せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ハシバミかツノハシバミか?

2011-02-28 | 日記

運動公園裏のテニスコート脇のヤブになった土手の中に株立ちしている落葉低木がある。枝先を追っていくと垂れ下がる雄花が見えた。ハンノキやイヌシデのように垂れ下がる雄花序からカバノキ科であることはわかる。そして雄花序の少し下部に赤い雌花序の柱頭がわずかに見え、この雌花序はハシバミ独特の形をしている。近くで観察したかったが3mくらい頭上のため写真を撮るのが精いっぱい。この辺りの林にはハシバミなどがたくさんあったと思われるが、今ではほとんど見当たらない。ハシバミの雄花序は雌花序より上に付くのに対してツノハシバミは雌花序が枝先につくらしい。でも果実を見てみないとハシバミかツノハシバミか確定できないなあ。ハシバミの果実はヘーゼルナッツ。

タネツケバナ

2011-02-28 | 日記
霊園の裏山は笹を中心としたヤブでコナラ、コブシ、シナサワグルミなどの落葉樹が林をつくっている。その中の通って行く小道はけもの道のようで歩くのも大変。林縁からはススキの原が続いているが今は枯れ野となっている。ススキの原とヤブの境目を歩いていたら笹の茂みの中でガサガサと音がする。すばやくのぞいてみると何とキジが奥のほうに大急ぎで逃げて行った。やっぱりキジはここにもいるんだなあと感心。ここらで鳴き声が聞けるのももうすぐだ。

 
ヤブを抜けると今度は湿地帯に入った。小川とは言えないくらい細い水の流れの先には5-6mくらいの沼があった。ホテイアオイが浮いている。中にはメダカが泳いてタニシがいる。カエルも出てきていた。ここは時代が止まったかのように子供のときによく見た田舎の光景が目の前にあった。子供のころは熊本の泉ヶ丘小学校に通っていた。近くには水源地がありジン山と呼んでいた小さな林があって毎日遊んだ。まだあるのだろうか?あの光景は今どこにいってしまったのだろう。


沼の周りや水の中には白い小さな花をつけた植物が群生している。

 
湿地に生育するアブラナ科の多年草クレソン(オランダガラシ)かな?と思ったけれども葉が小さくて弱々しい。セリ?かとも思ったが花弁が4枚なのでやはりアブラナ科。なんだタネツケバナだったのか?

サクラとメジロ、ウメとキジバト

2011-02-28 | 日記

運動公園裏の公園には昨年シュゼンジカンザクラではないか?と考えていた例のサクラが咲き始めていた。カワヅザクラも否定はできない。

 
 
しかしどの花弁も引きちぎられていて完全な姿をしていない。観察しているとすぐ近くでメジロが一生懸命にサクラの花の中をつついている。蜜を吸っているのだろうか。そうかサクラの花弁を台無しにしている犯人はメジロだったのかもしれないなあ。


サクラの横では紅白のウメが見事に咲いている。

誰もが足を止めて見上げそうなものなのだが、実は歩く人はほとんどなくてジョギングする人たちが運動に夢中で通り過ぎる。


大きな白梅のもとには誰もいなくて静かで落ち着いた雰囲気。腹が減ったので買ってきたコンビニ弁当を食べた。暖かくてのどかな日差し。目前に見えるグランドでは午後からサッカーを始めるのだろう、白線を引いたりして準備をしている。差し迫った危機、不安、苦しみがないということはどんなに幸せなことだろう。それは自分のやりたいことに集中することができ、自分の人生を送れるということだ。平凡な日常の中にいることをとりあえずこのウメに感謝。


キジバト

ウメの枝でひそかに休んでいる鳥を発見した。大きさからしてキジバトかな?

クズとニセアカシアの葉痕

2011-02-28 | 日記
霊園のすぐ横の貯水池のほとりにはカルガモの群れが昼寝していた。



クズ
 
子供たちが貯水池に入らないように鉄の網が設けてある。その網に絡みついているつる性植物。右肩上がりで葉痕の顔の形からクズだとわかる。


ニセアカシア

すぐ横にニセアカシアの幼木がある。トゲに注意しながら葉痕を確認すると面白い顔をしている。トゲが顔の角のようにみえる。

ツバキ、アシビ、サンシュユ

2011-02-28 | 日記

今日(2/27)はお天気もよく法事だろうか、たくさんの人たちがお墓には集まってきていた。たまたま霊園の裏手を歩いてみたら多種類のツバキが植えてある一角を見つけた。ウメも品種が多いけどツバキもその品種の多いことには驚きだ。


八重咲き、一重咲きなどどれもすばらしい。



このピンクのツバキは一番目を引いた。


これはサザンカとの交雑種?の感じもする。カンツバキというのかな?

