せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ツマグロヒョウモン

2010-09-29 | 日記
昨夜は当直でしかも今日も昼も忙しかった。夜中に忙しいと自律神経も昼夜逆転して元に戻すのに何日もかかるからつらい。昼食後眠くて椅子に座ると2-3分のうちに居眠りしてしかも夢までみてしまった。鮮やかで印象的な夢を見たので何故か頭がすっきりしたような気がした。


9/25(土)に職場近くの野原ではツマグロヒョウモンが何頭も飛び交っていた。見上げると背の高いキクイモの花にとまっているツマグロヒョウモンの雌がいた。羽の裏のピンクの色がとっても美しい。でも見ることが出来るのは一瞬のこと決してじっとしていない。

 
羽の表は太陽の光に反射して光っていた。

ゲンノショウコとアカネ

2010-09-27 | 日記
ゲンノショウコ

谷津田を歩くと田んぼの畦に、フウロソウ科ゲンノショウコの小さい1.5cmくらいの白い花があちこちに咲いていた。かわいい。8/14に見たタチフウロを小さくしたような感じの花。

 
同じフウロソウ科だけあって葉も似ている。


アカネ

近くで見つけたつる性?のアカネ科アカネ。茎も断面は四角形で下向きの棘がまばらにあるからつるのように他の植物に引っ掛かって伸びていく。巻き付くわけではない。


4輪生の葉が端正で美しい。花はまだつぼみだった。


近くの草むらでオンブバッタを見つけたので捕まえて顔を観察した。

これは横顔。

 
何回みても本当にひょうきんな顔、笑ってしまう。

ノシメトンボが稲刈りのすんだ田を飛び交っていた。

一休みしているところ。

ヒガンバナ

2010-09-26 | 日記

暑さ寒さも彼岸までと言うとおり中秋の名月を見てから急に寒くなった。10度以上の気温差についていけずに鼻水が流れ落ちる。早速風邪か?と思い、朝からPLとロキソニンと葛根湯を一度に飲んで仕事に就くと眠さとだるさでつらいこと。でも昼にはすっかり風邪は治ったようだ。午後には天気がよくなり青空が出てすがすがしい空気が流れている。昼のわずかの時間に職場近くの霊園に出かけてみると真っ赤な燃えるようなヒガンバナが点々と咲いていた。例年よりも少し遅い感じ。

キアゲハが飛んできて目の前のヒガンバナにとまった。まるで撮ってくれと言わんばかりに。

  
花弁は6、雄しべは6、雌しべは1。3倍体なので種子はできず、球形の鱗茎が分離して増える。葉はまだ出ていない。冬に葉が出て春には枯れる。

畑の雑草~カラムシ、イヌビユ、シロザ

2010-09-23 | 日記
今日は秋分の日、昨夜は中秋の名月を時折雲間から望むことができた。しかし今日は朝から雨で散歩は断念。これまでに撮ってある写真を見ているとその時々の風景が思い出される。もっと行動範囲を広げなければいけないなあ。


カラムシ


9/12(日)に近所を散歩中に畑と藪の間に人の丈ほどの高さで白い花をたくさんつけている雑草が目に入った。近づいてみると葉は互生。イラクサ科カラムシのようだ。


イラクサ科は葉が対生のものが多いから互生ならばカラムシが最有力候補ということになる。古来から、苧(カラムシ)は植物繊維を採るために栽培されていて重要な衣服の材料だったらしい。そう考えるとこの辺の雑草化しているカラムシも縄文時代に栽培された名残かもしれない。

 
花は葉腋に円錐花序をつける。茎の上部には雌花、下部には雄花がついている。


茎は木質化して丈夫。葉痕も確認できた。


イヌビユ


畑の近くの空き地に背の低い雑草が先端に太い穂をつけていた。茎は紫色を帯びている。葉の形に特徴があるのですぐにヒユ科イヌビユであると判明。これも古代に栽培されて食用になったのかもしれないなあ。

