雑木林を切り開き、根を掘り起こして作った70坪ほどの我家の畑も、今年で20年近いのだが、数年前から、病害虫の被害が著しくなった。
キュウリやジャガイモを植えると、たちまちうどん粉病、モザイク病や黒班病、そうか病が発生する。ナス科野菜にニジュウヤホシテントウムシが大発生し、ピーマンやシシトウには、びっしりとカメムシがつく。
まともな収穫ができにくくなったので、無農薬栽培を信奉していた私も、とうとう信念を曲げて、農薬を使うしかなくなった。
それでも私は無農薬野菜にこだわりがあって畑を自作したので、2月頃、畑全体にオルトラン粒剤を散布したが、自分用の野菜は、すべて畑の上に置いた7つのプランターで、栽培土も店で購入して苗を植えた。
すると、オルトランの威力はものすごいもので、10年以上も悩まされてきたヨトウ虫やテントウムシダマシが、まったく発生しなかった。毎年、困っていたカメムシも全滅したのではないかと思うほどだった。
これまで農薬を使わなかったことが、アホらしく思えてしまった。
ところが、まずいことも起きた。例年、5月には実をつけるゴーヤが7月に入っても、花は咲くが実がつかないのだ。トマトも遅かった。
理由を知らべたら、どうも、オルトランによって花粉の受粉を手助けしてくれたマルハナバチなどの羽虫まで駆除してしまったらしいのだ。
まあ、例年より一カ月遅れて、ゴーヤもトマトも実をつけたが、収量は少なかった。
次はジャガイモやサツマイモを食い荒らす地ネズミを、どう駆除するかだ。
なお、エビスカボチャが実をつけても消えてしまうので、監視カメラで調べたら、犯人は、絶滅危惧種の日本兎だった。まさか捕獲するわけにもいかないし…。あとは、狸も入ってくる。一時はアライグマ・ハクビシンに侵入されて姿を消していたものが、アライグマが風土病などでやられて滅亡し、古来からの土着生物が復活しているように思えた。
カモシカが入ると1時間で農産物が全部食べられるので、入られないように厳重に敷地を金網で囲っている。
一時は多かった鹿も減った。あれほど深刻だったイノシシは駆除されたのか、まったく見かけなくなった。熊は、近所のブルーベリー畑に侵入している。
てなわけで、農産物を自作するということは、上に挙げた天敵たちと叡智の限りを尽くした壮絶な戦争をしなければならない。
なぜ、これほど病害虫被害が拡大したのかの原因を考えてみると、私には「地球温暖化」 気温上昇が思い浮かぶ。昔の常識では、ちょっと考えられないほどの病害虫被害なのだ。
だから、ずっと嫌悪していたオルトラン農薬様にも頼らなければならない。「無農薬へのこだわり」という、私の信念は、現在、完全に崩壊している。
最後まで残った敵は、ネズミかもしれない。だが、殺鼠剤で駆除すると、死骸にゴキブリとムカデが大量発生するのだ。これも難しい問題だ。
さて、参政党が大躍進した理由の一端に、オーガニック野菜の推進があるのかもしれない。
だが、神谷宋幣のビジョンには、とても見過ごせない嘘がたくさん含まれていた。
この温暖化のなかで、海産物でもアニサキス被害が激増しているし、南方海域の生物の北上が問題になっている。陸上だけ無事というわけにはいかない。
「ホンマに完全無農薬オーガニック農業が成立するんかいな?」
「めちゃめちゃ刺さる」オーガニック給食の推進…聞こえはいいけど中身は大丈夫? 生産者が用心する事情とは 東京新聞(有料限定)2025年8月8日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/427076
参院選で躍進した参政党について有機・自然栽培の推進をうたう姿勢が、食や健康への関心が高い層から一定の支持を集めたとの見方がある。
一方で「排外主義を包んだオーガニックは危険」と異を唱える生産者たちの声明が出された。「日本人ファースト」に象徴される右派的主張が、農業政策と結び付くとどうなるのか。懸念を聞いた。(太田理英子、中川紘希)
◆参政党「学校給食への有機食材使用義務化」
参院選で議席を拡大した参政党。農業政策は柱の一つで、中でも「オーガニック」促進が注目されてきた。
政策集では、学校給食への有機食材使用義務化や、有機農法普及を掲げる。神谷宗幣代表も「給食を無償化したら質が落ちる」と述べ、「オーガニック給食」の重要性をうたってきた。
オーガニック志向の人に、政策はどう響くのか。