 
明るいピンクで万重咲きの乙女ツバキだけはすぐわかる。

 
こちらは大柄のピンク。


ツバキの横ではアシビがもう咲いていた。ここは早いなあ。



サンシュユが咲いているのを見つけて昨年県立公園でカワヅザクラとサンシュユの花が同時に咲いていたことを思い出した。

ウメの樹皮のねじれ

2011-02-24 | 日記
母が亡くなって今年で8年目。3/25が命日。8年前は桜が例年よりも早く咲いた。亡くなる2日前には父とドライブに行き桜と菜の花の咲く土手を一人で散歩して「菜の花畑に入日薄れ~」と口ずさんでいたらしい。桜のピンクと菜の花の黄色のコントラストはどんな田舎でも最高の舞台をつくってくれる。その日の夜おそく仕事から帰ってきたときに母と珍しくゆっくり会話した。そして戯れに二人で体重を測ってみたら母はやせていて43kgしかなかった。二人だけの最後の時を過ごせた偶然に感謝している。お葬式の日はそれはそれはいい天気で桜の花びらが舞い散る穏やかな一日だった。すべての現実が遠くに感じ、絶え間なく散る桜だけが鮮明に心に残っている。母の亡くなった時それは桜の満開のときだった。しかし墓石にはなぜか梅の花が刻まれている。それは「丸に梅鉢」が母の実家の家紋だったことと母が桜より梅のほうが好きだったからのようだ。


 
 
以前撮った梅園。梅は老木になるとねじれてくるようだ。どれも決まって右肩上がりにねじれている。なぜだかわからない。フジは左肩上がりにつるを伸ばしていくからフジとは逆向きに捻じれていることになる。桜も老木を観察すると右肩あがりにねじれているものが多いようだ。


林の中で見たフジの大木は左肩上がりにうねっている。


梅園ではウメがちょうど花盛り。

ピンクのウメは華やかな感じ。

白のシダレウメはつつましい感じ。

 
 
 
たくさんの品種がつくられている。ひとつひとつ表情が違う。

ウメノキゴケ

2011-02-24 | 日記
(2/23) 新職場生活3日目。思いのほか職場の各部署の人たちは親切で温かく迎え入れてくれた。ここは前のところよりも設備は老朽化していてお世辞にもきれいだとは言えないが、何となくこじんまりとしてのんびりしたムードが漂っている。まだ仕事も始ったばかりだけれど、何事も一歩一歩進めていくしかない。ここ数日風邪気味で微熱が続いている。ロキソニンを毎日飲んでいるがなかなかよくならない。しかし天気はいい。そろそろ朝の散歩も再開したくなってきた。


先週に見た神社横のウメの木は、家の壁に突きつけた外壁材のような真っ白の苔?にびっしりと覆われていた。ときどきこのようなウメを見ていて病気かな?と思っていた。ネットで調べるとおそらく地衣類のウメノキゴケの仲間のようだ。


Wikipediaによれば、地衣類(ちいるい)は、菌類(主に子嚢菌類)と藻類(シアノバクテリアあるいは緑藻)からなる共生生物であるという。地衣類の構造は菌糸からできている。そのため乾いた状態では白色の菌糸が目立ち、湿った状態では菌糸に埋もれた藻類の緑色が浮かび出てくるという。大気汚染に敏感であることから大気汚染の指標にもなるらしい。

イヌコリヤナギと縄文土器

2011-02-19 | 日記

葉がないから確定はできないが昨年夏にみた記憶ではこれはイヌコリヤナギだった。冬芽は対生かやや対生し、長卵形で先端はややとがり1枚の芽鱗に包まれる。帽子のような芽鱗が脱げ落ちて絹毛におおわれた花序が現れる。


根元から叢生している。


ここは縄文貝塚の跡なのでいたるところ白い貝殻が落ちている。海からは遠く離れた内陸だからここまでは縄文人が船で運んで来たにちがいない。イヌコリヤナギの根元近くには貝がらと一緒に縄文の入った素焼きのかけらが散らばっていた。縄文土器の一部だろうか?よく見ると似たような縄文の入ったかけらは辺りにたくさん散らばっている。

数千年も前にこの場所に生活していた縄文人は、同じ場所で彼らが捨てた貝殻と彼らが作った土器を未来の人間が拾い上げて観察するだろうとは夢にも思わなかったはずだ。遺物がなければただの野原であるのに、動かぬ過去の証拠があることで現在と当時がつながり、数千年に及ぶ数えきれない人間の歴史がここにあったと気付かされる。無限の時間と空間に閉じ込められた多くの人々の魂がここに眠っている。

