せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

アケビとミツバアケビ

2010-04-12 | 日記
時々この世の中や宇宙全体が実は誰かの夢の世界か仮想現実の世界かもしれないと思うことがある。
新スタートレック (STAR TREK THE NEXT GENERATION) 第138話「甦ったモリアーティ教授」が気に入っている。仮想現実の世界(ホロデッキ)の中のモリアーティ教授に翻弄されるストーリー。ホロデッキの中のモリアーティ教授にエンタープライズを支配されそうになるが、キャプテンのピカードが操作バネルからメモリーを抜き取って教授をその回路の中に封じ込めた。キャプテンは手のひらの上のメモリバンクの中で仮想現実の世界が進行しているのを見て、自分たちも誰かの手の上で躍らされているのかも知れないと思う。
仮想現実とは違うが胡蝶の夢という言葉がある。荘子が、蝶となり花の上で遊んだ夢を見て目覚めたが、自分が夢で蝶となったのか、蝶が夢見て今の自分になっているのか分からなくなってしまう。

藪や林の中に入ると、右肩上がりのつる性落葉植物、アケビとミツバアケビが同じ場所によく生えている。自宅の近くの私鉄のフェンスにも両者が混在している。なぜか分からないが仲良しなのだろう。

アケビの仲間はどれも大型の雌花と、小さな雄花とがあり、雌花の花びらにみえる開いた部分はがく片。雄花はがく片3、雄しべ6、雌花はがく片3、雌しべ3~6で総状花序をなしている。左はアケビ、右はミツバアケビ。雌花、雄花の付き方が異なる。
 
アケビの花のがく片は白っぽく、ミツバアケビに比べてひと周り大きい。左は雌花、右は雄花。
 
ミツバアケビの花は、濃い紫色で、よく目立つ。左は雌花、右は雄花。

アケビは葉は掌状複葉。5個の小葉に鋸歯はない。ミツバアケビは葉は3出複葉で波状の大きな鋸歯がある。両者がしばしば同じ場所に混在している。

この世が夢の世界でなかったらどうしてこんな奇妙な造形物が存在するのだろう?などと夢うつつで考えている。