せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

今年のシナマンサクとマンサク

2014-02-26 | 日記
毎年同じ場所で見ていたマンサクの花が今年も咲いているのか気になって仕方がなかった。先週のある晴れた朝、梅園の近くのシナマンサクが咲いているか確認。

シナマンサク

まだ枯れ葉がついたままの状態で花が咲いている。これがシナマンサクの特徴。









マンサク



シナマンサクのすぐそばで咲いているマンサク。シナマンサクに比べてやや小ぶりの感じ。葉は全くない。


マンサクとシナマンサクを比較してみよう。左がマンサクで右がシナマンサク。シナマンサクの花の方が一回り大きいし、花付きがよくて黄色も濃い。

紅梅

2014-02-25 | 日記
今年もやっと梅の季節が到来。この感動はいつも新鮮。つい先日まで身を切るような風が吹き抜けて大雪が降ったというのに、少しだけいい日差しが現われたかと思ったら、県立公園の紅梅は満開になっていた。


大盃

遠くから見ても梅園全体が赤く見え、湧きたつ興奮を抑えきれなかった。今年も紅梅を見ることができたなあ。




紅梅は枝まで赤い。


待ち受け画面にしたいほど美しい。







鹿児島紅

紅色の濃さでは鹿児島紅に勝つものはないだろう。真っ赤。







世界らん展

2014-02-25 | 日記
海外ドラマチャネルAXNミステリーでバーナビー警部を毎日録画してまとめて週末に見ている。イングランド中部の田舎町を舞台にして起こる殺人事件を解き明かしていくサスペンス。その第38話『死を招く魔性の花』は印象に残るいい作品だった。珍しい蘭をめぐる殺人事件の話。第1話『謎のアナベラ(森の蘭は死の香り)』もイングランドの森深く、ひっそりと咲く幻の蘭をさがして森の中を散策する場面が出てくる。イギリスの田舎町にも熱狂的な蘭のファンがいるんだなあと感心。たまたま都内の姪とその赤ちゃんに会いに行ったついでに、世界らん展2014に顔を出してみた。


そもそも東京ドームは初めて行ったが、会場は人、人、人で大賑わい。


日本大賞受賞の蘭

エピデンドラム アタカゾイカム ‘マウント イイズナ’ Epi. atacazoicum ‘Mt. Iizuna’と名前がついている。








周りで「これはデンドロ、あれはシンビかしら。パフィオもいいわね」「あの胡蝶蘭と同じものは最低でも9000円はするんだぞ」「これと同じものが欲しいわね」などと皆勝手なことを言い合って楽しんでいる。時間が無いから人ごみの中を縫うようにあちこちの展示を見ていった。


不気味な感じもするなあ。






不思議な色と模様。


素晴らしい形。


美しいカトレア。






こんなに美しく仕上げるにはどれも長い時間と手間がかかっているんだろうなあ。






大雪にスキー

2014-02-20 | 日記
先週もまた大雪。ソチ五輪ではジャンプで葛西紀明選手、ノルディック複合で渡部暁斗選手が、昨日はスノーボード女子パラレル大回転で竹内智香選手が銀メダルを手にする大活躍。彼らの滑りを見ているとパワーが伝わってくる感じがする。残念な結果に終わった選手もいるけれども、勝負は運もあるし頑張った結果だから仕方がない。オリンピックに刺激されたわけではないけれど先日久しぶりにスキーに出かけた。関東甲信越地域はまれにみる大雪で道路は遮断されているところもあるくらいだった。川端康成「雪国」にあるようにトンネルを抜けるとまさに大雪の世界。



