私が、ロシアによるウクライナ軍事侵攻の可能性を警鐘喚起したのは昨年末、12月7日のことだ。
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それから、実際にロシアがウクライナに全面的侵略を開始したのが、今年、2月24日のことだった。
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実は、このときまで、私はロシアが東部地域(ドネツク州)に一部侵攻するだろうとは思っていたが、まさか全面侵攻するとは、まったく予想していなかった。
それをやれば、確実に第三次世界大戦=核戦争を引き起こすからだ。
だが、ロシアは実行した。これはプーチンが狂気に支配されている以外の説明はできない。まるで秀吉の朝鮮征伐のようなものだ。
朝鮮出兵した秀吉と、ウクライナ出兵したプーチン 2022年03月01日
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通常戦力でいえば、ロシアは逆立ちしたってNATOに勝てるわけがない。だが、核兵器・生物兵器・化学兵器を使えば話は別だ。
ウクライナに全面侵攻するということは、プーチンが核BC兵器(NBCR)を使うことを決断したからとしか思えない。
それからは、核兵器やノビチョク(毒ガス)使用のタイミングだけが問題であり、その確率は100%と考えるしかなかった。
私は、ロシアが軍事的戦略的に敗北が見え始める5月が、そのタイミングだと予想していた。つまり今月だ。
どのような形で、NBCR兵器が使われるのか? そして、それは日本にも行われるのかが問題だ。
プーチンが「核・生物化学兵器」を使う“可能性”は? ロシアの侵攻が突き付けたもの 2022年5月12日 現代ビジネス
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95180
ロシアが大量破壊兵器を使う可能性は?
核(N)、生物(B)、化学(C)、放射能(R)の軍事的使用やテロ行為等による災害を防止、社会の安全に貢献するため、NBCR防護対策や関連施策を推進することを目的として、2005年5月に設立されたのがNPO法人NBCR対策推進機構である。
片山虎之助・前日本維新の会共同代表が、会長を長年、務めており、実務を担当するのが元陸上自衛隊化学学校長で核、生物化学兵器に詳しい工学博士の井上忠雄理事長だ。
機構は防衛のみならず、医療、行政、司法、産業などの現場・管理に精通したスタッフを揃え、講習会、勉強会を開催、NBCRに関する各種相談に応じてきた。
NBCR対策推進機構の井上忠雄理事長
5月9日、ロシアは戦勝記念日を迎え、プーチン大統領が「勇敢なる軍隊に栄光あれ。ロシアのために、勝利のために、万歳!」と、締めくくるなど、退く様子は微塵もない。長期化は避けられない情勢だが、思うように進まない戦況に、プーチン大統領が苛立っているのも事実。
そうなると心配なのが、ロシアが核や生物化学兵器などの大量破壊兵器を使用するのではないか、という懸念だ。
ウクライナは遠い東欧の話ではない。海に囲まれているとはいえ、日本はロシア、北朝鮮、中国といった専制国家の「隣国」であり、ウクライナで使用された大量破壊兵器が日本に向かう可能性だってある。
この事態を我々は、どう認識すればいいのか。井上理事長に聞いた。
――率直に言って、ロシアが核兵器を使用する可能性はあるでしょうか。
「十分にあります。ただ、核といえばイメージするICBM(大陸間弾道弾)、あるいはINF(中距離核戦力)のような戦略核兵器ではありません。使用するとすれば、(核兵器の砲弾を運搬する)ミサイルの射程が500キロ(メートル)以下の戦術核兵器でしょうね。それもかなり小型軽量化した核です」
――小型軽量化とは、どの程度のものなのでしょうか。
「弾頭はかなり小型化しており、スーツケースに収まるものもあります。ウラニウムを小さい筒のなかでぶつけて臨界点に達するようにするもので、そうした10キロ、20キロ(グラム)のものから、1トン、2トンといったクラスまで、戦術核の種類は多い」
――しかし、核保有国は「ノーファーストユーズ(核の先制不使用宣言)が基本です。
「核は自分の国を守るためのもので、そのための使用なら許されるという認識です。ロシアにとってウクライナは隣国というより自分の国。核使用に躊躇はなく、逆に『使って何が悪いんだ』という発想でしょう」
――ロシアが核を使用した場合、米国が報復攻撃することはありませんか。
「ウクライナのためにバイデン政権が核を使用することはありません。それはハッキリしている。逆に、NATO(北大西洋条約機構)が攻撃されれば戦術核を使うでしょう。
