せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ハナヒョウタンボク果実

2013-11-30 | 日記
先週、用があって出かけた先の団地の庭の中に幾本もの落葉低木が植えられていた。赤い果実で鮮やかに彩られていて美しい。





樹高は3-4m。近づいていくと小さなパチンコ玉程の大きさの真っ赤な果実が驚くほどたくさんついている。これまで見たことのない樹木だった。葉は対生、とうみてもスイカズラ科にみえる。これがヒョウタンボク?かなと思ったが、ヒョウタンボクの果実は6-7月ころに見られるはずだから違う。ネット検索してやっとハナヒョウタンボク(スイカズラ科スイカズラ属)に辿り着いた。



こちらのハナヒョウタンボクは落葉し始めている。




果実があまりに美味しそうなのでひとつ試食してみようかと思ったけれど、ヒョウタンボクは毒性があることを思い出して止めておいた。


潰してみると小さな種子が4つでてきた。

ダンコウバイ

2013-11-21 | 日記
オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」を観た。随分前にもみたことがあったけれど、すっかりストーリーは忘れていた。再度みてもヘップバーンの美しさと体の細さだけが強く印象に残る映画だった。感じの悪い日本人オヤジの登場と可愛いヘップバーンがすぐにタバコをスパスパ吸うのがちょっと気に障る。母の若いころヘップバーンカットが流行したという話を以前聞いたことがある。きっと母もそのカットをしたに違いない。髪だけ真似てもダメなのに、と思って可笑しくなったがなぜか涙がでてきた。


ダンコウバイ クスノキ科



いつもの市営公園でカツラの黄葉を眺めていたら、そのカツラの木の下に見慣れない形の葉を見つけた。掌のような感じで三裂して基部から3主脈が出る独特の形。樹高は3mほどの落葉低木。ダンコウバイのようだ。


葉の裏。葉に切れ込みのないものもある。


花芽ができている。来年の春先にはきっと黄色い花を咲かせるだろう。

ナンキンハゼの紅葉

2013-11-20 | 日記
人が亡くなるということは、その存在が自分にいろんな意味で影響を持っていたならば、必ず多かれ少なかれ喪失感を伴う。愛する人だったならば自分の一部をなくしたに等しい喪失感がある。昔別れた恋人だったなら言い忘れた事、してあげることの出来なかった事に対する後悔を強く感じる。憎しみを抱いていたならば今こそその恨みは消えて謝罪と感謝の気持ちが生まれるに違いない。波乱万丈の人生であったとしても最後は「ご破算で願いましては」という言葉と同様、完全にリセットされて、残された人にはこだまのように遠くに過ぎ去って行き、亡き人が生前閃光のように輝いた瞬間が時折流星のように蘇る。



通勤途中の街路樹のナンキンハゼ(トウダイグサ科)は今見事に紅葉している。



歩道を散歩する人も時々はいるけれど、じっくりとその紅葉を楽しんでいる感じではない。出来たら電線や電信柱はないほうが景観にはいい。職場の近くの通りは地下に電線を埋める工事をしているけれどこの通りはそういう予定はないのだろうか?緑から黄色や赤に色が変わっていくそのグラデュエーションが素晴らしい。








長い葉柄をしたスペード~菱形の葉はヤナギ科ヤマナラシのように風が吹くとひらひらそよぐ。それにしても燃えるような赤。






果実が見える。果実が割れて中から3個の白い種子が現われた。昔はこの種子からロウを採ったらしい。

ジュズダマ

2013-11-12 | 日記
シカゴ大学で研究生活をしていたことがある。隣の研究室の一人の若い女性は毎日細胞培養の仕事をしていた。同じ冷凍庫を使っていたので顔を合わす機会も多かった。彼女には片方の肩をすくめるような特徴のある癖があった。ある動作をした後に肩を首に近づけてその後、腕を伸ばすような仕草が可愛らしく思われた。2年ほどたった夏休み明けに、彼女はもう仕事には復帰できないだろうと彼女の同僚は言った。実は彼女はハンチントン舞踏病であることが遺伝子検査で判明したというのだ。そういえば最近は肩の動きがずい分激しい時があるなあと思っていた。ハンチントン舞踏病は進行性の神経病でその遺伝子は判明しており優性遺伝することもわかっている。彼女には一人息子がいると聞いたが遺伝している確率は50%、遺伝子検査は受けたのだろうか?


