野原の隅に小さな花壇があって色とりどりのリナリアが咲いていた。陽は西に傾いてきていてそろそろ風も強くなりかけてきている。天気予報では今夜は荒れ模様になると言っていた。時折あちこちでキジの雄叫びが聞こえる。声はするもののなかなか用心深いので姿を現さない。
ゴマノハグサ科リナリアは同じゴマノハグサ科のキンギョソウに比べると葉が細くて繊細な感じ。
キジが飛んで沼の向こう側に降り立った。
遠すぎてときどき草むらから頭が見え隠れするだけ。
背中から尾にかけての模様が素晴しい。
突然立ち上がって体を上方に伸ばしたかと思ったらケッケーンと大きく声を上げるとその次の瞬間に羽ばたいて見せた。その間1秒くらい。とっさにデジカメのシャッターをきった。手がぶれたのかキジが全身を震わせたのかあまり鮮明とはいえないがこれぞ初めてみる雄叫びの瞬間だった。
リナリアの陰に隠れて野原をみていたら雄と雌のキジが一緒にいるのが見えた。雌は雄に比べてとても地味。