福島Q&A
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以下のクエスチョンは、上のURL内にリンクURLがあります。
Q1.福島は汚染されていますか?
Q2.福島県の野菜・果物の検査は正しいですか?
Q3.福島県が発表する放射線測定値は正しいですか?
Q4.福島産米の全量・全袋検査で「安全」が担保されますか?
Q5.放射性物質低減対策ってなんですか?
Q6.ストロンチウム90の検査が無くても、福島産は「安全」と言えますか?
Q7.事故から7年半、復興は進んでいますか?
Q8.福島(産)を避けるのは偏見や差別ですか?
Q9.「風評被害」によって福島の農家さんは苦しんでいますか?
Q10.福島(産)は「危険」だから避けられているのですか?
Q11.国が実施している風評被害対策の目的は?
Q12.福島に住んでいることで差別されますか?
Q13.放射線、放射能、放射性物質の違いはなんですか?
Q14.放射線を浴びたらどうなりますか?
Q15.福島産を食べてしまいました。大丈夫ですか?
Q16.「風評被害」を主張する方はどんな方ですか?
Q17.原子力発電は、火力発電のボイラーを原子炉に置き換えただけもの?
Q18.統計的な差ってなんですが?
Q19.速やかな避難指示はでましたか?
Q20.放射線による遺伝的な影響は?
Q21.速やかな出荷制限はでましたか?
Q22.甲状腺がんは放射線によるもの?
Q23.福島汚染水トリチウムの量は?
Q24.福島の人口減は事故前の水準にまで落ち着きましたか?
Q25.電波とガンマ線は同じものですか?
Q26.放射線の影響は直ぐにでますか?
Q27.少量の被ばくは問題ありませんか?
Q28.「フクシマ」と「福島」と違いは?
Q29.福島の放射線と自然放射線の違いは?
Q30.医療での被ばくは無害ですか?
Q31.放射能はうつりますか?
Q32.福島市と普天間はどちらが危険ですか?
Q33.福島の放射能は広島原爆何個分ですか?
Q34.被ばくで死んだ人はいないといえますか?
Q35.主食の検査基準は世界一厳しいですか?
Q36.基準超のものは売り場にでないですか?
Q37.原発立地地域と消費地は協力関係?
Q38.基準超が見つかれば出荷制限や自粛がされますか?
Q38.処理水って?
Q39.福島原発事故が起きた原因は?
Q40.東京電力は福島原発事故を反省していますか?
Q41.福島原発事故の責任を取った個人はいますか?
Q42.原発事故後、福島で出生異常は起きていませんか?
福島Q&A Q42.原発事故後、福島で出生異常は起きていませんか?
Q>原発事故後、福島で出生異常は起きていませんか?
A>いいえ、起きています。原発事故後に懐妊した赤ちゃん生まれる12年に、福島県全体では合計特殊出生率が低下し、自然死産率が上昇しました。
また、事故後、しばらくして放射能汚染がひどいこと判明した地域に計画的避難区域が設定されましたが(1)、川俣町、飯舘村、葛尾村に設定された避難区域は全部ないしは大部分が計画的避難区域ですが、このでは出生性比が逆転しています。
(アマ註=環境が健全な地域では、男女比が、わずかに男性側に傾くケースが多いが、環境が放射能や化学物質で汚染されると、生命現象ホメオステーシスが子孫を増やそうとして、女性側を多く生み出す。放射能汚染地域では、必ず女子出生が優勢になる。)
5月13日に第44回福島県県民健康管理調査検討委員会が開かれました。そこで、福島県を対象とした妊産婦の調査から事故後10年間を見て【早産率】(本調査)や【早産率】(本調査)に異常がないとの発表がなされました。
これを受けてと思いますが、福島県の地方紙・福島民友は
「妊娠・出産「放射線影響なし」 県内の早産、低体重率など全国並み」
との記事で
「福島医大は13日、<中略>(福島)県内での妊娠・出産の安全性を示すことができた」とし、放射線の影響はなかったとの見解を示した。
<中略>早産の割合や先天奇形・異常の発生率、低体重児(2500グラム未満)の割合は、各年度とも、政府統計や一般的に報告されているデータとの差がほとんどない。」
と報じていました。
この記事を読む限り、福島県では原発事故後に出生の異常が起きていないように思えてしまいます。
(アマ註=大気圏核実験がピークだった1963年出生、米海兵隊員の調査では、胎児期に核実験のなかった年の隊員に比べて、IQが10低いと報告された。
妊娠8~12週の器官形成期に胎児が被曝すると、ABCC調査では5ミリシーベルトを被曝した胎児の4.4%以上が重度知的障害になると報告。
https://www.rerf.or.jp/programs/roadmap/health_effects/uteroexp/physment/
福島原発事故の場合も国が統計データを誤魔化しているが、実際には大量の知的障害児が誕生している。軽くても「発達障害」になることが多く、東日本全域で膨大な被曝障害児が誕生している。)
そこで、=^_^=は本当かなとデータを整理してみました。
まず、妊娠期間は概ね280日で、3月11日の280日後は12月16日なので、下発事故後に懐妊した赤ちゃんは2012年以降に生まれます。
合計特殊出生率は15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子供の人数に相当します。以下に福島の合計特殊出生率を示します。
(アマ註=合計特殊出生率とは?
合計特殊出生率とは、人口統計上の指標で、15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子供の人数に相当する。)
2011,12年と下がった福島の合計特殊出生率

図―1 福島の合計特殊出生率
事故の翌年、福島では合計特殊出生率が低下しました。

図―2 福島および隣県と全国の合計特殊出生率推移
図に示すようにこのようなことは同じ被災地でも原発事故が無かった岩手や宮城では起こっていません。島の合計特殊率は他の2県にはない、島独特の要因で下がったのは明らです。
以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)

図―3 福島県の自然死産率の推移
2012年以降に自然死産率は全国平均の1.5倍に跳ね上がっています。このような増加が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%を下回る1.3%でした。
福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。
計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です。
さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました。計画的避難区域は逃げ遅れた、さらには家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった避難区域です。
南相馬市、浪江町、川俣町、飯舘村、葛尾村に設定されました。このうち南相馬市、浪江町の避難区域は主に警戒区域です。一方で飯舘村の全域、葛尾村の大部分、川俣町に設定された避難区域全ては計画的避難区域です。
これら3三町村は逃げ遅れたないしは逃げなかった町村です。以下に示します。
事故から11年以上が過ぎて汚染されている福島 凡例

図-4 計画的避難区域
図に示す様に、事故から11年以上ですが、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルトを超えています。事故から11年以上ですが汚染されています。
以下にこの3町村(川俣町、飯舘村、葛尾村)の各年通年の合計の出生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれるようになっった川俣町、飯舘村、葛尾村

図―5 3町村の出生数
図に示すように2012年は女の子が多く生まれています。数値を記載すると
男の子 50人
女の子 80人
で、女の子が多く生まれています。
このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的に差があるとされる5%(11)を下回る0.9%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

表―1 偶然に起こる確率の計算結果(2012年)
女の子100人に対して男の子が生まれる人数を出生性比と言います。通常は男の子が多く生まれるので、100を超えています。でも、3町村では2012年には女の子が多く生まれました。
図に示すように女の子が多く生まれる現象はその後も継続しました。5年間(2012~16年)で集計すると
男の子 279人
女の子 373
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.02%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

表―2 偶然に起こる確率の計算結果(5年間)
設定された避難区域の全域ないし大部分が計画的避難区域であった3町村(川俣町、飯舘村、葛尾村)では出生性比が逆転しています。
福島県の地方紙・福島民友は、原発事故後の福島で出生異常が起きていないかのように報じていました(4)。でも、合計特殊出生率、自然死産率、出生性比で異常が認められます。
5月13日の福島県県民健康管理調査検討委員会の資料に
「(年次別にみた出生数・出生率(人口千対)・出生性比及び合計特殊出生率)」
との表題の資料があります。

図―6 「(年次別にみた出生数・出生率(人口千対)・出生性比及び合計特殊出生率)」との資料
図に示す様に図示されているのは出生数・出生率で、出生性比及び合計特殊出生率は有りません。なにか不都合があって記載しなかったと思いたくなります。
この11年間の福島を見ていると、異常な事が起きて無視されてきた気がします。その代わり、異常が無いデータだけを取り上げ、福島の「安全」が主張されてきた気がします。これでは福島の皆様は不安だと思います。
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引用以上
めげ猫日記作者は、フクイチ事故後、驚くほどの執念深さで、政府や東電のウソを暴き続けてきた尊敬に値するサイトだ。
事故後11年の今、一度の途切れもなく、継続的に原発事故の真実を追究し続けてきたのは、たぶんめげ猫サイトただ一つだと思う。
マンネリ化との批判もあるが、私はめげ猫さんの姿勢を高く評価する。
現在、福島・東日本の放射能汚染地では、セシウム137・ストロンチウム90が、2011年3月の事故から、わずか20%しか減っていない。
だが、政府も東電も、あたかも原発事故は過去の問題であるかのように、事態を矮小化している。
表土を薄く被覆し、地表から沈殿したセシウム137によるガンマ線が、事故前の平常値に近く戻ったからといって、表土を20センチ剥げば、元の8割もある放射能が顔を出す。
それは、芋類や葉菜類の根の深さであって、農産品の放射能汚染による内部被曝は、ほとんど減っていない。ただ、「風評被害」との誤魔化しによって、それを危険と感じる意識が風化させられただけのことだ。
食事や水道水の放射能汚染は、東日本住民を直撃し続けていて、最大の被害者が胎児である。東日本では、上に明らかにされたように、合計特殊出生率が大きく下がった。つまり子供が生まれなくなっている。
同時に、膨大な数の子供たちに、放射能による知的障害や発達障害が起きている。
自民党は日本の核武装を求めて、そうした放射能被害を隠蔽することに躍起になっているが、隠蔽の最大首謀者である安倍晋三その人こそ、1953年に行われたブラボー水爆で胎児被曝させられ、知的遅滞を来している被害者なのだ。
安倍は、胎児被曝によって深い思考能力を失い、誤魔化したりウソをつくような性格ができあがっている。
安倍は1から10まで、ウソでできあがっている。その安易なことしか考えられない知的能力で、福島の胎児を含めた子供たちの被曝限度を年間20ミリシーベルトと、ICRP基準の20倍にしてみせた。
絶対に福島の放射能汚染地帯に住まわせてはならない妊婦、胎児、子供たち無理矢理居住を強要することで被曝させ、日本民族の遺伝子を根底から破壊させている。
この遺伝子破壊は、数世代後には、全日本人に浸透するのである。