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福島原発の本当の被害を求めて

2022年05月06日 | インポート




 2011年3月11日の巨大震災によって、3月13日頃から、福島第一原発の原子炉が次々にメルトダウンし始め、6基中、4基の原子炉が爆発して、環境に莫大な放射能を放出して汚染した。

 このときの放射能総量は、環境省などの矮小化にもかかわらず、実はチェルノブイリ事故の二倍以上であることがアメリカや欧州、日本の原発紐付きでない研究者から明らかにされている。

 http://acsir.org/data/20140714_acsir_yamada_watanabe_002.pdf



 これによる、住民への健康被害も、日本政府や原子力産業は捏造と矮小化を重ね、実態を徹底的に隠蔽している。

 https://cherish-media.jp/posts/9591

 広大なユーラシア内陸部で起きたチェルノブイリ事故と異なり、海に囲まれた日本の原発事故では、放射能汚染の大半が太平洋海上に向かったものの、福島県などでは、チェルノブイリ以上の凄まじい放射能汚染が起きている。



 私は、フクイチ事故については、放射能による直接の被曝致死(確定的影響)だけで数千名が死亡させられたと、共同通信社の削除された記事から推量している。

 共同通信は電通の子会社であり、原子力村の一員であるため、報道には「死後被曝」という根拠のない忖度捏造が付与されているが、放射能事故の一般的性質を考えれば、この記事は、間違いなく、福島第一原発事故が数日~数十日で数千名の被曝死者を出している事実を鮮明に示している。



 ookuma







 大熊町東平の鈴木木工前にあった遺体にサーベイを当てると、10万CPM(アロカ製サーベイ=max1mSv/h)が振り切れたということは、遺体が少なくともミリシーベルト毎時以上のガンマ線を放射していることを意味し、呼吸からの内部被曝を考えれば、間違いなく、数日で数シーベルトの被曝をさせられたことを意味している。

 直接被曝によって、こんな放射能汚染を浴びた人が生きていられる可能性はほとんどない。だから千名の遺体が放置されているとの情報は、被曝死した人の遺体である。



 問題は、数千名の「確定的被曝影響」を受けて死亡した人以外の、数百万、あるいは数千万人の人々の健康被害である。これを「確率的影響」と呼ぶ。

 原発事故の被曝被害では、おおむね5年程度は、循環器系障害=心筋梗塞・心不全・大動脈瘤・血栓症などが強く出て、子供たちには白血病や甲状腺癌が出てくる。

 だが、10年もすれば、発癌潜伏期間が切れるので、大人たちの乳癌や甲状腺癌、白血病・肺癌などが大量に登場してくることが分かっている。



 チェルノブイリ事故では、1986年の事故から10年後、1996年に小児(18歳以下)の甲状腺癌ピークが来た。

 同じく、チェルノブイリ事故で、大量の放射能がきた東北地方北部では、10年後に、乳癌のピークが来た。

 koujousengan05



cheruno=nyuugan





 他にも、胃癌・前立腺癌・肺癌も被曝イニシエーションの結果であることが多い。白血病については、事故直後から、まんべんなく出てくることが分かっている。

 白血病は、放射能事故でなく通常運転でも明確な因果関係をもって増えてくる。

 https://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-4338



 そこで、福島第一原発事故が、環境中を汚染した放射能による本当の被害は、チェルノブイリの例などから、10年を経た2022年現在、明瞭なデータが現れるはずだった。

 ところが、出てこないのだ。

 私のパソコンには、マイクロソフトオフィスがインストールされていないので、残念ながら、厚労省や文科省、それに癌センターの公表しているエクセル仕様の発癌データを見ることができない。

 アパッチのオープンオフィスでも、なぜか見られない。



 政府や癌センターが公表している、人口動態統計のグラフ表示は、なぜか7年も前の2015年あたりで止められていて、事故後10年の推移グラフを見たくてもデータが出てこないのだ。

 ほとんどすべてのグラフが、福島原発事故の影響がなかったような表示になっている。



 これは、すでに事故直後から薄々予感していたことだったが、安倍政権という、とんでもないウソつき政権が登場して、政府の公式統計を含む、あらゆるデータが改竄工作されている事実が発覚し、「政府はフクイチ事故の影響を矮小化し、何事も起きなかったようにデータを改竄している」と確信した。

 https://www.msn.com/ja-JP/news/opinion/a/ar-AATD0tB



 例えば、白血病の推移グラフを見ると、フクイチ事故の影響がほとんどないように錯覚してしまうが、これは著者の奥村晴彦という統計捏造専門家の手による操作だった。

 https://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/leukemia2.html

 奥村の手口は、年齢調整というフィルターを適用させること。例えば、老人は病気にかかりやすいから、その分を差し引くとするが、実際には、白血病は老人より幼児や若年者に多発する傾向があり、年齢調整は無意味である。

 また白血病治療は、1987年に革命的な進歩があって、以降は治癒率が劇的に上昇しているにもかかわらず、死者数だけを要素に取り上げ、発症率は表に出さないというデータ操作を行うことで、白血病発症者をひどく少なく見せかけてみせた。

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1254.html



 甲状腺癌に至っては、この世のものとも思えない奇っ怪な捏造が横行し、福島第一原発稼働前、1950年代、福島県の小児甲状腺癌発症率は、100万人あたり0.5名であり、稼働後の1970年代でも100万人に一人という稀少な病気だった。

 ところがフクイチ事故以降、県民健康調査によれば、30万人あたり300名になった。ざっと1000~2000倍だ

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1806.html



 それなのに、福島県や原子力産業、日本政府は口を揃えて、「福島県の小児甲状腺癌と原発事故は無関係」とメルヘンお花畑のような認識を続けている。

 また福島県の甲状腺癌発症率も、フクイチ事故の影響が皆無であるかのような捏造データが公表されている。

 以下は、2011年のフクイチ事故を起点とした激増は起きていないと、緩やかな上昇曲線だけを見せているが、なぜか、ほぼすべてのグラフが、一番新しいものでも2015年あたりまでのデータしか示されていない。



 基本的に、日本人の疾病や原因別死亡率データは、厚労省のまとめた「人口動態統計」によって確認できた。……安倍政権の登場までは……。

 頭のてっぺんからつま先まで、ウソだけでできたような安倍晋三が登場してからというもの、日本の公的統計の信頼性は地に墜ちた。

 政府にとって、都合の悪いデータは、できるだけ見せないように、わかりにくい仕掛けが幾重にも施され、欲しいデータが簡単に見られなくなった。



 とりわけ、フクイチ事故に関係すると思われる厚労省や文科省、癌センターのデータは、グラフ表示でも、潜伏期間の切れた10年後のデータは、まず確認できない。ほとんどが7年前、2015年止まりのグラフしか作られず、フクイチ事故で、どのような健康被害の推移が見えているのか、我々日本国民に知らせない、見せないという作為が徹底されているのである。



 以下は、国立癌研データで、厚労省・人口動態統計から作られている。

 https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/24_thyroid.html#anchor1

 これらのデータは、すべてエクセル化されていて、私のようにオフィスを持たない人間が閲覧することは不可能だ。オープンオフィスで見ようとしても、なぜか表示されない。



 だが、国の管理から逸脱した、地域、個別のデータが、国家による隠蔽統制の箍から漏れて出てくることもある。

 以下は、南相馬市民病院の患者管理情報の一部だ。

 

南相馬市立総合病院

 https://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2018/10/31/minami-soma-shiritsu-sogobyoin-kanjasu-suii/

 

minamisouma01



minamisuma02





 http://m-soma-hsp.com/info/20181212/



 フクイチ事故は平成23年3月に起きたので、事故の前年から7年後までの生々しいデータが見えている。

 事故前と比較して、甲状腺癌29倍、白血病が10倍と書かれているが、厚労省人口動態統計のどこを見ても、そんなデータは存在しない。

 それでは南相馬病院の会計処理がウソを書いているのか? 違う、ウソを書いているのは政府統計なのだ。



 だから、日本政府の公開データは、人口動態を含む基幹データまでも、全部ウソに満ちていると断言するしかない。核開発を推進する日本政府にとって都合の悪いデータは、徹底的に改竄しているのだ。



 実は、民間にはGDFREAKという信頼性の高い統計サイトがあって、私も、このデータを頻繁に利用しているが、そのデータの引用元が政府の人口動態統計なので、持ちになるデータが改竄されている以上、結果も誤ったものになっている。

 https://jp.gdfreak.com/



 しかし、日本政府の卑劣なデータ改竄の及ばない、南相馬市民病院のデータなどは、路傍に転がっているもので、現在、私は、そうした生データを探している。

 GDHREAKからは有意義な健康被害のデータが、かなり抽出できそうなので、私は、しばらく、この作業に取り組みたいと思う。



 ただし、大変な集中力と時間がかかるため、本業のブログ書きに手が回らなくなると予想している。

 今後は、調査のために更新頻度が減ってゆくと思うが、いずれ説得力のあるフクイチ事故被害データを提示したいと考えている。