せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

トウゴクミツバツツジ

2013-04-04 | 日記
昨日の風雨はひどかった。千葉では40m/秒の風が吹いたらしい。一夜明けた今朝は台風一過同様見事に晴れ渡った空が現れた。温帯モンスーン気候である日本では変化する気候は当たり前だからそれを面白いと受け入れるしかない。




雨あがりの郊外の散歩道。まだ通勤、散歩には早すぎて誰も歩いていない。一人老人が大きなカメラを持って被写体を探している。立ち止まってそこにしゃがむと足元のムスカリを撮り始めた。確かにあれはいいなと思って近づこうとしたときに、遠くに明るい薄紫桃色のミツバツツジ独特の輝きを見つけた。ムスカリはひとまず置いておいてミツバツツジ?のほうに向かった。


ミツバツツジの花はなぜか自ら光を放っているのではないかと思うほど輝く。それが朝日を浴びて眩しいほど明るい色をしている。


まだ葉は展開していない。花の大きさは少し小ぶりで上の花弁には、しみのような赤い斑点がある。


雄しべの数は10本。5本は短く5本は長い。ミツバツツジの雄しべは5本だからこれはミツバツツジではない。


ミツバツツジの仲間で関東に多いのはトウゴクミツバツツジらしい。千葉県清澄山で見つかったキヨスミミツバツツジというものもあり見た目はそっくりらしい。これはどちらだろうか?ネットで検索すると、トウゴクミツバツツジの花の花糸は無毛で花柱の下半分には腺毛があるが、キヨスミミツバツツジは花糸も花柱も無毛であることが鑑別になるという。


さて改めて依頼品を見てみよう。花柱の下半分に腺毛らしきものがはっきりと見えることからキヨスミミツバツツジではなくてトウゴクミツバツツジのようだ。