東京都世田谷区の飲食店経営の女性(37)は参政党の動画を見たといい、「めちゃめちゃ刺さる」と好意的。
出産後から食品の産地や農薬の有無などを気にするようになったが、「夫婦共働きだと忙しくて食事の質や栄養に十分気が回らない。オーガニック給食は助かる」と期待する。
新宿区の女性会社員(48)も「食べ物が体をつくるので、いいことでは。他の政党にはない」と興味を示した。
◆「健康志向の若い母親たちが気付いたら応援団になって」
その一方で、有機農家やジャーナリストでつくる「国際有機農業映画祭」の運営委員会は選挙中の7月、ウェブサイトに「参政党は外見はオーガニック、中身は排外主義だ」と批判する声明を出した。
小野田明子共同代表は、参政党の憲法構想案を目にして危機感を強めたという。「国民主権や基本的人権をなくす内容。有機農業は農薬の不使用だけでなく、自然と人が共生して多様性を尊重することが基本で、根幹は民主主義と平和主義。
参政党が掲げる『日本人ファースト』とは相いれない」と語気を強める。
「食と健康・環境保全」の項目で食料自給率100%などをうたう参政党の政策
地元の青森県でも2020年の結党のころから、党のオーガニック推進の活動を目にしてきた。「最初は政治団体に見えなかった。コロナ禍で健康志向になった若い母親たちで、気付いたら応援団になっていた人が多くいる」と嘆く。
◆オーガニックと「排外主義」に共通点
参政党はなぜ、オーガニックにこだわってきたのか。保守派の言論に詳しい作家の古谷経衡(つねひら)氏は、同党を「オーガニック右翼」と称し、「根本にあるのが『身体に不純なものを入れない』という考え。
結党前からあったがコロナ禍で支持を集め、反ワクチンや陰謀論とも結び付いてきた」と説く。保守的な主張はもともと後付けだったというが、参院選で前面に出した排外主義は「純潔な日本を外からの異物で汚染させたくないという、まったく同じ発想だ」と分析する。
「オーガニック信仰」が中・高所得者層や子育て世代で自然食などに関心が高い人たちに受け入れられ、党の岩盤支持層になったとみる。
ただ、もともと政治的関心が低かった人も多いと指摘。「ネット右翼と違いイデオロギーがなく、漠然とトンデモ主張も受け入れてしまう。こうした支持者の広がりにより、排外主義や核武装論などが新たな常識になる恐れがある」
参政党の神谷宗幣代表=8月5日、佐藤哲紀撮影
農家からも懸念の声が上がる。新潟県上越市で環境に配慮した稲作を行う峯村正文さん(76)は「食の安全を考えて有機農業を好む人は『それ以外の食べ物は全て危険』という極端な思想に陥りやすい。
物事を単純化して絶対視する考え方は、外国人を否定する『日本人ファースト』にも通じる」と受け止める。
◆「農業振興を支持拡大の手段としかみていない」
参政党は農業政策として有機農業促進のほか、大災害や有事への備えとしてカロリーベースで38%の食料自給率を10年以内に倍増させ、2050年に100%を目指すとしている。備蓄米などの体制を強化し、農家の公務員化による待遇改善や、優れた生産者の確保もうたう。
これに対しても、峯村さんは「聞こえの良い政策を並べているだけ。農家の実態を踏まえた具体策を示しておらず、農業振興を支持拡大の手段としかみていない」と疑問視する。
同市の棚田でコメを栽培する農家の天明伸浩さん(56)は、神谷代表が当選した前回参院選と同じ2022年の段階で、他の農家らと参政党を批判する声明を発表している。
「日本の舵(かじ)取りに外国勢力が関与できない体制づくり」「外国人労働者の増加を抑制」といった同党の政策は「国家主義・排外主義の色彩が極めて濃い」と指摘。
「有機農業や食の安全をめざす運動が、国家主義・排外主義の枠内で語られることを拒否する」と強調していた。
天明さんは1932年に旧日本軍が現在の中国東北部に建てた「満州国」に、日本から農業移民が国策として送り込まれ、農地などを奪うことになった歴史を思い返すという。「農家が方向を間違えれば、国に利用され、他国の住民を迫害しかねない」
◆「コメの特殊性が排外主義に利用される可能性」
農業に詳しい識者らも、厳しい目を向ける。
参政党は「実質的な移民政策である特定技能制度の見直し、外国人の受け入れ数に制限をかける」との政策を掲げている。