核は持っていない国、サポート(同盟)のない国に対する『弱いものイジメの兵器』です。ウクライナは、使用の恐怖に怯えています」
生物化学兵器の脅威は…
――生物化学兵器はどうでしょうか。バイデン大統領が、ウクライナでの生物化学兵器使用に関し、懸念を表明したことがあります。
「これも可能性は否定できませんが、使用するとすれば、まず暴動鎮圧剤でしょう。これはモスクワ劇場占拠事件(チェチェン共和国独立派武装勢力が起こした占拠事件で、42名が922名の人質を取って立てこもった。
特殊部隊が突入し、犯人全員が死亡。人質129名が犠牲となった)で使用されたもので、人を無力化するKOLOKOL1と呼ばれる非致死性ガスでした。非致死性といっても、濃度によっては死に至る。ウクライナでも既に、暴動鎮圧剤は使用されているようです」
――分けてお伺いします。生物兵器の現状はどのようなものですか。
「有名なのは炭疽菌です。2001年10月、米国で炭疽菌テロが発生、上院議員、テレビ局、出版社などに炭疽菌入りの封筒が送りつけられ、5名が死亡、17名が負傷しました。
炭疽菌は熱に強く、肺に感染した場合の致死率が非常に高い。米国のCDC(疾病管理予防センター)は、生物兵器として使用される可能性のある病原微生物・生物毒素を16種類あげています。
炭疽菌以外で知られているところでは、ペスト菌、天然痘ウイルスなど。ただ、世界182ヵ国が生物兵器禁止条約に加盟しています」
生物兵器禁止条約(BWC)――国連軍縮委員会における議論を経て、1971年、BWCが作成され、75年に発効、日本は82年に締結した。毎年、専門家会合、契約国会合が開催されている。
――化学兵器の現状はどのようなものですか。
「化学兵器には、大きく分けて、サリン、VXなどの神経ガス、からし臭がすることから『マスタードガス』の名で呼ばれるびらん剤、塩素ガスなどの窒息剤、シアン化塩素、シアン化水素などの血液剤など4種類あります。
どれも毒性が高く危険。地下鉄サリン事件で有名になったサリンやVXには、神経伝達を防ぎ、筋肉を動かなくする効果があり、びらん剤は皮膚や肺の組織をただれさせます。
また、塩素ガスは吸い込むことで呼吸器粘膜を損傷させ、呼吸困難に陥らせ、シアン化化合物には体細胞への酸素の供給を断ち、細胞死を引き起こす機能があり、失神、呼吸困難、けいれんが発生します。
いずれにせよ化学兵器攻撃があるかも知れないということだけでも恐怖を与える非人道的兵器。こちらも禁止条約が結ばれています」
化学兵器禁止条約(CWC)――1992年、条約案が採択され、97年4月に発効。化学兵器の開発、生産、保有を包括的に禁止し、一定期間内の全廃を規定しているほか、化学兵器禁止機関(OPCW=CWCの実施機関)に、申告し、査察を受け入れる義務を定めている。世界192ヵ国が締結した。
――しかし、ロシアは20年、反体制指導者・ナワリヌイ氏に神経剤による暗殺未遂を行い、12年、シリアが化学兵器を使用した際、国連安全保障理事会で拒否権を行使するなど使用を黙認しています。
「生物化学兵器は証明が難しく、開き直ったらそれで終わってしまう。ナワリヌイ氏に対し、サリン、VXより毒性の高いノヴィチョクが使用されたといわれていますが、ロシアは『欧米によって仕組まれた』と反論。
シリアのアサド政権が何度もサリンを始めとする化学兵器を使用したのは明らかですが、罰則規定があるわけではなく、ロシアがアサド政権の後ろ盾になっているため、有効な制裁も加えられない。
禁止条約があるといっても抜け穴だらけ。防衛用、研究用、民事用などに限って、生産保有は認められ、その代わりに査察を受けなければなりませんが、ロシアはもちろん、米国だって、OPCWに肝心な部分は見せません」
日本は今何をすべきか
――そんな本音と建前が交錯する大量破壊兵器を前に、我々は、何をどう考え、どう対処すべきでしょうか。
「さまざまな核が開発され、その核の緊張感のなかで生きているという現実を認識すべきです。
生物化学兵器を含め大量破壊兵器を保有しない日本は、ルールを再構築、各種禁止条約を実効性のあるものに変えていく努力をすべきでしょう。一方で、核については非核三原則の再考を含め、核兵器とどう向き合うかを真剣に論議すべきです」
ウクライナ侵攻は、21世紀にあっても戦車と装甲車と歩兵による侵略戦争が起こり得ることを示したという意味で、安全保障の「在り方」を大きく揺さぶるものだ。その上、核・生物化学兵器が使用されれば、世界の安全保証の「枠組」が絶対的に変わる。
その現実を踏まえた対応策が、今、我々に求められている。
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引用以上
私は、プーチンが、西側諸国に対してNBCR兵器を使用するのは100%確実であると考えてきた。問題はタイミングだけであり、それはロシアの通常戦争における敗色が濃厚になった段階だ。
