せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

タイワンホトトギス、センニンソウ そしてアオダイショウ

2013-10-30 | 日記
タイワンホトトギス ユリ科



谷津田を歩くと色々なものに出会って楽しい。休耕田横の草むらの中に薄紫の花が咲いているのに気付いて近づくとホトトギスの花だった。茎先で枝分かれして花が上向きにたくさんついている雰囲気からおそらくタイワンホトトギスの方だろう。


ユリ科なので子房上位で果実は花弁のつけ根よりも上につく。


園芸用に植えたあったものが逸脱して野生化したのだろうけれど、草むらに生えていても違和感は全くない。



センニンソウの果実 キンポウゲ科

タイワンホトトギスの小道の反対側の林縁にセンニンソウが果実をつけていた。まさに仙人の髭のような白い毛がある。毎年どこかでセンニンソウの果実を見ているから今年も見ることができてよかった。



アオダイショウ?

センニンソウのすぐ横の法面補強したコンクリートの排水孔に何かが見えた。あれっ?と少し近づくと動いたような気がする。


やっぱりそうだ。ヘビが顔を出している。日向ぼっこをしているのか獲物をうかがっているのか。


結構大きな頭だからアオダイショウかなあ?近くに落ちていた棒きれを近づけたら奥に引っ込んでしまった。

アキノノゲシとヤクシソウ

2013-10-29 | 日記
アキノノゲシ キク科アキノノゲシ属

秋の定番、アキノノゲシがセイタカアワダチソウの群生に交じって咲いていた。


このアキノノゲシにはカナムグラが絡んでいた。


アキノノゲシの淡い黄色の花はやさしい色をしていて女性らしさを感じる。葉も柔らか。




直径約2cmの頭花。花は舌状花のみで筒状花はない。


花の後ろに回ってみると薄紫の美しい色がついているのが見える。


そう果にはタンポポと同じように白い冠毛がある。



ヤクシソウ キク科アゼトウナ属



林縁で小さな黄色い花が咲いていた。葉は茎を抱いているのでヤクシソウのようだ。頭花は直径1.5cmくらい。花はアキノノゲシと同様、舌状花のみで筒状花はない。


雌しべの柱頭が長く伸びて先端は2裂している。とても美しい。

ススキとセイタカアワダチソウとトウゴマ(ヒマ)

2013-10-28 | 日記
霊園の裏山にはススキの原が続いている。箱根の仙石原(センゴクバラ)がススキ草原としては有名。この霊園のススキ草原もそう広くはないものの一応いい眺めをみせてくれるので気に入っている。仙石原が千石原ならここは十石原といったところ。まだススキには早いけれどいい天気なので様子を見に行った。

ススキとセイタカアワダチソウの戦い

ススキ群落の横にはセイタカアワダチソウの群生が迫ってきている。これは縄張りをめぐって生死をかけた戦いだ。


ススキはまだ穂が開いたばかりで若々しくて銀色に輝いている。この辺りにはオギも群生しているけれどこれらはススキだった。


ひときわ美しくそびえたっていたセイタカアワダチソウ。


どこの野原でもススキとセイタカアワダチソウが戦っているのを見かける。



トウゴマ(ヒマ) トウダイグサ科



ススキの草原の隅の方には毎年トウゴマが生える。夏の間はオオブタクサが3mの高さまで伸びて行く手を阻んでいたけれどももう枯れてしまっている。遠くから見ても青々とトウゴマが育っているのが判りうれしかった。何回見ても印象的。今年は豊作で10本以上が育っていた。草丈3m以上はゆうにある。










見上げると一番高い所に花が咲いている。雌花が花序の上側に雄花は下側に付いて総状花序をなしている。花といっても花弁があるわけではなく雌しべの赤い柱頭と雄しべの淡黄色が鮮やかにみえる。そして何よりも果実にはたくさんの突起がある。