アカメガシワ

2011-02-19 | 日記

葉を落とした枝だけを見ていると面白いことに気付く。トウダイグサ科アカメガシワも三叉の枝ぶりをしている。その理由は?アカメガシワもミツマタと同様に枝の先端の頂芽が花芽になるために頂芽が翌年、枝としてそのまま成長することができず、その直下の3-5個の側芽が成長し3-5本の枝となり三叉ができあがると想像される。

 
冬芽は裸芽で星状毛に覆われている

カラスザンショウ

2011-02-19 | 日記

林の中を歩いてトゲだらけの樹木に出会った。落ちていた房状の小さな果実の集合体は特有のいい香りがしていてミカン科カラスザンショウであることがわかる。近くには幼木もたくさん見られる。それにしてもこのトゲはすごい。

 
枝ぶりはまるで鹿の角のように太くてジグザグに伸びている。落ちていた果実は黒い種子が顔をだしている。

 
樹皮は灰色で、縦に皮目のすじが多い。

オステオスペルマム

2011-02-19 | 日記

花壇でみつけた美しい花。色がいい。同じキク科ディモルフォセカと混同してしまう。しかしオステオスペルマムとディモルフォセカは別物らしい。つまりオステオスペルマムは宿根草だが、ディモルフォセカは一年草。オステオスペルマムは花茎にも葉がつくが、ディモルフォセカは葉のない茎に花がつく。また種の形も違う。ただし、種間雑種が多数出回っているので見分けは難しい場合もあるらしい。

 
花茎にも葉がついているようだ。

ハンノキ、カラコギカエデ、ハス

2011-02-18 | 日記

池のほとりにはハンノキがその地味な雄花序と雌花序をつけている。雄花序は先端で垂れ下がっていいて今まさに黄色の花粉をまき散らしていた。上向きの赤いものが雌花序。


カラコギカエデ

カエデの果実が見えた。名札にはカラコギカエデとあった。


ハス

ハスが枯れて花のあと果実が垂れていた。この部分はまるで蜂の巣のような形をしていて中にはまだ種子が入っているものもある。

 
果実はどれも頭を垂れてしまっている。種子はかなり硬くて靴で踏んでもつぶれなかった。

フウの果実とテンダイウヤク

2011-02-18 | 日記
フウ

職場から車で15分ほどの公園。マンサク科フウの大木の周りには果実がたくさん落ちていた。街路樹によく見かけるモミジバフウの果実と似ているがこちらは少し小さくて柔らかい感じ。


テンダイウヤク

そのすぐ横に見たことのない常緑低木が株立ちしていた。三行脈が目立ち表面は強い光沢がありる。一目見てクスノキ科であることは明らかだった。葉はちぎってみても香りはない。ネットで調べるとクスノキ科クロモジ属テンダイウヤクであることが判明。クスノキ科の潅木ないし小高木で雌雄異株らしい。

 
裏面は粉白色で白毛が散生し脈にも毛がある。

 
葉腋には花芽がたくさんあるし探すと果実もついていた。雌株だった。


ウメ

遠くでウメが咲いていた。

メマツヨイグサのロゼット

2011-02-17 | 日記

2/14の夜はかなりの雪が降ったせいで一面雪景色かと思ったら2/15の昼には晴れて解けてしまった。空き地には地面にへばりつくロゼットがたくさん見られる。ロゼットとは多年草の冬越しする姿で、茎はごく短く、根のすぐ上から葉が四方に重なり合って地面にへばりついてバラのように見えるからロゼットと名付けられたのだろう。ロゼット葉は茎につく葉(茎葉)とは全く異なる形をしていることが多くてロゼットだけでその種がわかる人はかなりの熟練者といえる。

 
アカバナ科メマツヨイグサのロゼットは分かりやすい。中心部が緑で周辺が赤く変色しているものが多いが全体が褐色~赤なっているものもありなかなか美しい。葉には赤褐色の斑点があることが多い。


職場近くの宅地造成地で2010/7/27撮影したメマツヨイグサ。この空き地も今では分譲住宅が立ち並び始めたのでもう来年は見られないかも。。。

カワヅザクラ、「頼朝ザクラ」

2011-02-14 | 日記

もう桜が咲いているのに驚いた。名札には「頼朝ザクラ」などと書いてあるがこんな名前の桜は聞いたこともない。青空の中に桜が咲くころ、それはすべてがリセットされて新しい学期が始まる季節を意味している。桜の花は新入生を祝福してこれから立ちむかうはずの多くの苦難を克服する勇気を与えてくれている。くじけるな、頑張れ、頑張れと。寒くて厳しい冬がもう過ぎようとして、もうすぐ本格的な桜の季節が来るんだと嬉しくなった。

 
がく片の先端が鋭く尖り内側に巻き込むこと、がく筒と小花柄が無毛であることなどから、どうみてもカワヅザクラのようだ。ネットで調べるとカワヅザクラを「頼朝ザクラ」と呼ぶ地域があるらしい。