枯れ葉舞う秋の季節になった。台風30号がフィリピンに多大な被害をもたらしたらしい。つい先日もまた大きな地震があったが慣れてしまって驚きはしなかった。人は隣にいる人、愛する人を気遣い心配して悩み悲しむ。一方で天変地異や自然災害は一瞬にして数千人を飲み込んでしまう。個人の心配事などお構いなしに一気に破壊してしまう。子を思う母の気持ちをあざ笑うかのように。


ジュズダマ イネ科



湿地帯の近くでジュズダマが群生してちょうど花が咲いていた。




ジュズダマは雌雄同株。 上部の葉の脇からたくさんの花穂が立ち上がり、 硬くて艶のある苞鞘の中に雌花穂があり、その先から雄花穂が垂れ下がる。




雌花穂からはブラシ状の白い花柱が伸びている。


苞鞘は花が終わると緑色、黒褐色や灰色に色づき硬くなるので、これを数珠のようにつないで遊ぶ。

ハラビロカマキリ

2013-11-04 | 日記

ウメノキゴケの生えたウメの木に大きなカマキリを見つけた。オオカマキリとは少し違って腹が横広い。ハラビロカマキリだろう。




離れて観察していると体を前後に小さく振動させながら少しずつ上に登っていく。パーキンソン病ではあるまいしその震えるような小刻み歩行は一体何を意味するのだろう。リズムをとっているようにも見える。獲物や敵に移動しているのを悟られない方法なのかもしれない。



カマキリの目は不思議。黒眼すなわち瞳がいつも観察者を見ている。カマキリの目は複眼なので瞳が存在するはずはない。この黒点は偽瞳孔(pseudopupil)と呼ばれて複眼を構成する個眼の奥を覗ける方向のみが黒く見えている。確かにカマキリは360度どの方も見えるんだ。

花壇の花 ~ イモカタバミ、ショウジョウソウ、ガザニア、ニチニチソウ、ガイラルディア

2013-11-04 | 日記
数日前にブックオフで買ってきた「生き方上手」日野原重明著(ユーリーグ出版、2001年)を読んでみた。生き方の知恵や死を意識した生き方を教えてくれる本だった。あるホスピスには常にひとシーズン先の京都百景が飾られているそうだ。春にはまばゆい深緑が、夏には紅葉する山々が、秋には白銀の木立、そして冬には満開の桜が壁一面に広がっている。次の季節をもう一度と待ち望む気持ちが湧けばそれは確かに今日一日を生きようという希望につながるかもしれない。


通勤途中にある団地で花壇に咲く花を見つけた。どこにでも植えられている人気の花ばかり。

イモカタバミ カタバミ科

イモカタバミは道端にも生えている雑草かもしれないけれど太陽にあたると花弁が美しく輝く。葯は花粉で黄色く、全草毛深い感じ。葉の縁に近いところにはぶつぶつのようなものがあるのが特徴。








ショウジョウソウ トウダイグサ科

茎の頂点近くに付く葉の基部が朱色に色づく。中央アメリカから南アメリカ原産の半低木。




茎の上部に数枚の朱紅色の苞葉がつき、中心部に花弁のない雌雄異花の杯状花序。


葉の裏は赤くない。


ガザニア キク科



表は濃緑色で光沢があるが、裏は真っ白な柔毛がある。


ニチニチソウ キョウチクトウ科



初夏から晩秋まで次々に花が咲く一日花なので「日々草」という。


ガイラルディア キク科

別名はオオテンニンギク(大天人菊) (学名:Gaillardia aristata)  これは以前見たガイラルディアとは少し感じが違う。背が低いし総苞片が大きい感じがする。


矮性種の「ゴブリン」という品種だろうか?


ランタナ クマツヅラ科

ランタナは色々な色があって楽しい。


中央部が最後に咲く。多くの花は開くと次第に赤紫色を帯びるように変化する。