みんな楽しく滑っていく中を、時折、救急のサイレンを鳴らしたスノーモービルが走っていく。それを見て無理をしてはいけないと上級コースには行かないことにした。


雲の割れ目から晴れ間が覗くとほっとする。

春を待つアカメガシワ 

2014-02-13 | 日記
先週末は久しぶりで大雪が降り、人は除雪作業に追われた。これほどの雪は北国では当たり前のことでも関東のこの辺りでは珍しい。中学、高校時代は北の雪国に住んでいた。高校3年の冬、受験も間近にせまったある日、深く雪の積もった道を帰る途中、その小さな道から20mほど先に木製の古い電柱が雪の中で真黒にそびえ立っているのを見た。誰も踏み込んでいない新雪の彼方でその柱はこちらを挑発しているかのようだ。その頃、日々の受験勉強による睡眠不足や不安、ストレスなどにより心に中には絶えず暗雲が垂れこめていた。あとひと月で受験という未知の体験が控えていた。あの電柱は遠くて近づくことを拒んでいる。あの敵を打ちのめすまではこの暗闇を抜けることは出来ない気がした。積もった雪を手でつかみ握りこぶしよりも大きく堅い雪玉を作った。これがあの電柱に命中すればこの勝負は勝ちだ、と心で決めた。大きく腕を振りかざして全力をこめて投げると、玉は放物線を描いて大きな音を立てて電柱のど真ん中に当たり粉々になって飛び散った。黒い柱には白い雪の跡がくっきりと残った。身震いするような感激と運も味方につけた気がして不思議な達成感を感じた。受験の不安はもう消えていた。うまく命中したからそれを意味深いと、当時自分で解釈したのだろう。あれからどれほどの時がたったことか。新雪を目にすると電柱に向かって雪玉を投げた日の自分に今も重なり、その時の緊張と安堵が蘇る。




2/8から降り始め雪が積もった。


2/9は晴れた。旧街道の近くで松が点々と残っている。


広場の新雪。


アカメガシワの冬芽と葉痕



広場の横の小さなアカメガシワ(トウダイグサ科)はいつも厄介者として刈り取られてしまう。でも生命力が強くて毎年枝が伸び今年も冬芽が出来ている。

エパクリス

2014-02-04 | 日記
彼女は50歳という若さで認知症が進み入退院を繰り返していた。錯乱状態に陥り、時に意識を失い、ここ一月のうちに家族の識別も出来なくなった。そして昨日目にした時、彼女は廃人同様になっていた。今年のはじめにはまだ笑って会話ができていたのに。ただその時も、何か変だ、自分は大丈夫かなあ?と心配していたのを思い出す。どんどん記憶が薄れてい行くのを感じていたのだろう。その時、わずかに涙ぐんだその目は遠くを見つめ、まるで懐かしいものに出会ったのにそれが何か思い出せずに当惑しているような顔にも見えた。卒業式の惜別の表情とも似ていた。記憶が無くなっていくことを本人が自覚するとき、それはこの世界や周りの人々達との別れを感じるに違いない。まだわずかに残っている記憶を頼りに、その時確かに彼女は手を振ってお別れを言ってくれたのだった。今はもうこちらの声は届かない。


エパクリス・ロンギフローラ エパクリス科

温室の外でバンクシアの近くに赤い花をたくさんつけている低木を見つけた。エリカの仲間かなと思ったが、名札にはエパクリス・ロンギフローラとあった。エパクリスというのはギリシャ語の丘の頂上という意味でこの種の花が、丘や山の尾根に咲く習性があるらしい。花は長さ3cmほどの紅桃色で、先が白い。




エパクリス科エパクリス属の常緑小低木で、学名は Epacris longiflora。英名は Fuchsia heath, Native fuchsia。オーストラリア南東部に分布。



エパクリス・レクリナータ

ロンギフローラの隣に植栽されていた。


オーストラリア南東部に分布。葉は卵状または卵状披針形で、茎に密生している。秋から春にかけて、葉腋から花序をだし、ピンクから赤色の筒状花。エパクリス科エパクリス属の常緑小低木で、学名は Epacris reclinata。



エパクリス・インプレッサ

名札が見当たらず名前が判らなかったがネット検索した限りではインプレッサのようだ。オーストラリア南東部に分布。学名はEpacris impressa。 英名はCommon Heath、Australian heath。