上部が雌花。この花の雌しべの花柱は赤くて目立つ。雄しべのはクリーム色。






果実が育って放射状にトゲを伸ばしている。刺さるようなトゲではない。


これはもう熟している。果実はさく果。


果実をひとつとって中身をみると3個に種子から成っていて、その皮を剥くと表面に光沢のある不思議な模様が出てきた。トウゴマの種子から取れる油をヒマシ油といい古来からおもに下剤として用いられる。


葉は大きくてヤツデの葉と同じくらいの大きさがある。ヤツデの葉も掌状に切れ込むが葉柄が端についているために大抵は切れ込みの数は奇数になる。それに対してトウゴマの葉の切れ込みは葉柄が葉の中央にあるため切れ込みは偶数もあり得る。ここの葉は8裂しているものが多いい。




秋に実る果実~イイギリ、エゴノキ、ミツバアケビ、イヌガヤ、カラスウリ、ズミ、カラタチ

2013-10-27 | 日記
台風27号は予想よりも早く太平洋上を過ぎ去ってくれたので10/27日曜日は朝から快晴だった。お墓参りついでに周辺を大急ぎで一回りした。



イイギリ イイギリ科

母の墓の近くにはイイギリの大きな雌株が一本あるのは以前から知っていた。ちょうどいまどきが見頃だろうと見に行って見ると遠くから房状の多数の赤い果実が見えて嬉しくなった。






下から見上げても朱色に色付いた葡萄の房状に垂れ下がった果実が青空と緑の葉に囲まれて美しいコントラストをなしていた。




昨日の台風による風で多くの果実が地面に落ちている。一つ拾い上げて観察。


前にもこの果実を潰してみたことがある。もう一度小さな種子が多数入っていることを確認。



エゴノキ エゴノキ科



駐車場の脇の斜面にはそれほど大きくはないエゴノキがある。斜面を登って果実を確認。見た目には白くて美しい果実だけれど食べることはできない。名前のエゴノキというのは果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐいことに由来する。




果皮が裂けて褐色の種子が出る。



ミツバアケビ

ツルウメモドキの果実はどうなっているか気になって霊園の裏山に向かった。そのツルウメモドキの果実をみようと近寄って見上げるとミツバアケビの果実が熟しているのが見えた。何年もこの辺りを散策しているけれどアケビやミツバアケビの果実を見たのは初めてだった。


この果実は小さいけれども果実は開裂して中の果肉が見えている。後ろにはツルウメモドキの果実が見える。


試しに食べてみた。口に含むと種の周りはタピオカのような食感のものに包まれていて後で種を吐き出す。予想以上に甘くておいしい。


もうひとつ果実を見つけた。


ミツバアケビの葉。



イヌガヤ イヌガヤ科

駐車場のすぐ横にはイヌガヤがある。足元にはたくさんの果実が落ちていてもしかしてこれはイヌガヤの果実かな?と思い枝を見るとまだいくつか枝に果実をつけていた。




潰してみて舐めてみたが美味しい気はしない。



カラスウリ ウリ科

山を歩くとカラスウリの赤い果実に出会う。


ひとつ採って中身を確認。種子がたくさん入っている。以前にも見たことがある。変わった形の種子。近くでカラスがこちらを見ていたからこれがほしかったのだろうか?



ズミ? バラ科

畑の隅に植えられていた。小さな赤い果実がついている。まだこの木は小さいから果実の付き方も少ない感じ。多分ズミだろう。




葉は3-5裂しているものも見られるのが特徴。


小さなリンゴの様な感じ。


冬芽と葉痕。



カラタチ ミカン科

山の中の畑の隅に植えられている。この写真では一体何かさっぱりわからない。近寄ってこの木の横を通り抜けようとするとトゲが刺さってひどい目にあう。カラタチは以前は敵の侵入を防ぐ目的で生垣によく使われたらしい。


