せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ヒイラギナンテン

2010-04-07 | 日記
公園や庭などでよく見かけるメギ科ヒイラギナンテン。ジャスミンの香りに似た濃厚なこの花の香りは、一度かいだら忘れられずなんともいえない快感を引き起こす。

同僚が糖尿病になって食事療法をはじめた。彼は夜チョコレートを食べるのを日課にしていたが、それを中止するのが死ぬほどつらいと言っている。依存状態に近い。依存症にはアルコール依存症、タバコ依存症、薬物依存症などがあり、使用していないときに、離脱症状・禁断症状がでる状態をいう。薬物を服用することで発現する多幸感を繰り返し経験すると服用に対する強い欲求を感じる状態が出来上がり、これを精神依存と呼ぶらしい。この多幸感を発生させるのが脳内ドーパミン神経の働きのようだ。さらに薬物を服用し耐性が形成されると、一生その薬物を求め続ける身体依存状態になってしまう。甘味物を摂りすぎていた糖尿病患者で食事制限がなかなか出来ないのは、やはり甘味物依存症になっているからなのだろうか。


花弁のように見える9枚のがく片、中心にある6枚の花びらと6本の雄しべが共に黄色であざやか。花の香りがもたらす快感はこの香りの持続が短か過ぎてどうも習慣性にはなりそうもない。

ソメイヨシノ

2010-04-07 | 日記
今週は入学式ウィーク。昨日はいい天気で桜がいっせいに満開になった感じがしたが、今日は一転小雨で寒い。大学の入学式のとき、満開の桜と、春風で舞い落ちる花びらが祝福していたのをついさっきの事のように思い出す。キャンパスの芝生の奥では大学院生たちが花見をしながら、のどかな日差しの下でビールを飲んでいたのを見て、これから始まる学生生活に希望を抱いたものだ。当時この淡い満開の桜がソメイヨシノであることなど何の関心もなかった。今では花見で酒を飲みたいとは思わないけれども、むしろ周りの桜の花のつき方や樹形が気になる。これもまた花見だ。しかし今年もゆっくり花見する暇がない。桜の下を走り回るのみ。写真は職場近くの霊園のソメイヨシノ。青空を背景に10m以上の大木が雪をかぶったようにたくさんの花を抱いた姿はすばらしい。ソメイヨシノの起源はエドヒガン系品種(母種)とオオシマザクラ(父種)の交配によって、生まれたものであるということがわかっている。ソメイヨシノは雑種なので、そのすぐれた形質を残し増やす方法は、接木もしくは挿し木によるしかなく、その結果ソメイヨシノはすべてクローンということになる。どこもかしこもソメイヨシノばかりでは面白くないので、これからは実生の桜を植えてもいいのにと思う。


自宅の斜め前は昔からの小さなお寺でお墓が少しばかりある。そこに植栽されているソメイヨシノが夜帰宅時、車のライトで照らされて浮かび上がる。