ただし、そのことに対し、「だから日本も同じように核武装せよ」という右翼、ネトウヨたちの、およそ知能の崩壊した対抗感情むき出しの思考に対しては、「救いのない馬鹿」としか思わない。
日本が、プーチン・ロシアと同様の兵器を配備すれば、それでロシアの恐ろしい脅威が消えると思っているとするなら、もはや知的障害と断ずるしかない。
「核抑止力」などという妄想は、核産業で一儲けを狙う資本家の軽薄なCMであり、「核を増やすことが安全保障」と決めつけた保守・自民党政権の犯罪的虚構である。
核兵器を作れば必ず使ってみたくなる。
人間はいつでも賢者ではない。プーチンのように認知症や癌に苛まれた独裁権力者は、老化とともに正常な判断力を失い、「自分の死と世界の滅亡が同じ重さ」であるとのナルシズムに自己陶酔して、全人類を道連れにあの世に向かおうとするに違いないのだ。
残酷な兵器を配備して、「目には目を」の発想で対抗する知能しかないなら、人類は滅亡した方がいい。生きていても必ず核戦争で滅亡するしかないのだから。
結局、右翼の核武装したいという要求の根には、「他人を恫喝すれば自分たちが優位に立てる」という愚か極まりない力への信仰しかないからだ。
それは格闘技の世界だけでいいが、実際には、格闘技だって、「力への信仰」しかない偏狭な選手は、敗北の道しか残されていない。
ホンモノは、ヒクソン・グレーシーのように、勝負を超越した人間性の世界なのだ。
戦争だって同じ、武力での勝ち負けなど、未来に対して無益だ。
大切なことは、勝負へのこだわりより、人間性の優れた国家、民族になることである。
プーチン・ロシアの強欲を批判するのに、同じように強欲であってはならない。
我々は、子供たちの持続可能な未来のために行動しなければならない。
そのためには、ロシアによる巨大な核攻撃の後に来る社会のことを考えてビジョンを構築すべきなのだ。
我々は、前世紀末にプーチンという醜悪な人間性、良心の崩壊した権力者が登場した段階で、現在の核攻撃の危機を覚悟すべきだった。
その後、日本は安倍晋三という同様に腐乱した精神性の人物が首相となり、この男は、「北方領土を返還させた」という名誉が欲しくて、プーチンに1兆円を貢いだ。
しかし、プーチンは安倍を通して日本国民の財産を騙しとっただけだった。
だまし取られた、そのカネは、プーチンの強欲を満たすことだけに使われ、今回のウクライナ軍事侵攻の資金ともなっている。
安倍がロシアに貢いだ日本国民のカネは、びた一文還ってこないことになった。
だが、そんなことは、プーチンという人物の人間性を見れば分かりきったことだったのだ。
日本に還ってくるのは、プーチンの核ミサイル爆発だけだ。
だから、プーチンや安倍晋三、それに竹中平蔵が権力者として登場したとき、我々は最終戦争による滅亡を覚悟するしかなかったのだ。
そして、ついに、プーチンによって日本が滅ぼされるときがやってきた。
出口王仁三郎の予言によれば、第三次世界大戦の緒戦に、小松が攻撃され、「家一軒残らない」とする。関東も核攻撃を受ける。
それは当然のことで、小松基地は、対北朝鮮・中国への戦略基地であり、三沢基地は対ロシア・北朝鮮への戦略基地だからだ。
関東は、座間キャンプに、極東米軍司令部がある。横田基地に移ったというのは表向きで、実際には、横田と同期連携した中枢があるのだから、両方とも攻撃される。
横田と横須賀に核兵器が配備されているので、サルマト水爆ミサイルで狙われるだろう。
出口王仁三郎は、北海道にロシア軍が上陸し、三陸を雪崩のように南下するとも予言し、東北の3分の2も占領されると予言した。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1819.html
ロシア高官が、「北海道はロシアのもの」と発言したので、実際に、それは起きると考える必要がある。
仮にプーチンが暗殺されたとしても、それを合図に、西側諸国(日米)に対してサルマト核ミサイルが大規模に発射されるようにプログラムされているという。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1789.html
出口は、「日本の人口は2%も危うい」と言って、この世を去った。
私は、出口王仁三郎の予言の真実味を身をもって知っていたから、これは避けられない運命だと理解した。
だが、2%としても、300万人近くが生き残るのだから、それで十分だろう。
我々は、子供たちの持続可能な未来のために命を捨てればいい。これから生きてゆく子供たちが、末永く健全な人間性に育ってくれれば十分だ。
残留放射能による遺伝子破壊が続くが、数百年もすれば、再び健全な人類に戻る可能性もある。
そのとき、人間性を第一義に考える=人を愛することのできる社会になってほしい。