大きなトゲだらけの植物。


葉は3出複葉。






割ってみるとミカンの仲間であることは明らか。

ダンギクとアメジストセージ

2013-10-26 | 日記
公園の花壇に花が咲いているのが目にとまったので車をとめてちょっと覗いてみることにした。

ダンギク クマツヅラ科

ガザニアの花に囲まれてまっすぐに立ちあがった美しい花があった。




まっすぐ伸びた茎に薄紫の花が葉の脇にまとまって咲いていた。葉は対生についているから花はその葉に乗っかるように段々になりタワーのように上の方までついている。これはダンギク(学名:Caryopteris incana)だろう。似たものにハナシキブ(学名:Caryopteris × clandonensis)というものがある。ダンギクと他種の交雑種で花はダンギクとそっくりだがハナシキブは葉が細長いので区別できる。


全体に柔らかい毛があり葉は少しキクに似ている。


先月別のところで見たダンギク



こちらは少し鮮やかな青。クマツヅラ科の花はたいていこの青系統の色が入っていて爽やかな印象を与える。



アメジストセージ Salvia leucantha  シソ科



ダンギクの隣に植栽されていたアメジストセージ、別名:メキシカンブッシュセージ。2月の誕生石アメジストと同じ色をしているからアメジストセージというのだろう。ウィキペディアによればアメジストの紫色は特に日本では、最も気高い色とされ、宗教的な儀式では非常に大切にされてきた色であり聖徳太子が定めた『冠位十二階』では最高位の色として崇められたという。


いつも訪れる調整池公園でもアメジストセージがみられる。

短日植物で、日差しが短くなると花を開く。最も特徴があるのはビロード状の軟毛に覆われているアメジスト色(紅紫色)の 萼であり花の色は白いものと紫色のものがある。 葉は灰緑色で細長く葉脈が目立つ。


この花は白。

ハゼノキ、ヤマハゼ、ヤマウルシ

2013-10-24 | 日記
昨夜なかなか寝付けなくて夜のテレビ番組「NHKスペシャル 病の起源 第3集 うつ病~防衛本能がもたらす宿命~」と「アスリートの魂 最強であるために 車いすテニス 国枝慎吾」を見た。

ゼブラフィッシュも天敵である強い魚と一緒の水槽に飼っておくと恐怖が続いてうつ病になる。扁桃体に過剰な刺激が働くとストレスホルモンが増えて脳の異常を引き起こすメカニズムは人間でも同じらしい。ストレスホルモンにより神経細胞に栄養が行き渡らなくなってしまい脳は萎縮し情報伝達がうまくいかなくなるという。平等な共同生活の時代から競争社会に変わった時から人間はストレスが多くなった。ストレスホルモンというのは交感神経刺激により分泌されるステロイドホルモンやカテコールアミンのことだろう。よく言われるセロトニンはどこで不足しているのだろう?

車いすテニスの国枝慎吾選手(29歳)は史上初のグランドスラムを達成、パラリンピックも連覇し世界ランク1位に君臨する。最強であり続けるため闘う世界王者の努力する姿を追ったドキュメンタリーだった。目標を失うと勝てなくなるものらしい。


先週はTBSの番組で世界の天才頭脳を紹介していた。超記憶脳を持つ盲目の天才ピアニスト礒村靖幸さんはラジオで曲を聴いて記憶している。一度聴けばすぐにピアノで再現できる。複雑な計算を一瞬で計算できる特殊能力のあるドイツ人のルディガー・ガムさんは「87の20乗」の計算を1分56秒で39桁の答えを出した。数字を色や形として認識するようになって特殊能力を得たという。


ハゼノキ ウルシ科

湿地帯の周りに植栽されたハゼノキ。落葉高木。まだ4-5mの高さしかないがもっと大きくなる。近づいてみると果実がたくさんついている。






果実の表面は無毛。ハゼノキは触るとかぶれることもあるから注意。特に枝を折った時に出る汁は触らない方がいい。以前手首がかぶれて一月くらい痛痒かったことがある。


冬芽は芽麟に包まれ無毛。


葉は長さ20-30cmの奇数羽状複葉で互生。全縁で無毛。


葉の小葉。



ハゼノキと似ているヤマハゼとヤマウルシを思い出してみよう。

ヤマハゼ ウルシ科

以前、同じ時期に山の中でみつけたヤマハゼ。こちらは落葉小高木。




葉は長さ20-40cmの奇数羽状複葉で互生。両面とも毛が散生。葉を見ただけでハゼノキとヤマハゼの区別くらいはなんとかできるようになりたい。


冬芽は裸芽。赤褐色の長毛が密生。



ヤマウルシ ウルシ科

これは以前貝塚の公園で見つけたヤマウルシ。落葉低木。紅葉が美しいけど触れるとかぶれやすいから庭にはなかなか植えられていない。




冬芽は裸芽で濃い褐色の短くねた軟毛におおわれる。


これは霊園のヤマウルシ。


葉は長さ20-40cmの奇数羽状複葉で互生。表面は毛が散生し裏面脈上には軟毛が密生する。ハゼノキやヤマハゼよりも小葉が丸っこい感じ。

パイナップルセージとボッグセージ

2013-10-22 | 日記
パイナップルセージ(Pineapple Sage) 学名:Salvia elegans

葉にパイナップルの香りがあるからパイナップルセージと名付けられている。






花は明るい赤で一目で独特の雰囲気を感じる。こんな台風の季節に明るく咲いて周りを優しい感じで包んでくれる。メキシコ原産。



ボッグセージ(bog sage) 学名:Salvia uliginousa

明るい青の花弁が爽やか。下唇には2-3本の白い線が入っている。葉はパイナップルセージよりも細長くて長楕円状披針形で縁には鋸歯がある。


セージは似ているものが多いから名前は調べられるかなあと思ったけれどこれほどのブルーはボッグセージしかなかった。


bogあるいはuliginousaは「湿地・沼地」の意味で、ボッグセージは主に南米の湿地に自生するサルビアの一種。

ローゼル

2013-10-21 | 日記
ローゼル アオイ科

コスモス畑の隅の方に植えられた全体が紅紫色の見たことのない植物を見つけた。何だこれはと近寄って観察。右下に手に持ったカメラの影が映った。


アオイ科であることは見た目で明らか。ネット検索するとアオイ科ローゼルであるらしい。タチアオイのように上に伸びていて1m以上ある。




葉は光沢があり3裂している。そして何といっても暗紫色の茎の色が目立つ。トウダイグサ科トウゴマ(ヒマ)もこんな色だった。花は下から咲いていくから花より下のつぼみのように見えるのは果実で萼が膨れてそれを包みこんでいる。熟した萼はクエン酸や酒石酸を多く含み乾燥させてハーブティーにするらしい。




花はオクラのように薄い黄色で中心部が暗褐色。

コスモス、キバナコスモス そしてオオキンケイギク

2013-10-20 | 日記
先週台風26号が通り抜けたばかりだというのに27号がすでに接近しつつある。つい先週まで暑くて30度あったのに急に寒くなってきた。今日は朝からひどい雨。秋晴れの野原を散歩することが出来ないのが残念。



コスモスの季節







明るい日差しを浴びたコスモスが風に揺れる。



ここにもヒメアカタテハが来ている。




後ろ姿も美しい。



似た花がある。この3つの花には仲間はずれがひとつある。どれだろうか?

