボ。もうあちこちに咲き始めた。花は下から上へ咲いていく。
 
花被片6、雄しべ6。淡いピンクがとても優しい。高さは10-30cmくらい。


コバノカモメヅル


野原の中のあちこちにガガイモの葉より細長い感じのつる性植物で暗紫色のプロペラ状の花をつけたガガイモ科コバノカモメヅルが見られた。

つるは右肩上がりにのぼっていく。


ワレモコウ


春先からこの葉を見てアキニレの葉に似ているなあと思っていた。今暗紅色の花を咲かせ始めた。でも花には見えない。バラ科ワレモコウだった。
花序は暗紅色で、上部から咲き始める。花弁はなく、萼片は4枚で暗紅色、雄しべは4本。
 
中国では地(じ)楡(ゆ)というらしい。楡はニレのことだからワエレモコウの小葉がアキニレの葉に似ていると昔の中国人も思ったのだろう。左はワレモコウの葉。右はアキニレの葉。



キツネノマゴ


あちこちで見られる小さな花がとてもかわいい。はじめは唇形花なのでゴマノハグサ科かなと思ったが、キツネノマゴ科キツネノマゴ。茎の先端から穂状花序を出す。
 
花序には花が密につき、それぞれの花は基部に苞がある。たいてい花序の真ん中くらいに花が咲いているけど、一体どこから花は咲き始めるのだろう。どうも花が咲き進むと花序が上に伸びていくようだなあ。



シュレーゲルアオガエル


草むらのなかで緑のカエルと目が合った。アマガエルとは少し違う感じ。調べるとシュレーゲルアオガエルのようだ。

眼の後ろが黒くならないことでアマガエルと見分けられる。

カツラとナガサキアゲハ

2010-08-25 | 日記

今日も朝から暑かった。中学校近くの公園に立つと甘い香りがしてきた。懐かしいカツラの枯葉の匂い。カツラの樹木を見上げるとそのハート型のたくさんの葉が光の中で重なってなんと優しくて心安らぐ姿だろう。
 
その傍らをアゲハが飛びまわっていた。ナガサキアゲハのようだ。じっとしてないのでくやしいことにうまく撮れない。

エンジュ

2010-08-25 | 日記

職場駐車場のいつも車をとめる場所で見上げると今満開の樹木がある。
 
奇数羽状の複葉をもつマメ科落葉高木マメ科エンジュ。
 
花の色はクリーム色。エンジュとは縁起のいい名前だ。2年前にここで拾った果実をベランダの鉢に植えたら今や2mに成長している。ニセアカシアやイヌエンジュに比べたら上品な感じで好きだ。

メドハギとトックリバチの巣

2010-08-25 | 日記

空き地でマメ科メドハギを観察中に泥でできたトックリ状の物体を発見した。トックリバチの巣のようだ。トックリバチの成虫は泥で徳利状の巣をつくり、幼虫の餌になる蛾の幼虫を麻酔して数匹詰め込み、卵を産みつけると巣の入り口を泥でふさぐ。中で羽化したトックリバチは、巣の口に穴を明けて飛び出すらしい。中を壊して見る勇気はなかった。

ヘクソカズラ

2010-08-24 | 日記
当直明けでなおかつ一日働いて疲れているのに何故か眠れない。睡眠にはリズムがあるから。職場では少しいやなことがあったがいちいち気にしているようではやっていけない。時には無視することも自分の精神の安定のため必要だろう。


あちこちで見かけるアカネ科ヘクソカズラ。花の匂いはいいとはいえない。これはセイタカアワダチソウ?に絡み付いたヘクソカズラ。
 
花は赤味の強いものから中央だけ赤いものなどいろいろある。葉は対生し葉柄の基部には三角形の托葉があるから花がないときもすぐにわかる。つるは左肩上がり。

野原の花たち

2010-08-23 | 日記
まだまだ暑い夏の日差し。この炎天下に野原に出かけるなんて。熱中症寸前。


クマツヅラ科ランタナ


近所の住宅地の道路脇で見かけた。この季節色どりがあっていいなあ。色が変わっていくので七変化ともいう。
 
最近非常に花色が豊富にあるようだ。



トウダイグサ科アカメガシワ


野原横にはアカメガシワが果実をたくさん付けている。ちょっと見るとなんか気味悪い感じもする。
 
一部にはまだ雌花が残っていた。雌花は、3個の紅色の雌しべが反り返る。果は柔らかい棘が多い。熟すと3つに裂け紫黒色の種子を出す。



マメ科カワラケツメイ


炎天下の野原で膝丈くらいのネムノキの葉に似た草?を見つけた。近くに確かにネムノキもある。でも黄色い花をつけている。ああこれがクサネムか?などと思ったけれども、花はよくみると蝶形花ではない。
 
花弁は5枚でそれぞれの花弁は放射状花で一般適な蝶形花をつけるマメ科植物より原始的なものらしい。雌しべと雄しべが見える。葉は20対程度の小葉の偶数羽状複葉で基部に蜜腺がある。


キク科オオブタクサ


野原の端には4-5mくらいに達するかと思われるオオブタクサが群生している。分け入って進むのが困難。暑いうえに先が見えない。

やっと先端に花穂をつけ始めたばかり。

雄しべの花穂の基部に雌しべがあるらしいけど確認出来なかった。


ガガイモ科ガガイモ


オギとススキの野原に桃色の小さな花が点在している。右肩上がりのつる性植物で茎を切ると白い液が出る。花の内側には毛が密生していてかわいい。

カメの甲羅のようなガガイモの葉。



バラ科キンミズヒキ

少し日陰のクヌギ林の近くにはキンミズヒキの黄色い小さな花が咲いていた。特に葉の形が変わっていて気に入っている。
 
キンミズヒキに似ているヒメキンミズヒキは雄しべの数が5本なのに対してキンミズヒキは8~10数本。果実にはかぎ形の刺があってズボンなどにくっつく。


葉は大小不揃いの5-9枚の小葉からなる。葉のつけ根には托葉がある。

タカサゴユリ

2010-08-21 | 日記

職場近くの霊園ではこの花がいたるところ咲いている。とても丈夫な花のようだ。この暑い中とても涼しげで美しい。


タカサゴユリはテッポウユリと比べて、葉が細い、花が細長い、花の外側が淡い紫褐色を帯びているなどの違いがある。

オヒシバとメヒシバ

2010-08-21 | 日記

雑草の中でも最もありふれたイネ科のオヒシバとメヒシバ。どちらも茎の先に花序を放射状に伸ばす。右はオヒシバ、左はメヒシバ。


遠目にはとても似ているが、近づけば違いは一目瞭然。オヒシバはメヒシバに比べて葉が長く(20cm以上)、花序が太い。右はオヒシバ、左はメヒシバ。


右はオヒシバ、左はメヒシバ。オヒシバの葉と葉鞘の境目は白く肥厚し丈夫。メヒシバの葉の中部から基部にかけての葉縁はしわがあることが多い。どちらも毛が多い。

ヒグラシ

2010-08-21 | 日記

ヒグラシが啼き始めたスギとイヌシデの林。金属質のカナカナカナという声が聞こえるようになると、もう夏も終わりに近づいた感じがしてくる。イヌシデの幹でうるさく啼いているヒグラシを見つけた。あんな大きな声を出すヒグラシのなんと小さなことだろう。それにしても遠くであの声を聞くと何となくさびしい気になるのはどうしてだろう。過ぎ去りつつある夏を惜しんでカナしいカナしいと鳴いているのかな?