「百名山の伝承神話」(14)早池峰山


【説明概略】
 早池峰山の山名のもとになっている
山頂の霊泉は、いつも清水を湛えてい
て、雨が降ってもあふれず、ひでりに
なっても涸れないという。また阿部の貞
任にちなんだ「早池峰山中の七不思議」
もあります。「早池峰詣」という文書に
よれば、(1天灯が灯る、(2竜灯、(3
お田植え場の早乙女の声が聞こえる、(4
竜ヶ馬場の駒の声、(5鶏頭山の鶏の声、
(6安倍貞任の軍勢の音、(7河原坊の
誦経の声、です。


 この中の(6については、次のよう
なものです。安倍貞任は平安末期、「前
九年の役」が起こり父の頼時が死亡し
た後、抵抗軍の総大将となって源氏方
と戦いました。そして有名な「衣川の
戦い」に敗れ、北へと逃れますが、「厨
川の柵」で、あえなく戦死。しかし、
部下や地元民からは神として崇拝され、
あちこちに生存の伝説が残されていま
す。


 早池峰の小国側には、安倍ヶ城とい
う岩壁があり、いまでも貞任の母住ん
でいるとされ、雨の降るような夕方に
は、岩屋の扉を閉ざす音が聞こえると
いうことです。


・岩手県遠野市と同県花巻市大迫町(お
おはさままち)と同県宮古市との境。


▼早池峰山【データ】
★【所在地】
・岩手県遠野市と同県花巻市大迫町(お
おはさままち)と同県宮古市との境。
JR花巻駅からバス・河原坊から3時
間20分で早池峰山。一等三角点(1913.
61m)と早池峰山神社奥宮と避難小屋
がある。


★【位置】(国土地理院「電子国土ポー
タルWebシステム」から検索)
・三角点:北緯39度33分30.08秒、東経1
41度29分20.45秒
★【地図】
・2万5千分の1地形図「早池峰山(盛
岡)」or「高桧山(盛岡)」。


▼【本文】をどうぞ。
https://toki.moo.jp/mail-maga/100den/100den04.html


………………………………………
…【広告】(作者の本もどうぞ)
https://toki.moo.jp/cd-mihon/cd-mihon.html
・01『新・丹沢山ものがたり』
・02『全国の山・天狗ばなし』
・03『山の神々いらすと紀行』
・04『続・山の神々いらすと紀行』
・05『ふるさとの神々何でも事典』
・06『続・ふるさとの神々事典』
・07『野の本・山の本』


・08 ↓こちらもどうぞ
▼山と渓谷社刊『日本百霊山』(紙書籍
版品切れ)「電子書籍」または「中古書
籍」をどうぞ。
神仏、精霊、天狗や怪異と出会う山旅。
山の愉快な話。
ご購入は<アマゾン>で、<楽天ブックス>
で。
『日本百霊山』山渓ホームページ
https://www.yamakei.co.jp/products/2816120561.html


…………………
投稿者【とよだ 時】のホームページ:
https://toki.moo.jp/


★おわり
……………………………………………

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )