これは、今日、報道されているニュース。
https://www.fnn.jp/posts/00414938CX
教師による暴言などがあったのは、山口・下松市にある下松工業高校。
40代の男性教師が2018年12月、担任をしていた1年生のクラスの生徒に対し、「ボケ」や「アホ」などの暴言を浴びせ、うち1人の生徒に対しては、「いじめ」ともとれる発言や行動を繰り返していたという。
下松工業高校・高橋等校長は、「(1人の生徒に)病院に行けというニュアンスのことを言ったと聞いている。丸刈りにしたのは事実」と話した。
校長は、生徒を丸刈りにしたことについて、教師による「強制」があったのかどうかはまだ確認できていないとしている。
生徒と保護者は2月、問題があった教師の懲戒免職を求める嘆願書を県教育委員会に提出していて、現在、調査が行われている。
***************************************************************************
私の義務教育時代といえば、1960年代だが、当時は、巨大で残酷な戦争が終わって、まだ20年あまり、大人たちは、みんな戦争の意識を引きずっていて、教員たちも復員兵や疎開経験者など戦争の残響残渣のなかにいた。
誰もが、身近な人を戦火で失った悲惨な経験を持っていた。
男の教師で兵隊上がりは、やはり軍隊で殴られ続けたせいか、やたらと手が早かったが、それでも、上のニュースに紹介したような悪意を持った教師がいた記憶は少ない。
みんな、戦場の弾丸や、爆撃の嵐を逃げ惑った経験があるから、ちょっとやそっとの事態では動じない。
子供が大怪我して血まみれになっていても、平然と冷静に対応できる度胸の座った教師ばかりだった。修羅場を経験した者たちは、やはり違う……。もちろん、こんな教師が矮小なイジメなんかやるはずがない。
本心から子供たちのことを思ってくれていて、愛情豊かな人たちであることを厳しさのなかにも感じることができたから、平手打ちされたり、頭を叩かれたりしても、「この野郎!」という復讐感情が芽生えたこともない。
だが、上の山口県の教員は違う。クラス全員が「懲戒免職嘆願書」に署名するという前代未聞の憎悪を浴びている。
このような「人間失格」に類する教師は、人生の修羅場を経験せず、パソコン画面のなかのゲームの世界の経験だけで、人を教える立場になって、何をしていいか分からないから、とりあえず生徒をいじめてみた……という軽薄さに思えるのだ。
今の教師たちは、受験戦争は知っている、動画もゲームも知っている。だが、他人から虐げられて悔しい思いを我慢する人生は知らない。人間性が育ってなくて、利己主義の世界にどっぷりと浸かり、他人に対して愛情を抱いて育ててやる喜びを知らないから、自分の下劣な性欲を生徒で満たしてみたり、他人への嫌がらせで自尊心を満足させたりしているのだ。
ちょうど、私のブログに毎日、無知蒙昧なのに偉そうに知ったかぶりで誹謗を書き込んで自己満足してる阿呆どもと同じだ。
教師の人間性崩壊は、ほとんど連日連夜といえるほど被害を受けた生徒からの告発が続いていて、学校側も、地位を守りたいだけの姑息なアホ役人しかいないから、もみ消して責任を隠蔽するなど卑劣な手口に終始している。
「いじめ0」がスローガンの学校教師による、陰湿な “生徒いじめ” の証拠
https://www.jprime.jp/articles/-/14573
教師がいじめの助けを求めた生徒を叱責。その3時間後に命を絶っていた。尼崎中2少女自死で第三者委が報告
https://news.yahoo.co.jp/byline/akazawatatsuya/20190318-00118655/
中3いじめ「重大事態」半年間、手打たず 教育長が謝罪
https://www.asahi.com/articles/ASM3V3CPKM3VPITB006.html
女子高生自殺 第三者委「いじめが自殺に影響与えた」 https://www.tku.co.jp/news/%E5%A5%B3%E5%AD%90%E9%AB%98%E7%94%9F%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%80%80%E7%AC%AC%E4%B8%89%E8%80%85%E5%A7%94%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%8C%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%81%AB%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E4%B8%8E/
「理不尽な指導」も要因 長崎高2自殺で第三者委
https://www.sankei.com/west/news/190301/wst1903010050-n1.html
上リンクに紹介した教師とイジメの記事は、今月だけなのだが、たくさんありすぎて書き切れない。これほど、子供たちを苦しめる学校や教師というのは、いったい何なのだ!
そして、お定まりであるかのような、学校側による隠蔽工作、責任逃れ……。
いじめ発生件数は過去最多32万件、注目すべきは『うち9割が解消』という不思議
石井志昂 | 『不登校新聞』編集長、不登校経験者
2017/10/28
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20171028-00077439/

生徒の自殺者推移

これほど、子供たちにイジメが蔓延している現象は、新自由主義社会を作り出した、竹中平蔵、そして安倍政権の登場とリンクしている起きている事態である。
これについては、少し前に書いたばかりだ。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-673.html
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-672.html
こんな社会に誰がした! ……「竹中平蔵と安倍晋三」と答えておこう。
今世紀に入って、企業は自社株のレベルを守るために、正規雇用労働者のリストラ切り捨てを大規模に行い、これによって、大半の労働者の雇用が不安定化し、収入も格段に凋落させられた。
もの凄い勢いで、日本社会が格差を拡大し、人々に序列をつける差別社会に変化したのだ。このことが、学校における児童生徒のあいだの人間不信、嫌がらせ、イジメの根底にある。平等社会が失われれば、人は他人に憤懣を抱く心の安まらない社会になってしまうのである。
教師という職業もまた、本当に子供に人生の良き知識を授けたいと思うなら、人生の艱難辛苦を味わって、現実的な知恵をたくさん身につけた経験豊かな人を採用し、社会全般の総合的な人生観・価値観を教えなければならない。
また、教員を採用するにあたって、利己主義者を排除し、利他主義の人格形成に優れた者を優先して採用しなければならないのだ。
ところが、今は違う、
採用される教師たちが知っているのは、受験競争とゲームの世界だけであり、社会の底辺で何が起きているのか? 自分の体験で思い知らされている者は少ない。
(ただし、安倍政権登場の10年は、学生たちも貧しくなって、コンビニなどでのバイトを経験している者が少なくないので、彼らは社会の下積みを経験している)
社会の下積みでの労働経験があれば、愚かな生徒イジメを行う矮小な人格も減るだろうと私は思う。この意味で、学生たちが、私の若い頃と同様に貧しくなるのは教育全体にとっては非常に良いことかも知れない。
むしろバブル時代に学生だった、今の50歳代管理職は、ぬくぬくした座布団人生しか知らないので、自分の地位を守ることしかできない隠蔽体質になってしまているのかもしれない。
教育全体について、根底的な提言を行うとすれば、教育施設は、今は空き家になっている昔の小中学校を利用して、過疎の山村に引っ越し、農業・畜産・林業を集団生活で行いながら、大自然のなかで、その恵みを最大限に浴びて、何よりも人間性を教育すべきなのだ。
はっきりいって、私の経験では、通常の大学程度の知識なら、都会の殺伐とした閉塞的な環境で学ぶより、大自然のなかで農業や畜産の実習のなかで学んだ方が、はるかに身につく生きた知識にすることができる。
過疎の山村は、教育にとって宝の山である。そこで自給自足の知恵を学ぶことは、宇宙のすべての知識を学び取ることに通じる。
もの凄い量の素晴らしい知恵を身につけることができるのだ。そして、人間として生きる優しさも……。
私の田舎暮らしの経験から言うが、田舎暮らしというのは、ストレスが非常に少ないので、欲求不満を募らせて他人に当たるなんて都会特有の現象は存在しない。
だから、人間性が伸び伸びとして豊かになってくる。私の住んでいる中津川市などは、目の前に2000m級の、恵那山や小秀山があって、その背後には3000m級のアルプスと御岳があって、東美濃ではあるが、まさに「信州」と言うべき土地柄であり、ここでは、小さな事にクヨクヨしたりしない「信州人」の骨太の人間性が育つのである。
まあ、熊やカモシカ、イノシシが年中出てくるのはご愛敬だが……。
子供たちは、絶対に、このような緑と高山と美しい水のなかで育てるべきである。育った場所によって、人間性がまるで違ってくる。
私は、子供社会の実情を知らないので、あまり偉そうに言えないが、中津川市で、毎日、熊が出ていても、子供のイジメがあったなんて噂は、過去十数年聞いたことがない。
それから、大学入試程度の知識なら、ネット環境があるので、山奥で自習していても、十分に合格レベルに達することができる。人が圧倒的に少ないので、他人に影響を受けずに、自分の勉強に没頭することができるのだ。
夜は、真夏でも毛布がないと寝られないほど気温が下がるので寝不足になる心配もない。
何よりも、放射能汚染のない、素晴らしい水と食料と大気がある。
騒音もほとんどないし、車で20分程度の場所に、散歩できる山岳コースが山ほどあるので、運動にも事欠かない。
こうして中津川に移住してみると、それまで名古屋の閉塞的な環境で、他人を意識してストレスを受け続けていたのが嘘のようで、愚かな時間だったと思う。
確かに仕事が少なくて生活は大変だが、家賃や土地が嘘のように安いので、私などは毎月の生活費が5万円程度ですむ。もっとも光熱通信費が、かかるのが玉に瑕だ。
いつも思うのだが、冒頭に紹介したような矮小なイジメニュースを聞くたびに、私は、子供たちが過疎の山村で、自給自足生活の知恵を学びながら、夜は幽霊のラップ音くらいしかしない静寂のなかで勉強できるなら、集中力により成績が上がるし、何より、のびのびした自然生活は刺激が多すぎて、他人をいじめたり構っていたりする暇などないのだから、健全で骨太の人間性が育つと考えている。
学校は大都市を離れて、過疎の山村、それも幽霊の出るほど寂しい土地に移動して、みんなで力を合わせて困難を克服するスタイル、人間性を子供たちが身につけるべきだと私は確信している。
それが、すばらしい日本の未来を構築するのだ。
https://www.fnn.jp/posts/00414938CX
教師による暴言などがあったのは、山口・下松市にある下松工業高校。
40代の男性教師が2018年12月、担任をしていた1年生のクラスの生徒に対し、「ボケ」や「アホ」などの暴言を浴びせ、うち1人の生徒に対しては、「いじめ」ともとれる発言や行動を繰り返していたという。
下松工業高校・高橋等校長は、「(1人の生徒に)病院に行けというニュアンスのことを言ったと聞いている。丸刈りにしたのは事実」と話した。
校長は、生徒を丸刈りにしたことについて、教師による「強制」があったのかどうかはまだ確認できていないとしている。
生徒と保護者は2月、問題があった教師の懲戒免職を求める嘆願書を県教育委員会に提出していて、現在、調査が行われている。
***************************************************************************
私の義務教育時代といえば、1960年代だが、当時は、巨大で残酷な戦争が終わって、まだ20年あまり、大人たちは、みんな戦争の意識を引きずっていて、教員たちも復員兵や疎開経験者など戦争の残響残渣のなかにいた。
誰もが、身近な人を戦火で失った悲惨な経験を持っていた。
男の教師で兵隊上がりは、やはり軍隊で殴られ続けたせいか、やたらと手が早かったが、それでも、上のニュースに紹介したような悪意を持った教師がいた記憶は少ない。
みんな、戦場の弾丸や、爆撃の嵐を逃げ惑った経験があるから、ちょっとやそっとの事態では動じない。
子供が大怪我して血まみれになっていても、平然と冷静に対応できる度胸の座った教師ばかりだった。修羅場を経験した者たちは、やはり違う……。もちろん、こんな教師が矮小なイジメなんかやるはずがない。
本心から子供たちのことを思ってくれていて、愛情豊かな人たちであることを厳しさのなかにも感じることができたから、平手打ちされたり、頭を叩かれたりしても、「この野郎!」という復讐感情が芽生えたこともない。
だが、上の山口県の教員は違う。クラス全員が「懲戒免職嘆願書」に署名するという前代未聞の憎悪を浴びている。
このような「人間失格」に類する教師は、人生の修羅場を経験せず、パソコン画面のなかのゲームの世界の経験だけで、人を教える立場になって、何をしていいか分からないから、とりあえず生徒をいじめてみた……という軽薄さに思えるのだ。
今の教師たちは、受験戦争は知っている、動画もゲームも知っている。だが、他人から虐げられて悔しい思いを我慢する人生は知らない。人間性が育ってなくて、利己主義の世界にどっぷりと浸かり、他人に対して愛情を抱いて育ててやる喜びを知らないから、自分の下劣な性欲を生徒で満たしてみたり、他人への嫌がらせで自尊心を満足させたりしているのだ。
ちょうど、私のブログに毎日、無知蒙昧なのに偉そうに知ったかぶりで誹謗を書き込んで自己満足してる阿呆どもと同じだ。
教師の人間性崩壊は、ほとんど連日連夜といえるほど被害を受けた生徒からの告発が続いていて、学校側も、地位を守りたいだけの姑息なアホ役人しかいないから、もみ消して責任を隠蔽するなど卑劣な手口に終始している。
「いじめ0」がスローガンの学校教師による、陰湿な “生徒いじめ” の証拠
https://www.jprime.jp/articles/-/14573
教師がいじめの助けを求めた生徒を叱責。その3時間後に命を絶っていた。尼崎中2少女自死で第三者委が報告
https://news.yahoo.co.jp/byline/akazawatatsuya/20190318-00118655/
中3いじめ「重大事態」半年間、手打たず 教育長が謝罪
https://www.asahi.com/articles/ASM3V3CPKM3VPITB006.html
女子高生自殺 第三者委「いじめが自殺に影響与えた」 https://www.tku.co.jp/news/%E5%A5%B3%E5%AD%90%E9%AB%98%E7%94%9F%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%80%80%E7%AC%AC%E4%B8%89%E8%80%85%E5%A7%94%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%8C%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%81%AB%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E4%B8%8E/
「理不尽な指導」も要因 長崎高2自殺で第三者委
https://www.sankei.com/west/news/190301/wst1903010050-n1.html
上リンクに紹介した教師とイジメの記事は、今月だけなのだが、たくさんありすぎて書き切れない。これほど、子供たちを苦しめる学校や教師というのは、いったい何なのだ!
そして、お定まりであるかのような、学校側による隠蔽工作、責任逃れ……。
いじめ発生件数は過去最多32万件、注目すべきは『うち9割が解消』という不思議
石井志昂 | 『不登校新聞』編集長、不登校経験者
2017/10/28
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20171028-00077439/

生徒の自殺者推移

これほど、子供たちにイジメが蔓延している現象は、新自由主義社会を作り出した、竹中平蔵、そして安倍政権の登場とリンクしている起きている事態である。
これについては、少し前に書いたばかりだ。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-673.html
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-672.html
こんな社会に誰がした! ……「竹中平蔵と安倍晋三」と答えておこう。
今世紀に入って、企業は自社株のレベルを守るために、正規雇用労働者のリストラ切り捨てを大規模に行い、これによって、大半の労働者の雇用が不安定化し、収入も格段に凋落させられた。
もの凄い勢いで、日本社会が格差を拡大し、人々に序列をつける差別社会に変化したのだ。このことが、学校における児童生徒のあいだの人間不信、嫌がらせ、イジメの根底にある。平等社会が失われれば、人は他人に憤懣を抱く心の安まらない社会になってしまうのである。
教師という職業もまた、本当に子供に人生の良き知識を授けたいと思うなら、人生の艱難辛苦を味わって、現実的な知恵をたくさん身につけた経験豊かな人を採用し、社会全般の総合的な人生観・価値観を教えなければならない。
また、教員を採用するにあたって、利己主義者を排除し、利他主義の人格形成に優れた者を優先して採用しなければならないのだ。
ところが、今は違う、
採用される教師たちが知っているのは、受験競争とゲームの世界だけであり、社会の底辺で何が起きているのか? 自分の体験で思い知らされている者は少ない。
(ただし、安倍政権登場の10年は、学生たちも貧しくなって、コンビニなどでのバイトを経験している者が少なくないので、彼らは社会の下積みを経験している)
社会の下積みでの労働経験があれば、愚かな生徒イジメを行う矮小な人格も減るだろうと私は思う。この意味で、学生たちが、私の若い頃と同様に貧しくなるのは教育全体にとっては非常に良いことかも知れない。
むしろバブル時代に学生だった、今の50歳代管理職は、ぬくぬくした座布団人生しか知らないので、自分の地位を守ることしかできない隠蔽体質になってしまているのかもしれない。
教育全体について、根底的な提言を行うとすれば、教育施設は、今は空き家になっている昔の小中学校を利用して、過疎の山村に引っ越し、農業・畜産・林業を集団生活で行いながら、大自然のなかで、その恵みを最大限に浴びて、何よりも人間性を教育すべきなのだ。
はっきりいって、私の経験では、通常の大学程度の知識なら、都会の殺伐とした閉塞的な環境で学ぶより、大自然のなかで農業や畜産の実習のなかで学んだ方が、はるかに身につく生きた知識にすることができる。
過疎の山村は、教育にとって宝の山である。そこで自給自足の知恵を学ぶことは、宇宙のすべての知識を学び取ることに通じる。
もの凄い量の素晴らしい知恵を身につけることができるのだ。そして、人間として生きる優しさも……。
私の田舎暮らしの経験から言うが、田舎暮らしというのは、ストレスが非常に少ないので、欲求不満を募らせて他人に当たるなんて都会特有の現象は存在しない。
だから、人間性が伸び伸びとして豊かになってくる。私の住んでいる中津川市などは、目の前に2000m級の、恵那山や小秀山があって、その背後には3000m級のアルプスと御岳があって、東美濃ではあるが、まさに「信州」と言うべき土地柄であり、ここでは、小さな事にクヨクヨしたりしない「信州人」の骨太の人間性が育つのである。
まあ、熊やカモシカ、イノシシが年中出てくるのはご愛敬だが……。
子供たちは、絶対に、このような緑と高山と美しい水のなかで育てるべきである。育った場所によって、人間性がまるで違ってくる。
私は、子供社会の実情を知らないので、あまり偉そうに言えないが、中津川市で、毎日、熊が出ていても、子供のイジメがあったなんて噂は、過去十数年聞いたことがない。
それから、大学入試程度の知識なら、ネット環境があるので、山奥で自習していても、十分に合格レベルに達することができる。人が圧倒的に少ないので、他人に影響を受けずに、自分の勉強に没頭することができるのだ。
夜は、真夏でも毛布がないと寝られないほど気温が下がるので寝不足になる心配もない。
何よりも、放射能汚染のない、素晴らしい水と食料と大気がある。
騒音もほとんどないし、車で20分程度の場所に、散歩できる山岳コースが山ほどあるので、運動にも事欠かない。
こうして中津川に移住してみると、それまで名古屋の閉塞的な環境で、他人を意識してストレスを受け続けていたのが嘘のようで、愚かな時間だったと思う。
確かに仕事が少なくて生活は大変だが、家賃や土地が嘘のように安いので、私などは毎月の生活費が5万円程度ですむ。もっとも光熱通信費が、かかるのが玉に瑕だ。
いつも思うのだが、冒頭に紹介したような矮小なイジメニュースを聞くたびに、私は、子供たちが過疎の山村で、自給自足生活の知恵を学びながら、夜は幽霊のラップ音くらいしかしない静寂のなかで勉強できるなら、集中力により成績が上がるし、何より、のびのびした自然生活は刺激が多すぎて、他人をいじめたり構っていたりする暇などないのだから、健全で骨太の人間性が育つと考えている。
学校は大都市を離れて、過疎の山村、それも幽霊の出るほど寂しい土地に移動して、みんなで力を合わせて困難を克服するスタイル、人間性を子供たちが身につけるべきだと私は確信している。
それが、すばらしい日本の未来を構築するのだ。