左の上下はキバナコスモス、右はオオキンケイギク。オオキンケイギクは初夏から夏に咲くから少し時期外れでもうほとんど咲いていないけれど、この辺りには返り咲きしているものがチラホラ見られる。花弁の先の割れ方がキバナコスモスとは違う。


裏を見れば違いがはっきりする。右がオオキンケイギクで左がキバナコスモス。どちらも先が長く尖った緑色の萼状の総苞片8-9片とその内側に膜状の総苞片8-9片があるようだがオオキンケイギクは内苞片が幅広で外苞片が大きいので一目で分かる。


コスモスと比べてみよう。左がオオキンケイギクで右がコスモス。


左からオオキンケイギク、キバナコスモス、そしてコスモス。

アノダ・クリスタータとアサリナ

2013-10-19 | 日記
合併症
糖尿病のSさんは70歳くらいの小太りの女性で年のわりに若く見える。昨年暮れから難治性の胃十二指腸潰瘍で入退院を繰り返していた。今年の春にその原因が膵臓の腫瘍からのガストリン異常分泌でそのために胃酸分泌が亢進して消化性潰瘍を引き起こすことが判明した。これは一般にゾリンジャーエリソン(Zollinger-Ellison)症候群と言われている。原因さえ分かれば治療は簡単だろうと誰もが思った。大学病院での手術が決まり彼女ははいつものように明るく冗談を飛ばしながら期待を持って入院した。あれから2ヶ月が過ぎて大学病院から帰ってきた彼女は植物状態となっていた。一体何が起きたのか?大学病院ではすぐに腹腔鏡手術が施行され、術後経過良好に見えたもののすぐに肺炎を起こしその後大腸穿孔、脳梗塞を立て続けに起こして人工肛門、気管切開が行われ意識回復の見込みはない。術後の合併症は運命を大きく変えてしまった。彼女にかけてあげる言葉も見つからない。



植物園の入り口近くにつる性植物のゴマノハグサ科アサリナが植えてあった。これは以前に職場近くの県立公園で見たから知っている。その横にはアオイ科の爽やかな薄紫色の花が咲いていた。まだ見たことのない種類でフヨウを細身にしたような感じで気に入った。ネット検索してアノダ・クリスタータであることが判明。 

アノダ・クリスタータ Anoda cristata

アオイ科。アメリカの南西部から中央アメリカ原産。半耐寒性の多年草。草丈150-200㎝。


花は葉の付け根から花柄を伸ばし、花径4-6㎝の赤紫や白色の花が夏から秋にかけて咲く。



アサリナ

ゴマノハグサ科のつる性植物。 別名ツタバキリカズラ、原産地は北米、メキシコ。




花は葉の脇につき、花径4cmくらいの釣鐘形。 花冠は唇形で上唇は2裂、下唇は3裂。 花の色は白、桃色、青、紫色など。

サルビア・マドレンシスとローズリーフセージ

2013-10-17 | 日記
母は家事をしながら、しばしば「唄を忘れたかなりやは後の山に棄てましょか~」と口ずさんでいるのを子供のころから聞いていた。この歌は最後まで聞くととても味わいのある歌詞。人は皆年をとり衰えていくと唄を忘れたカナリヤになっていく。これが老化で誰にも止めることはできない。ただその人の若くて最も美しく輝いていた時に時空をさかのぼって設定してあげれば、その時の記憶は決して消えてないしその時の自分が再び蘇る。「象牙の船に銀の櫂 月夜の海に浮べれば」何と美しい光景だろう。母はなにを想ってこれを歌ったのか生きているときに聞いてみたかった。


金糸雀(かなりや)    作詞 西条八十  作曲 成田為三

唄(うた)を忘れた 金糸雀(かなりや)は
後(うしろ)の山に 棄てましょか
いえ いえ それはなりませぬ

唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は
背戸(せど)の小薮(こやぶ)に 埋(い)けましょか
いえ いえ それはなりませぬ

唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は
柳の鞭(むち)で ぶちましょか
いえ いえ それはかわいそう

唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は
象牙(ぞうげ)の船に 銀の櫂(かい)
月夜の海に 浮(うか)べれば
忘れた唄を おもいだす



ハーブ園に植栽されていたサルビアの仲間。大型のセージ。

サルビア・マドレンシス‘イエローマジェスティ’ (学名:Salvia madrensis)
シソ科サルビア(アキギリ)属

中央の薄紅色の花はローズリーフセージでサルビア・マドレンシスに囲まれている。黄色い花がレンギョウ(ファルシア)を思わせるためにファルシアセージとも呼ばれる。




確かに葉は香りが強い。黄色いサルビアで日本の山で見かけるキバナアキギリに似ているが大きさが巨大。草丈は1.5mを超すものもある。




葉はザラザラ、萼と花柄は腺毛があり粘つく。メキシコ原産。


茎の断面がH形になる。



ローズリーフセージ (サルビア・インボルクラータ  学名:Salvia involucrata)
シソ科サルビア(アキギリ)属





花序の先端にはピンクの苞葉(総苞)に包まれた感じのつぼみがあり、その苞葉が開いてその中からサルビアの形の花が伸び始める。 involucrata は総苞のあるという意味。メキシコ~中南米原産。草丈1.5m。




タマアジサイの丸いつぼみを連想する。

ナツメ

2013-10-16 | 日記
公園の隅に植栽された樹木の下に茶色の果実がいくつも落ちているので拾い上げてみるとナツメのようだ。




ナツメはクロウメモドキ科の落葉高木。ナツメの実を乾燥したものは大棗(たいそう)と呼ばれ漢方に使われる。漢方の基本方剤である桂枝湯も桂枝、芍薬、大棗、生姜、甘草から成りちゃんと大棗が含まれている。




樹を見上げるとまだいくつも果実がついている。手の届くところにないか枝をつかむと棘が刺さった。何とナツメにはちょうどハリエンジュのような棘がある。ナツメは漢字で棗と書くのは棘があるからだとうなずける。葉は互生し、落葉樹とは思えないほどの光沢があり、3脈が目立つ。


試しに拾った果実を指でつぶしてみると古くなったリンゴのような感じでぱさぱさしている。発酵したような匂いがしたので食べてみるのはやめた。果実には核があり核には2個の種子を含むらしい。

アキアカネの交尾

2013-10-16 | 日記
アキアカネとナツアカネはいつも混同してしまう。それほど似ている。交尾するアキアカネのつがいはよく見かけるが、よく相手をナツアカネと間違えないなあ。



ネットで違いを検索してみると、①ナツアカネの方がアキアカネよりも赤くなりやすい、②胸にある3本の黒い線がアキアカネは先がとがった形をしており、ナツアカネは先が角張っている、③産卵法がナツアカネは全く水がない場所で空中から卵をばら撒く(打空産卵)のに対してアキアカネは必ず水溜りのある場所で尾端を水際の泥に付着させて産卵(打泥もしくは打水産卵)するなどの違いがある。


それにしてもこのアクロバティックなポーズはすごいなあ。後ろの雌の体は浮いているわけだから雄の尾を持ち上げる力はたいしたもの。

アオサギの食事

2013-10-16 | 日記
空き地にアオサギが降り立つと草むらで餌を探し始めた。何やら見つけたらしく嘴でつついている。嘴に巻きついているところを見ると多分ヘビだろう。食べ終わると悠然と歩いていった。







すらりとした美しい後ろ姿。

センニチコウとキバナセンニチコウ、そしてヒメアカタテハ

2013-10-15 | 日記
センニチコウ ヒユ科

センニチコウは熱帯アメリカ原産のヒユ科の一年草。


センニチコウには桃、白、紫紅がある。


茎先にボンボンのような丸い花(頭花)をつける。丸い 花のように見える部分は苞が発達したもの。


後ろ側。



キバナセンニチコウ ヒユ科

花が鮮やかな真っ赤のものがセンニチコウに交じっている。同じセンニチコウだと思っていたらこちらはキバナセンニチコウという異なる種類だった。




葉が細長く花径が長いのが特徴。


赤色の部分は苞で小さな5弁の黄色い花が見える。



ヒメアカタテハ

センニチコウにヒメアカタテハがやってきていた。


ヒメアカタテハはアカタテハと似ているがひとまわり小さくて後翅に斑紋がある点が異なる。


裏面の美しさはなんとも表現できない。