これに対し、立命館大の安井大輔教授(食の社会学)は「農業をはじめ社会を支えるエッセンシャルワークは外国人労働者なしでは回らない。
有機農業を始めるには土壌の転換に時間がかかり一朝一夕にはできない。外国人の受け入れ制限と有機への急激な移行は、両立できないのではないか」と矛盾を指摘する。
また、同党の憲法構想案には「食糧は、主食である米作りを中心に、完全な自給自足を達成しなければならない」とある。愛知大の岩崎正弥教授(農学原論)は「コメの特殊性が排外主義に利用される可能性がある」とみる。
どういうことか。岩崎氏によると、戦後の日本では、1960年代初めまでコメは不足傾向で貴重品とされた。
さらにコメは天皇が即位後に行う大嘗祭(だいじょうさい)でも、重要な役割を果たしてきた。日本の象徴としての存在や田園の原風景を想起させ、保護しながら作るべきだという考え方から国家主義に結びつきやすいとする。
さらに有機農業はナチス・ドイツも推進していたとし、「農薬などを使わない『純粋な農業』を目指すことは『純粋な人種』しか認めない思考につながりうる。コメが不足し食の安全性を誰もが求めている。日本の農業政策が排外主義的な政策を推し進めることになっていないか、監視が必要だ」と話した。
◆「国際協調の姿勢」も忘れないで
政府は5日、事実上行われてきたコメの生産調整を見直し、増産に転換する方針を表明した。食料が安定的に供給される「食料安全保障」の重要性を各党が強調している。
こうした現状について農業ジャーナリストの大野和興氏は「食料自給率はあくまで国家単位での自給率だ。自国民を食べさせられるかどうかという議論が強調されると、海外の人をどうするかという視点が抜け落ちてしまう」と懸念する。
国連総会が1948年に採択した世界人権宣言には、全ての人が尊厳をもって生きるために十分な食料を確保できる「食料への権利」が明記されている。
大野氏はパレスチナ自治区ガザをはじめ各地で起きている飢餓の問題に触れ、「食はどの国の住民かにかかわらず普遍的な権利だ。農業政策を国の中で囲い込むのではなく、世界全体を見て助け合う国際協調の姿勢が欠かせない」と訴えた。
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引用以上
上の記事を見ていて思ったことは、参政党、神谷宋幣の思想と、旧約聖書に拘泥する、エホバやモルモン、ユダヤ教との共通点だ。
実は、ナチスも同じことを主張した。
みどりの食料システム戦略ってなんですか? 教えて!参政党議員さん 2024-12-09
https://sanseito.jp/kyushoku_project/school/midori_foodsystem/
上のリンクを見ると、参政党に本当に、有機農業のビジョンがあるとは、とても思えない。ごくありふれた表面的な課題をなぞっているだけのように見える。
私は、無農薬・無肥料・無耕起の福岡正信式農法を期待したのだが、そんな深い哲学的農法など、カケラも存在しない。
https://noriblogyy.com/2024/01/12/kamiyasouhei-nougyou/
これを見ていたら、ヤマギシズムよりも後退しているような気さえする。
「流通を合理化しましょう・無駄をなくしましょう」なんて、アンタに言われるまでもない。「循環型農業」なんてのも、参政党に教えられなくとも、良心的な農業者なら、誰でも普通に実践していることだ。
私はヤマギシ豊里販売所のイチゴを食べた瞬間、脳天を殴られたようなショックを感じた。
「ああこれが、ヤマギシズム循環型農業の神髄である【神の雫】なのだ」と感動した。
結局、「オーガニック」という言葉の宣伝効果を利用したいだけで、参政党独自の新鮮味のある農業改革や哲学など、どこにも存在しないのだ。
こんなものなら、百貨店の地下で産直野菜を買った方がマシに見える。
だから参政党に対し、有機農業団体から、こっぴどい批判が出ている。
http://www.yuki-eiga.com/5996
ただの民族優越主義(選民主義)=優性保護思想と、勝手に有機農業を結び付けているが、これは「オーガニック」という言葉の響きに惹かれる無知な若者を吸引したいだけのことだとわかる。
こんなことで、若者たちが簡単に騙されてしまうんだな…。参政党の行き着く先がT4作戦と障害者排除、老人の安楽死送りであることに、なぜ気づかないんだろう?