 
葉は互生し菱状卵形で先が鈍くとがり先端が凹む。


茎の先や葉腋に緑色の太い花穂をつける。


シロザ


空き地にはアカザ科シロザがあちこちに生えていた。何といってもシロザの特徴は上の方の葉に白い粉粒がついていて白く見えることだ。


粉で覆われることによって紫外線から葉を守っているらしい。


茎は赤みがかっていて美しい。

シロザはほうれん草と同程度の栄養価があるらしいから、これもまた古代の野菜だったのかもしれない。

ヒヨドリジョウゴ

2010-09-20 | 日記
キカラスウリの横に目をやると小さなかわいい花が目に飛び込んできた。つる性植物のナス科ヒヨドリジョウゴ。


そのロケットの先端のような花はいつも斜め下を狙っている。


 
花冠は5裂し、裂片は次第に反り返る。花筒の入り口には緑色の斑紋がある。雄しべは花柱を取り巻く。花は5枚の花びらが反り返り、合わさった葯が良く見える。


葉の形は特徴的で3裂や5裂している。

カラスウリとキカラスウリ

2010-09-20 | 日記

畑の横にはウリ科キカラスウリが群生していた。この近辺にはカラスウリよりもキカラスウリの方が多いことに気付いた。職場近くではほとんどがカラスウリだからキカラスウリは珍しく感じる。

 
左がキカラスウリ、右がカラスウリの葉。カラスウリの葉は表面に毛が多くざらざらした感じ。キカラスウリの葉は表面に毛が少なくて裏表ともにむしろ光沢がある。葉柄にもカラスウリは毛があるので触るとすぐに区別できる。


葉脈がきれいな模様をなしているものもある。

ハナセンナ

2010-09-20 | 日記

近所のファミレスの駐車場に車を止めていつもそのフェンスに巻きついているキカラスウリを確認してから住宅地を散歩。小学校そばの民家の庭から道路の上にたくさんの黄色の花をつけた低木が見えた。春先にみたモクセイ科ウンナンオウバイとも感じがにているが、花が違う。調べてみるとマメ科ハナセンナ、アンデスの乙女ともいうらしい。

 
花弁は5、雄しべは5本くらい、雌しべは緑で弓なりに上を向いている。葉は偶数羽状複葉。小葉は細長くて先が尖っている。

ヤブタバコ

2010-09-20 | 日記

サンゴジュと同じ公園にある山の林縁には毎年キク科ヤブタバコが群生する。

 
膝高まで直立し上部で多数分枝し放射状に拡がっているのが特徴的。斜めに出た枝の各葉脇に、ほとんど柄のない丸っぽい花を下向きに咲かせる。

 
キク科だが舌状花は無く、花径は1cm程度。ちょうど今の時期すなわち秋分あたりに咲くシュウブンソウもヤブタバコととても似ている。シュウブンソウは今年まだお目にかかっていない。

サンゴジュ

2010-09-20 | 日記
人間は人間の作った規則や法律に縛られて悩む。犯罪の大半は男女間の問題や金を巡るトラブル、怨恨にともなう暴力行為などだろう。人間も動物だから生きていくための行動の原動力は欲望から生まれる。人間が平和共存するためには個々の欲望を抑えるための規制が必要であったが、一方では窮屈な世界を作ったかもしれない。知恵の輪を解くように賢くしたたかに生きて目的を達成できる人はほとんどいないから、大抵の人は、生きていく中で自分の周りにクモの巣のように張り巡らされた規制や障害を少しでも避けて現状に妥協するしかない。しかし一生は短いのだから、つまらない悩みに時間を奪われないで大きな幸せの瞬間を仕事の中や余暇に少しでも発見して大切にしていきたい。



運動公園のサッカー場横のスイカズラ科サンゴジュは真っ赤に燃えていた。

遠くからでもよく目立つ真っ赤に熟した果実がまるでサンゴのようだからサンゴジュというんだろう。

円錐花序がこんな果実を実らせた。

 
スイカズラ科なので葉は対生。表の葉脈の基部にはダニ部屋のような小隆起があり裏はへこんでいる。

オオモクゲンジ

2010-09-20 | 日記

カジノキの果実のところから振り返ると経済学部、教育学部の建物の横に10m以上の高木全体が黄色くなるほど満開の花をびっしりつけていた。

こんなに黄色の花をつけている木は春ころ見た満開のフサアカシア以来だなあ。


大型円錐花序に金色の小さい花を沢山付けている。

 
地面や周りの木の葉の上などにたくさん花が落ちている。雄花が先に落ちるようだ。

 
よくみると何とも不思議な花だ。花弁は4枚で反り返っていて基部が赤くて美しいのは雄花。雄しべは8本。

雄花は開花後花粉を飛ばしてすぐに落花するので雌花だけが後に残るらしい。雌しべは1本。

 
よく似たモクゲンジ は花期が6月-7月であり、9月に花を付けるオオモクゲンジとは花の時期が違う。オオモクゲンジは落葉高木で、葉は全縁で2回羽状複葉。樹皮ははがれやすい。

カジノキ

2010-09-20 | 日記
大学の門からキャンパスに入り真っ直ぐに進んた突き当りの広場は学生時代は立ち止まることもなく、周辺にどんな樹木が存在しているかなど全く興味はなかった。


ふと見上げるとヤマグワに似た葉が目に入ったがその中に真っ赤に熟した果実があるのに驚いた。


ピイポン玉くらいの大きさの果実。どうみてもクワ科だが、いつも見慣れているヤマグワでもヒメコウゾでもない。

 
手を伸ばしてひとつ食べてみると、ヤマグワの果実と味は似ているがもっと甘くてとても美味しい。落ちた果実をカラスも食べていた。クワ科カジノキかな。葉は裏には毛があって触った感触が独特。

 
全体像と樹皮の感じ。

カゼクサ

2010-09-18 | 日記
  
見かけはやさしくて弱々しいイネ科カゼクサをあちこちで見かける。しかしチカラシバに負けないくらい根は強く簡単には引き抜けない。花序は30cm程度で茎の先に円錐状につく。これは2010/9/4に霊園で撮影。


葉の基部には白色の毛が密生し、葉舌は毛状。小穂は紫色でつやがあり、長さ6-7mmで、5-10個の小花をつける。小穂の柄の途中にふくらんだ腺がある。

チカラシバ

2010-09-18 | 日記

朝日に輝くイネ科チカラシバ。草が強靭な様子からチカラシバと呼ばれる。

確かに引っ張っても簡単には抜けない。エノコログサを大きくした感じだが暗赤色の剛毛が長いのですぐに分かる。

 
葉は線形で葉鞘は平たい。葉鞘の口部に長い毛があり、葉舌はほとんど発達せず微細な毛の列となる。

ヌルデ

2010-09-18 | 日記
朝の少しひんやりとした感じがとてもすがすがしい。白い雲がゆっくりと過ぎていき、朝日に浴びた貝塚の野原では朝露に濡れたチカラシバが紫色を帯びて輝いて見える。野原の端では白い円錐花序を戴いたヌルデが山の頂にそびえる中世ヨーロッパのお城のようにその美しさを周りに誇示している。



何とも言えない香りがすると思ったら、このヌルデの花だった。たくさんの虫が集まって来る。

 
ウルシ科ヌルデは雌雄異株。本年枝の先に円錐花序をつける。


 
雌花には長さ2mmほどの5枚の花弁があり、中心に3つに分かれた柱頭を持つ雌しべがある。右は2008/9/23撮影した雌花と果実。


葉には翼があるのが特徴。雄花は5本の雄しべがあり花弁は反り返るらしいが、まだ見ていない。