私も使いました、【大学への数学】。次々出てくる、英語の参考書と違って、数学は定番がチャートや本書など、変化がないんですね。ただ、昔の重厚な黒光りした、妥協は許さん!といった感じのデザインとは、すっかり変わってしまったんですね。
内容はどうなんでしょう。 今回は、代々木校の教室長、伊藤先生にお願いしました。二度目の登場です。数学や算数のことなら、何でも聞いて下さい。 すらすら答えてくれますよ。
以下が伊藤先生の書評・解説です。
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大学への数学、通称 “大数” と呼ばれているバイブルのようなテキスト。今回はこの大学への数学1対1対応の演習シリーズを取り上げます。特徴などを列挙しておきます。
1.数学が苦手な人は手を出してはいけません。
数学を得意とする人、ある程度の学力がある人が、より力を磨くために利用するのに適した問題集と言えるでしょう。偏差値で言えば60以上の生徒が用いてちょうど良い感じでしょうか。
2.例題の多くは良問ですが、やや難しいと思われる問題もあります。
扱っている例題は、入試で確実に得点できれば合格レベルに届くだろうという問題で、どれも良問と言えます。解説は基本を知っていてある程度の学力があるという前提のもとで書かれているため、それほど丁寧というわけではありませんのでご注意を。
3.例題のあとにある演習題は、例題と難易度の差があります。
解法や道筋が分かっても計算量の多さも手伝って、なかなか正解までたどりつくことが出来ず、イライラするかもしれませんし、ある程度の時間の消費を覚悟しなければなりません。例題を理解して正解まで自力で導き出すことは出来るが、演習題となると解けない場合や、正解までたどりつかなくても、あまり気にする必要がありません。
4.記述する際、解法を自分で把握し、整理できなければ満点の解答は得られません。
それだけ難易度の高い問題を扱っています。ですから本書に掲載されている例題および演習題が理解でき、最後まで正解が得られるまでになれば、相当の実力者になれることでしょう。
5.総合すると、難関校狙いの生徒にお薦めです。
ただし、最初に申し上げました通り、基本がないままに手を出すと掲載されている問題数は少ないものの、逆に効率の悪い勉強となってしまうでしょう。青チャート もしくは赤チャートの方が問題数も多くありますので、ある程度の重要例題や解法パターンを身につけた上で、本書を利用するというイメージが良いでしょう。
書かれている字の大きさも小さく、用いられている用語も一切妥協しておらず、とてもアカデミックな雰囲気を漂わせ、まさに『大学への数学』というネーミングに恥じない内容の問題集と言えるでしょう。
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なるほど、見かけは変わっても、中身は変わらずか~。昔の友だちのようなもんだ。
それはさておき、伊藤先生、実に男らしい、実名ですよ。しかも北島三郎が好きらしい(これ内緒)。
伊藤先生のブログには、自分の写真まで!!!
必見→ → 『代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ』 ついでに質問してもOK!
他に取り上げてもらいたい参考書や問題集などがありましたら、お気軽にどうぞ。
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↑で私VIVAが使っていたと申していたのはこちらの『大学への数学(研文書院)』でした。失礼しました。こちらもあるそうです。
読者の方に教えていただきました。ありがとうございました。
http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
『大学への数学 1対1対応の演習(新課程版)』東京出版 【受験参考書(問題集)】数学Ⅰ、数A、数Ⅱ、数B、数Ⅲ、数C
1対1対応の演習/数学I,A―大学への数学 東京出版 詳細を見る |
大学への数学I&A 研文書院 詳細を見る |
研文書院の黒大数は今でもほぼ同じデザインですが……。東京出版の月刊誌は昔もソフトなデザインですよね。うーん。
まったく同じ出版社かと・・・
黒の方はものすごく難しかった
印象でしたがどうなのでしょう?
コメントありがとうございます。