https://encyclopedia.ushmm.org/content/ja/article/euthanasia-program
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同じような詐欺的な食生活改変を勧めている、ダボス会議のSDGs、それを推進する小泉進次郎についても書いておく。
昆虫食、給食にコオロギ!? 貧乏人は虫を食え!推進者は国連、SDGs 2024年12月17日
https://note.com/sakurafina/n/ne2a603e56af6
我々は子供のころからイナゴを食べてきた。私の住む中津川市も、昆虫食で有名で、今でも黒スズメバチの佃煮が高級食材として出回っている。蚕の蛹も普通に食べられてきた。韓国では今でもポンテギが普通に食べられている。
近所の飯田市では、もう少し奥の深い、ザザムシがごちそうとして食べられている。ヤゴやカブトムシの幼虫を食べる人も普通にいる。
https://www.youtube.com/watch?v=jhR77xG55nw
それでも、コオロギを食べる人はいない。理由は、
①コオロギには危険な芽胞菌があって、100度で調理しても死なない。
https://nutrition.nuas.ac.jp/tips/000037.html
https://blog.goo.ne.jp/truth777tos/e/a12f8f06899777f6091f9458e1af531e
芽胞菌の代表格はポツリヌス菌だが、同じ意味で蜂蜜も危険といわれる。
② 重金属(カドミウム)が多く含まれている可能性がある。
③ アレルギー原性が疑われる
などの理由だが、古から飢饉を経験した日本の人々もコオロギだけはなぜか、手を出していないので、やはり危険な理由があると思わざるをえない。
漢方でも、コオロギは「微毒」とされ、避妊薬として使われている。
(我々が食べているイナゴは、イネ科純植物食なので、餌由来の危険性は少ない)
これをなぜ、ダボス会議(SDGs)や、国連、そして小泉進次郎ら自民党議員団が推進するのだろう?
実は、国内外で、雨後の竹の子のように登場した、コオロギ食産業は、現在、ほぼ壊滅状態になった。
コオロギ食はなぜ嫌われたのか。科学では超えられない「食の抵抗感」の正体 7/28(月)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3da523439c68aef9c859b3c1699933f7de6cf218
私は、ダボス会議を主宰するビルゲイツらの、「人口削減計画」と関係があるような気がしている。
人類史上最大最悪!、正真正銘の悪魔カルト 「SDGs」2024年01月21日
https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6104850.html
進次郎も、コオロギ食ブームが潰えた今、コオロギではなく松坂牛を食べているにちがいない。
進次郎は、たぶん政治的な演出としてコオロギ食を持ち出しただけで、自分が本当に必要だとは思っていないし、自分から進んで食べることもない。みせかけだけの人物なのだ。
コオロギ食推進の中心人物はビルゲイツだが、彼もまたコオロギ食を食べているという情報は皆無だ。
2024.02.19 だから「給食のコオロギ」は食べてはならない…「環境に良い」と「昆虫食」を勧める人たちが裏でやっていること
https://gendai.media/articles/-/124289?page=1
ビルゲイツは、たぶんコオロギが「避妊薬」として使われる漢方処方に目を止めて、推進しはじめたのではないだろうか?
ビルゲイツは、何が何でも地球人口を削減したいのだ。彼の推進したmRNAワクチンも、あらゆるワクチンも、すべて本当の狙いは人口削減なのだ。
https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6135681.html
https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6113701.html
これは、1974年にキッシンジャーが提唱した、「地球人口を5億人以下に削減する」というユダヤ人グループの共有ビジョンを反映した考え方に見える。
世界人口の劇的削減、決め手は戦争と飢餓 2022年07月18日
https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5948059.html
ビルゲイツこそ、キッシンジャーの後継者なのだ。そして、ユダヤ人超特権階級の最高幹部である。