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どちらがトクか?

2019年12月12日 | 未分類
 
 消費税10%は予想通り、凄まじい景気低迷を生み、どこの商店も、生活必需品以外は閑古鳥が鳴き、シャッター街を拡大させている。もう日本経済は「お前は、すでに死んでいる」状態だ。
 「ものが売れない……」
 当たり前だ、安倍自民党は、商業に10%もの罰金を科したのだから。

最低限、命を繋ぐレベルの購買に抑えて、演芸やスポーツなどの観戦もやめ、もちろん旅行も取りやめて、息を潜めるように安倍政権の倒壊を願っていても、何より、生活必需品による生活の圧迫も尋常ではない。

 生活費のうち、一番高くつくのが家賃である。これは千差万別で、地域ごとの標準的な比較が大変なのだが、とりあえず目についた1DK~2K程度の家賃比較を見てみよう。

 dottigatoku3.jpg
 

 ちなみに私の住む岐阜県は、「非常に安い」評価の4県=宮崎・愛媛・鳥取・岐阜に含まれていて、中津川駅付近の1LDK家賃は、徒歩圏内で5万円程度である。
 名古屋駅まで1時間10分程度なので、名古屋市内に通勤する人も多い。
 https://www.homes.co.jp/chintai/theme/14130/gifu/nakatsugawa-city/list/?&cmp_id=001_01005_0006081195&utm_content=001_01005_0006081195&utm_campaign=%5B%E8%B3%83%E8%B2%B8%5D200_NA_01cx&utm_medium=cpc&utm_source=google&gclid=CjwKCAiAxMLvBRBNEiwAKhr-nMKR1K_J_mcmwMOYPX45UTJJHjfxY6_Xj9Rrtit7frJdGrRz_J6PVhoCvDYQAvD_BwE

 私の住んでいるのは、駅から20Kmも離れた山間部で、リニア予定駅から一本道なのに、今でも実売坪単価で5000~1万円程度だ。路線価は坪1000円である。
 私は、17年前に300坪の山林を購入し、100万円のキットハウスを自分で建てた。おかげで家賃はゼロ円だ。年金が月5万円以下なので、1DKアパートにも住めない。
dottigatoku2.jpg


上のグラフは2011年の1K住宅のものだが、中津川でも名古屋でも、さほど変わりないような気がする。
https://home.adpark.co.jp/contents/yachinsoba/

 求人の多さと住まいの安さを基準に「生活のしやすさ」を考えると、名古屋圏がもっとも恵まれているように思われるが、金沢周辺も捨てがたい。

 今後、安倍政権が続く限り、日本経済が根底から崩壊するのは確実なので、阿鼻叫喚状態になる前に、一番、安全に安定的に生活できる居住地を考える必要がある。
 とりわけナチュラルな自然環境に憧れる人は、大都市はやめておくべきだ。やはり2000m級山岳の山麓に位置する中津川市のような環境を勧めたい。
 多少蓄えがあるなら、300万円も出せば上等な土地付き住宅が入手可能である。
 https://www.athome.co.jp/kodate/chuko/gifu/nakatsugawa-city/list/

 子供を大自然のなかで、のびのびと骨太に育てたいなら、地方の山岳環境は絶対条件だと思う。

 地方暮らしで問題になるのは、燃料代の高さだ。中津川市は、岐阜県内でも寒いことで知られるので、厳冬期の燃料代は高くつく。
 最近の省エネエアコンは、電気代が安いとはいうが、使ってみた印象では、灯油ファンヒータとどっこいどっこいだろう。
 同じ料金でも、エアコンはかなり寒く感じるので、小型ファンヒータや、こたつとの併用になってしまう。

 電気代は、一般的な利用法で、1~2人暮らし、月に5000円前後と思えばよい。
 私の場合は、後に述べるが、トイレを自家処理しているので、曝気攪拌に使用する電気代が毎月3000円程度はかかっている。
 冬場、水道管電熱ヒーターを使用していると、毎月数千円はかかる。内陸部で夏場は相当に暑いので、エアコンも必需だ。今年は、月に3000円程度かかった。

 田舎暮らしが問題なのは、交通が不便であることと、プロパンガス代が高くつくことである。
 まず、東京ガスの料金表で、ガスボイラーとコンロで月20㎥使用とすると3500円程度。
 中津川市のプロパン料金は、基本1700円程度、㎥あたり490円と、ひどく高い。
 https://lpg-consumer.com/area-info/gifu.html?gclid=CjwKCAiAxMLvBRBNEiwAKhr-nJI8w1X-gcwZZWuGZvNIDaHfbuf4cdR6A6TWnrKEoRn3w_lDBm_OdxoCjiAQAvD_BwE

 同じく、月20㎥で、11500円にもなってしまう。東京ガスの三倍の価格である。
 これは、岐阜県プロパンガス協会が結託して暴利を貪っていると批判されるべきだろう。

 私は、十数年前に、持ち込みのプロパンガス充填が拒否されるようになったので、以来、カセットガスを利用している。
 カセットガスは、ブタンをプロパンに熱量換算して1本あたり124リットル程度なので、1㎥なら8本に相当する。
 価格は、3本270円(コメリ)なので、一本あたり90円。
 プロパンは、1㎥550円とすれば、ブタンカセットガス1本に換算すると69円程度。
 
 わずかにプロパン(1㎥550円として)が安いのだが、プロパン契約の場合は、使わなくとも基本料金1700円前後を徴収される。カセットガスは、自分で買ってセットした分だけだ。
 使用済みカセットは、空き缶と同じように金属クズで捨てられる。私の場合は、100本くらいまとめて、地域の資源ゴミ収集に出している。

 私のカセットガス使用量は、毎月15本程度だと思う。したがって、月に1350円前後、プロパンの基本料金より安いので、圧倒的にカセットが有利である。

 カセットコンロの使い心地だが、これまで16年で10台くらいは買った。高価な岩谷はさすがに故障しにくいが、安価なアイコンロを買ってしまうのでトラブルはある。
 最近では、アイコンロのバーナー部分が腐食してボロボロになったので、また懲りずにアイコンロに買い換えたが、今度は、大きく設計変更してあり、信頼性の高いものになっていた。非常に使いやすい安定性の高いものになっている。

 結論からいえば、今のところ、調理だけならカセットガスコンロが圧倒的に有利である。調理中にガスが切れてカセット交換をしたために味が落ちることは頻繁にあるが、深刻に捉えるような問題ではない。
 厳冬期、室温が低いときは、ガスの出が悪くて困ることもある。こんなときはカセットにお湯をかけておく。
 なお、カセットは、高価な岩谷製を買う必要はなく、安価なアイコンロや東邦で十分だ。大増税後は、一本あたり90円程度だ。

 私は風呂も自分で作った。20万円程度で売られていた小さな2畳半のログキットを購入して、自分で組立、灯油ボイラーも自分でセットした。
 現在のところ、プロパンが異常に高いので、灯油ボイラーの方がはるかに経済的である。ボイラーは、ノーリツの8万円程度のものを使っている。
 すでに16年以上使っているが、一度も故障したことはない。もっとも、そろそろ寿命になる頃なので、いつ更新時期が来るかとヒヤヒヤしている。

 灯油ボイラーは、屋外用の毎時4万Kを購入するのがいい。設置台を腐食しにくいアングルで自作する必要があるかもしれない。200リットルの大型灯油タンクを設置すれば、1シーズンに一回程度(二日に一回入浴)の給油ですむはずだ。(現在価格で1万5千円程度)
 DIYの好きな人なら容易に自分で設置可能である。

 水利は、上下水道とも、私は自家処理で、上水は深さ4mの浅井戸、下水は、EM処理して、全量を庭の畑に吸収させている。
 16年間一度もくみ取りしていないが、悪臭などの問題は一切ない。
 ただし、向かいの池か、浄化槽などからユスリカの大発生があり、今ではデミリン発泡錠が欠かせない。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-98.html

 井戸は、造園屋にユンボで掘ってもらうのが安く上がる。農業用の需要が多いので、どこの造園屋でもやってくれるだろう。
 今は、4mで30万円前後ではないだろうか?
 井戸屋に頼んだ場合は、深井戸で50万円程度は見ておく必要がある。私も、資金が入手できればNPOで取り組みたいと思っている。
 井戸ポンプの寿命は十数年程度だが、丁寧に使っていれば20年は持つはずだ。今は8万円程度だ。

 配管は、基幹配管を20ミリのVPにして土の中に20センチ以上埋める。枝配管は、十分な保温をして必ず水抜き栓を作っておき、マイナス10度になる前に、露出管の水を完全に抜けるようにしておく。

 中津川市の上下水道料金は、以下の通り。
  http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/page/050842.html
 http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/page/051997.html

 通常使用なら、月、上下で5000円以下ですむはずだが、名古屋市では、相当に安くて月、3000円程度を考えれば良い。これは自治体の規模=スケールメリットなので仕方がない。なお、東京と名古屋は、料金があまり変わらない。
  https://www.water.city.nagoya.jp/category/hayamihyou/1116.html
 https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/tetsuduki/ryokin/hayami_23_08.html?area=23ku

 電気代だが、これは、全国で大きな差は出ていないはずだ。
 実は、太陽光パネルを購入して、自家発電を行うつもりだったが、予想外にバッテリーの劣化が早く、また整流ダイオードの問題で効率も悪かった。
 非常に高額のACDC変換器が、雨水の混入で破損し、自家発電はろくな成果もなく、ひど高いものについた。
 今では、非常用の1Kwガソリン発電機があるだけだ。私は、個人的な規模の自家発電は、とても推奨できない。

 私が、移住を前提に考える基準は、やはり家庭菜園=ダーチャが作れるかという視点だと思う。
 一反300坪の家庭菜園が確保できれば、ジャガイモだけで大人数人を食べさせることができる。個人で、一反の農地を確保するのは大変なので、気の知れた仲間数名で共同購入するのが良い。
 それに、一人では意欲が湧かない。数名でやってれば、あれこれワイワイ対話しながら文殊の知恵も湧き出すものだ。

 我が家にも80坪ほどの畑地を拓いたが、この数年、農薬を使わなかったせいか、病害虫が増えて、ウイルス病で収穫に大きな打撃があるし、オマケにイノシシなどの侵入で掘り返され、ひどい目に遭った。
 ま、耕運機代わりにはなるのだが。
 共同農場を作る場合、今では、農地の防護対策が欠かせない。最低限、鉄筋メッシュで周囲を覆って、小動物が入らないような対策も必要だ。

 我が家のウイルス病は、屎尿処理水を畑に全量流しているので、どうしても過湿になって、虫が湧きやすくなるせいだと思う。
 しかし、子供のいる家は、子供たちに自分の手で食料を生産する方法と自信を学ばせることが人生にとって最大の役に立つカリキュラムになるはずだ。
 私は、60年前の幼い時代に、学校で裁縫を教えてくれたことが、今でも役立っている。当時、教えられた農業や畜産の基礎知識(養鶏など)は人生の宝になっている。
 ぜひとも、子供たちを学習塾でなくダーチャで学ばせてもらいたいと私は願う。

 中津川市の場合、駅から遠い農地は、老齢化による耕作放棄地を探せば、恐ろしく安く入手できる可能性がある。坪単価数千円で農地が購入できるし、山寄りの過疎地ならば、農地転用も容易に許可される。